【追憶のドルマゲス】

Last-modified: 2023-12-23 (土) 03:17:27

DQ8(3DS版)

クリア後の第2追加ダンジョン「【追憶の回廊】」で戦うボス。
【ドルマゲス】の強化バージョンだが、本編と違い第一形態と第二形態は別のシンボルとして存在し、連戦ではない。仮に連戦であれば、もはや難易度は理不尽の域に達していたことだろう。
撃破後に(戦闘後のレベルアップによる自動回復を回避するようにしておいて)そのままのコンディションで挑めば擬似的に連戦形式にできるので、腕に自信のあるプレイヤーは挑んでみるのも一興。
 
なお本編では【レオパルド】の方が後に登場するが、こちらではドルマゲスの方が後(レオパルドは8番目、こいつらは13&14番目)。
第二形態の追憶のドルマゲスを倒すといよいよ最深部への扉と2つ目の連絡通路が空き、この連絡通路の中で【くちぶえ】を吹くと、なんと【メタルキング】のみが出現し続けるという夢のような状況が発生する。
が、順当なレベルで進めて第二形態の追憶のドルマゲスを倒せたパーティだったらほぼ間違いなく全員レベル99かそれに近い状態になっているはず。
もちろん低レベルクリアを目指すチャレンジャーにとっては需要が無いので見向きもされず、レベル上げスポットとしての利用価値はほぼゼロ。
錬金用の【スライムのかんむり】【オリハルコン】を量産するならここで延々と狩り続けるのが最も効率的なので、これらの調達にはお世話になるだろう。

戦闘BGMはどちらの形態も【難関を突破せよ】

第一形態

【追憶の回廊】の13番目の試練。最初から本体と分身が出現。
各ドルマゲスの能力は以下の通り。
 
追憶のドルマゲスA HP5250 1回行動 
行動:通常攻撃・【ガレキ投げ】【無数のムチ】【しんくうは】【あやしいひとみ】【ザオリク】
 
追憶のドルマゲスB HP11000 2回行動 
行動:通常攻撃・【痛恨の一撃】・ガレキ投げ・無数のムチ・しんくうは・あやしいひとみ・【いてつくはどう】
 
追憶のドルマゲスC HP3850 1回行動 
行動:通常攻撃・ガレキ投げ・無数のムチ・しんくうは・あやしいひとみ・【ベホマラー】
 
共通耐性:マダンテ×0.5 炎・氷×1.3
 
ここまでの回廊のボスは、「痛恨によるダメージレースに長ける」や「状態異常攻撃が得意」など行動やステータスがある一点に突出していて、それに合わせた装備や【だいぼうぎょ】、テンション上げからの一斉攻撃で比較的低レベルでも突破は不可能ではなかった。
しかしこのドルマゲスはそんな小手先の手段では全く歯が立たない強敵で、数と威力で圧倒してくる。当然【追憶の使い】【追憶のモグーラ】【追憶の妖魔ゲモン】のそれとは次元が違い、えげつないレベルの猛攻が飛んでくる。
本体である中央のBは行動パターンはほぼ変わってないのだが、高らかに笑っている事がなくなり、無数のムチは全体に約160~250ダメージ、ガレキ投げは220~280ダメージが2回と、専用特技の威力が尋常じゃないことになっている。しかもそんなのを左右の分身たちも使用するようになった。
特にムチは【無属性規定ダメージ攻撃】なので防御行動以外ではダメージを軽減できず、みかわしもできないため非常に危険。
更にダメージのブレ幅が大きく、運が悪いとどうしようもならない事態に陥ってしまうだろう。
また、本体のみが使う痛恨の一撃は600台のダメージと、専用特技を受けた後だとほぼ確実に即死してしまう。
幸いにして、真空波は135~165のバギ系ダメージをパーティ全体に与えてくるだけの通常版だが、それでも痛恨と同時に受ければ死亡する可能性が高い。
3人揃っているときは実質4回行動な上、それぞれ攻撃・防御・補助においてスキが無い。
とにかく攻撃が苛烈な上、ならばと強化や補助を使って対抗しても波動やあやしいひとみでかき消し、更に畳み掛けるかの如く強力な全体攻撃…プレイヤー側の理想のような絶妙なコンボには、凄まじいウザさと神々しさすら感じさせる。
ベホマだけではとても回復が追いつかないので、回復はベホマズンかせかいじゅのしずく頼りになる。
使用頻度はそれほどではないものの、3人全員が使うあやしいひとみで眠らされた時は、直後に無数のムチやガレキ投げを繰り出されて叩き起こされる事もあるが、それよりも主人公とククールの【キアリク】、保険のため残りの二人にはHP回復を兼ねた【超万能ぐすり】を持たせて起こした方が無難。
この猛攻をピンポイントで防ぐ装飾品等はほぼ皆無なので真正面から挑む必要がある。
 
あやしいひとみ以外に状態異常を一切使ってこないし、そのあやしいひとみは必中なので装備による対策は不要(というか無理)。属性攻撃もバギ系だけなのでバギ系軽減装備以外必要ない。
というわけで装飾品は好きなものを選べるが、こいつのすばやさに対抗できるように【はやてのリング】【アルゴンリング】など、すばやさがアップするものを選ぶべし。可能なら全員【ほしふるうでわ】でも良いくらいである。
同様の理由で兜も【しっぷうのバンダナ】【くノ一のハチガネ】にお鉢が回る。
また、持っているならすばやさアップと同時に受けるダメージを軽減する【メタスラピアス】、あるいは【命のブレスレット】で僅かでも延命に努めたい。
 
序盤はぼうぎょコマンドも使いつつ【ピオリム】【ふしぎなタンバリン】で反撃態勢を整えよう。
素早さはBが208、A・Cが216もあるため、LV99でもドーピング無しでは主人公はまず先手が取れず、攻撃前にいてつくはどうでテンションを落とされてしまう可能性があるため、消され続けてもピオリムは使うと良い。
いてつくはどうの分攻撃が緩むことに加え、消されなかった場合は確実に先制ベホマズンが出来るため立て直しも容易。
またガレキは物理扱いなので、みかわし率アップでかわし易くなることも覚えておこう。
【マジックバリア】は無いよりマシだが本当にその程度。効き目があるのはしんくう波のみなので使う必要はないだろう。
 
テンションが上がったらA→C→Bの順番で倒そう。
ザオリクを使うAを潰し、その後で数を減らす……まるで【デスタムーア】戦だ。
とにかく早急に数を減らすことが大事だが、いきなりスーパーハイテンションマダンテを狙うのは危険。
ゼシカのLV99時の最大MPは826(杖装備時)だが、いくらテンションを上げたところでマダンテで叩き出せるダメージは5008でキャップ。
つまりザオリク使いのAのHP5250を削り切ることは不可能なので、せっかく倒したCをザオリクで蘇らされる場合があるからだ。狙う場合は必ずAに何かしら一手を加えてから放とう。
 
しかしマダンテが無い場合、相当厳しい戦いを強いられることになる。
5000超のダメージを狙うとなると、相当テンションを上げるか攻撃の手数を増やさなければならない。
とはいえ防御以外の行動回数が増えるということはそれだけ死亡する機会も増えると言うこと。
また全体を巻き込める攻撃も、多くが1000~2000程度のダメージ上限があるため使い辛い。
いっそのこと一番HPの低いCを集中攻撃してベホマラーを引き出したり、そのままCを倒し、Aにザオリクを使われないように祈りながらA撃破を目指すのが現実的なところか。
幸いザオリクは最優先で使うわけではないので、蘇生されるまでに押し切れることもある。
Bを残すのみとなったらこっちのペースに持ち込めるはず。
分身たちを含め悪魔系特効が有効なので、【サタンネイル】【退魔の太刀】【デビルクラッシュ】が火を噴く。
 
チーム呼びは【マスターゾーン】【ジェットキラーアタック】か、【ザオリーマ】&マダンテ(中)が良いだろう。
攻撃用チームはメタル耐性か200越えのすばやさがないと玉砕すら叶わない。
 
なお今作の最大ダメージは、追憶のドルマゲスBに10999以下になるようダメージを与えた後12000程ダメージを与えて倒し、追憶のドルマゲスBにザオリクをしてもらいもう一度ドルマゲスBを同じ手順で倒すというもの。
ドルマゲスBを同一ターンで二回倒せる火力に緻密な素早さ調整、更にはザオリクをしてくれるかどうかなど運の要素が非常に大きい。
 
低レベル攻略においては最大最強の鬼門として立ちはだかる。
ただでさえ3体もいて数が多いにも拘わらず、200越えのすばやさで先制できない事態が頻発。
その上、
・ムチは威力が大きい&かわせない
・ガレキ投げやムチなどの全体攻撃で複数人を倒しにかかってくる
・あやしいひとみはどうやっても防げない
・お供がザオリクを使える
・マダンテに耐性持ち
といった鬱陶しいこと極まりないスペックがとにかく頭を悩ませる。
おまけに後に戦う第二形態やエスタークと違って、防ぎやすい属性攻撃の数が少なく、代わりに無属性規定ダメージの攻撃ばかり使ってくるため非常に厳しい立ち回りを要求されるのだ。
運の要素も強く絡む…というかほぼ運ゲーなので、下手すると数百回以上のやり直しが必要になることも…。
延々負け続けるとフラストレーションも溜まりまくるが、そういう時は休憩するのがベスト。
体調を崩さない程度に諦めず挑戦しよう。

第二形態

完全3回行動でHP12320、攻撃力830、守備力と素早さは230前後。

やはりいてつく波動やおたけびで妨害してくる他、特技に【イオナズン】が加わり、【はげしいほのお】【しゃくねつ】に強化され、更なる猛攻を仕掛けてくる……と言いたいところだが、なぜか呪文だけは通常通りのダメージになっている。
ステータス的にも防具の耐性的にもダメージが精々50を越えれば御の字で、平気で数百ダメージは飛ぶような魔境にあっては、文字通りかつマイナス方向へのケタ違い。本人がかつて人の道を外れてまで欲した呪文が、強化再現バージョンはこのザマというのが涙を誘う。
しかも次に戦う【エスターク】は呪文威力がバーン様みたいな事になっているので余計に哀しい。
 
悲しい…悲しいなぁ。せっかく扱える魔法が増えたというのに、威力が低くて弱いんですから!!
 
一方でしゃくねつの威力は約400(DQ9のレベル99大魔王と互角)とふざけた火力になっていて、はげしい炎どころか【れんごく火炎】ですら生暖かく思えてくる(ちなみにれんごく火炎は本来これの上位互換。ただし本作はしゃくねつ止まり)。
素で炎ブレスを半減できる【モリー】【女神の盾】【真・大おやぶんの盾】で全部の呪文ブレスを半減できる【ヤンガス】【ゼシカ】【ククール】【ゲルダ】はまだいいが、主人公やスカモンどもにとっては一発で致命傷となりかねない。
【フバーハ】【炎の衣】が必須となるが、これら補助系の呪文などを掛けるとただちにいてつく波動で消しにかかってくるため、炎系の割合軽減防具も不可欠となる。
ただこの性質を利用するためにも波動で消されたらすぐさま掛け直しておくと良いだろう。ゼシカ1人にフバーハ係を任せるとキツいので、残ったメンバー全員にほのおのたてを持たせてもいいくらいである。
 
言うまでもなくこの形態も専用特技の威力が大幅に強化されており、【超高速連打】で食らうダメージはドーピングで強化していないと一撃が100前後、合計で最大550程に上り、無属性規定ダメージの【羽根の雨】は、全体に250程のダメージと更に凶悪化。しかも【おたけび】【追憶のアルゴン】が使用するものと同じ強化版で、マジックバリアでも軽減できない。
ククールの【バトラースーツ】はこれを唯一軽減可能な装備なので、こいつに挑むときはちゃんと着せておくこと。所詮は半減なので利くときは利くが、それでもだいぶ楽になる。
 
第一形態と同じく、回復手段はベホマズンだけでなく、せかいじゅのしずくも用意しておこう。
おたけび以外は搦め手がないので、他にはすばやさアップか回避率上昇の防具・装飾品を用意すると良いだろう。
あるいは、【炎竜のまもり】を装備してしゃくねつを無効化するのも良い。特にバトラースーツ+炎竜のまもり装備のククールなら盤石な耐性を得られるので安定して戦え、さらに格闘スキルの回避率上昇を持っているなら超高速連打のダメージを減らし隙が無くなる。
また、使用必須の主人公はブレスの割合軽減装備も素の耐性もなくお荷物になりがちであるため、主人公に回してベホマズンを安定化させるのも手である。この選択をした場合、装備をきちんと整えれば全員が炎を半減以上にできるため、思い切ってフバーハを捨ててテンションとピオリムに全振りすることも可能となり、戦略の幅が広がる。
 
この形態も悪魔系特効が有効なので、サタンネイル+【タイガークロー】or【ゴッドスマッシュ】、デビルクラッシュがメインのダメージ源になるだろう。状況を見て退魔の太刀による一太刀も浴びせてやろう。
主人公はベホマズンで忙しくなりがちだが、隙を見て【はやぶさの剣・改】【はやぶさぎり】【吹雪の剣】【火炎斬り】などで、回復用のMPを温存しつつダメージを稼ぎたい。
総じて付け入る隙がほぼ無く、呪文を一切使わずおたけび→しゃくねつ→羽根の雨などというえげつない組み合わせも少なくない。
どんなに手堅く対策を取ろうとおたけびによる運要素がどうしても絡むので、めげずに何回も諦めず挑戦しよう。
                           
こちらの行動を制限せず【ラリホーマ】が効き易いというような明確な弱点がない分、追憶の回廊最後のボスである【エスターク】よりも手強いという声もあったりする様子。もし呪文まで強化されていたら、エスターク以上の強敵と化していた事だろう。

なお、有志によって非常に難解なローテーションが解明された。

AパートBへ(1)or連打(閉)(2)orCへ(3)or灼熱(閉)(4)orおたけび(閉)(5)orイオナズン(閉)(6)
Bパートベギラゴン(1)orスコール(2)→連打(3)or波動(4)→マヒャド(5)→Aへ(6)
Cパートスコール(閉)(1)→連打(2)→灼熱(3)→波動(4)→連打(5)→Aへ(6)

戦闘開始時のパートはランダムであり、3パートというだけでも複雑だが、使用する技には制限がかけられている。(閉)の技を使うとそのターンは同じ数字の技を使わなくなる。
例えばAパート「連打(閉)(2)」を使われるとそのターン中はスコールと連打を使用してこなくなる。
また稀に波動を飛ばす場合があるが因果は不明だ。

Bパートの行動が比較的ぬるくここを引き続けることで低レベル撃破を狙うことも可能だ。