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人格ストーリー
| N社・握る者・握らんとする者 | |
|---|---|
| 1 | 人格/ムルソー/N社大鎚 |
| 2 | 人格/ロージャ/N社中鎚 |
| 3 | 人格/ファウスト/握る者 |
| 4 | 人格/ヒースクリフ/N社小鎚 |
| 5 | 人格/シンクレア/握らんとする者 |
| 6 | 人格/ドンキホーテ/N社中鎚 |
| 7 | 人格/イサン/N社E.G.O/凶弾 |
| 8 | 人格/良秀/N社E.G.O/軽蔑、畏敬 |
人格/イサン/N社E.G.O/凶弾
嫌悪する呼吸、縮こまって触れぬように努める身動ぎ、回避する視線と漏れ出る悪口。
今や慣れて、もはや気に障ることもない。
むしろ私は、彼らのやり方を少し取り入れることにする。
彼らと同じ眉を顰めつつ、冷たい視線を差し向ければ「彼らは当然そうであろう」と考えているかのように、私と似た表情で私の横を通り過ぎていく。
▌……。
嘲るような笑みが、私に貼り付くのを感じる。
私は彼らに逆らって、中へと入っていく。
一時暖かだった陽光が窓を静かに通過していた、古びた香りに沈んだ九人会の研究室ではなく。
冷たい夕暮れが居座っている、とある翼の傘下にある手狭な巣へ。
実に笑えることを挙げるならば、暖かいとか陽光という単語が私に肯定的な雰囲気を与えることはなく、冷たくて暗いという言葉が私にとって否定的なものでもなかったということだ。
凡常なことは、私に相応しくなかったということであろう。
それゆえ私は新たに巣を作り直した。
新九人会という名前と中々に相応しく、そこには新たに悟った私の嗜好と似合う…新たな親友達が集まっている。
その中には暖かな時代を共にした親友もいた。その者も中々に、その空間を窮屈に思っていたんだろう。
それゆえ、私の価値を宿そうと努力していた技術たちがこの新たな巣で弾け出たとき、あの者があれほど楽しそうな表情を作っていたのかもしれない。
…私の研究を進めてから、どれくらい経ったんだろうか?
この頃、記憶がぼんやりとしていて頭の中に白い霧が入り込んでしまったかのような気がする。
さっき私がどんなことを考えていたのか…それすらも。
このE.G.O装備を受け取ってから既に数ヶ月の時が流れていた。この装備を抽出するとき、そして調整するときも介入したかったが…ヘルマン理事は私にそんな機会をくれはしなかった。
どうだったか。研究者が研究という本分を奪われ、ずっしりとした銃身を受け取ったのは。
…あぁ、これも上手いこと思い出せない。
これは侵蝕という特性が発現したものなのかもしれない。私はいつしか何かを撃ち貫くこと以外、特別な感情を感じなくなっていた。時折、首にかかったペンダントを手に取って開けようとするのだが…。
私の銃弾は仲間を貫く。
それは私が深く心を通わせた親友なのやも、ただ同じ建物ですれ違っただけの者あるいは、とある任務に就く際に私と共に行動してくれた。所属と名前が分からぬ戦友やもしれない。
しかし私の心の奥底で、彼らの深さが違うことはない。
誰であろうと皆等しく親友という名の下に、上下の区別はなく…。
ただ、私の銃弾を四方に散乱させるための的に過ぎない。
だからといって、彼らを貫くときでさえいかなる感情が湧き出ないわけではない。
私は締め付けられるような疼きを時折、胸の辺りに感じることがある。
ああ、そこには確かな高低が存在するような気がしてならない。
こうなるとは思わなかったとでもいうように、振り返って裏切りに染まった表情を私に向けるときは、ひときわ胸にえ辛いものが回り。
淡々と私の前に進み出たり、目前の死を直感し不安と恐怖に苛まれながらもこれが己の役目だったとでもいうように決して逃げはしない者たちには胸がピリピリと痺れ。
反対に、尻尾を巻いて逃げ出す者や私の前で跪き命乞いをする者たちにはぞっとさせられ… ついには胸が締め付けられることもある。
だからこそ、かえって生々しさを感じる。
一律的な私の人生において、その瞬間は命の水にも等しい。
私が受け入れる感情は、悲しみであったのだろうか?それとも…私の意志とは関係なくひくついている私の口元が表すような、喜びの感情であったのだろうか。
私の研究に浮かぶ感想や、技術に対する回顧を書き記すのは私の特技だったはずがどうして今では、瞬間の感情すら不確かに染まってしまったのか。
心が乱れる。
こんなときには…。
一発を撃ち放つ。
プシュッ、そんな音が聞こえて私の的が赤い絵の具をぶちまける。
すると、その絵の具たちが広がるように血の図形が描かれ、そこから飛翔する銃弾が勢いよく飛び出る。
ようやく左右に揺れていた心が、上へ、上へと飛び上がっていく。
彼らが戦慄するのが感じられる。この私の破壊本能がまたも親友を壊し、ひいては私の敵達までも引き裂いていくのだな!
ああ、生臭い鉄の臭いがする遊底を掴んで引き抜き、私は再び銃弾を押し込む。
撃て、撃たん!
夕立のように降り注ぐ銃弾を見ながら、私は喜悦を感じるのだろう。
私の襤褸切れにこびりつく親友たちの血痕を見て、高笑いするのだろう。
こうして。
愛を記憶する者たちは、この場から消え去るだろう。
私もまた…。
そうなるであろう。
人格/ファウスト/握る者
子供はその場に座ってから三日もの間、ビクともしていなかった。
まるで全ての刺激を目の前に置かれたモニターに奪われたかのように、食欲も、睡眠欲も。
子供は、何も感じられないように見えるね。
▌えぇ…まさにこれよ…いくつも出てくるじゃない…。
たまに零れ落ちてくる鳥肌の立つ笑い、囁くような独り言、そしてキーボードの音とマウスをカチャカチャする音以外には、何も聞こえない空間。
▌うぅううん!こんなに沢山の奴らが義体を量産してただなんて…酷い!おぞましい!
子供の前方にはどこからか手に入れた記憶装置が一つ挿さっていた。
小さく光っている文字を読んでみると、エミールという単語が書かれてるね。シンクレアに貰ったって鍵は、きっとアレのことみたい。
▌シンクレア…シンクレア…!本当の、本当にありがたい人間ですねぇ…あなたは!
▌くふっ、町が丸ごと異端といっても過言じゃないわ…!こんな場所で生きるだなんて、とても不快だったでしょうね、シンクレア!
その子供の頭はフル回転していた。
▌この純粋でない者達をどうやって浄化しましょう。
▌待って、ちょっと考えてみましょうか。
▌異端達のガラクタの中に、最も純粋なものが隠れているでしょう?
▌脳。
▌全身を義体に挿げ替えたモノたちも、脳だけはそのまま持っている。
▌心臓も、肺も、全部強化施術で変えてしまうことはできるが、脳だけは都市で代替することのできない純粋なもの。
▌はっ!
▌それじゃあ駄目でしょう。純粋なものが可哀想でしょう。その矛盾自体が不快じゃないの!
▌脳天をこじ開けて、不純物は不純物らしくしてやらないと。
▌いいよ…いいね!
ついに思考を止めて椅子から立上がった子供は、大きな釘を握りしめた。
▌ふふ…貴方は私の英雄です。シンクレア。
もう片方の手で血と油で滲んだ地図を広げながら。
▌あの会社の研究室で覗き込んだ硝子窓に映った様子、そっくりそのままね!
▌貴方がちらりと覗かせたその不潔さに対する正義溢れる、そして火のような憤怒…それに触れてあげたら貴方は私にこの宝物を渡してくれたんですよ。
ガリッ、歯で赤いペンのキャップを開けて吐き出す姿は、もはや何かに取り憑かれたように見えるね。
▌貴方の周囲の異端を浄化し…嫌悪を綺麗に片付けて差し上げましょう。
▌貴方なら直ぐに理解するでしょうね!私たちが共に異端を審判する未来は…確定していますから!
▌近いうちに会いましょう、シンクレア。
軽薄な笑い、強迫的な手振り。
子供は大いに笑い転げて…。
「カルフ町」と書かれた地図の一角に、何度も丸を描き殴った。
▌私たちは肩を並べて、不潔なモノ達を浄化してゆくでしょう…。
地図の上の町は赤く、より赤く染まっていった。
この先、そんな風に変わっていくことを暗示でもするようにね。
人格/ドンキホーテ/N社中鎚
(▌=謹厳な異端審問官、▌=重厚な異端審問官、▌=囚われた義体保有者/驚愕した義体保持者)
▌しかしそなたとは私と契りを交わしたがゆえに…。
子供は血塗れの重い甲冑を身にまとう前から、夢があったんだ。
都市のどこかに裁判所というものがあれば、悪に審判の槌…ガベルを振り下ろしたいと思っていた。
▌醜悪な異機を付けた不潔なもの達を釘で導き…。
子供は何かを集中して読むことにも、大きな才能を持っていた。
その代わりに、何かしらを目に入れていないと休まずに話す癖を持ってしまったけどね…。
▌なるほど。しかし我々がその悪を釘で貫く理由は、握る者が正義を執行なさるきっかけを作るための道具として活用するためであるからか…ふひっ。
子供の目が、その一声と共にキラッと光った。その光は多少濁ってはいるけど、何はともあれ光を放ってはいるということだ。
▌休息は終わりだ。中、小鎚は規定の隊列に集合せよ。
▌今日も有意義な休憩であったな…労働を休む間、握る者のお言葉を吸入することができるなど、最高の福祉でないわけがない。
子供は自分の身体より大きな鎚を地面に突き立てながら、すっきりとした表情で身体を起こした。
▌第三鎚。二路地分、前進。綺麗にするように。
▌期待に応えよう!正義を体現しようではないか!
かなり骨が太い鎚達も、入社してからずっと続く「浄化」に疲れていったが、子供はそんな気色を少しも露にしなかった。
むしろ言葉が終わるや否や、気が狂ったかのような速度で走り出していたんだ。
▌…あの者か?一度も缶詰を口にしていないという鎚は。
▌それだけだとでも?小鎚であった頃からあの者は一度も「教育」を受けたことがない。
▌…それは驚きだ。
土埃だけを残して去った子供を眺めながら、二人の鎚たちはそんな会話をしていた。
▌信実であることは、確かに美徳だが…特異ではあるな。
▌皆まで言うな。あの者がどうして休むときに長靴を脱いでいないのか、知っているか?
▌噂は本当か?運動靴を甲冑の中に重ねて履いているので、不便であるがゆえに脱がないという…。
▌正義を共に実現する仲間だとか。まぁ、握る者がそのようなものを処罰しろとは仰せられていないがゆえに放置してはいるが。
彼らはそれ以上、特に話題が思いつかなかったようだった。
自分たちの教育も、人格缶詰を食べる日々も無いまま、教理にすぐさま心酔した新入りは一度も見たことがなかったから。怖気づいたんだろうね。
むしろそれくらいで怖気づけて良かったのかも。
▌フハハハッ!ハハハ!!
子供の前にいる者達は、怖気付く気力すら無かったから。
▌た、たすけ。
▌心臓の無い空き缶が喋ったりもするのだな!アハハ!
肉が裂ける音、巨大な金鎚が空気を爆発させる音。
▌こ、これ。外します。わ、わたしは。
創傷に裂傷、そして爆傷と打撲傷。
▌悪人の言葉をいかに信じられよう!
▌私が…?どうして、あく。
世界に存在する全ての傷と騒音が、その空間に押し寄せているような気がした。
阿鼻叫喚っていうのは、きっとこんなものを目にしたときに言う言葉なんだと思う。
最も怖い人間って、自らを常に正しいと信じる者たちだって話があったっけ…。
うん、きっと間違ってはいないと思う。
もしかすると子供はただ、自分が信じたいものだけを信じたかったのだけかもしれないね。
人格/良秀/N社E.G.O/軽蔑、畏敬
(▌=案内放送)
▌第66回シミュレーション訓練終了。被験者はしばらく待機するようお願い申し上げます。
▌ふぅ…。
刃にべっとり張りついた血潮を払った子供は、水が流れるような滑らかな所作で煙草を一本取り出し、口に咥えたんだ。
目の前には原形を留めぬほどに細切れにされた肉塊の山。
胃の弱い人が見ればすぐさま吐き気を催すであろう有様にも、子供は全く気にも留めてない様子だね。
▌積み上げ方がちぃと食傷気味か。
…あるいは、その光景を鑑賞しているのかもしれないね。
▌はぁ、殺風景なることよ。
そのとき、背後から足音が聞こえてきたの。
▌なんだ。お前もシ・訓対象か。
▌シミュレイシェン訓練を指すならば、私にも指示下りて来訪せしのみなれど…。
▌終りたるなら素直に清掃機械を起動すべきを、猶予せし縁由あるや?
▌創作活動を終えたんだ、静かに眺めるゆとりくらい要ると俺は思うな。
▌まぁ。こういうものは大抵、機械に解体されるところまでが作品だがな。
▌そなたの芸術観に口出しする気はあらねど…そこまで好まざる者にまで観覧を強いることは、どうか避けたまえ。
▌ふん。
子*3は床で煙草を揉み消す代わりに、 壁の赤いボタンに押し当ててひねり、火を消した。
その直後、巨大な掃除機のようなものが現れて無造作に積み上げられた肉片を吸い込んでいったんだ。
▌お前が味方の背中に鉛玉をぶち込むザマを見て、少しは造形があると思っていたんだが。失・デカ。
▌…E.G.O装備に因る侵蝕に過ぎず。
子供は大きく失望したように嘆息して首を振る一方で、もう一人の子供はそんな話は聞き飽きたと言わんばかりに軽く返事し、肩に提げていた古びた銃をそっと床に立てかけたんだ。
2人はN社に入って以来、ざっと数十度は一緒に息を合わせて戦ってきたけど一方を除けば未だによそよそしい間柄を保っているみたいだね。
剣を持つ子供が先に声をかける場合を除けば、互いに会話は交わさないから。
▌喰われず、上手く立ち回るんだ。そうすれば、俺がこの愉悦を長く味わっていられるからな。ふっ。
…だからといって、親しくなろうとして話しかけているわけでもないみたいだけど。
▌分離せる肉片を見るに、かなり形状を具えつつありしと見ゆ。
▌ああ、あれか。理事が進めてるっつった…小麦粉生地の実験。
▌人格実験よ…。他の平行世界に在る其の人物の貌を呼び寄せ、強制的に被せるものなり。
▌人物?はっ。じゃあ、アレらは元は人間だったのか。
▌さもあらん。
▌過去の私の専門分野たりしにも拘わらず、理事はその実験より私を排除せり…なに。更に知りたくとも知る由なし。今は関心の外なり。
▌何がどうあれ…食傷気味の変身なんかを完成だって突きつけてこないでほしいもんだ。
▌少なくとも鼠や犬の類…人間らしくないものに被せて仕立て上げるくらいでなきゃ、観る味が出ないだろう。
▌ふむ…個体数多く廉価なる生物に被せ得れば…兵器にも活用し得べし。理事はそれを狙うや。
……。
▌関・無と言いながら、ずいぶんと頭を回すじゃないか。
▌…戯言なりけり。
▌もとより、単純兵力増強の用途ならば量産されしN社の甲冑や強化施術、あるいは義体を用うるがなお効率よからん。
▌少なくともそんな模造品の機械身体など使わんだろう。すぐ俺たちを呼びつけて戦いに加勢しろと言ってくる連中のやってるザマを見ろ。
▌…義体を付けし者どもをことごとく釘に穿ちつけたり。近ごろはその勢い、ますます甚だしと見ゆ…。
▌まあ、俺はこういう畏怖的な武器と装束で卑俗なものを美しく創作する妙味があるから、ここに居ついているがな。
▌食傷気味の狂信者どもの殺戮に精神まで同調しろと言われたんなら、とっくにこの軽蔑すべき建物ごと斬り裂いて出て行っているさ。
▌…そなた。些か言葉が権威的に変じたりけり。
▌笑わせるな。俺は元からこうだ。
▌ふむ。侵蝕には注意したまえ。
▌知るか。
乾いたやり取りの合間に鋭い警告音がピッ、と鳴り響いたの。
▌第67回シミュレーション訓練を開始します。今回の訓練はイサン、良秀。2名の同時戦闘で…
▌…かくて時の重なる折に呼び出だしたるか。
▌動く時間だ。斬りながら話そう。
放送が短く終わるや否や、肉塊のような何かが四方からどどっと飛び出したんだ。
見ようによっては捏ねかけの粘土にも…あるいは溶け落ちた人のようにも見えるそれらは、訓練室の床に着地するや否や、子供たちへと襲いかかっていったんだ。
残酷な結果物だから…それらを深く覗き込むのはやめておいた方がよさそうだね。
▌私の侵蝕もまた…用心召されよ。くっ。
▌此処の味方はそなたの外になく私、果てに…そなたを撃ちてしまうやも知れず。
▌はっ、お前が?
一発ずつ鳴り渡る銃声の合間、黄金に輝く剣を携えた子供は素早く動きつつ、肉塊を一つずつ断ちながら言ったの。
▌畏れ多くも…この俺を貫けるものなら、やってみるがいい。
▌侵蝕を…くっ、用心せよと既に申せし筈。
▌この全ての視線の中で畏敬を集める俺は他に類を見ない存在だ。
▌そんな俺を貫くというなら…それもまた美学。
▌…!
その刹那、銃を持つ子供の銃口がくるりと回るとそのまま火を噴いたの。
一直線に飛んだ弾丸は、金色をまとった子供の背へと向かったんだ。
▌…はっ。
だけど、弾丸はその身を貫けなかったの。
▌こは…。
突如、半透明の球が剣を持つ子供の身体を包みながら、弾丸を遮ったからね。
▌防御膜の一種なるや…其のE.G.O装備にかかる機能もありしか。
▌知らん。俺も初めて見た。
▌…この故に、共に訓練せしめたるか。
▌こういう機能が存在すると分かっただけで十分だ。興醒めだ。
▌もう一度撃て。次は弾を弾き返して、あの野郎を殺してやろう。
▌理事が装備に新技術を試み続けた故か、はたまた我々が装備との同調率が高まりて生ずる所か。
▌…また上の空で思索か。はぁ。
知ったことか、と子供は言って剣を振るいながら銃を置いて思案に沈む子供の周囲を回りつつ、 襲いかかる肉塊を次々と斬り払ったんだ。
こういうことは一度や二度じゃなかったのか、それともむしろもっと斬れて好都合なのか彼女は文句も言わずに剣を振り続けたの。
▌理事の思惑、測り難し…ふむ。昔、カルフ町という処へ赴きしことを覚ゆるか。
▌…あぁ。串に執着していたあのガキ?
▌一日中パソコンの前に座って外にも出なかったくせに、理事が何かを見せた途端、目の色変えて飛び出したとかいう。
▌E.G.O装備を付与せられざりし者が、あたかも侵蝕を受けしが如く動けり。
▌もしや、これが単に侵蝕によるものあらずんば…。
▌用心すべし。理事、何か他意を懐きて我々を飼育するものなるやも知れず。
▌はっ!
三人が一つに合わさったような大きな肉塊まで斬り伏せた子供は、その言葉を聞くと大したことではないと言わんばかりに大きく鼻で笑ったんだ。
▌ふん、やれるもんならやってみろ。
そして言い放った。
▌新鮮なやり口でなければならんぞ。畏れ多くも、俺様を裏切るというのなら…。
▌なまくらな裏切りであれば、俺にその無様な姿を晒した代償を別途支払うことになろう。
強烈な期待と軽蔑を宿した瞳を輝かせながらね。
人格/ムルソー/N社大鎚
(▌=信実な異端審問官)
子供の周りには、厚い甲冑を身に付けた者たちが立ち並んでいたんだ。
彼らは皆片手に太い釘を持ち、もう片方の手には、本当に片手で握れるのか気になるくらいには大きな金鎚が握られてた。
▌大鎚よ。
その中の一人が子供の前へ出てそう言った。
▌もはやこの区域には異端の影が見えません。
▌……。
大鎚と呼ばれた子供は静かに息を吐き出した。その息は、どこか震えているみたいだった。
▌汝らはこれで復帰しても良い。
その子供の声はいつであれ低く、孤高だ。
さらに、いつも顔に付けている仮面にその声がぶつかって響くと、より一層神聖に聞こえたんだ。
▌大鎚におかれましては…。
▌当人は最後まで確認する義務がある。握る者より命ぜられたがゆえに。
▌握る者が望まれるのであれば。
ガチャン、ガチャン。
他の人は全員その場から離れ、死体の畑となった廊下には子供だけが残った。
▌ふぅ…。
子供はガチャガチャさせながら仮面を脱ぐ。
すると、その子供の隠されてた様子が露わになったんだ。
口を覆っている小さな機械と、皮膚の合間合間に突き刺さっている緑色の奇怪なチューブ。
うん、あれはK社の物品みたいだね。
▌信仰が…底を突きそうだ。
子供の声はさっきよりもっと震えてた。それは恐怖や畏れによるものではないみたい。
閉じ込められている何かが湧き上がろうとあくせくしてるみたいな、一種のほとばしりだね。
▌うっ!
でも、まもなくその震えは止まった。
子供が口に付いてる機械を弄ったからだろうね。管に入っている液体が瞬時に吸い込まれていったから。
▌私は…純粋さである…。
ガチャン、ガチャン。
▌握る者に忠誠を誓う…金鎚…。
子供は再び仮面を被り。
そうブツブツと呟きながらどこかへ去って行った。
人格/ヒースクリフ/N社小鎚
(▌=導く異端審問官)
オレが望んだのはこんなもんじゃない。
オレがこんなことをすることになるって思わなかった。
オレはただ…うまいことやっていきたかっただけなのに。
よりによってあの日、キャシー*4が投げかけた言葉がオレの心に何度も突き刺さってきて…。
二度と帰らないって言って飛び出しただけだってのに。
▌これくらいにしておこう。復帰する。
どうしてこんなとこに巻き込まれたんだろうか。
▌そこ、小鎚。
▌…あっ!はい!
▌復帰するという言葉が聞きとれなかったのか?お供するように。
あの変な形の釘は一体何なんだろうか。
真ん中に透明な窓があるけど、人間にブッ刺すと何かで満たされていくんだよな。
まるで人間の…。
▌何を考えているのだ?
▌い、いいえ。
▌今日は儀式を行う日だ。無駄な雑念があるなら今、空にしておくように。
くっ…あのクソ儀式!
まーた頭がズキズキいう本を開かせて、ブツブツ唱えさせるつもりか。
そんでもって、なんか缶詰を開けて白くてちょっと濁った粥みてぇなのをずっと食わせてくんだよ…。
そうする度に段々と記憶が融けるように変わって…。
▌号令。異端は。
▌浄化せん。
あ?
オレ今…なんつった?
人格/ロージャ/N社中鎚
▌素晴らしい。
▌ほんっと、とっても素晴らしい!
▌どうしてこの世にあんな方がいらっしゃるんだろう?
▌いや、どうしてこの世に人間のフリをする不良品がこんなにたくさんあるんだろう?
▌握る者に出逢ってやっと分かった。街をちょっと歩くだけでも不快な臭いが漂うっていうのに、私は必死に気付かないフリをして生きてきたってことに!
▌握る者の声はいつであれ私の馬鹿な考えを引っくり返し、正しい心構えで満たしてくれる。
▌初めて金鎚として召集されたときも、初めて金鎚を振り下ろしたときも、その声が私を安らぎに導いたんだ!
▌あぁ、どうして不浄なモノ達を壊すことに恐れを感じたんだろう?
▌純粋でない人間が街を闊歩してるというのに、土が穢されているという考えにどうして至らなかったんだろう!
▌そうしてやっと私は悟ったんだ。
▌私の美しい故郷でもそんな不純な…異端達が我が物顔で闊歩しているということに!
▌中鎚になってすぐの週、私は握る者に初めて告げた。濁りゆく故郷の未来を正したいと!
▌握る者はいつものように、慈悲深い笑みを浮かべていらっしゃった。
▌そうしなさい。
▌あぁ、やっぱり私は選ばれた人だったんだね!
▌その日の夜、裏路地の住民達はそのまま死体の塔になってしまった。
▌あぁ、そっか。「異端」の住民たちがね!
▌土と最も遠い場所に突き刺しておいたそいつらを眺めると…楽しくて笑いが出た。
▌綺麗に浄化されたこの故郷の土に、口づけをしたくなるほどに。
人格/シンクレア/握らんとする者
▌シンクレア。
柔らかく、暖かな声が空間を包み込んだ。
▌こっちを見てください、シンクレア。
包み込むような、あるいは締め付けるようなその声。
でも。
▌くっくっ…クハッ!本当に絶景じゃないですか?
鋭い鉄の欠片が摩擦し、ギイイと弾けて奏でられる嫌な音のように、子供の隣に立っていた者の笑い声が空間の感覚を完全に裏返した。
見下ろしながら細かいところまで目を通すと、その空間は。
鋭くも熱い炎が四方八方を取り囲んでて。
▌感想はどうですか、シンクレア?業火に包まれたこの景色を眺めてみた感想は!
炎よりも鋭く歪んだ口元をした者の声は、まさに狂気に包まれてるって言えそうだね。
▌…あ。
そのとき、子供が口を開いた。
唇はぶるぶる震えており、呼吸は浅くて早かった。
これは恐怖に押し潰された反応なんだろうか。うん、そう見えるかもしれないね。
子供にはきっとチャンスと呼ばれるものがあった。
運命という名前の卵の殻を自ら破って、生きていく方向に対する選択を自らの手で握ることもできただろう。
でも…。
▌美しいですね…ファウスト。醜悪で不快なモノ達が浄化される姿が。
外で殻を破ってくれる都合の良い存在を拒否することは、そう簡単なことではないよね。
たとえ、それが自分の親鳥じゃなくても…。
誰かが進む方向を握って振り回しちゃうとしても…。
暖かさと錯覚してしまいそうな不穏なその炎へ、まるで心安らぐ焚き火の前へ置かれた羊のように、力を完全に抜いてしまうんだ。
▌どうしてもっと早くに任せなかったんでしょうね、ファウスト?
▌自分で悩んだり考えたりしようとしなくても、こんなに確かな答えが僕の目の前に置かれていたというのにですね。
子供の声は涙を宿して震えていた。
確信はどこにもないけど確実であると必死に演技する、たった今巣から突き落とされた…。
殻すら完全に破れていない、赤ちゃん鳥。
子供にはそんな文飾がなによりも似合うだろうね。
▌万人がファウストと同じではありませんからね、シンクレア。
▌でも大丈夫です…フッ。
銀の髪を持つ子供は空に向けて指を差しながら言った。
そこには、バチバチとわけの分からない機械音を呟いている何かが突き刺さっていたんだ。
▌あ…アァ!
子供の目はより一層小さくなった。反対に震えはさらに大きくなっていった。
目の前にあったものは、明らかに彼が望んでいない結果だった。
子供にもそれがよく分かっているけど、彼はただ分からないでいることにした。
自分でも、これが正しいことじゃないって思ってはいるけど、正体不明の親鳥が持ってきてくれた餌が、ただ便利だから。
口を開いてただ飲む込むことを繰り返すだけの、赤ちゃん鳥。
既に煮え立つ油の中に飛び込んでしまった子供は、もう融けてしまった両腕で羽ばたく選択肢しか残っていなかったんだ。
…きっと炎が消える頃には、灰に変わっているだろうけど。
▌は…はは。
子供は笑った。
▌おめでとうございます、シンクレア。アレを見て笑える者になったのですね。
子供の隣に立っている者はその姿を見て、心からお祝いしてるね。
本心としては、数多の世界の中に可能性というものが本当にあるなら…そのどこかの世界が羨ましがる子供を、自ら完成させたことに対するお祝いの意味の方が大きかったけど…。
多分だけど、既に変貌を遂げて燃え盛っている子供を覗いたことですっかり魅了された者が、とある別の世界にはいたのかもしれないね。
もうじきその世界もまた火と油、そして電気が押し寄せ、世界の中にいる子供は今とは似ても似つかぬ試練にぶつかることになるだろうけど。
▌さあ、始めましょう。シンクレア。世界を浄化しましょう。
▌…はい。
心うつろに両腕の鉄を振り回し続けて手には何も握れず、自分の選んだ道すら歩めずに炎の中で失せゆく子供のすすり泣きだけが、業火の中で鳴り響いてばかりいるね。
自ら殻を中から割るのか、殻をひとつひとつ取り除いてくれる都合の良い掌握に身を任せることになるのか。
それは、その世界だけの出来事だろうね。
でも、この世界が先か、あの世界が先か…。
一体誰に分かるんだろうか。
台詞
人格/イサン/N社E.G.O/凶弾
| 人格獲得 | 親友の血に点綴(てんてつ)せる襤褸(ぼろ)を見て指さし嘲るか。愚かなる者どもかな。至上の悲劇は只、自分のみ痛感し得るものを。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 浮上せし太陽の光は私にすこぶる痛し。私は寧ろ月を好む。反射して減殺したる光こそ私に適う。仲間を貫きて弾丸を放つ私と、すこぶる相応(ふさ)うではないか。 |
| 昼の挨拶 | 昼食は楽しまぬ。暫(しばら)く欠けども大いに障りなきのみならず、まとい付く粘りたる血臭、げにいみじければ。 |
| 夕方の挨拶 | …気付かれしや。知らぬ顔して通り過ぎ給え。理事殿が私にイゴ(E.G.O)の研究を許さず、夜陰に乗じて資料でも漁らんと企てしゆえに。 |
| 対話1 | はあ…過去の痛みを問うや。敢えて想起せねば、記憶が散りけり。うむ、確か我が親友らは一人を除き悉く背を向け…私の価値を宿すことあたう技術を見分けられるるN社と此の九旧人会を擁立せり。 …何か異常なりや? |
| 対話2 | 此のイゴ(E.G.O)は理事殿より賜わりしのみ。私に選択権なし。私とて仲間を貫き撃つを好みて受け入れしと思うか? …さに見えたりと?なればそれは…侵蝕、ならん。 |
| 対話3 | 死にゆく者らを見て惜しむに及ばず。…探し得ば、所詮…ものを。 私と親友とが彼の為に奮闘すれば、やがて私に貫かれし仲間らも…。 |
| 同期化後の対話1 | 黒き血片は凜と響きて砕け散らん。貫ける弾丸は幾筋にも裂けて彼ら悉(ことごと)くを貫かん。かくして仲間の犠牲は価値を得たり、否…始めより仲間たりしや否や、今は朧気(おぼろげ)なり! |
| 同期化後の対話2 | 此の銃か、又は此の襤褸(ぼろ)か…これらが絶えず私に囁きたり。敵を狙うにあらず、愛を記憶する者を狙え。其れを破壊せよ、撃て、撃…。 …私はどこまで語りたりしや? |
| 放置 | ペンダントを取り出し見はするも、私は遂に開かぬようにす。親友が、かく言えり。もう遅い、もう遅い…。 |
| 同期化進行 | 任務に出づるや。共に征く仲間は幾人ぞ。うむ、弾丸の数を数(かぞ)うが為に問いたり。 |
| 人格編成 | 私は忙しき身なり。 |
| 入場 | 彼らは戦慄せん。 |
| 戦闘中の人格選択 | ふふ…うむ、笑いは忘れ給え。何事ぞ。 |
| 攻撃開始 | 貫きて散らん。 |
| 敵混乱時 | 孔だらけとなりて― |
| 混乱時 | …やれ。 |
| 敵討伐 | 遂に深き水面へ沈み給うか。 |
| 本人死亡 | 死に度(た)い思いが…遂に刃を見つけたりや。 |
| 選択肢成功 | ご覧じろ、私の計画せしがままにならずや。 |
| 選択肢失敗 | …厳密に言えば、私の專門分野にあらず。 |
| 戦闘勝利 | ふむ、斯(か)くばかりにて足るべし。所期の目的は既に達せるようなり。帰途も混み合わず、すこぶる快適ならん。さに思わざるか? |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 口中に塩辛き味漂う…。あぁ、何ぞと思えば、爆ぜ散りし仲間の血飛沫の跳ね入りぬ。はぁ…かかる味なりや。 |
| 戦闘敗北 | チッ…速やかに逃げねばなるまじ。うむ、退却を助くる者ら到着せりや。さぁ、付いてきたまえ! |
人格/ファウスト/握る者
| 人格獲得 | 共にしますか…?醜悪さを浄化する大業を。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 演説の時間に合わせてきたのですね!ふふ、殊勝な心掛けです。 |
| 昼の挨拶 | あぁ…外は今お昼の時間のようですね?くっくっ…関心外すぎる事柄でしたので。 |
| 夕方の挨拶 | 浄化の時間です…汚いモノ達を純粋の土から引き剥がしてしまう時間です。 |
| 対話1 | 苦痛を受け容れねばなりません!それを超越した瞬間に…生まれ変わることができますから。 |
| 対話2 | ファウストに従うのです…私に握られるのです…くふっ。 |
| 対話3 | 人間を構成するものは肉と血…そして骨。それ以外のモノは不潔でしかありません。 …その仮面程度は大目に見ましょう。衣服とそう変わりありませんからね。 |
| 同期化後の対話1 | 貴方は…手に付いたモノを洗い流さないのですか?くっくっ…ほら。不潔なモノを洗い流すことは当然の理ですよ。 |
| 同期化後の対話2 | 会社が…常に答えではありません。ときには…自ら計画する必要もあるのですよ? |
| 放置 | 言うこともないのにファウストを捕まえていたのですか…?ふっ、今回だけは赦してあげましょう。 |
| 同期化進行 | 高く…より高く!より…純粋な身体に…ふふっ! |
| 人格編成 | 金鎚を握り。 |
| 入場 | ファウストが出るに値する場所なのでしょうね。 |
| 戦闘中の人格選択 | 告解は後ほど。 |
| 攻撃開始 | 浄化! |
| 敵混乱時 | 土より…。 |
| 混乱時 | …まさか。 |
| 敵討伐 | …土へ! |
| 本人死亡 | まだ…完全には…。 |
| 選択肢成功 | 当然よ! |
| 選択肢失敗 | …何よ? |
| 戦闘勝利 | 浄化は終わった…?ふふっ。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 最も純粋な世界へと! |
| 戦闘敗北 | 敗北…?信じられないわね。金鎚達はどこへ行った? |
人格/ドンキホーテ/N社中鎚
| 人格獲得 | 悪を浄化する正義の金鎚。当人が必要でありまするか?ふふふ…。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | …あぁ、すまない。教理に集中をしているとそれ以外はあまり入ってこなくて。朝食の時間か? |
| 昼の挨拶 | 夜になれば正義を執行するので忙しくなるだろう…今は残りを読んでおかなければ…。 |
| 夕方の挨拶 | …ひひっ!?あっ、はぁ…仮面…脱いで回ってはくれないのか?暗くて思わず浄化するところだったはないか…。 |
| 対話1 | 6章18節…しかしそなたとは私と契りを交わしたがゆえに…ひひっ!握る者がお交わしになった契り…ひひひっ! |
| 対話2 | この世にはとても悪が多いのであります… 握る者がお一人でそれらを全部浄化するにはお忙しくていらっしゃるがゆえに、当人がお手伝いするのだ。 |
| 対話3 | あぁ、この羊皮紙であるか。当人が手ずから写したものである…。 冊子の形態では、常に握る者がお残しになったお言葉と共にすることができないではないか…ひひっ。 |
| 同期化後の対話1 | この鎚は私にとってのガベルであります。邪悪な者の心臓に…正義の審判を下すのです。 |
| 同期化後の対話2 | そなたが握る者が行われる大業を助ける者とは、当人も心強くありまする。 そなたと共ならば、当人の正義執行もまた大きく発展するでありましょう。 |
| 放置 | 貴重な休憩時間を虚空に飛ばすことは出来ない。 |
| 同期化進行 | キヒッ!アハハハッ!正しい…!浄化。 |
| 人格編成 | …うむ、出発しよう。 |
| 入場 | 悪は自らの姿形を持てぬであろう。 |
| 戦闘中の人格選択 | ハハハハッ!あぁ、隣にいたのか! |
| 攻撃開始 | 貫いてやろう! |
| 敵混乱時 | (狂ったような笑い) |
| 混乱時 | (狂ったような笑い) |
| 敵討伐 | 正しく執行されたな。 |
| 本人死亡 | くっ…まだ、やるべきことが…。 |
| 選択肢成功 | 難しいことではなかった。 |
| 選択肢失敗 | …言葉が出ないな。 |
| 戦闘勝利 | ふむ…今より休憩の時間か? |
| EX CLEAR戦闘勝利 | この風景…正義の鎚が訪ね征きし土地は、これほどに美しいものだとは! |
| 戦闘敗北 | イヒヒヒッ…悪を…浄化するには…無力だったか。 |
人格/良秀/N社E.G.O/軽蔑、畏敬
| 人格獲得 | いっそ立ったまま死ね。お前の醜い視線の持つ鮮度が…時々刻々と落ちてるからな。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 煙い夜明けだな…ちょうど良い塵の濃さだ。ふむ…あの研究者だと自称する出来損ないどもが、バタバタしてこれ以上濃くさえしなければ…いいが。 |
| 昼の挨拶 | 時折、こんな考えがよぎるのさ。ドタマの上から光を叩きつける太陽。あいつの光は、その下にある全てを軽蔑しているような気がすると。気分悪い…ことにな。 |
| 夕方の挨拶 | この翼の鎚とやらは、決まってこの時間は忙しいらしいな。まーた無駄な晩の賛美でもしに群れて行ったのか。異端審問官だか何だかがいうやつらが粗末な真似をやらかしてから、どれだけ経ったと思ってるんだ…。 |
| 対話1 | 興・無。お前ら同士釘だの鎚だのと派閥ごっこをしてるとこに、どうして俺が割り込む必要があるんだ。俺は自分の刀で何を斬るかにしか興味ない。残りは失せろ。 |
| 対話2 | あぁ…イサン。この雑魚の中での唯一の愉しみだ。独りでありとあらゆる苦悩を抱え込んだ癖して、結局は仲間の背に弾なんぞをブチ込んでる有り様は悲劇の美が宿ってるからな。機会があれば、俺も手を貸してやるさ。まぁ、俺を撃っても構わん。 |
| 対話3 | 重畳人格…?面白い試みをしてるんだな。じゃあ、会社の地下で小麦粉の生地みたいに這い回っていた連中は失敗作ってわけか。悪くない抽象芸術だと思ってたが、さらに傑出したものを用意してるのか…この会社には、もう少し張り付いていても損はないだろう。 |
| 同期化後の対話1 | 握る者…。はっ、鎚を握って釘を打ち込むからお前らの方が上だ…そんな思考の末に決めた肩書きか?言葉遊びとしては…悪くないな。俺が見下ろす限り…釘だろうが鎚だろうが、全部腐敗した信奉者にしか見えんがな。 |
| 同期化後の対話2 | 見ろ、汚らわしいものどもから迸(ほとばし)る黒ずんだ奔流を。あれは単なる腸や血じゃない…。奴と俺の筆で描き出した、蔑視という作品さ。 |
| 放置 | 半端に視線をよこすくらいなら、こっちに首を向けるな。それでも一度見ちまったのなら、目を逸らすな。 |
| 同期化進行 | 醜悪な者め。結局、俺が手を加えなきゃ、その嫌悪すべきザマを変えることも、隠すこともできないのか。いっそ…散ぜよ。 |
| 人格編成 | 視線。集中。 |
| 入場 | 目が眩まぬよう、気を付けるように。 |
| 戦闘中の人格選択 | 誰が誰に話し掛けてるんだ? |
| 攻撃開始 | 螺旋の中から逃れることはできない。 |
| 敵混乱時 | その視線…軽蔑に値するな。 |
| 混乱時 | くっ。 |
| 敵討伐 | 逃れられるとでも思ったのか。 |
| 本人死亡 | はっ…俺を包んでいた…視線まで、俺を侮蔑するか…痺れるな。 |
| 選択肢成功 | この程度の仕事もできないんじゃ…チッ。 |
| 選択肢失敗 | そこまで嫌いじゃない。俺を軽蔑する視線。 |
| 戦闘勝利 | これで、あのうんざりする理事野郎も「仕事もせずにぶらついている」と詰め寄ることはできまい。俺は、N社の頭でっかちどもが何を追い回していようが興味はない。あの野郎を斬り、貫けさえできれば。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 畏敬せよ。あるいは刮目すればいい。平凡と非凡は、これほどまでに大きな差を見せるもんさ。…一介の翼如きに安住する俺じゃないんだが。まだあの実験たちの結果が見たいから我慢してみるか。 |
| 戦闘敗北 | 見苦しい…こんな有様で、みっともなく逃げることになろうとは。背中から…癪に障る視線がまとわり付いている気がするな、チッ。クソッ…。 |
人格/ムルソー/N社大鎚
| 人格獲得 | 握る者の金鎚はここにあらん。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 肉体を正すのに適した時間です。貴殿も集会に参加し、心を洗い流すのはいかがだろうか。 |
| 昼の挨拶 | この時間に貴殿と顔を合わせるとは全く予想しておりませんでした。勤務に苦衷があれば、当人にいつでも仰るように。 |
| 夕方の挨拶 | 貴殿は寝所に早く向かい、肉身を保存なさいませ。当人は今から…握られねばならぬので。 |
| 対話1 | 握る者を補弼することは至上の栄光です。当人は、未だに指名の瞬間を忘れておりません。 |
| 対話2 | この釘が気になるのですね。これはN社の経験缶詰を作るのに使われます。詳細な使用方法は…直接現場を訪れられんことを。 |
| 対話3 | この仮面は握る者より賜ったものにございます。過去に使っていたものは、この生命水の管を隠すには不適切になってしまいましたもので。 |
| 同期化後の対話1 | …最近、握る者が青い目でご覧になっている者がいるようです。なんでも釘の資質があるとか。 貴殿が人選をする時の判断が知りたいです。ご慧眼を拝借いただけませんでしょうか。 |
| 同期化後の対話2 | 私はたった一人の釘のための金鎚に過ぎません。 握る者は、釘の種であるあの者に教えを授けよと仰いますが…いや。握る者の意がそうであれば、従うのみです。 |
| 放置 | 金鎚はいつであれのその場にて、握られるときを待っているが故に。 |
| 同期化進行 | 認められるにはまだ微力ではあるが、貴殿の意がそうであるならば。 |
| 人格編成 | 此処に。 |
| 入場 | 土へも還れぬようにせん。 |
| 戦闘中の人格選択 | お言葉を賜りましょう。 |
| 攻撃開始 | 懺悔するであろう。 |
| 敵混乱時 | 無価値な抵抗でしかない。 |
| 混乱時 | 信仰が貧弱だ。 |
| 敵討伐 | 異端を浄化した。 |
| 本人死亡 | 鎚は…延々と汝等を追うであろう…。 |
| 選択肢成功 | 握る者より成功を命じられたが故。 |
| 選択肢失敗 | 当人が微力であったが故。 |
| 戦闘勝利 | 握る者がご満悦であれば、それで十分です。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 握る者へ完璧な勝利を捧げん。 |
| 戦闘敗北 | 全ては…微力なる当人の罪…。 |
人格/ヒースクリフ/N社小鎚
| 人格獲得 | はい、わ、わたくしは…。あっ、先輩じゃねぇのかよ…なんだよ? |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 忙しい時間だ。話し掛けんな。あっ…本どこだ? |
| 昼の挨拶 | 異端は浄化…ハッ。オレさっき何つった?あぁ…メシ食うとこうなんだよな。 |
| 夕方の挨拶 | 今日は時間通り寝れっかな…あんたは寝れるときに寝とけよ。 |
| 対話1 | 何度も話し掛けてくんな。さっき覚えてた教理が全部ポロポロ落ちてくんだよ。 |
| 対話2 | マトモなメシが食いてぇな。毎回柔らけぇのが入った缶詰を開けんのもうんざりだ…。 |
| 対話3 | 異端…!あ、チクショウ…。そのクソ仮面脱いでおけねぇのか?紛らわしくて殺すとこだったじゃねぇか! |
| 同期化後の対話1 | 目が窪んでるだぁ…?まだ寝れてねぇんだよ。この前集会に5分遅れたやつで日が昇るまで読経する羽目になったからな。 |
| 同期化後の対話2 | オレは…金鎚…汚いモノを叩き浄化する…握られる者…。 |
| 放置 | …誰もいねぇのか?ちょっとくらい…休んでもいいだろ。 |
| 同期化進行 | オレが…?いや、オレは資格が無いと思うんだけど…それが意だっていうなら従わないとな。 |
| 人格編成 | はい!あっ…あぁ。 |
| 入場 | はぁ…時間か。 |
| 戦闘中の人格選択 | なんだよまた…。 |
| 攻撃開始 | 浄化、しろ…だっけ? |
| 敵混乱時 | 異端を排除…。 |
| 混乱時 | …うっ!ここは…。 |
| 敵討伐 | …また死んだか。 |
| 本人死亡 | クソッ…キャサリン…。/クソッ…■■■■■…。(6章クリア後) |
| 選択肢成功 | 言われた通りやった。 |
| 選択肢失敗 | 言われた通りやったけど…。 |
| 戦闘勝利 | これで…帰っていいのか? |
| EX CLEAR戦闘勝利 | これくらいなら…いつか戻れるんだろうな? |
| 戦闘敗北 | だ、ダメだ!このまま戻ったら…うぅっ! |
人格/ロージャ/N社中鎚
| 人格獲得 | やっと、私をお使いになるのですね…!うふっ、後悔はさせません。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 握る者の朝の演説は、いつであれ最高です…あなたも聞きますか? |
| 昼の挨拶 | 食事は楽しめましたか?私ですか?私は、最も純粋な状態を作るために断食を遂行しています。 |
| 夕方の挨拶 | 今日の浄化地域は…あぁ、あなたですね?今日は浄化がある日なのでちょっと忙しいんです。また次にお話ししましょう、ふふ。 |
| 対話1 | 握る者…握る者はそれをご所望である…。 |
| 対話2 | 義体…そんなものをどうして付けるのか理解できませんね。 腕か切られた人はどうするべきかって? ぷふっ、そりゃぁ切られたのなら、その瞬間の苦痛を楽しまなきゃ、どうして後のことを心配するんですか? |
| 対話3 | 私は中鎚になってからそこまで経ってないんですよ。 小さき者たちの中で最も信仰心が優れていたのでこうなったんですよね!ふふっ、我ながらとても誇らしいです…。 |
| 同期化後の対話1 | あなた…あなたも異端なんですか?その時計は…あぁ、仮面なんですか? あはは、私ってば…大変なことになるところだったじゃないですか。 やっと少し仲良くなったっていうのに、釘で貫いちゃうところだったじゃないですか。 |
| 同期化後の対話2 | ふふっ、くふふっ…!異端の奴らをぶ、ぶち抜くほどに…私が完全になってく感じがする…! …うぉっほん。いつからそこにいたんですか?あなたに見せるには不適切な姿でしたね。 |
| 放置 | …3章9節。握る者が金鎚たちを召集し…あ、私のことは気にしないでください。教理を読んでる最中なので。 |
| 同期化進行 | 必ず、必ず!召集に報いてみせます…ふふっ! |
| 人格編成 | 待っていました。 |
| 入場 | 異端へ…鉄の断罪を。 |
| 戦闘中の人格選択 | 呼びましたか? |
| 攻撃開始 | 浄化! |
| 敵混乱時 | 異端がふらついてるな。 |
| 混乱時 | 弱すぎる! |
| 敵討伐 | 死で懺悔せよ。 |
| 本人死亡 | こんな…はずは…。 |
| 選択肢成功 | 信頼に報いました。ふふっ。 |
| 選択肢失敗 | …最初からまた勉強し直します。 |
| 戦闘勝利 | 信仰の勝利です。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | あははっ!こ、これで私はもっと高い位に…! |
| 戦闘敗北 | この…恥辱は…絶対に忘れないから…。 |
人格/シンクレア/握らんとする者
| 人格獲得 | 全部、燃やし尽くしてやる…虫唾が走る僕の人生までもを。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | 貴方ですか。ちゃんと眠れましたか?僕は…眠気が来なくて。 |
| 昼の挨拶 | 食欲がないですね。貴方だけでも仮面を脱いでちゃんと食事をお摂りください。 |
| 夕方の挨拶 | 夢を見ることを恐れたことはないのですか?…羨ましいですね。 |
| 対話1 | おぞましい者たちと人生を重ねてきたということを悟ってから、過ぎた日々が全て悪夢として返ってくるんですよ。 |
| 対話2 | 燃やして燃やして…既に目の前で灰の山になったモノたちなのに、ずっと僕を苦しめるんですよね。 |
| 対話3 | …やはり、彼女の言葉が正しいですね。より多くの浄化を成し遂げてこそ…僕の精神の浄化も成し遂げられるであろうから。 |
| 同期化後の対話1 | 今日は十六を貫いて燃やしました。明日はこの倍の異端に釘を打って燃やします。ふふっ…これもやってみると楽しくなってきませんか? |
| 同期化後の対話2 | 火によって汚物を浄化する力…やはり、彼女の言葉を聞いてよかったです。 |
| 放置 | …おっしゃることがないのであれば、彼女の元へ行っても良いですか? |
| 同期化進行 | 特別な気分を感じたりはしませんね。僕は…資質のある…選ばれし者だったから。 |
| 人格編成 | 杭を突き刺してあげましょう。 |
| 入場 | 火で浄化し、綺麗な世界を建てよう。 |
| 戦闘中の人格選択 | 今忙しいです。 |
| 攻撃開始 | 炎の中へ。 |
| 敵混乱時 | …良い。 |
| 混乱時 | くっ! |
| 敵討伐 | …燃えて死ね。 |
| 本人死亡 | これが…答えじゃなかったって…? |
| 選択肢成功 | 何の難しいこともないですね。 |
| 選択肢失敗 | チッ、できないって分かってたのに。 |
| 戦闘勝利 | このくらいなら…彼女にも認められそうだ。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 当然の結果です。僕は、選ばれたから…そうですよね? |
| 戦闘敗北 | クソッ、どうして?(歯ぎしり) |
固有バフ・状態異常
| 注視 | 1ターンの間、貫通、打撃属性スキルによる被ダメージが20%増加。 標的が付与された敵を倒したとき、倒した味方の精神力が10回復し、 該当する味方がN社の狂信者なら次のターンに狂信1を得る | - | |
| 狂信 | 1ターンの間、釘の付与された対象を攻撃時、最終威力がこの数値だけ増加 | + | |
| 凶弾 | 最大値:1 引き裂かれた追憶1につきクリティカルダメージ量+3%(最大18%) 的中時、出血1を付与(1ターンにつき最大3) 対象討伐時に呼吸3を得る、自分の呼吸回数が2増加(1ターンにつき最大2回) ターン終了時に除去される | + | |
| 視線 | 最大値 : 7 視線1につき、良秀からの被・与ダメージ量+10% 死亡時、このユニットの味方のうち、視線または軽蔑がないか最も少ない対象(集中戦闘の場合、部位で判定)に移る (「軽蔑の下に降り注ぐ畏敬の視線」の攻撃中に死亡する場合、この効果が発動しない) ターン終了時に数値が7なら、次のターンに軽蔑に変わる | - | |
| 軽蔑 | 最大値 : 1 良秀からの被・与ダメージ量-50% 軽蔑を持つ対象は、視線を得ることができない 死亡時、このユニットの味方のうち、視線または軽蔑がないか最も少ない対象(集中戦闘の場合、部位で判定)に移る (「軽蔑の下に降り注ぐ畏敬の視線」の攻撃中に死亡する場合、この効果が発動しない) ターン終了時に消滅して、次のターンに視線7を得る | - |
E.G.Oギフト
| + ++ | 効果 | 獲得イベント | ||||||
| EXG7 | 釘と金鎚 | 色欲 | Ⅳ | 強化 不可 | 限定ギフト: 1号線:狂気 N社の狂信者所属なら、基本スキルの基本威力+3; N社の狂信者所属人格が狂信を得るとき、全てのN社の狂信者所属人格も当該数値だけ狂信を得る(1ターンにつき1回、自分を含む); 色欲完全共鳴があるなら、付与量が3倍に増加; ステージ開始時、全ての敵へ釘2を付与; N社の狂信者所属人格が釘を持つ対象と基本スキルでマッチ進行時、出血3を付与(スキルごとに1回); N社の狂信者所属人格が釘を持つ対象への基本スキルによる与ダメージ量+100% | EXパッククリア報酬 | 出血 | |
| 211 | ![]() 釘と金槌の本 | 憤怒 | Ⅱ | 214 | 強化 不可 | 限定ギフト:信仰と侵蝕(N1-2,H1) 味方が出血威力、出血回数、または特殊出血を与えるスキルで敵とマッチにて勝利すると、釘を1~2付与。N社の狂信者所属の場合、ターン開始時に狂信1を得る | - | 出血 |
| 214 | ![]() 完全さ | 傲慢 | Ⅳ | 合成 | 強化 不可 | 素材に限定ギフトを含む:信仰と浸蝕+向き合わない 合成:〈釘と金槌の本〉+〈不潔さ〉 味方が出血威力、出血回数または特殊出血を与えるスキルで、敵とマッチで勝利した場合、釘2~3を付与。 N社の狂信者所属人格が、敵を攻撃する際のダメージ量+25%、ターン開始時に狂信1を得る。該当所属人格の精神力が最大か、前のターンに色欲共鳴を3以上作ったのなら、当該人格がダメージ量増加3を追加で得る。 N社の狂信者所属人格の最終威力+2、加算コイン威力+1、減算コイン威力-1、攻撃スキルの釘付与量+1 N社の狂信者所属人格による<機械融和生命体>の敵への基本スキル与ダメージ量+50% | - | 出血 |










