【エルガドーラ】

Last-modified: 2021-01-13 (水) 12:45:36

概要

Ver.5.0の主要人物の一人。
【ゼクレス魔導国】の先代魔王・【イーヴ】の妃にして現【魔王】【アスバル】の母(王太后)。演者は伊藤美紀
弟に【オジャロス】大公(卿)がいる。彼女ら姉弟は王家の遠縁の生まれであるため、先祖は【建国王ワラキウス】の妹、【ゼクリア】と思われるがこれについては現在に至るまで触れられていない。
自身の血統に強い誇りを持つ反面、他人を雑種と蔑んでいる。
 
ゼクレスの実権を握っているのはアスバルではなく彼女である。
アスバルを自身に都合がいいように教育していたようだが、従順になることは無くむしろ反発して魔王としての責務を放棄しようとしているため、手を焼いている。
アスバルの意思は完全に無視して自身の望みを押し付けており、時には魔術でアスバルを直接洗脳状態に置いて動かすこともある。
 
またアスバルが【大魔王】になり魔界全土を統一することを望んでおり、そのために邪魔になるものも(アスバルに無断で)排除してきていた。
この方針もアスバルを想ってのことではなく自国繁栄のための手段であり、洗脳状態のアスバルに対し「私の人形」「偉大なるゼクレスの生贄」とまで言っている。
 
国民は単に、アスバルが不甲斐ないためにエルガドーラが代行・叱咤していると思っているようで、そのようなエルガドーラを支持する声も聞かれる。
その様子から察するに、アスバルへの具体的な仕打ちについては知られていないと思われる。
 
なおゼクレス市街の本棚で読める本によると、元々は王家の遠縁の生まれで、弟のオジャロス卿と共にベルヴァイン湖での狩りに参加したのがイーヴとの出会いだという。
イーヴは平等を説いていたようであり、現在のゼクレスが厳格な血統主義社会となったのは彼女の影響とも考えられる。
もっとものちに大魔王になる第14代魔王【バルメシュケ】も、魔術の秘奥を極める過程で多くの魔物や下等魔族を実験台にしてきたらしいので、ゼクレスの格差社会自体はこうしたことも影響しているかもしれないが。
 
Ver.4シリーズの【ドミネウス王】とは、「家族すら道具扱いしてその人生を狂わせる暴君兼毒親」「新シリーズ序盤から大暴れするも早々に退場」「身内に止めを刺される」「後のクエストで更なる悪事が露見」など、様々な共通点が見られる。
ただし、ドミネウスは(への嫉妬があったものの)彼なりに国の滅亡を防ごうという意思もあり(しかも真の黒幕に人格が変わるよう誘導され、都合よく手駒として使われていたことが示唆されている)、辛うじて悲劇の悪役の一人であると言えなくもない。
一方、こちらは自分の考えの元で子供をより強力に統制するなど彼女自身が真の黒幕ポジションとなっているため同情の余地が殆どなく、より邪悪な人物として描写されている。
ドミネウスと違って主人公の手で直接制裁することができない点でも、こちらの方が印象が悪くなりがちである。

【いばらの巫女と滅びの神】(Ver.5.0ストーリー)

アスバルに大魔王選定の儀を受けさせるべくゼクレス城に入城しようとするユシュカと主人公の前に現れる。
この時はこちらに気づいていない様子で、茶会に出席しないアスバルへの苛立ちを見せ、おともの兵士にアスバルの捜索を厳命する。
 
その後、【ゼクレス城・宝物庫】から脱出した主人公・ユシュカ・アスバルの前に、再び兵士たちを連れて登場。
過去にユシュカをアスバルから引き離すべく追放したことを明かし、さらにアスバルの宝物であるアストルティア産のコンパスを奪い、彼の目の前で破壊して見せる。
激昂したアスバルが【レイジバルス】を召喚すると今度はアスバルに術をかけて操り、主人公とユシュカにレイジバルスをけしかける。
これを退けられると、「アスバルにおのれの自由などない」と言い残し立ち去った。
 
その後は直接姿を見せることはないが、【デモンマウンテン】での試練では【シシカバブ】に呪いをかけてユシュカの排除を企み、【デモンズゲイト】を倒したアスバルに再び術をかけて操り……と裏で暗躍を続けていた。

【魔界大戦】(Ver.5.1ストーリー)

本バージョンのイメージイラストにおいては、ヴァレリア・ユシュカと並んでアスバルの代わりに彼女が描かれており、まるで彼女が三魔王の一角であるかのように扱われていた。
実際にストーリー中でも、大戦の黒幕ポジションといった立ち位置にいる。
 
開戦の前に、弟のオジャロスをファラザードに向かわせ、共にバルディスタを叩くことを目的に手を結ばせる。
そして、当初の目論見通りバルディスタ軍がファラザードに攻め込んでいる隙をついてバルディスタ本拠に軍を向かわせ、不意打ちを浴びせる。
 
しかし、これらは全てバルディスタとファラザードを相討ちさせ、漁夫の利を得るために仕組んだ彼女の罠だった。
【ミアラの宝杖】を用いてアスバルを問答無用で【太古の魔人】へと変貌させ、放たれた破壊光線で戦場のもの全てを焼き尽くす無差別攻撃を行う。
結果、バルディスタは壊滅的な被害を受け、ファラザードもユシュカをかばった【ナジーン】を失う。
この際、このままではアスバルの身体がもたないとオジャロスに警告されるが、少し休ませればまた使えると返答している。
また、「生き残った者以外は捨て置け」とも話しており、この攻撃は自軍すら巻き込んだ絨毯爆撃であり、更に死者には何の対応もしていないというド畜生ぶりが垣間見える。
 
この攻撃で両国の怒りを買っただけでなく、ミアラの宝杖による力を魔仙卿から危険視されたことで、主人公には城の地下を、また城の正面を【ヴァレリア】率いるバルディスタ軍に突破される。
だが、それでも余裕を崩さない彼女はアスバルを再び太古の魔人へと変貌させ、魔人から放たれた光線でヴァレリアを吹っ飛ばす。
だがそこに、ナジーンの死から立ち直ったユシュカが再び現れ、破壊光線を放つ額の宝玉を破壊されると、またしても自身の野望を邪魔された事に激怒。
ユシュカを殺そうと自身が持つ全ての魔力をアスバルになげうち、壮絶に絶命する。この際、一時的に【強モンスター】のように目が赤く光ったあと倒れ、肌や髪から色が失われると言う描写がある。
そして、太古の魔人ことアスバルも倒され、魔界の支配を目論んだエルガドーラの野望は完全に潰えることとなった。
 
また、作中では倒れた後は一切映る場面が無いため、彼女の生死に関して明確な情報はなく、オジャロスの死んだという発言のみが唯一の情報である。

【王の戴冠】(Ver.5.2ストーリー)

死んではいなかった……が、かつての美貌の見る影もない、弱々しく醜い魔物の姿となって小さな水槽に閉じ込められていた。
太古の魔人に吸収され魔力が枯渇した事によって死の縁に立たされたエルガドーラであったが、弟のオジャロスが己の魔力を用いて姉の肉体の再生を試みた。
オジャロス曰く「姉上と違って貧弱な魔力しか扱えず」、植物のような見た目にしか構築出来なかったというが、サブクエスト(後述)や王室テラスでの開き直りの台詞から、エルガドーラへの復讐のためにわざと醜く弱々しい魔物に仕立てあげたことは間違いなく、更に知能さえも術によって奪っていた。
息子アスバルや主人公によって封じられた知能が復活した時、オジャロスから更なるだめ押しに、己の肉体がゼクレス全土を破壊できるほどの破壊力を持つ爆弾に作り変えられていることを突き付けられる。
これを聞いたアスバルは母親を助けるため、爆弾を解除しようと動くが、その息子の甘い選択を見たエルガドーラは激怒。「もはや親でも子でもない」「お前など産むのではなかった」と冷徹に突き放す言葉をぶつけ、アスバルが己を手にかける決心を促した。
アスバルが召喚したレイジバルスが握り潰したと見せかけ水槽の外に出された際、元の姿が幻影のように抜け出し王として生きる決心をしたアスバルを抱きしめた。そしてレイジバルスがもう片手で掴んだオジャロスごと魔法陣の中に引きずり込み自爆することでゼクレスの地は破壊を免れた。その後、声だけではあるが「それでいい。ゼクレスを頼んだ。わが息子……いや、魔王アスバルよ」と、ゼクレスの未来をアスバルに託して完全に死亡した。
 
終始一貫したゼクレス王国第一主義で、弟も夫も息子も国民も全てゼクレス繁栄のための道具として利用した紛れもない悪女であったが、国だけを愛するその心は本物だったと言える。
 
そう思う反面、やはり母親としての一面は所々で垣間見ることができる。
爆弾を解除しようとしたアスバルを見て、どこか悩んだ後、決断できないアスバルを見て思い切るように上記の冷徹な言葉を発し、イーヴとアスバルしか知らない歌を口ずさんでいるなど、今までの描写や、後に語られたものも、表向きな善意ではなかったものの、アスバルが「母と向き合っていれば」と後悔したように、それに対する答えたい想いは少なからずあったとも考えられる。
 
実の弟であるオジャロスとの関係性について、メインストーリー上では今一つはっきりとしなかったが、サブクエストNo.630「想いを針にこめて」でその一片が明らかとなった。
アスバルを含め、はた目からは「とても仲の良い姉弟」に見えていたがこれは表向きのものであり、その裏では幼少時から容姿端麗な自分自身とは似ても似つかない弟のことを「ベーチ(古代魔界語でブタの意)」と呼んで蔑み、精神的虐待を繰り返していた。
オジャロスは姉に従順な態度を取りながらも鬱屈した感情を募らせていき、今回それが爆発した形となった。
つまり、オジャロスが道を踏み外したのも元を辿れば彼女のせいであり、全ての元凶として自業自得な末路を辿ったといえる。
もっとも、彼女ら姉弟の両親もオジャロスに対してネグレクトを行っていたので、エルガドーラ自身も毒親の影響で歪んだ可能性は高い。
毒親に育てられた子が毒親となる負の連鎖が、アスバルの代で断ち切られることを祈るばかりである。

【勇者復活】(Ver.5.3ストーリー)

すでに死亡しているため本人は登場しないが、クエスト【ある魔術師の悔恨】?において宮廷魔術師だった【サラジャン】の妻子を人質に取り、イーヴがゼクレスに足を踏み入れると命を奪う「死の結界」を張るよう命じたことが判明した。
しかしこのときサラジャン本人が結界を解除する手段を講じていたため、彼のすべての魔力を奪って国外追放とした上でさらに妻子も殺したといい、今回のクエストでもかなり非人道的行為な面が目立つこととなった。全ストーリーを通してみても、最初から印象が悪い上に掘り下げる度に悪行が明らかになっていくという、ここまで同情の余地や好感を持てる部分が無いキャラは珍しい。
 
イーヴが貴族制度廃止令を唱えたことで大貴族たちから猛反発を受けた際には、王家所有の領地の一部を大貴族たちに与えるほどにかばっていたということで(ゼクレス城の「ゼクレス王国興隆史」より)、イーヴに対しては多少なりとも愛情があったのかと思われたが、この仕打ちからしてそれすらも疑わしくなった。恐らくこの時の所為は「イーヴを救う」ためではなく、「ゼクレスを救う」ためであったと考えるのが自然であろう(この時の大貴族の反発を放置していたら内戦によるゼクレス分裂の危機であったらしい)。無論、元々愛情はあったもののこの騒動を機に愛想を尽かしたという可能性もあるが・・・。

【アストルティア・クイーン総選挙 大予選会!】(2020)

ノミネートされたのだが、これでもかというほど悪役をやってたので、まあ当然と言うかなんというかで最下位だった。ある意味ドミネウスと全く同じである。
同時に結果が出たナイト総選挙にノミネートされたオジャロスも最下位となっており、姉弟揃って最下位となった。