2019年のルール変更とエラッタ

Last-modified: 2024-05-15 (水) 15:58:33

エラッタ

カード名収録拡張コスト変更前変更後備考
カード種別効果カード種別効果
はみだし者暗黒時代5アクションサプライにあるこのカードよりもコストが少ないアクションカード1枚をあなたが選び、そのカードとしてこのカードをプレイする。このカードはプレイエリアを離れるまで選んだカードとして扱う。アクション
Command
サプライにあるこのカードよりもコストが少ないCommandでないアクションカード1枚をあなたが選び、そのカードをサプライに置いたままプレイする。
相続冒険7イベントゲーム中に1度だけ:サプライからコスト4以下の勝利点でないアクションカード1枚を脇に置く。あなたの屋敷トークンを、そのカードへ移動する(あなたの屋敷は、その脇に置いたカードの能力と種類を得る)イベントゲーム中に1度だけ:サプライからコスト4以下のCommandでないアクションカード1枚を脇に置く。あなたの屋敷トークンを、そのカードへ移動する(あなたのターン中、屋敷はアクションでもあり、「あなたの屋敷トークンが乗ったアクションカードを、そこに置いたままプレイする」効果を持つ)勝利点でもあるアクションカードを対象にできるようになった。
相手ターン中や点数計算時はアクションカードでなくなるが、自ターン中はどの場所にあろうともアクションカードである(資本主義と同様)
カードタイプ:Commandは得られない。
大君主帝国<8>アクションサプライにあるコスト最大5までのアクションカード1枚をあなたが選び、そのカードとしてこのカードを使用する。このカードはプレイエリアを離れるまで選んだカードとして扱う。アクション
Command
サプライにあるコスト最大5までのCommandでないアクションカード1枚をあなたが選び、そのカードをサプライに置いたままプレイする。
Captainプロモ6アクション
持続
現在とあなたの次のターン開始時に、サプライにあるコスト4以下の、持続でないアクションカード1枚を、場に出さずに使用する。アクション
持続
Command
現在とあなたの次のターン開始時に、サプライにあるコスト4以下の、持続でなくCommandでもないアクションカード1枚をサプライに置いたままプレイする。無限ループが不可能になった
ランタンルネサンスアーティファクトあなたの国境警備隊は3枚カードを公開し、2枚捨て札にするようになる。(その3枚がすべてアクションカードの場合のみ、角笛を得る)。アーティファクトあなたの使用する国境警備隊はカード3枚を公開して2枚を捨て札にするようになる(その3枚が全てアクションカードの場合のみ、角笛を得る)。Commandカードやネクロマンサーを経由して使用した国境警備隊にも影響するようになった。
抑留海辺2アクション+2コイン、このカードを廃棄する。サプライのいずれかの山札1つの上に、抑留トークン1枚を配置する。アクション+2コイン、このカードを廃棄する。そうした場合、サプライのいずれかの山札1つの上に、抑留トークン1枚を配置する。+2コインは従来通り無条件で得られる。
死の荷車暗黒時代4アクション
略奪者
+5コインあなたの手札からアクションカード1枚を廃棄してもよい。そうしない場合、このカードを廃棄する。(あなたはこのカードを獲得したとき、廃墟2枚を獲得する。)アクション
略奪者
このカードか手札のアクションカード1枚を廃棄してもよい。そうした場合、+5コイン。(あなたはこのカードを獲得したとき、廃墟2枚を獲得する。)+5コインを得るためには廃棄が必須になったが、いわゆる「空撃ち」も可能になった。
略奪暗黒時代5アクション
アタック
このカードを廃棄する。手札が5枚以上の他のプレイヤーは全員自分の手札を公開し、その中からあなたが選んだカード1枚を捨て札にする。略奪品の山札から略奪品2枚を獲得する。アクション
アタック
このカードを廃棄する。そうした場合、略奪品2枚を獲得し、手札が5枚以上ある他のプレイヤーは手札を公開して、あなたの選んだカード1枚を捨て札にする。ネクロマンサーでの悪用ができなくなった。
行進暗黒時代4アクションあなたの手札のアクションカード1枚を2度使用してもよい。そのカードを廃棄する。そのカードよりコストがちょうど1多いアクションカード1枚を獲得する。アクションあなたの手札の持続でないアクションカード1枚を2度使用してもよい。そのカードを廃棄する。そのカードよりコストがちょうど1多いアクションカード1枚を獲得する。支配を考慮しない限り、完全な弱体化

ルール変更

「期待する場所」にカードがない場合の「カードの使用」の処理

『カードを使用する効果』によりカードAを使用を試みるとき、カードAの使用が実行されるかについては以下のルールに従う。

  • 【カードAの1回目の使用】を試みる際は、カードAが「期待する場所」にある場合にのみ実行される。
  • 【カードAの2回目以降の使用】を試みる際は、【カードAの初回の使用】が実行されていた場合であれば、(カードAが「期待する場所」にない場合でも)実行される。

このルール変更により、特に家臣で捨て札にしたカードの使用を試みる処理について、以下のようにルールが変更される。

家臣で忠犬を捨て札にした場合

  1. 忠犬のリアクション効果により、忠犬を脇に置くかどうかを選択する。
    1. 忠犬を脇に置いた場合、家臣の効果で忠犬の使用を試みることができるが、忠犬は「期待する場所(=捨て札置き場)」にないことが明白のため、家臣の効果による忠犬の使用は実行されない。(旧ルールではこの場合でも忠犬を家臣の効果で使用できた)
      (忠犬のリアクション効果により、ターンの終了時に忠犬を脇から手札に加える処理は問題なく処理される)
    2. 忠犬を脇に置かなかった場合、家臣の効果で忠犬の使用を試みることができ、忠犬は「期待する場所(=捨て札置き場)」にあるため、捨て札置き場からプレイエリアに移動して使用が実行される。

家臣で村有緑地を捨て札にした場合

  1. 村有緑地のリアクション効果により、村有緑地を使用するかどうかを選択する。
    1. 村有緑地をリアクション効果により使用した(=捨て札置き場からプレイエリアに移動させた)場合、家臣の効果で村有緑地の使用を試みることができるが、村有緑地は「期待する場所(=捨て札置き場)」にないことが明白のため、家臣の効果による村有緑地の使用は実行されない。(旧ルールではこの場合でも村有緑地を家臣の効果で使用できた)
    2. 村有緑地をリアクション効果により使用しなかった場合、家臣の効果で村有緑地の使用を試みることができ、村有緑地は「期待する場所(=捨て札置き場)」にあるため、捨て札置き場からプレイエリアに移動して使用が実行される。
      (つまり、いずれの場合も村有緑地は1回しか使用できず、どちらを選んでも得られる効果に変わりは無い)

なお、このルール変更を受けても、以下の処理は特に変更されない。

  • 玉座の間系でカードAの複数回の使用を試みる際は、
    • 1回目の使用を試みる際は、カードAが「期待する場所(プレイエリア)」にあれば実行される(現状ルールで、これを失敗することは無い)。
    • 2回目の使用を試みる際は、カードAが自身の効果でプレイエリアから離れた場合(例えば、が自身の効果で自身の山札に戻った場合)でも実行される。

また、このルール変更を受けて、技術革新山砦のテキスト変更が提起されているが、こちらもルールに影響しない変更なので、割愛する。*1

場に出さずに使用した持続カードの処理

Commandカードなどにより持続カードを場に出さずに使用した場合、持続カードを呼び出したカードは持続効果が終了するターンのクリーンアップフェイズまで場に出したままにしておく。
このルールが適用されるカードは以下の通りである。

また、玉座の間系のカードを使用した上で上記カードにより複数の持続カードを場に出さずに使用した場合、すべての持続効果が終了するターンのクリーンアップフェイズまで場に出したままにしておく。
ただし、ここで使用した玉座の間は直接持続カードを使用しているわけではないため、通常通り使用したターンのクリーンアップフェイズに捨て札にする。

移動阻止ルール(旧消息不明ルール)、捨て札からのカード移動時のルール変更

移動阻止(stop-moving)ルール

消息不明ルールを移動阻止ルールに改名する。

  • 「消息不明」と言いつつ、通常は当該カードの所在が明白であるため。

捨て札からのカード移動時のルール変更

  • 移動を指示されたカードが捨て札の上から2番目以降に埋もれてしまっている場合、捨て札を『全て』見て当該カードを探し出し、移動させる。
    • 身代わり暗躍者を獲得した場合、金貨に覆われてしまう暗躍者を探し出して、デッキの一番上に置く(強制)。
    • 召喚死の荷車を獲得した場合、廃墟2枚に覆われてしまう死の荷車を探し出して、脇に置く(強制)。
  • 埋もれたカードが捨て札の上から何枚目にあるかが明らかであったとしても、捨て札を全て見てよい。
  • 捨て札の一番上に移動を指示されたカードがある場合、捨て札を見てはならない。通常通り単にカードを移動させる。
    • 召喚死の荷車を獲得し望楼廃墟を全て廃棄した場合、死の荷車は捨て札の一番上にあるため、捨て札を見ることなく脇に置く。
  • デッキの一番上にあるカードは別のカードで覆われてしまうと移動できない。

サプライに置かないカードに対するルールの追加(説明の省略)

サプライに置かないカードを獲得する指示にカード名が明記されている場合、獲得はそのカードの山札から行う。
このルールにより、カードテキスト上の「そのカードの山札から(獲得する)」の表現を取り除く。

  • 冗長な記述の省略が目的であり、プレイにはまったく影響しない。

コストは0未満にならないルールの追加(説明の省略)

カードのコストは0コイン未満、0ポーション未満、0負債未満のいずれの状態にもならず、最低コストは0である。
このルールにより、カードテキスト上の「しかし0未満にはならない。」の表現を取り除く。

  • 冗長な記述の省略が目的であり、プレイにはまったく影響しない。

コメント

  • 「当該カードの所在が明白」というのは捨て札置き場のリシャッフルが入らなければ問題なく移動できるということでしょうか?
    例えば鉱山道路を使用→ゴンドラ獲得→ゴンドラの獲得時効果で[建て直しを使用したが指定したカード以外の勝利点が見つからなかった/宰相を使用してデッキを捨て札に置く]場合、どちらもデッキ0枚で手札以外のカードは全て捨て札置き場にありますが、前者はシャッフルが入っているので鉱山道路の効果でゴンドラは使用できないが後者は使用できるという認識で問題ないでしょうか?
    また別の話にはなりますが、例えば前駆者を使用して獲得したゴンドラをデッキトップに移動した場合、(望楼で獲得したゴンドラを移動させた場合と異なり)元々捨て札置き場にあった別のゴンドラと区別がつかないですが、捨て札置き場を見てゴンドラがあれば使用してよいのでしょうか? -- 2024-05-13 (月) 17:13:01
  • ほぼその通りです。用語集のこちらで解説されています。実際は捨て札に関わらず全てに適用されるルールですが、捨て札置き場における例は最下段に書かれている「召喚と死の荷車」のケースです。
    2019年エラッタ以前は、捨て札の一番上(公開情報領域)ではなくなる(非公開情報領域)ことが「消息不明」とみなされ、移動に失敗する裁定でした。挙げてもらった例で言うなら、建て直しの方は勿論のこと宰相の方も「消息不明」の扱いでした。
    前駆者の話は質問の意図と状況がよく分からないので答えかねます。 -- 2024-05-13 (月) 22:45:01
  • ありがとうございます。ではゴンドラをリシャッフルに混ざらないようにしてリシャッフルを発生させた場合(回避→ゴンドラと購入し、ゴンドラの獲得時効果で鍛冶屋を使用して、回避の効果でシャッフルからゴンドラを取り除いた場合など)はゴンドラは使用できますか?
    前駆者の件は、素直にルールを読めば「ゴンドラAが捨て札にある状態で鉱山道路を使用→ゴンドラB獲得→ゴンドラBの獲得時効果で前駆者を使用して[①ゴンドラA/②ゴンドラB]をデッキトップに置く」とした場合に鉱山道路の効果でゴンドラBは①なら使用でき、②なら使用できないということになりますが、通常捨て札置き場の同名カードに区別はない(①と②の区別がつかない)はずなのでゴンドラBが使用できるかできないかは決まっているのではないですか?という疑問です。
    望楼でゴンドラBを廃棄した場合はゴンドラBが捨て札置き場に無いことが明白なので、捨て札置き場をすべて見てゴンドラAが見つかったからといってそれを使用することは無いと思われますが……。 -- 2024-05-14 (火) 01:39:00
  • ゴンドラB使用可否の裁定がどうであれ、鉱山道路の効果でゴンドラBを使用してから、ゴンドラBの獲得時効果で前駆者を使用すれば、全て問題無く処理できます。絶対にゴンドラBを使用したければ、その方が実用的ですね。 -- 2024-05-14 (火) 13:16:19
  • もちろんそうですし実際この場面に遭遇すれば先に使用すると思います。あくまで移動阻止ルールの挙動に関する質問として簡単な例を挙げただけで実用的にどうかという話ではないです。他のケースで獲得カードを後で移動したい場面は存在すると思います(ゴンドラの獲得時効果で上記に挙げたようなカードを使用したいし、手札の望楼でデッキトップに置いて次のターンにゴンドラを使いたい、など)。 -- 2024-05-14 (火) 18:25:22
  • 前駆者の質問の例、鉱山道路によるゴンドラBが使用可能か否かは決まっています。捨て札置き場の同名カードに区別が無いのはその通りですが、①と②の行為は異なっており、実際には自らが動かすカードを指定します。「当該カードの所在が明白」というのは排他的な証明を指しているわけではなく、追跡できる限り追跡するという規則でしかありません。①と②は完全にプレイヤーの意思で選ばれ操作されているため、判断に迷うことは無いでしょう。 -- 2024-05-14 (火) 21:18:06
  • ちなみにその例に限って言えば捨て札の一番上は公開情報であり、元から捨て札置き場にあったゴンドラAと獲得されたゴンドラBはルール的にも物理的にも区別されています。 -- 2024-05-14 (火) 21:23:29
  • ありがとうございます。仮に豊かなゴンドラだとしても捨て札置き場の上の方にあるのがゴンドラBなので実機ドミニオンだと区別はつきそうですね。
    アプリ版で一応試して見たのですが、最初は2枚のゴンドラが重ねて表示されているため選べず、一手戻るとなぜかAとBが分けて置かれていました。結局分けられてもAとBのどちらを選択しているかが試してみないとわからないのですが……(まあこれは単に捨て札置き場をそのままの順序で表示してくれないアプリ版が不親切というだけで終わる話な気がしますが)。 -- 2024-05-15 (水) 15:58:33

*1 ルネサンス英語版の新版印刷予定がない事を理由に、テキスト変更を実際に行う、とまでは明言されていないようである。ドミニオンオンライン上の表記or挙動が変わっているようであれば正式に書くべきかと思いますが