収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Dominion | Throne Room | 4 | Action | You may play an Action card from your hand twice. |
基本 | 玉座の間 | アクション | 手札のアクションカード1枚を2度使用してもよい。 |
第二版(日本語カード発売済)でのテキスト変更 | |
このカードは初版と第二版でカードテキストと効果が異なります。 Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは第二版のテキストに基づき処理が行われています。 初版のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため初版と第二版のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。 (初版のカードテキストについては余談を参照してください。) |
概要
手札から選んだアクションカードを2度使用する効果を持つ。
1回のアクション消費で選んだ別のアクションを2回分使用できるが、他のアクションカードと一緒に来なければ役に立たないため、村系のようなコンボが前提となる。
カードを引くアクションを選べば2倍のカードを引き、仮想コインを増やすアクションを選べば仮想コインが2倍になるといった具合に、多くのアクションカードの効果を2倍にする。
基本セットのカードでテキストもシンプルだが、後述するようにルールがややこしいカードとしても知られている。
利用法
- 他のアクションとコンボを組むことで、事実上村系のように働く。
- 具体例として、ターン開始時に手札5枚1アクションの状態から基本セットのカードを使用することを考えると……
- 鍛冶屋2枚を順に使用する場合に比べて、玉座の間で鍛冶屋を使用する動きは、同じ「カード2枚を使って6ドロー」でありながらアクション権を1つ節約できる。
- 玉座の間で玉座の間を使用すると、2枚のアクションカードを2回使用することができる。
- 最初にドローソースを選び、増えた手札から+アクションの付いたカード、または3枚目の玉座の間を選んでさらにコンボを繋げるといったコンボが可能。
- 例えば最初の手札が「玉座の間2枚、鍛冶屋、銅貨2枚」だったとしても、玉座の間で玉座の間を使用、一度目の玉座の間で鍛冶屋を使用し6ドローを得てから、2度目の玉座の間で村などアクション権の出るカードか別の玉座の間を使用できればアクションが繋がる。
詳しい挙動については詳細なルールの該当箇所を参照。 - これを応用すれば、村系はおろか+1アクションと書かれたカードすら無いサプライでもコンボを組むことが可能。
常にアクションが2回使用されるため豪快なコンボとなりやすいが、ターン開始時の手札で「玉座の間2枚+ドローソース」をセットで引けなければ何もできず事故のリスクも高い。
- 例えば最初の手札が「玉座の間2枚、鍛冶屋、銅貨2枚」だったとしても、玉座の間で玉座の間を使用、一度目の玉座の間で鍛冶屋を使用し6ドローを得てから、2度目の玉座の間で村などアクション権の出るカードか別の玉座の間を使用できればアクションが繋がる。
- 最初にドローソースを選び、増えた手札から+アクションの付いたカード、または3枚目の玉座の間を選んでさらにコンボを繋げるといったコンボが可能。
- 玉座の間以外のアクションが一緒に手札に来ないと完全に無駄になってしまうため、アクション密度の低いステロ系デッキとは基本的に相性が良くない。
- 引き切りを前提としない場合でも、玉座の間と一緒にアクションカードが来る確率を上げるため、圧縮カードで不要なカードを可能な限り圧縮するのも効果的だろう。
- 見方によっては、「使用したカードに+1アクションを加えた効果に化けている」と考えることもできる。
- 例えば、玉座の間で鍛冶屋を使う場合、「+1アクション+3カード(研究所2枚に相当する)」のアクション使用→鍛冶屋使用、としたのと同じ効果を得られている。
そう考えると、多くのカードとの組み合わせでオーバーコストな効果を発揮できると言える。- とはいえ、使いたいカードと一緒に引けなければ思うような効果を得られず、下手をすると玉座の間以外のアクションが引けず何もできないリスクもある。
結局は枚数のバランスを見て入れることが大切。
- とはいえ、使いたいカードと一緒に引けなければ思うような効果を得られず、下手をすると玉座の間以外のアクションが引けず何もできないリスクもある。
- 例えば、玉座の間で鍛冶屋を使う場合、「+1アクション+3カード(研究所2枚に相当する)」のアクション使用→鍛冶屋使用、としたのと同じ効果を得られている。
- 選択効果を持つアクションを使った場合、1回目と2回目で別の効果を選んでも良いため柔軟に動きやすい。
- 連打すると強いアクションカードとの相性が良い。
詳細なルール
基本的な効果
- 選んだアクションカードは必ず2回使用しなくてはならない。
- 選んだアクションカードは1回ごとに最後まで効果を処理する。
- あくまで玉座の間はアクションカードを2回使用するのであって、アクションカードの効果を2倍にするカードではない。
【例】地下貯蔵庫を2回使用する処理順。
手札をA枚捨てる→カードをA枚引く→手札をB枚捨てる→カードをB枚引く。
- 2回使用されるのは、カードをプレイした時の能力だけである。
- 仕切り線のあるカードは、それより上部分である。
- 仕切り線より下の能力(リアクションカードや獲得時効果・購入時効果を持つカードの該当部)は玉座の間で2回使用されず、増えない。
→プレイエリアに出ていることが条件の効果を持つカード
- 玉座の間によって使用するカードはアクション回数(アクション権)を消費しない。
- 玉座の間自体は使用した時に1回だけアクション回数を消費している。そのため、玉座の間で+1アクションのカードを選ぶと、村系のようにアクション回数が増える。
- 玉座の間を使用した際、手札のアクションカードを使用するかは任意である。
- 使用が任意なので、玉座の間の直後に使用するアクションカードは、「玉座の間の効果で使用する」モノなのか「(玉座の間の効果では使用せず)アクションを消費して使用する」モノなのかを、明確に宣言する必要がある。
- この宣言が無いと、例えば、玉座の間の直後に鍛冶屋を場に出し、「1回目の3ドローの結果を見てから、2回目の3ドローをするか判断する」という不正ができてしまうため。
- 使用が任意なので、玉座の間の直後に使用するアクションカードは、「玉座の間の効果で使用する」モノなのか「(玉座の間の効果では使用せず)アクションを消費して使用する」モノなのかを、明確に宣言する必要がある。
玉座の間で玉座の間を使用する
- 1枚目の玉座の間で2枚目の玉座の間が2回使用されるので、2枚目の玉座の間の後にアクションカード2枚を、それぞれ2回ずつ使用する。1回のアクションで玉座の間を2枚使用したのと同じ効果が得られる。
- 2枚の玉座の間の後に選んだアクションカードを4回使う効果ではない。
- アクションを1つ消費して1枚目の玉座の間Aを使用する。
- 玉座の間Aの効果で2枚目の玉座の間Bを選び使用する。
- 玉座の間Bの1回目の効果でアクションカードAを選び、2回使用する。
- 玉座の間Bの2回目の効果でアクションカードBを選び、2回使用する。
- 玉座の間A→玉座の間B→ドローカード(鍛冶屋等)と使用して手札に引いてきたアクションカードも、(ii)で使用することができる。
- (i)か(ii)で玉座の間Cを使用し、更にドローカードを使用するとどんどんコンボが繋げられるので、理論上は玉座の間とドローソースだけでもコンボデッキが成立する。
- 玉座の間で宮廷・行進・門下生・冠・首謀者・専門家・Coronetを使用した場合、あるいはその逆の場合(+幽霊や山砦や旗艦や大名や稽古の効果で玉座の間を2回使用した場合)も、処理の仕方は同様である。
玉座の間で持続カードを使用する
- 持続カードを使用した玉座の間は、持続カードが場に残る限り同じように場に残る。持続カードが場から離れたターンのクリーンアップフェイズで捨て札になる。*1
- 策士を玉座の間で使用し、1回目の使用で手札を1枚以上捨て、2回目の使用で手札が捨てられなかった場合、玉座の間も場に残る。*2
- 艀/要塞を玉座の間で使用し、2回とも即座に3ドロー/即座に+3コインを得ることを選んだ場合、艀/要塞は持続しないため、そのターンのクリーンアップフェイズに玉座の間も場から捨て札になる。
- 艀/要塞を玉座の間で使用し、2回のうちいずれかでも次のターンに3ドローすることを選んだ場合、艀/要塞は持続するため、玉座の間も場に残り続ける。
- 雇人などゲーム終了まで場に残り続ける持続カードを玉座の間で使用した場合、雇人が場から離れない限りは玉座の間も場に残り続ける。
- 持続カードに何らかの習性を適用する場合も、捨て札になるかどうかは同様の原則によって判定される。
- 玉座の間A→玉座の間B→(持続カードC、持続カードD)のように使用した場合、玉座の間Aは持続カードCもDも直接使用していないので、使用したターンに捨て札になる。
- 玉座の間で持続カードを使用した場合、持続カードの使用時効果が2度発揮される。
この時、玉座の間によりアクションを2度使用する処理は"一連の処理"だが、次ターンの開始時に発揮される効果の処理は"別の処理"であることに注意。
【例】玉座の間で隊商を使用した場合
- 玉座の間を使用する。
- 玉座の間の効果で、隊商を場に出し、1回目の使用を処理する(①+1ドロー、②+1アクション、③「次のターン開始時+1ドロー」を得る)。
続いて、隊商の2回目使用を処理する(④+1ドロー、⑤+1アクション、⑥「次のターン開始時+1ドロー」を得る)。- ここで玉座の間の処理が完了する。以降、アクションの使用等を可能な限り好きに処理して良い。
- 次ターンの開始時に、「ターンの開始時に発揮される効果(この場合は③や⑥など)」を好きな順番で処理する。
- 上記の例で、2.の処理は「あるアクション(この場合は玉座の間)の使用時効果解決中」というタイミングである。よって、(リアクション効果などの指示がある場合を除いて、)3.のタイミングまで他のアクションカードを使用する処理などを割り込ませることはできない。
一方で、4.の処理は「ターン開始時」というタイミングである。このタイミングは「ターン開始時に発揮される効果」が同時に誘発し、その処理順をターンプレイヤーが自由に選択して良い。
そのため、例えば③を処理→他のターン開始時に発揮される効果を処理→⑥を処理、というように、③と⑥の処理の間に別の「ターン開始時に発揮される効果の処理」を割り込ませることができる。
玉座の間と他のカードとの組み合わせによるルール
玉座の間→プレイエリアから離れるカード
- 玉座の間は1回目の使用でプレイエリアを離れたカードを2回目の使用で再度プレイエリアに出すことはない。
- プレイエリアにないカードが使用時の効果で自身を移動させようとしても、移動することはできない。
- したがって、1回目の使用でプレイエリアを離れたカードは2回目の使用で移動しようとして失敗する。
- 自身を移動させること(廃棄・脇に置く・捨て札にする・由来する山札に戻すなど)が条件になっていない効果は、玉座の間で使用すると2回得ることができる。
2回 | 祝宴 | 5コスト以下のカード獲得 |
---|---|---|
抑留 | +2コイン*3 | |
島 | 手札1枚を脇に置く効果 | |
騎士 | アタック*4 | |
リザーブカード | 「酒場マットに置く」以外の使用時効果 | |
陣地 | +2ドロー+2アクション | |
農家の市場 | 山札の上の勝利点トークンに応じた効果*5 | |
悲劇のヒーロー | ドロー後の手札が8枚以上だった時の財宝カード1枚の獲得 | |
劇団 | +4 村人 | |
実験 | +2ドロー+1アクション | |
馬 | +2ドロー+1アクション | |
生徒 | 手札1枚を廃棄し、それが財宝カードの場合+1好意 | |
追いはぎ | 次のターンの開始時に+3ドロー | |
調査 | 次にサプライの山が枯れたとき戦利品を獲得 |
- 自身を移動させること(廃棄・脇に置く・捨て札にする・由来する山札に戻すなど)が条件になっている効果は、玉座の間で使用しても多くて1回までしか得られない。
- 「そうした場合、~する」といった文面が書かれているものがこれに相当する。
最大でも1回 | 鉱山の村 | 自身を廃棄して、+2コイン。 |
---|---|---|
抑留 | 自身を廃棄して、抑留トークンを1枚置く効果。*6 | |
宝の地図 | 自身を廃棄して、金貨4枚獲得*7。 | |
死の荷車 | 自身を廃棄して、+5コイン*8 | |
狂人 | 自身を山札に戻して、手札1枚につき+1ドロー | |
略奪 | 自身を廃棄して、手札を捨てさせ、略奪品2枚を獲得*9 | |
倒壊 | 自身を廃棄して、デッキから2枚見て1枚手札に加える | |
技術者 | 自身を廃棄して、4コスト以下のカードを獲得 | |
城/小さい城 | 自身を廃棄して、城を獲得 | |
ピクシー | 自身を廃棄して、1つの祝福を2回受ける | |
願い | 自身を山札に戻して、6コスト以下のカード1枚を手札に獲得する | |
増築 | 場から捨て札にされようとする自身を廃棄して、コストが1高いカードを獲得 | |
侍祭 | 自身を廃棄して卜占官を獲得 | |
駐屯地 | 次のターン、このカードの上にあるトークンを全て取り除き、取り除いた数だけ+ドロー | |
キャビンボーイ | 次のターン、このカードを廃棄し、持続カードを獲得 | |
呪符の巻物 | 自身を廃棄し、自身より安いカード1枚を獲得 | |
濡女 | 自身を由来する山札に戻して、呪い撒きをする |
玉座の間→効果を選ぶカード(手先/執事/寵臣/貴族等)
- 一回目の使用と二回目の使用で異なる効果を選んでも、同じ効果を選んでもよい。
【例】玉座の間で手先を使用する。
- 1回目の使用で+1ドロー、+1コインを選んだ。
- 2回目の使用で+1ドロー、+1アクションを選んだ。
玉座の間→共謀者
共謀者の追加効果を得る条件は「(このカードも含めて)3回以上のアクションを使用している場合」である。
したがって、何もアクションを使用していない状態で玉座の間を使用し、共謀者を使用すると
- 玉座の間
- 1回目の共謀者
- 2回目の共謀者
と3回アクションを使用したことになり、2回目の共謀者の使用時に追加効果が発生する。
これにより元々の効果によって4コインを得た上に、追加効果でカードを1枚引きアクション回数も1回増える。
玉座の間→コストを下げるカード
- 橋/街道/橋の下のトロルは使用時効果でカードのコストを1下げるため、玉座の間で使用するとカードのコストを2下げる。
- 王女/Renownは使用時効果でカードのコストを2下げるため、玉座の間で使用するとカードのコストを4下げる。
- 発明家も使用時効果で1回ごとにカードのコストを1下げる。カード獲得とコスト減少の順番に注意して繰り返す。
玉座の間→策士
- 通常であれば1回目の策士の使用で手札が0枚になり、2回目では捨て札にする手札がないため、次のターンでは1回分の効果(+5ドロー)にしかならない。
- 「誘導or教師の効果で、策士の山の上に+1カードトークンが置かれている」「1回目の策士の使用の際に村有緑地or進路を捨て札にした」などで、2回目の策士の使用時効果処理時に手札が1枚以上ある状態にできれば、そのカードを捨て札にするため、次のターンでは2回分の持続効果(計+10ドロー+2アクション+2購入)が得られる。
玉座の間→前哨地
-前哨地による追加ターンが得られる時に玉座の間で前哨地を使用しても、前哨地による追加ターンは1ターンしか得られない。
- 追加ターンに関連する2023年版エラッタにより、「これがこのターンあなたが初めての前哨地の使用か?」は問われなくなったが、そもそも「連続3ターンとなる場合は追加ターンを得られない」という制限が加えられた。
ゴーレムで玉座の間をプレイ
- ゴーレムでプレイした玉座の間が選べるアクションカードは、手札にあるアクションカードに限られる。
- ゴーレムで公開したもう1枚のアクションカードは玉座の間で選ぶことが出来ない。
玉座の間→支配
-自分のターンと左隣のプレイヤーの通常のターンの間に、自分が全ての決定権を持つ左隣のプレイヤーのターンが2ターン追加される。
--前哨地と違い、左隣のプレイヤーに一度に与えられる支配ターン数の制限はない。
- 追加ターンに関連する2023年版エラッタにより、「追加ターンが連続2ターンとなる場合は追加ターンを得られない」という制限が加えられた。
玉座の間→画策
- アクションカードが場から捨て札になるときデッキの上に置く画策の効果は、画策をプレイすることで予約されるため、玉座の間で使用した画策1枚で(最大)2枚のアクションカードを選び、デッキの上に置ける。
玉座の間→プレイエリアに出ていることが条件の効果を持つカード(ならず者/浮浪児)
- 玉座の間で2回プレイされるアクションカードも、プレイエリアに出ているのは1枚と数えるため、プレイエリアに出ていることが条件の効果は1枚分として処理する。
- 行商人・囲郭村などの、プレイエリアに出ている各種カードの枚数を参照するカードも、玉座の間及び玉座の間の効果で2度使用されたアクションカードはそれぞれ1枚と数える。
- 玉座の間で囲郭村を2度使用し、プレイエリアにその2枚だけが出ている状態となった場合、購入フェイズで行商人は4コストにしかならず、一方で囲郭村はデッキの上に戻すことができる。
玉座の間→はみだし者/大君主
- 2019年のルール変更とエラッタに関連し、処理が変わるので注意。
- はみだし者/大君主は、「プレイエリアを離れるまで選んだカードとして扱う」という効果ではなくなったため、1回目と2回目で異なるアクションカードを選ぶことができるようになった。
- エラッタ前は、2回目のプレイでは1回目に選ばれたアクションカードとして使用されることになっていた。
- はみだし者/大君主は、「プレイエリアを離れるまで選んだカードとして扱う」という効果ではなくなったため、1回目と2回目で異なるアクションカードを選ぶことができるようになった。
玉座の間→効果によって他のアクションカードをプレイするアクションカード(狂信者/伝令官等)
- 玉座の間で選択されたアクションカードaが、その効果によって他のアクションカードbをプレイする場合、bは1回しかプレイされない。
- 玉座の間Aで玉座の間Bを選択、玉座の間Bの1回目のプレイで狂信者Cを選択し、狂信者Cの1回目のプレイでカードを2枚引いた後、手札に狂信者Dがある場合、狂信者Dには次のようなプレイ方法がある。
- 狂信者Cの1回目のプレイで手札の狂信者Dをプレイ、1回使用する。(玉座の間Bの2回目のプレイで手札の別のアクションカードEを選択する/してもよい)
- 狂信者Cの2回目のプレイで手札の狂信者Dをプレイ、1回使用する。(同上)
- 狂信者Cでは狂信者Dをプレイせず、玉座の間Bの2回目のプレイで手札の狂信者Dを選択、2回使用する。
- 基本的な効果での説明同様、ii.とiii.は狂信者Cで狂信者Dをプレイしたか、玉座の間Bで狂信者Dをプレイしたかを、狂信者Dをプレイする際に明確に宣言する必要がある。
玉座の間→リザーブカード
- 仕切り線より上側に書かれた、アクションカードとしてプレイした時の効果は、酒場マットの上に行くことを除けば通常のアクションカードと同様に2回分処理する。
- 例えば、玉座の間で鼠取りを選んだ場合、1回目の使用で鼠取りは酒場マットの上に置かれるが、+1ドロー+1アクションの効果は2回分得られる。
- 持続カードと違い、玉座の間はリザーブカードと一緒に酒場マットの上には行かない。玉座の間で選び使用したリザーブカードを呼び出しても、得られる効果は1回分だけである。
玉座の間→アタック効果が継続する持続カード(沼の妖婆/呪いの森/女魔術師/門番/追いはぎ/将軍/封鎖/コルセア/フリゲート船)
- いずれも使用時に全効果が予約されるため、他のプレイヤーに対する攻撃も2回分継続することになる。
- 沼の妖婆を2回使用すると、次の自分のターンの開始時まで他のプレイヤーはカードを1枚購入により獲得するごとに呪いを2枚獲得する*10。
- 呪いの森の2回目の攻撃は意味がない。カード1枚を購入により獲得するごとに手札すべてをデッキの上に置く効果を2回処理するが、1回目の処理で手札は無くなるため*11。
- 女魔術師の2回目の攻撃は意味がない。女魔術師が効果を及ぼすのは、あくまで他のプレイヤーが初めてプレイしたアクションカードに限られ、またその効果を+2ドロー+2アクションにすることもない*12。
- 門番の2回目の攻撃は意味がない。追放マットにないアクションまたは財宝カード1枚の獲得時に追放する効果を2回処理するが、1回目の処理で追放されるため*13。
- 追いはぎの2回目の攻撃は意味がない。追いはぎが効果を及ぼすのは、あくまで他のプレイヤーが初めてプレイした財宝カードに限られるため*14。
- 将軍の2回目の攻撃は意味がない。将軍の効果は、あくまで「各自の場に2枚以上あるアクションカードと同名のカードを手札から使用できなくなる」であるため*15。
- 封鎖を2回使用すると、【封鎖カードA】と【封鎖カードB】が封鎖の脇に置かれ、それが脇に置いてあるかぎり、他のプレイヤーは自分のターンに【封鎖カードA】か【封鎖カードB】と同一のカードを獲得するごとに、そのプレイヤーは呪い1枚を獲得する*16。
- コルセアの2回目の攻撃は意味がない。コルセアが効果を及ぼすのは、あくまで他のプレイヤーが初めてプレイした銀貨or金貨に限られるため*17。
- フリゲート船の2回目の攻撃は意味がない。フリゲート船の効果は、あくまで「アクションをプレイした他のプレイヤーは手札を4枚にする」であるため*18。
玉座の間→資料庫
- 玉座の間で選んだ資料庫の1回目の使用で脇に置いた3枚のカードAと、2回目の使用で脇に置いた3枚のカードBは、別のまとまりである。
- 厳密には以下のように処理される。
- 玉座の間を使用する。
- 玉座の間で手札の資料庫を選ぶ。
- 資料庫の1回目の使用で+1アクション、デッキの上3枚(A)を裏向きにして脇に置く。
- Aから1枚を手札に加える。
- 資料庫の2回目の使用で+1アクション、デッキの上3枚(B)を裏向きにして脇に置く。
- Bから1枚を手札に加える。
- 次の自分のターンの開始時、AとBのうち、好きな方から順にそれぞれ1枚ずつ選び、手札に加える。
- その次の自分のターンの開始時、AとBのそれぞれ最後の1枚を手札に加える。
- このターンのクリーンアップフェイズに、玉座の間と資料庫を場から捨て札にする。
関連カード
同じアクションカードを2回以上使用するカードには、しばしば領主*19に関連するモチーフが用いられている。
拡張 | 名前 | 関連 |
繁栄 | 宮廷 | 3回使用する上位種。 |
収穫祭&ギルド | Coronet(□) | Rewardでないアクションを2回使用+Rewardでない財宝を2回使用、という効果を持つアクション-財宝カード。 |
暗黒時代 | 行進 | 持続以外のアクションを2回使用し、カードを廃棄して、1コスト高いアクションカードを獲得する。 更に複雑な挙動になるため、詳細なルールは行進のページを参照。 |
冒険 | 御料車 | アクションの解決直後、酒場マットから呼び出すことで、そのアクションを再度使用するリザーブカード。 解決後に場から離れているアクションカードに対しては呼び出せないなど、玉座の間とは細かな違いが多い。 |
門下生 | 2回使用したカードと同じカードを獲得する。 サプライにないカードで、脱走兵から交換できるトラベラー。 | |
帝国 | 冠(□) | アクションだけでなく財宝を2回使用することもできる、アクション-財宝カード。 |
夜想曲 | 幽霊(■) | デッキから公開されたアクションを次ターン開始時に2回使用する夜行カード。 |
ルネサンス | 王笏 | そのターン中に使用した、まだ場に残っているアクションを再使用できる財宝カード。 |
山砦 | ターン中最初に使用したアクションを再使用するようになるプロジェクト。 | |
移動動物園 | 首謀者 | 次ターン開始時にアクションを3回使用する。 |
同盟 | 王家のガレー船 | 持続以外のアクション1枚を使用できる。そのカードを脇に置き、次のターン開始時にも使用する。 |
専門家 | アクションまたは財宝カード1枚を使用できる。その後、それを再度使用するか同名のカード1枚獲得するかを選ぶ。 | |
略奪 | 旗艦 | 次に使用した命令ではないアクションを再使用する持続カード。 |
無謀な | 【無謀なカード】は使用時2回解決する(2回使用ではない)。ただし場から【無謀なカード】を捨てる時、由来する山に戻す。 | |
旭日 | 大名 | このターン中、次に命令でないアクションを使用した場合、それを再使用する。 |
稽古 | 手札のアクションを2度使用するイベント。 |
余談
- 初版カードのテキストは以下の通り。
収録拡張 | コスト | カード種別 | 効果 |
基本(初版) | 4 | アクション | あなたの手札のアクションカード1枚を選ぶ。そのカードを2回使用する。 |
- 初版では、アクションカードが手札にある場合は必ずアクションカード1枚を選び、2回使用しなければならなかった。しかし、アクションカードがない場合に手札を公開するという指示がなく、第三者がいなければその証明ができなかった。
第二版ではアクションカードの使用が任意となったので、この問題が解決された。
コメント
- ずっと玉座の間の効果で使うカードはアクション権がいるもんだと思ってたから弱いと思ってたけど、アクション権なくても使えるのか… -- 2020-11-18 (水) 13:16:51
- ドロー1アクション1とかを玉座してアクションを無理やり増やすこともできるぞ -- 2020-12-26 (土) 05:06:40
- 玉座の間を捨て札にするかの判断基準について、記述が無いようなので参考を置いておきます。 https://ssly-seesaw.hatenablog.com/entry/2021/08/08/121146 -- 2021-10-28 (木) 20:42:24
- ただの感想ですが、効果で持続カードを使用したときの、家臣との違いに納得がいきません。共通ルールと効果テキストから読み取れない処理が増えるほど、布教するときに困ります。 -- 2022-12-21 (水) 12:45:12
- 当初はこんなに持続カードが増えるとは思ってなかったんだよね。持続の処理を複雑に利用した効果も増えてきたし。初心者泣かせなのは理解できる。 -- 2022-12-21 (水) 15:33:21
- 基本セットに入ってるが、今は上級者向きのカードになっちゃってるね -- 2022-12-21 (水) 17:43:34
- そういえば「玉座の間隊商、1回目: 馬の習性、2回目: 通常使用」「玉座の間隊商、1回目: 通常使用、2回目: 馬の習性」で玉座の間が残るかどうかって裁定不定部分でしたっけ?「持続カードが場を離れるまで場に残る」の原則に従って使用したターンのCフェイズに玉座の間は捨て札になるのかなと認識しているのですが……。 -- 2023-07-05 (水) 17:28:24
- 質問です。玉座の間に対して御料車を呼び出し、玉座の間をもう一度使用することはできますか? 例えば、玉座の間を使用→手札の鍛冶屋を2度使用し、その後に御料車を呼び出して玉座の間を再び使用→手札の魔女を2度使用…という動きは可能でしょうか -- 2023-08-08 (火) 18:32:19
- 可能です。 -- 2023-08-08 (火) 18:55:46
- ありがとうございます! -- 2023-08-09 (水) 04:11:37
- ↑4ソースまで追っていないですが、strategyにはその通り記載されていますね。いずれにせよその原則通り処理すると書かれています。 -- 2023-08-17 (木) 01:51:02