技術革新

Last-modified: 2023-12-10 (日) 09:31:48
収録拡張コスト種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
ルネサンス6プロジェクトあなたの各ターン中に1回のみ、アクションカードを獲得したとき、使用してもよい。
ProjectOnce during each of your turns, when you gain an Action card, you may play it.
 錬金術、収穫祭、ギルド、冒険、帝国、夜想曲、ルネサンス、プロモでのルール変更とエラッタについて
このカードは2022年のルール変更とエラッタカードテキストから効果が変更されており、2022年現在の(日本語版の)カードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは変更後のルールで処理が行われています。
実際のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため変更前と変更後のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(ルール変更前の情報については余談を参照してください。)

概要

獲得したアクションカードを即座に使用できるプロジェクト
獲得から使用までのタイムラグをなくせる効果を持ち、各種カードとの組み合わせによっては非常に強力な踏み倒しが可能になる。
強力な効果の反面、6コインとコストは高め。サプライによっては割に合わないこともあるので注意。

利用法

  • 購入したアクションカードを即座に使用できるのも強いが、アクションフェイズ中に工房系のカードで獲得したアクションを即座に使用し、+ドローや+アクションを有効利用するのがより強力。
  • 劇団のような使い捨てのアクションカードをデッキに入れることなく使用できる。
  • 獲得した農民騎士見習いを即時使用し、そのターン中に兵士トレジャーハンター交換することができる。
    • 交換はカード獲得に当たらないため、それぞれの出世カード交換の際は、技術革新によって使用することはできない。
    • コインと購入が1ずつ増える農民であれば、購入フェイズに技術革新で使用した場合でも、残りの金量次第だが他のカードを購入することができる。
  • リザーブカードに使うと獲得後すぐに酒場マットに送り込めるため、直後(または次の自分のターン開始時)から呼び出せるようになる。
    • 遠隔地に対して使えばデッキに加えることなく4勝利点が確定する。また、リザーブカードではないが手札に脇に置きたいカードがある場合のにも有効。
  • 策士呪いの森沼の妖婆のような使用ターンのメリットがないタイプの持続カードは獲得即発動の恩恵が大きい。

詳細なルール

  • 購入フェイズ中にアクションカードAを獲得した場合、それを技術革新で使用することはできるが、アクションカードAの使用時効果で「+アクション」を得ても、その後手札からアクションカードが使用できるわけではない。
    • また、アクションカードAの使用時効果で「+カードを引く」を得て財宝カードを引いた場合、まだ何も購入していないときのみ、手札の財宝カードを追加で使用することができる。
  • 獲得したアクションカードを使用しないことを選択してもよい。
  • 獲得したアクションカードを技術革新で使用した場合、通常のカード使用と同じように扱われる。
    • 通常のアクションカードなら使用して場に出た次のクリーンアップフェイズで捨て札になる。持続カードを使用した場合は(持続効果があれば)場に残る。
  • (購入権が増えている状態で)先に技術革新を購入し、次にアクションカードを購入し獲得した場合、それを使用することができる。
  • 技術革新の効果は「あなたの各ターン中にアクションカードを獲得した際」に誘発することに注意。
    他のプレイヤーのターン(あるいはターンとターンの間)でのアクションカード獲得には誘発しない。
  • 技術革新はアクションカードの獲得時に誘発する。他の獲得時効果と同時に誘発し、処理順は獲得者が選ぶ。
    • ただし、獲得したアクションカードを技術革新で使用する(=場に出す)効果は「獲得カードを獲得先から移動させる効果」なので、これを処理すると、他の「獲得カードを獲得先から移動させる効果」の処理には失敗する。(移動阻止ルール)
      同様に、他の「獲得カードを獲得先から移動させる効果」を先に処理すると、獲得したアクションカードを技術革新で使用する(=場に出す)処理に失敗する。
      • 例えば、技術革新購入済みで、かつ貨物船を使用した状態で獲得したアクションカードは、技術革新により使用する(=場に出す)か、貨物船により脇に置くかのどちらか一方を先に処理した時点で、後のもう一方の処理には失敗する。
      • 例えば、技術革新購入済みで、かつ都市国家を用いるゲームで獲得したアクションカードは、技術革新により使用する(=場に出す)か、都市国家により使用する(=場に出す)かのどちらか一方を先に処理した時点で、後のもう一方の処理には失敗する。
    • 一方で、獲得したアクションカードを技術革新で使用する(=場に出す)処理を行ったとしても、そのことで他の『「獲得カードを獲得先から移動させる効果」以外の獲得時に誘発する効果』は妨げられない*1
      • 例えば、コスト6以下のアクションカードを獲得し、技術革新で使用した後でも、複製を呼び出し同じカードを獲得できる。
    • 技術革新により獲得したアクションAを使用し、そのことでアクションAがカード獲得時効果を発揮する場合は、この【自身(=アクションA)の獲得】に対してカード獲得時効果を誘発できる。
      • 例えば、獲得した複製Aを技術革新で使用して酒場マットに置くと、このタイミングで「複製Aの獲得」に対して複製Aを呼び出し、複製Bを獲得できる。
        同様に、獲得した貸し馬屋Aを技術革新で使用すると、貸し馬屋Aの獲得時効果が貸し馬屋Aの獲得に対して誘発し発揮され、1枚を獲得する。
  • デッキトップに直接獲得(武器庫の効果などが該当)されるアクションカードや、手札に直接獲得(職人の効果などが該当)されるアクションカードや、脇に直接獲得(封鎖の効果が該当)されるアクションカードに対しても、技術革新は誘発し、使用することができる。
    • 職人で獲得したアクションカードを技術革新で使用する場合、そのアクションカードの処理を終えてから手札からカードを1枚選んでデッキの上に置く。

【例】職人を使用した場合

【例】技術革新購入済みの状態で、ターンプレイヤーが職人を使用した場合

  1. 職人で、研究所を手札に獲得する。
    1. 研究所の獲得に対し、技術革新が誘発するので、手札から場に出し使用しても良い。
    2. 研究所で+2ドロー、+1アクションを得る。
      (ここで研究所の処理は完了する)
  2. (職人の処理を再開し)手札の中からカード1枚を選んで、デッキの上に置く。(研究所でドローしたカードを選んでも良い)
    ※これらの処理の後、研究所が手札に加わるということはない。
  • 発明家で獲得したアクションカードを技術革新で使用する場合、使用したアクションカードの処理を終えてから発明家でカードのコストが1下がる。コストを参照するカードを使用する場合は注意。
    • 技術革新で使用したアクションカードの処理は、発明家の「コスト4以下のカード1枚を獲得する」処理の間に行われているため。

【例】発明家(A)を使用した場合

【例】技術革新購入済みの状態で、ターンプレイヤーが発明家(A)を使用した場合

  1. 発明家(A)で、コスト4以下のカード(例えば発明家(B))を獲得する。
    1. 発明家(B)の獲得に対し、技術革新が誘発するので、使用しても良い。
    2. 発明家(B)の効果でコスト4以下のカードを獲得する(まだこの段階では発明家(A)のコスト低減効果は発揮されていないことに注意)
    3. 発明家(B)の効果で、このターン中、全てのカードのコストが1下がる。
  2. 発明家(A)の効果で、このターン中、全てのカードのコストが1下がる。
  • 購入フェイズに購入し獲得したアクションカードを技術革新により使用した場合、仮想コインや購入権は即時追加される。
    • つまり購入が増えていない状態で購入フェイズに移行し、+1購入の効果のあるアクションカードを購入し、技術革新により使用した場合、残ったコインでさらに1購入が可能となる。

関連カード

拡張名前関連
同盟都市国家アクションカード獲得時、2好意を支払ってそのカードを使用できる、という効果を持つ同盟
略奪突貫このターン次に獲得したアクションカードを使用する、という効果を持つイベント

余談

初版カードのテキストを以下に乗せておく。

収録拡張コスト種別効果
ルネサンス6プロジェクトあなたの各ターンの最初のアクションカードを獲得するとき、そのカードを脇に置いてもよい。そうした場合、それを使用する。
  • 2021年エラッタで、技術革新の効果が、「各ターンの最初に獲得したアクションカードを脇においてもよい、脇に置いた場合それを使用する」から「各ターンの最初に獲得したアクションカードを使用してもよい」に変更された。
    それ以降、FAQに「技術革新は、カードを物理的に場に出せない限り使用できない(=Innovation can't play a card unless it can physically put it into play.)」が追加された。
  • また、効果の誘発タイミングは「各ターンの最初のアクションカードを獲得するとき」だったが、海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタにより、効果の誘発タイミングが「各ターン中に1回のみ、アクションカードを獲得したとき」となり、純粋に強化された。
    • 複数のカード獲得&獲得時効果処理が組み合わさると、『このアクションカードがターン中最初に獲得されたモノかどうか』を判別するのが難しくなることがエラッタの理由かもしれない。ソースが有れば追記求む。

コメント

  • 購入フェイズ中の場合使用したアクションカードに「+アクション」があっても他のアクションカードを使えないとのことですが、「玉座の間」「宮廷」「インプ」「コンクラーベ」など「自分の手札からアクションカードを使用してもよい」と書いてあるカードを使って他のアクションカードを使用することはできますか? -- 2020-02-09 (日) 00:00:29
  • できます -- 2020-02-09 (日) 23:10:17
  • 技術革新購入済みの状況で貨物船を使用し、アクションカードを購入するとします。 -- 2020-03-06 (金) 00:03:45
  • この場合、技術革新と貨物船の効果はどちらか一つになりますか? -- 2020-03-06 (金) 00:04:21
  • はい。技術革新によるカードの脇置きも貨物船によるカードの保持も、ともに「カードを獲得先から移動させる効果」であるため、いずれかを選択するともう一方はかならず失敗します。詳細なルールの「・技術革新はアクションカードの獲得時に誘発する。…」項目を参照。 -- 2020-03-06 (金) 00:43:26
  • 策士を獲得した場合、次のターンに5ドロー1アクションが発動されるのが強いですね。カードを捨てる効果は購入フェイズなら全く気になりませんし。 -- 2021-12-14 (火) 20:27:02
  • 1枚目の制約がなくなったのって何が目的だったんですかね?ルール上ややこしいことも特になかったですし -- 2022-07-25 (月) 14:46:54
  • 配給品のようにアクション獲得が強制の財宝が登場し、アクション1枚目獲得のタイミング調整が難しくなったからだと思われます。 -- 2023-05-15 (月) 15:02:38
  • 「他のプレイヤーのターン(あるいはターンとターンの間)でのアクションカード獲得には誘発しない。」とありますが、ターンとターンの間の処理が発生するのは追加ターンを得る効果の誘発とエラッタ前の寄付とエラッタ前の以外にありますか?またターンとターンの間の獲得が発生するのはエラッタ前の寄付だけですか? -- 2023-06-01 (木) 19:43:55



*1 移動阻止ルールは『カードを移動させる効果』のみを阻止するため