No.459 | ||||
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![]() | B-25 | 陸上攻撃機 | ||
装備ステータス | ||||
火力 | +3 | 雷装 | +8 | |
爆装 | +16 | 対空 | +4 | |
対潜 | 索敵 | +4 | ||
命中 | 回避 | |||
戦闘行動半径 | 7 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発不可、改修不可、入手方法 基地航空隊にのみ装備可能 | ||||
米国で開発され、米陸軍航空隊及び海軍で運用された陸上発進の双発爆撃機です。 運用性が高く、大きな兵装搭載量を持ち、また頑丈な機体で、欧州そして太平洋海域でも数々の戦域に投入されました。 爆弾で水切り石のように攻撃する、恐るべき反跳爆撃(Skip Bombing)で海上の目標艦船を効果的に攻撃します。 |
ゲームにおいて 
- 【陸上攻撃機】では初めてとなる米国装備。
陸上攻撃機について 
- 基地航空隊でのみ運用可能。
B-25について 
- 対空射撃回避はない*1。
- 水上艦に対しては魚雷ではなく反跳爆撃によって攻撃を行う(攻撃時に爆弾が水面を跳ねながら敵にぶつかるエフェクトが出る)。
- 攻撃対象によって攻撃力が変動するという性質があり、見た目の雷装8よりはずっと威力があるということが判明している。
- 陸戦と足が揃う半径7以上の陸攻の中では爆装が高い。遠方への対地攻撃にも向く。
- 見た目ではわからない対水上艦攻撃力を加味すると、攻撃力と制空値がどちらも陸攻の中では高めで、そこそこ長めの行動半径7であることから、なかなか優秀な陸攻である。
- 最近のイベント海域は半径7でも届く場所が比較的多く、陸攻対空値による制空調整が可能な場面が増えていることも追い風。
- 一方で撃墜耐性がないことが難点。
半径7では届かない場面も依然存在する。 - 命中値がないのも難点(基地攻撃は機体命中値がそのまま命中率に影響する)だが、反跳爆撃による命中率強化もある模様*3
入手方法について 
性能比較表(装備最大値/陸攻早見表/テーブルより転送) 
黄色はトップの性能
装備名 | 火力 | 雷装 | 爆装 | 対空 | 対潜 | 索敵 | 命中 | 回避 | 半径 | 制空値 | 攻撃力*4*5 | ボーキ 消費*6 | 射撃回避 | 入手方法 | 改修 | 備考 | 追加 |
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キ102乙改+イ号一型乙 誘導弾 | 4 | 14 | 20 | 3 | 4 | 3 | 3 | 12 | 149.4*7 | 216 | ◯ | ランキング、任務 | △ | 対駆逐・軽巡・重巡・軽空母特効有 | 編集 | ||
キ102乙 | 4 | 11 | 19 | 4 | 4 | 4 | 4 | 16 | 126 | 162 | △ | イベント、改修 | △ | 編集 | |||
四式重爆 飛龍(熟練)+イ号一型甲 誘導弾 | 17 | 21 | 5 | 4 | 5 | 3 | 5 | 21 | 174.6*8 | 270 | △ | ランキング | △ | 対艦誘導弾搭載機 対駆逐、軽巡級・重巡に有効 | 編集 | ||
四式重爆 飛龍+イ号一型甲 誘導弾 | 15 | 20 | 5 | 3 | 4 | 1 | 5 | 21 | 158.4*9 | 270 | △ | ランキング | △ | 対艦誘導弾搭載機 対駆逐、軽巡級に有効 | 編集 | ||
四式重爆 飛龍(熟練) | 14 | 16 | 5 | 5 | 5 | 2 | 5 | 21 | 149.4 | 252 | △ | ランキング、改修 | - | 編集 | |||
四式重爆 飛龍 | 14 | 15 | 5 | 4 | 4 | 1 | 5 | 21 | 149.4 | 252 | - | ランキング、節分報酬 | ◯ | 編集 | |||
銀河(江草隊) | 15 | 15 | 3 | 4 | 4 | 3 | 7 | 12 | 158.4 | 234 | △ | ランキング | - | 編集 | |||
銀河(熟練) | 14 | 15 | 3 | 3 | 3 | 2 | 6 | 12 | ? | ランキング | △ | 編集 | |||||
銀河 | 14 | 14 | 3 | 3 | 3 | 1 | 9 | 12 | 149.4 | 234 | - | イベント、ランキング | △ | 編集 | |||
一式陸攻(野中隊) | 12 | 13 | 3 | 2 | 4 | 1 | 9 | 12 | 133.2 | 216 | △ | イベント、ランキング、任務 | ◯ | 編集 | |||
一式陸攻(八幡部隊) | 11 | 12 | 3 | 2 | 4 | 1 | 9 | 12 | 126 | 90 | イベント | ◯ | 編集 | ||||
一式陸攻 三四型 | 11 | 12 | 4 | 2 | 4 | 1 | 8 | 16 | 126 | 216 | - | 任務、イベント、改修 | ◯ | 編集 | |||
一式陸攻 二二型甲 | 11 | 12 | 3 | 2 | 4 | 10 | 12 | 126 | 216 | - | 任務、イベント、ランキング、改修 | ◯ | 編集 | ||||
一式陸攻 | 10 | 12 | 2 | 2 | 3 | 9 | 8 | 117 | 216 | - | 任務、イベント、ランキング、改修 | ◯ | 編集 | ||||
九六式陸攻 | 8 | 10 | 1 | 2 | 2 | 8 | 4 | 100.8 | 180 | - | 開発、任務、イベント、ランキング | ◯ | 編集 | ||||
Do 217 K-2+Fritz-X | 16 | 24 | 4 | 3 | 2 | 4 | 16 | 165.6*10 | 306 | △ | ランキング | △ | 対艦誘導弾搭載機 対戦艦に有効 | 編集 | |||
Do 217 E-5+Hs293初期型 | 13 | 22 | 4 | 3 | 2 | 4 | 16 | 142.2*11 | 270 | △ | ランキング、改修 | △ | 対艦誘導弾搭載機 対小型艦に有効 | 編集 | |||
SM.79 bis(熟練) | 13 | 14 | 3 | 4 | 3 | 2 | 8 | 12 | 142.2 | 252 | △ | イベント | - | 編集 | |||
SM.79 bis | 12 | 14 | 3 | 4 | 3 | 8 | 12 | 133.2 | 234 | - | イベント | △ | 編集 | ||||
SM.79 | 9 | 13 | 2 | 3 | 2 | 7 | 8 | 108 | 198 | - | イベント | △ | 編集 | ||||
B-25 | 2 | 8 | 16 | 4 | 4 | 7 | 16 | 100.8*12 | 234 | - | イベント | △ | 水上艦に反跳爆撃を行う | 編集 | |||
Mosquito FB Mk.VI | 5 | 18 | 5 | 4 | 5 | 1 | 7 | 21 | 75.6 | 252 | ◯ | ランキング、イベント | - | 編集 | |||
深山改 | 17 | 19 | 2 | 11 | 6 | 76 | 180 | - | イベント、ランキング | △ | 大型陸上機 | 編集 | |||||
深山 | 16 | 17 | 1 | 10 | 3 | 73 | 180 | - | イベント、ランキング | △ | 大型陸上機 | 編集 | |||||
爆装一式戦 隼III型改(65戦隊) | 3 | 9 | 6 | 1 | 4 | 2 | 5 | 25 | 36*13 | 72 | ◯ | イベント、任務 | ◯ | 駆逐・PT特効有 | 編集 | ||
Do 17 Z-2 | 11 | 2 | 5 | 2 | 4 | 8 | 36 | 234 | - | イベント、任務 | ◯ | 編集 | |||||
試製東海 | 2 | 10 | 5 | 8 | 0 | 102.6~145.8 | 162 | - | 任務、イベント | - | 編集 | ||||||
東海(九〇一空) | 2 | 11 | 6 | 1 | 8 | 0 | 109.8~156.6 | 162 | - | イベント | - | 編集 |
アップデート履歴 
- 2022年 05月28日:実装。
小ネタ 
- Hornetに似た妖精さんが乗っている
が残念ながら装備する事はできない。- が、実艦のHornetは一度B-25を装備したことがある。詳しくは「ドーリットル空襲」で検索して貰いたい。
- 元ネタは、アメリカ陸軍の要求で1939年に開発された「ノースアメリカンB-25ミッチェル」。
- 開発経緯としては、ヨーロッパで戦争の機運が高まっていたことで1939年3月アメリカ陸軍は新型の戦術爆撃機を得るため各航空機メーカーに開発要求を出した。
- 開発に当たって陸軍から出された要求仕様は以下の通り。
- 爆弾搭載量1,361kg
- 最大速度483km/h以上
- 航続距離3,219km以上
- 実用上昇限度6096m以上
- 防御火器として7.62mm機銃4挺以上
- これに応募した4社の中からノースアメリカン社の「NA-62設計案」が選ばれ、1939年9月20日に試作機の製造を省いて184機の量産発注がされた。この時に、制式名「B-25」と愛称名「ミッチェル」が付与された。
- 愛称の由来は、熱心な航空主兵論者でアメリカ空軍の父とも称されるウィリアム・ランドラム・ミッチェル陸軍少将(1879~1936)。アメリカの軍用機で個人名が愛称となったのは本機だけである。
第1次世界大戦では米陸軍航空隊の指揮官としてフランスに派遣されて活躍し、1921年にはドイツから入手した弩級戦艦オストフリースラントや旧式戦艦・巡洋艦を標的にマーチンMB-2重爆撃機による爆撃実験を行い撃沈に成功するなど、黎明期の航空軍事の先駆者の一人である。「イギリスはいつか飛行機の大群による攻撃に対して脆弱になる」「日本はまず始めにハワイを叩いてアメリカを攻撃し太平洋で戦争を起こす」等、後のバトル・オブ・ブリテンや真珠湾攻撃を予見する発言を残したが、一方でその徹底した航空主兵論と戦艦無用論は軍上層部の不興を買い、1925年3月には陸軍航空隊副司令官を解任され左遷。さらには同年9月の海軍硬式飛行船シェナンドーの墜落事故でその原因を陸海軍上層部の怠慢と新聞紙上で批判したため軍法会議にかけられ有罪となり、1926年に除隊した。アメリカ政府によって彼の功績が認められ、少将への昇任と議会名誉黄金勲章が贈られたのは、彼の死後、第2次世界大戦後の1946年の事であった。
- 愛称の由来は、熱心な航空主兵論者でアメリカ空軍の父とも称されるウィリアム・ランドラム・ミッチェル陸軍少将(1879~1936)。アメリカの軍用機で個人名が愛称となったのは本機だけである。
- 構造としては、全金属性セミモノコック構造の単葉機で全幅20.6m、全長16.5m、中翼配置のガル型主翼と水平尾翼の両端に配置された双垂直尾翼、引き込み式の前輪と主降着装置を持ち、エンジンは空冷のライトR-2600を2基、内翼部のナセルに搭載し、燃料は左右の翼内タンクに合計3467Lを搭載できた。
- 爆撃手が座る機首は金属枠のガラス張りで、中央胴体内に爆弾倉が設けられた。
- 防御火器は機首、後部胴体の左右側面、胴体下に7.62mm機銃1挺、尾部に12.7mm機銃1挺を装備した。
- 初号機は1940年8月19日に初飛行し1941年2月からアメリカ陸軍への引き渡しが開始された。
- その後、1941年中は実用試験や搭乗員の訓練に用いられたが、その年の暮れに日本軍の真珠湾攻撃が行われたことで実戦投入され、まずはアメリカ本土の哨戒に用いられた。
- 量産機の配備が本格化した1942年以降、太平洋、ヨーロッパ、北アフリカ、東南アジア、インドとあらゆる戦線で運用された。
- 特にB-25の戦歴で最も有名なのが1942年4月18日に行われた「ドゥーリットル空襲」である。
- また1943年3月のビスマルク海海戦では「スキップ・ボミング」と呼ばれる特殊な爆撃法で日本の輸送船団を壊滅させている。
- 1942年に南西太平洋区に展開するアメリカ陸軍航空軍第5空軍第43爆撃隊のウィリアム・ベン少佐達が考案した通常の爆撃機を用いた対艦攻撃方法である。それまでにアメリカ陸軍では爆撃機を対艦攻撃に用いる場合でも水平爆撃を行っていた。しかしある問題点が浮き彫りとなった・・・当たらない、全く当たらない。*15そこで効果的な対艦攻撃方法が無いかと模索しているときに、ヘンリー・アーノルド将軍がイギリス空軍からもたらされた低空爆撃方法と反跳爆撃の研究を知り、部下であったベン少佐にアメリカ陸軍でも研究するように命じた。方法としては浅い角度で水面に小石を投げると水面で飛び跳ねる現象、いわゆる水切りを爆弾で実行するもの。具体的には爆撃機は高度61m~76m、時速320~400 km、遅延信管を4~5秒に設定し目標までの距離270 m前後で投下、投下後は飛び跳ねる爆弾が機体に接触しないために即座に旋回する。水面を飛び跳ねる爆弾は投下から数秒で着弾するため回避不能であり、近距離から面積の広い船腹を狙うため命中率は極めて高かった。ただし目標に接近する手前対空砲火に脆弱であり、対抗策として攻撃前に重武装の戦闘機に制圧射撃をしてもらう、機首に機銃を集中配備し制圧する、防弾装備の充実、通常の爆弾のため魚雷とは違い厚い装甲を持つ軍艦には効果が今一つで、輸送船など比較的攻撃に脆弱で対空砲火が弱い艦船のみを狙うことになっていた。また、その攻撃方法から飛び跳ねる爆弾が機体に接触したり、投下した爆弾の中には想定外の方向に飛び跳ねて行ったり、爆弾が沈んでしまったり、早爆や不発など問題点もあった。これらのことからスキップ・ボミングは操縦士の技量に頼った難易度の高い攻撃方法でもあった。その後もスキップ・ボミングはアメリカ陸軍航空軍の標準的な対艦攻撃方法として使われ続けた。
- ちなみにアメリカ海軍航空隊では陸軍航空軍に先駆けて高高度からでも高い爆撃精度を発揮できると言われたノルデン爆撃照準器が使用されていた。しかし対艦攻撃に対してほとんど役に立たないことが分かり、こちらでもスキップ・ボミングを採用した。しかし、雷撃機や急降下爆撃機を持っていた為、そこまで多く使われた方法ではなかった。また、1944年以降になると魚雷の信頼性・性能向上と緩降下爆撃、ロケット攻撃を採用するとそれらにシフトしつつあった。
- イギリス空軍でもアメリカ軍と同時期に対艦用およびドイツの水力発電用ダムの破壊用としてスキップ・ボミングと同様の攻撃法が研究され、こちらは専用の反跳爆弾を開発した。これは地震爆弾ことトールボーイ/グランドスラムの開発者として知られるバーンズ・ウォリス技師の考案によるもので、対艦用のハイボール爆弾とダム攻撃用のアップキープ爆弾*16があった。ハイボール爆弾はドイツ戦艦ティルピッツへの攻撃に使用される予定だったが作戦中止により未使用となっている。一方、アップキープ爆弾は1943年5月のチャスタイズ作戦でルール工業地帯のダム攻撃に使用されてダム2ヶ所を破壊する成果を挙げた。
- 一方、日本側でも海軍が反跳爆撃、陸軍は跳飛爆撃として専用の爆弾および攻撃方法が研究されていた。しかし、連合国軍の対空能力の高さと装甲が厚い艦艇には無力なことから対艦攻撃手段は特攻にシフトしつつあり、反跳・跳飛爆撃の採用は半ば放棄されつつあった。
- なおスキップ・ボミングは1942年から使用されているのだが、もっとも顕著な戦果は3月3日のビスマルク沖海戦であろう。長くなりかねない為経過や詳細は割愛するが、結果として137機もの連合軍の航空機が出撃、B-17が1機とP-38を3機の計4機を失ったものの日本は8隻の駆逐艦のうち半分にあたる4隻、8隻の輸送艦のうち8隻全てを喪失、零戦は出撃数41機の内4機を失った。特にこの時効果を発揮したのがB-25とA-20攻撃機の反跳爆撃であった。*17この時は輸送艦及び護衛の駆逐艦の対空能力は脆弱なものであり、反跳爆撃を行った飛行隊にほとんど被害が無かった。日本側は今回の重大な損失を受け、事前航空撃滅戦の不徹底、到着時刻の検討不足による航路設定の不備、対空戦闘能力の不足が浮き彫りとなり、い号作戦の実施とその後の輸送船団では航路及び楊陸地点の変更、艦艇への対空火器の増強を行った。しかし、徐々にニューギニア方面における制海権と制空権の喪失しつつあり船団輸送が困難になりつつあったので鼠輸送、それも危険かつ困難になると大発を用いて島伝いでの輸送や果ては1944年まで潜水艦でこっそり輸送していた。
- 1942年に南西太平洋区に展開するアメリカ陸軍航空軍第5空軍第43爆撃隊のウィリアム・ベン少佐達が考案した通常の爆撃機を用いた対艦攻撃方法である。それまでにアメリカ陸軍では爆撃機を対艦攻撃に用いる場合でも水平爆撃を行っていた。しかしある問題点が浮き彫りとなった・・・当たらない、全く当たらない。*15そこで効果的な対艦攻撃方法が無いかと模索しているときに、ヘンリー・アーノルド将軍がイギリス空軍からもたらされた低空爆撃方法と反跳爆撃の研究を知り、部下であったベン少佐にアメリカ陸軍でも研究するように命じた。方法としては浅い角度で水面に小石を投げると水面で飛び跳ねる現象、いわゆる水切りを爆弾で実行するもの。具体的には爆撃機は高度61m~76m、時速320~400 km、遅延信管を4~5秒に設定し目標までの距離270 m前後で投下、投下後は飛び跳ねる爆弾が機体に接触しないために即座に旋回する。水面を飛び跳ねる爆弾は投下から数秒で着弾するため回避不能であり、近距離から面積の広い船腹を狙うため命中率は極めて高かった。ただし目標に接近する手前対空砲火に脆弱であり、対抗策として攻撃前に重武装の戦闘機に制圧射撃をしてもらう、機首に機銃を集中配備し制圧する、防弾装備の充実、通常の爆弾のため魚雷とは違い厚い装甲を持つ軍艦には効果が今一つで、輸送船など比較的攻撃に脆弱で対空砲火が弱い艦船のみを狙うことになっていた。また、その攻撃方法から飛び跳ねる爆弾が機体に接触したり、投下した爆弾の中には想定外の方向に飛び跳ねて行ったり、爆弾が沈んでしまったり、早爆や不発など問題点もあった。これらのことからスキップ・ボミングは操縦士の技量に頼った難易度の高い攻撃方法でもあった。その後もスキップ・ボミングはアメリカ陸軍航空軍の標準的な対艦攻撃方法として使われ続けた。
- 1943年5月から機首に大口径の75mm砲を搭載した生産型も配備されたが、再装填は航法士が人力で行うため発射速度が遅く、一回の攻撃で一発しか撃てず当たらないのと、発砲の煙が機内に逆流するため現地部隊の評判は悪く、多くの場合取り外して12.7mm機銃を装備した。
- なおこの75mm砲、後にM24軽戦車の主砲として使われている。
- アメリカ海軍と海兵隊でも「PBJ-1」で690機が運用されており、胴体下面と機首にレーダーを搭載して哨戒や敵艦船への攻撃に用いられた。
- 余談ではあるものの元々アメリカ海軍と海兵隊では長い航続距離を持ち哨戒から爆撃までできる航空機を欲しており、その要望を実現するためにXPBB*18『シーレンジャー』(以下シーレンジャーと表記)という飛行艇をボーイングに発注していた。1942年になり巨大なシーレンジャーを量産するためにレントン工場を新設したが、同じ時期陸軍航空隊ではB-29の生産計画が存在しており、既存の航空機生産工場の中で当時B-29のような超大型機の生産はレントン工場以外不可能であった。しかもなんとシーレンジャーはB-29と同じエンジンを使う為、エンジンの確保にも問題が生じた。そこで陸軍は海軍に「長距離哨戒爆撃機が欲しいなら新しく生産されたB-24やB-25あげるからレントン工場とカンザス工場を交換して♡」と交渉し、トレードが成立したことからB-25とB-24を哨戒爆撃機として改修したものをPBJシリーズ及びPB4Yシリーズとして採用した。
- また、B-25は大戦中にイギリス、オーストラリア、ソ連、中国、オランダ、ブラジルなどに輸出されている。
- 9,816機もの機体が生産されたため、バリエーションも豊富である。詳細は以下に記します。
- B-25:最初の生産型。24機が生産されて主に搭乗員の訓練に用いられた。
- B-25A:燃料タンクを防漏式にして要所に追加装甲を追加したタイプ。40機が生産された。
- B-25B:尾部銃座を廃止して防御火器を7.62mm機銃1挺(機首)、12.7mm機銃4挺(後部胴体上面、下面に連装各1基)とした型。120機が生産された。イギリス空軍での名称は「ミッチェルMk.1」。
- B-25C:主翼外翼に燃料タンクを増設し、機体下面に爆弾架を追加したうえで、機首の防御火器を12.7mm機銃2挺とした型。自動操縦装置(オートパイロット)も追加された。全部で1,625機製造。イギリス空軍での名称は「ミッチェルMk.2」。
- B-25D:B-25Cと同じ仕様だが、イングルウッド工場ではなくカンザスシティ工場で生産された型。2,290機製造。
- F-10:機銃と爆撃装備、防弾版をすべて外して機首に各種偵察機材を装備した偵察機型。B-25Dから45機が改造された。
- B-25G:機首に75mm砲を搭載した型。400機が新造され63機がB-25Cから改造された。
- B-25H:機銃や砲を、75mm砲1門(機首搭載)、12.7mm機銃を12~14挺装備した重武装型(ガン・シップ)。1000機製造。キ109「呼んだ?」*19
- B-25J:4,317機が製造された最終生産型。通常の爆撃機型と機首に12.7mm機銃8挺を装備する掃射機型(ガン・シップ)の2種が存在する。さらに主翼にロケット弾や対潜爆弾を搭載可能にしている。
- 前方に航法士用天測ドームがあり、後方胴体の上方と下方に銃塔があるため画像のモデルはC/D型。
- 大型機の場合、緊急脱出用として機体各所にハッチが設けられているのが常なのだが、本機の爆撃手・航法士用のハッチは機首左側面に設けられており、すぐ後方では左翼エンジンのプロペラが回っているという恐怖仕様であった。
ちょっとでも飛び出し方を誤るとミンチ不可避。 - 爆撃機の知名度でいえばB-17が高いものの、太平洋で使うには航続距離が短いためB-24やB-25に置き換えが行われ欧州に回されている。
- 1945年7月には濃霧の視界不良によりエンパイア・ステートビルに激突するという事故が発生している。*20
高層ビルに航空機が激突するという事態の初の事例でありビル設計ではまだ想定されていなかったが、このときは偶然にも建物の構造に対する影響は少なかった。戦時中だったこともあり、がむしゃらに復旧し、なんと2日で営業再開している。(火災が発生し死者は出ている)
ちなみに重巡以下を標的と想定する場合はキ102乙改+イ号一型乙 誘導弾(重巡のみ)、爆装一式戦 隼III型改(65戦隊)(駆逐のみ)、四式重爆 飛龍★9以上(重巡のみ)しかこれより威力高いのはない。 -- 2022-10-16 (日) 21:24:16