【ゼクレス魔導国】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 22:06:03

概要

【魔界】東部・【ベルヴァインの森】の奥にある、魔界の主要国の一つ。
宝物庫の宝の説明によると建国者はワラキウス【大魔王】がアストルティアに渡るための魔法の門を作った魔導士がいるなど建国当初から魔法技術に優れ、魔導国と呼ばれる。
書籍「アストルティア秘聞録」によれば建国はおよそ7500年前とされ、魔界のみならずアストルティアを含め現存する最古の国である。
大魔王城の図書室にある『ヴァルザード戦記』によれば、魔界全土の覇権をかけた「ゲルヘナ幻野の戦い」にてヴァルザードに南進を退けられたとのことで、少なくとも大魔王ヴァルザードの時代にはすでに強国の地位にあったことが窺える。
 
また『ヴァルザード戦記』の隣にある『栄光のゼクレス王家』という本には第7代の【ジグネール】がワラキウスの再来と呼ばれるほどであり、大魔王選定の試練を悠々と攻略するも生来の病身に勝てず、山頂で急死したことや第14代の【バルメシュケ】が混沌の魔術王と呼ばれ特に人心を操る術を得意としていたこと、魔物や下等魔族を実験台に魔術の秘奥を極めゼクレス王家で二人目の大魔王となった事が記されている。
 
国名はおそらくワラキウスの妹【ゼクリア】からとったものと思われる。
王族も高い魔力を持ち様々な魔法の術を操る他、ワラキウスが打ち倒した巨人【レイジバルス】を代々使い魔として使役している。
 
徹底した保守思想と貴族制が根付いており、どの家の生まれであるかだけで地位が厳格に決められているほど。
そのため、よそ者はどんなに富や名声を持った聖人であろうが地位は低いままである。
そして、そうした貴族たちは自分たちこそが魔界を支配する存在だと信じて疑わず、下層の平民を見下しており、【バルディスタ要塞】を「野蛮」、【砂の都ファラザード】を「ならず者国家」とするなど他国の者も徹底的に見下している。
それゆえか、国の兵や貴族たちは自らの保身のためにエルガドーラら王族に媚びへつらうばかりの者が多く、僻地で門番をしている兵士たちも、他人に集めさせたものを贈り物にして王族や貴族に取り入ることばかりを考えているという始末。
また、この国では人間や五種族に近い容姿の魔族と、いわゆる魔物とが明確に区別され(他では下級魔族の一部に含む場合がある)、魔物は最底辺に位置付けられている。
そのため、魔物には居辛い国であり、下層でたくましく暮らしている者もいるが、大抵は国外へ出て行ってしまうという。
来る【大魔瘴期】に対しても「選ばれた自分たちだけが魔導シェルターに退避して生き残り、他は見捨てればいい」と唱えており、徹底した選民思想が目立つ。
こうした上流階級の堕落ぶりから、王都は「悪意の都」と揶揄されることもある。
 
当然この状況に反発している住民も少なくはなく、現状を変えたいと思っている貴族すらいる。
先代の王【イーヴ】はゼクレス王族としては珍しく平等を説いていたようだが、それゆえ周囲の反発を招くことも多く、退位後は再び深刻な格差社会に戻ってしまったようだ。
その前王の遺志を継ぎ、現王政に対して反旗を翻そうとしている勢力も秘密裏に存在している。
そうした人々は、最近国に来た人々と共に主に西側の区域で身を寄せ合っている。
なお、【どうぐ使い】のスキルを編み出した魔物の学者【デルクロア】もこの国の出身である。
職業クエストの時点で魔界の貴族に雇われていた(…がまともな扱いは受けておらず【アストルティア】に亡命してきた)ことは判明していたが、バルディスタ要塞のE2、民家2階にある『魔瘴弾開発日誌』によりゼクレス出身であることが確定した。
 
軍事国家であるバルディスタ要塞と比較すると単純な軍事力では劣ると思われるが、改良された燃料を採用し非常に高い戦闘力を誇る【キラーマシン・強】を宝物庫の見張りに放っていたり、【ゼクレス機神兵】なるキラーマシン2の強化型を戦力に投入したりしている。
デルクロアの編み出したどうぐ使いも魔法陣の展開補助にガジェットを使うといった職業イメージであり、魔法だけでなく機械(あるいは魔法と機械の複合技術)も進歩した国なのかもしれない。
なお、この国の魔族の兵士たちは白を基調とした甲冑やローブを身に着けている。
 
現在の【魔王】【アスバル】。…であるが、実権は彼の母である太后の【エルガドーラ】にあり、アスバルは彼女の傀儡でしかない。
このあたりは、DQ5の【ラインハット】に通ずるものがある。
「アストルティア秘聞録」によればアスバルの即位は50年前。前王イーヴが失脚した300年前からの250年間はエルガドーラが王の代理をしていたと思われる。
 
また町の南側にある屋敷の主は「アストルティアに 出かけたっきり ずっと戻らない」と屋敷前にいる魔族の女性アロイジアが語ってくれる。
冷たい目線と容赦ない毒舌、赤く美しい目が特徴らしく【リソル】の特徴と一致する。
なお北側の橋を渡った先のD1には城壁の外に繋がる扉があるが、現在までかたく閉ざされている。
 
西側には【アストルティア】からいろいろなものを仕入れている「六大陸堂」という店がある。
ここの店主の【シリル】は人当りのいい人物に見えるが…?

Ver.5.1【魔界大戦】

【魔幻都市ゴーラ跡】のストーリークリア後からアビスゲートが塞がれて入る事ができなくなり、クリア後まで入れなくなる。
魔界大戦では【太古の魔人】を使役して破壊光線による無差別攻撃を行いバルディスタ、ファラザード両国の兵士を多数負傷させた。しかし、この攻撃は自軍も巻き込んでおり、バルディスタ軍との衝突も含め命を落とした兵もいる。
 
ストーリー終盤ではバルディスタ軍と主人公に攻め込まれるが、バルディスタ軍は周りには一切目もくれずに城に突き進み、主人公は城の地下から侵入したため、住人や城下町には特に被害は無かったようだ。しかし、城内には影響が出ており、命を落とした兵や負傷した兵も多くいる模様。主人公も地下で数人の兵士を討ち取っている。
この際貴族たちは何もできずに逃げ回っていたようで平民たちからは馬鹿にされており、ゼクレスはもう終わりだと逃げ出そうとしている者もいる一方、護衛として雇われて貴族に取り入ろうと考えている者もいる。
また、攻め込まれたことで国中が混乱しているためか、ストーリー終了後もエルガドーラが死んだということは伝わっていないようだ。

Ver.5.2【王の戴冠】

バルディスタ程混乱に陥っている様子はないが、アスバルが政務を放り出して引きこもり、オジャロスが代行している状態になっていた。
それによって国内ではオジャロスを評価する声が多く聞かれ、反対にアスバルを批評する者が増えている。
 
その後、アスバルが正式にこの国のトップに立ち、エルガドーラの死とオジャロスの罪を公表した後は平民も重職に起用する御触れを出したらしく、少なくとも前述の勢力たちによる反乱の心配はなさそうである。

関連人物

歴代魔王

  • 建国王ワラキウス
    初代魔王で後に大魔王ともなる。
    7500年前に魔界東部を荒らしていた激昂の巨人レイジバルスを封じ、その地にゼクレスを建国。
    6000年前に大魔王となった。
    アストルティア侵攻を行わないまま死亡し、妹ゼクリアに死を看取られた記録やその際に血を受け止めた黄金杯が残されている。
  • ジグネール
    7代魔王。
    ワラキウスの再来と呼ばれ大魔王選定の試験すら悠々とこなしたが【ゴダ神殿】にて病死。
    悲運の王と呼ばれ、哀れんだ【魔仙卿】から魔仙卿の錫杖を賜った。
  • バルメシュケ
    14代魔王。
    混沌の魔術王の2つ名で知られ、人心を操る術を得意とした。
    多くの魔物や下等魔族を実験台にするなど人格的に優れているとは言い難いがゼクレス魔導国の魔王としては二人目の大魔王となる。
    また以後も大魔王に就任したゼクレスの魔王はいない。
    魔法の実験中に事故死したという。
  • ミアラ王妃の夫
    代数不明。
    禁呪に手を染め太古の魔人と化した魔王。
    王妃が命と引き換えに作り出した【ミアラの宝杖】に封じられていたが魔界大戦の折りに【ユシュカ】に破壊された。
  • 前王イーヴ
    代数不明。
    現魔王アスバルの父で王妃はエルガドーラ。
    極めて開明的な人物で身分制の廃止や他国との国交、アストルティアとの交流などを計画していた。
    それ故、貴族階級からは反発されており王妃には二度とゼクレスに立ち入りできないように死の結界まで貼られている。
    300年前には【ラーディス王】を訪ねてきたことがある。
  • アスバル
    代数不明。
    イーヴとエルガドーラの子で現在の魔王。
    父や友人の影響かアストルティアへの造詣が深い。
    王家でも特に魔力に優れた人物しか使役できないレイジバルスを扱うなど能力的にも優れている。
    他にツンドラキーに変化するドラキュラムに類似した術や結界、闇呪文、ザオリクなども行使する。

隣接地域

【ベルヴァインの森東】
【ゼクレス城】