【砂の都ファラザード】

Last-modified: 2023-04-17 (月) 13:57:19

概要

【魔界】の南にある魔界の主要国の一つ。「混沌の新興国」と呼ばれる。本作では【ドルワーム王国】【アラハギーロ王国】に続く3つ目の砂漠の国。
魔界における三大国家の中では最も新しい(「アストルティア秘聞録」によれば建国からまだ50年)。この国の魔王【ジャリムバハ砂漠】にあった幾つもの小国を統合し、かつて【海運都市ザード】のあった位置に建国した。国名もザードにあやかり、そこに復活を意味する語を付けた(恐らくファラオから来たものと思われる。ファラオの語源は「大きな家」だが、【ピラミッドの秘宝】などのイメージだろう。)。
 
魔王の思想を反映し、交易と交渉という、魔界においては他に類を見ない独特の方法で発展を遂げた。それ故に他の国々にはない自由な生き方ができる国風となっている。
他国での力の有無家柄による差別に嫌気がさした魔族やモンスターも集い、認知度は低いが他の二大国にも引けを取らない国力をつけている。
 
王宮の前に広がる通りは多くの露店が立ち並ぶバザールが開かれ、賑やかなファラザードを象徴するスポットになっている。
また魔界の他地域はおろか【ナドラガンド】【キュルルと行く世界】にも存在しなかった【武器と盾の店】【防具屋】に加え、【アクセ屋ルイッサ】まである。
 
建国してから間もない新興国だけあってまだ正規軍所属の兵士は少ないらしく、軍事力は現状では傭兵に大きく頼っている。それゆえか傭兵による遊撃は得意だが正面からのぶつかり合いでは後れを取る。
なお砂漠での戦闘におけるカモフラージュ効果を狙ってなのか、ファラザード軍の兵士はオレンジを基調としたやや軽装の鎧(【クリムゾンメイルセット】)が標準装備。
 
一方、王宮の南に広がる裏通りは一転してダークな雰囲気の漂うスラム街で、ならず者たちの溜まり場になっている。
とはいえ、彼らの多くは魔王とつながりのある【ハジャラハ】の支配下にあり、国に対して危害を加えようとする者はいないという。
 
ちなみに、この国では殆どのNPCが魔王の名を様付けせず呼び捨てにしている。これも魔王の正体をはぐらかすミスリードなのだが、国家の主要人物に敬意を払わないのは他国含め極めて異例と言え、ここからもファラザード及びユシュカの独自性が見える。

Ver.5.0【いばらの巫女と滅びの神】

初訪問時はディンガ交易所からの道が塞がれて隊商が到着できず、商売もままならない状態になっている。当時の物価はなんと【やくそう】が1つ80万G、【てっこうせき】は100万Gと言うハイパーインフレ状態となっていた。勿論プレイヤーはその値段での売買ができない。
ストーリークエスト【バザールを救え!】でこの問題を解決すると、本来の賑わいを取り戻す。
バザールへの出店許可を求める者もおり、クエスト【砂漠に甘~い新商品】ではそんな出店希望者の1人を手伝うことになる。
 
Ver.5.0のストーリーを終えると【主人公】がユシュカを裏切ったということになっており、城下の魔族たちはバザールの救世主ということもあって普通に接してくれるものの、兵士らからは冷たい態度を取られるようになり、更に城には入れなくなる。

Ver.5.1【魔界大戦】

【魔幻都市ゴーラ】のストーリーを終えるとファラザード一帯の【アビスゲート】が封鎖されるため、町自体にも入れなくなる。
だが、ネクロデアでのストーリーを終えると、血潮の浜辺から城の地下牢へと入り込むルートで再び入れるようになり、それ以後は城にも町にも入ることができるようになる。
 
再び入れるようになった城では行けるエリアが広がり、そのエリアには新たに黒宝箱が2つ置かれている。また、Ver.5.0ストーリーで一時使用できた客間のタダ宿も再び使えるようになる。
クエスト【ケジメはあかく咲く】を進めると裏通りの馬の塞いでいた屋根の上に通じる道にも行けるようになり、その先にも赤宝箱が1つ置かれている。
 
地下牢には裏通りにも置けないようなとりわけ非道な犯罪を繰り返した罪人が幽閉されている。
彼らは牢からは2度と出ることは無く、やがて牢獄を預かる兵団長に処刑される運命にある。
実際、この牢にいるのは脱獄を持ち掛け手助けした人を裏切って殺害する殺人犯に、結婚詐欺師の男性、意味不明な事を喚き話の通じないデスストーカーと如何にもな連中ばかり。
彼らの刑を決定していたのは【ナジーン】であることが看守の口から語られている。
また、地下牢の水路の檻からは不気味なモンスターが顔を覗かせている。
 
魔界大戦ではゼクレスと同盟を結びバルディスタ軍と交戦するが、【エルガドーラ】【太古の魔人】を使って無差別攻撃を開始したため、多くの兵士が負傷したと考えられる。ただし横に広く散開していたバルディスタ軍よりは被害が少なかったようだ。
 
大戦終結後は国を救った英雄としてあらためて歓迎されるようになる。

余談

「バザール」はバザーと同義だが、バザーが慈善業の意味合いが強いのに対し、バザールは単純に市場のことを指す。
無論DQ10では【旅人バザー】が既に存在するので、併せて区別する為でもあるのだろう。
 
なお、DQ関連でバザールと言う言葉が初めて登場したのはアニメ・勇者アベル伝説第21話の「闇のバザール」。
あちらも砂漠地帯に広がる市場だったり、バザール内に魔物が複数紛れ込んでいたりと言った点で、ファラザードと微妙に似ている。
 
作中では明言されないが、設定上ユシュカは海運都市ザードを建国した【大魔王ヴァルザード】の血を引いていることが明らかになっており、ファラザードはある意味ザードの正統な後継国といえる。

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