MHFでシーズン6.0から登場したスキル。
専用アイテム「剣晶」を消費することで様々な効果を発揮する。
スキル系統名は「○○剣」だが、総称として「剣晶スキル」と呼ばれることも多い。
ここではスキルとは無関係な強撃剣晶も含め、剣晶システム全般についても合わせて説明する。
目次
概要
- 発動した剣晶スキルによって、近接武器に様々な属性を付加することができる。
弓で言うところの「ビン」に当たる存在。
基本的に使用には、それぞれのスキルにあった剣晶を装着する必要がある。
(ただし強撃剣は強撃剣晶スキルではなく、進化武器固有の特典である)
スキルは+1~3まであり、+の数が多いほど効果は高い。
- 無属性武器である必要はなく、攻撃属性は攻撃属性を、
状態異常属性は状態異常属性をそれぞれ剣晶の属性に上書きする。
そして、状態異常属性は通常の武器についている属性と違い、攻撃するたびに必ず属性の効果を発揮する。
そのため、1/3の確率で属性が発揮される通常の武器と比べて安定度の高さは比にならない。
かつて、麻痺剣晶がハメ戦術などでよく用いられていた理由の一つである。
- 攻撃属性と状態異常属性は共存できる。
状態異常属性剣晶を属性武器で、属性剣晶を状態異常属性武器で使用すると双属性と同じ扱いとなる。
- 剣晶であるが、別にハンマーや笛でも問題なく使える。
- 基本的に1ヒットで1個剣晶を消費する。剣晶は30個しか持てない。
また、同じ剣晶であっても武器種ごとにその効果は異なる。
基本的に手数武器ほど弱めに設定されており、特に双剣との相性は悪い。
双剣の攻撃は大半が2ヒット以上のものであるため、ものすごい勢いで数が減っていって
ほとんど効果を実感できないまま使い切ってしまう。
また、同じく圧倒的な手数を持つ穿龍棍も相性がかなり悪い。
特に状態異常に関しては両者とも剣晶を装填しても蓄積値が極めて低い(毒を除く)ため、
よほど耐性が低いか、短期決戦向けでなければ状態異常目的で発動させるメリットは薄い。- 双剣と穿龍棍は武器自体に付与されている状態異常値よりも遥かに低い値が設定される
(元々双剣は麻痺・睡眠の状態異常値は低かったが、G9で上昇修正されている)。
- ちなみに属性剣晶と状態異常剣晶は斬れ味を通常の2倍消費する。
爆撃剣晶は通常の3倍、強撃剣晶は4倍である。この点でも手数勝負の武器との相性が悪い。
- 双剣と穿龍棍は武器自体に付与されている状態異常値よりも遥かに低い値が設定される
- スキル自体の発動は比較的容易。
3段階のスキルに必要なポイントは順に10→15→20であり、
いずれも装飾品で+5、スキルカフで+10のものが存在する。
ただし状態異常剣晶については、+10のものはいずれも課金系のカフが必要である。
- 1スキルで複数の剣晶が使えるスキルは、片手剣技【剣聖】、紅焔の威光の2つが存在する。
前者は状態異常・爆撃を除く全ての剣晶が+3の状態で使用可能(状態異常と爆撃は+2で使用可能)、
後者はスキル内に火炎剣、爆撃剣が内包されており、
その2つが使用可能である(+1で剣晶+2、+2で剣晶+3の効果が発動する)。
…のだが、そもそも1つのクエストで2種類以上の剣晶を使うような状況は非常に限られるので、
武器自体の属性やモンスターの弱点次第で、せいぜい1種類が活用できるかどうかといったところ。
しかしながら装着には手間がかかるので、連戦の際は存在自体が無視されることも多い。
- 小タル爆弾を利用して装着にかかる時間を短縮するテクニックがある。
次のエリアに移動する直前に、エリアの端に小タル爆弾を置き、その直後に剣晶を装着すれば、
爆風でモーションキャンセルすると同時に吹っ飛んでエリア移動ができる。
- MHF-G8.1では新たに爆破属性が追加されたが、現状爆破属性を付与する剣晶は存在しない。
種類とその効果
爆撃剣晶
- 爆風を纏わせて肉質無視ダメージを与える。また弾かれ無効になる。
威力は「武器のモーション値×スキルと武器種に応じた爆撃剣の数値」。
大剣やハンマーなどで使った方が一撃あたりの威力は高く、全て使い切った場合のダメージも高い。
硬い肉質のモンスターには相対的に有効だが、所持数の都合上、
ガンランスの砲撃や拡散弾と比べるとミラボレアスなどに対してはそこまで有効ではない。
- 他の剣晶と異なり、装着中は物理ダメージが発生しないため武器自体の性能が影響しない。
属性はもとより、攻撃力や会心率、斬れ味なども一切無関係となる。
このため、武器やスキル、肉質次第ではかえってダメージが低くなる場合もある。
- 肉質が非常に硬い上に全属性マイナスのドスファンゴ変種との相性もかなり良い。
航路クエストの都合などで属性武器を担いでいる場合でも安定したダメージを与えられる。
- 爆風は味方には当たらないが、シーズン7.0で修正されるまでは吹っ飛び判定が付いていた。
- ガンランスの嵐ノ型でヒートブレードを発動している場合、
武器の属性に関わらず属性砲を無属性にした上で、砲撃の爆発ダメージが1.2倍になる。
本来の無属性砲に備わっている打撃属性すら失われる点は注意。
この場合はスキルの段階を問わない(+1でも+3でも1.2倍)。
- 威力にモーション値を参照するため、爆撃剣晶使用時に最大ダメージを与えられるのは、
嵐/極ノ型スラッシュアックスの属性吸収大解放とされる*1。
ただしスラッシュアックスFを使えるG級では武器・スキルの火力が反映されないというのは致命的であり、
これを活用した運用はおろか、爆撃剣の補正値についても検証されていない。
なお他の武器種でも概ね同じような状況である。
属性剣晶
- 火炎剣、水激剣、雷神剣、氷結剣、龍王剣の5種類がある。
武器に各属性を付加する。武器自体の属性は上書きされる。
ガンランスの嵐ノ型においては、ヒートブレード発動時の属性砲の属性も変更され、
極ノ型の属性ブレードも剣晶に応じた見た目に変化する。
属性は上書きのため、複属性にはならず複属性の剣晶自体も存在しない。
- 後述の状態異常剣晶のケースとは異なり、普通の武器でも属性の方は常に発動しているため、
属性剣晶を装填してまで属性を追加することが要求される場面はあまりない。
このためか、後に上方修正及び上位バージョンが追加された。
- 基本的には最初から属性付きの武器を用意すればいいので、出番の限られたアイテムである。
逆に言えば任意の武器を担げない(指定または貸与)クエストにおいては、
剣晶で属性を付加または変更させることで大幅にダメージが増える場合がある。
またゲーム開始直後は、属性武器を作るよりも剣晶スキルの装飾品を作る方が手っ取り早い例も。
- 属性剣晶の有効な使いどころとしては、
ドドブランゴの牙や古龍の角など特定の属性が必要な部位破壊が主となる。
特に龍は全員の武器に龍属性がなくとも古龍種の頭部破壊ができる。
剛種の場合、特定部位以外は逆に龍属性を吸収したりするので龍属性の武器より効果的な事が多い。
- 複数のモンスターが出現し、部位破壊のボーナスもある猟団迎撃戦では活用しやすい。
特に片手剣の場合は、祈歌武器の秘伝スキル効果ですべての剣晶が使えるようになる。
ただしそれ以外の武器の場合、G級以降は「紅焔の威光」以外のスキルで装着するのは難しい。
- 変わった使い方としては部位破壊の前後で弱点属性が逆転するグラビモス変種の腹など。
(破壊前:火-20、水10、龍20、 破壊後:火60、水-5、龍-10)
この場合は、火属性の武器を用意した上で龍王剣で腹を破壊するのが効果的だろう。
- ちなみに属性剣は上記の点もあってか、G3で下位から生産可能&スキルポイント8もある
○剣珠が実装され発動がかなり容易になっている。2スロットで+2スキルを発動させることができる。- ラヴィエンテの素材から作れるラヴィシリーズには、
部位ごとに各種の属性剣スキルのポイントが10ずつ付加しており、一部位装備でスキルが発動する。
手頃な装飾品が実装される前はこちらが剣晶お試し用の防具とされていた。
- ラヴィエンテの素材から作れるラヴィシリーズには、
- MHF-G3にて、新たな剣晶である業炎剣晶、水獄剣晶、雷霆剣晶、氷刃剣晶、龍帝剣晶が追加。
ある程度の経験を積んだG級ハンターのみが入手できる。
それぞれ、火炎剣・水激剣・雷神剣・氷結剣・龍王剣スキルで使用可能。
極めて高い属性が付与され、+3で使用すればその属性値は全ての武器で2000をも超える。
ただし所持限界数が10個と非常に少ないことから、使いどころを選ぶ剣晶となっている。
なお、上述の剣晶と同時に持ち込むことができるので、例えば火炎剣晶+業炎剣晶を持ち込めば
最大40個の属性剣晶を持ってクエに行くことができる。- 具体的にはG級ランクに昇格し、GR200以上になるとギルド貢献ポイントと引き換えに交換できる。
用途の多いポイントなので、これらの剣晶のために使うハンターは少ない。
- 具体的にはG級ランクに昇格し、GR200以上になるとギルド貢献ポイントと引き換えに交換できる。
- 前述の「紅焔の威光」があれば、内包スキルで火炎剣晶を火属性強化と併用できる。
特に+2であれば両者とも最高のパフォーマンスで使用できる。
あまり顧みられることはないが、単発の威力が高い上に、斬れ味減少があまり痛手とならず、
さらに相手の弱点を問わず無属性が選ばれることの多い大剣であれば活用できる機会は多い。
もっとも装着に手間取るとかえって非効率的となるかも知れないが。
- 超越秘儀を用いる場合、最優先で六華閃舞が発現しやすい火属性に変える、
もしくはその火属性を封印するための手段として使うことができる。
たとえ六華閃舞の蓄積が完了する前に剣晶が尽きたとしても、
そのまま攻撃を続ければ剣晶の属性で六華閃舞を放てる場合もある。
状態異常剣晶
- 猛毒剣、麻痺剣、睡眠剣の3種類。
各種状態異常属性を付加する。武器自体の状態異常属性は上書きされる。
- MHF-G3まで、剣晶と言えばこれらを指すことが圧倒的に多かった。
上述したように「確定で状態異常エフェクトが発動する」ためである。
その強力な効果の程は、後に運営P曰く「実装したのを後で後悔した」とのこと。
- 当時は毒自体が一部除いてあまり使われていなかったため、
猛毒剣は剛種ドラギュロスや剛種デュラガウアといった一部のモンスターに運用される程度だったが、
麻痺剣は当時、通常の麻痺武器が不要と断言するハンターが多かったほど大普及を遂げ、
長らく状態異常枠として活躍してきたサポート片手剣は完全にお株を奪われ、
狩猟笛、ライトボウガンも状態異常枠としての役割を失うことになる。
睡眠剣は大剣の睡眠溜め4などで用いられていた。
- 実装当初は発動にかなりの難があり、強力な攻撃スキルとの両立が不可能に近く、
そのため狩猟笛や片手剣にサポート特化として発動させるという事が良く行われていた。
フォワード.1アップデートにて装飾品が充実したことでこの事態が改善され、
他武器種でも火力を落とさずに状態異常剣晶スキルを発動可能となった。
特にフォワード.5~MHF-G3までは状態異常剣晶スキルの最盛期であり、
特に麻痺剣スキルは双剣以外の武器種を問わず必須という風潮すらあり、
クエスト募集でも麻痺剣の指定は非常に多かった。
- ところが、MHF-GGで新武器種の穿龍棍が爆裂的に普及し、
それが麻痺武器であったこと、上述したように麻痺剣晶との相性が非常に悪いことから事態は一変。
麻痺剣指定ではその武器を呼べなくなるということで麻痺剣指定が一気に姿を消してしまい、
その後始まったG級ハンターの抜本的な装備革新に伴い、麻痺剣の重要性が問われることはなくなった。
状態異常の耐性、及び状態異常武器の蓄積値は年々増加傾向にあるのに対し、剣晶は一切テコ入れがないこと、
更にG級スキル「劇物取扱皆伝」という別解が生み出されたことも、
状態異常剣晶が使われなくなった一因である。- 非G級では使えるスキルではあるのだが、属性剣晶のように簡単に発動できる装飾品はなく、
スキル発動防具もMHF-G以降は全くと言っていいほど増えていない。
現状存在する装飾品で無理に発動させようとすると強烈なペナルティが発生するケースが多く、
HR5帯でそれを解決するにはG級では使われなくなる課金スキルカフの購入が必要となる場合が殆どである。*2
HR6では覇種防具が作成できるためある程度楽になるが、覇種に麻痺はほぼ通じず、
昇級試験でも重要視されるスキルではない。
という訳で今となっては通過点に過ぎないHRでそこまでやる必要はないと判断されるケースが大半で、
発動できるならすればいい、程度の位置付けになっている。 - 片手剣の秘伝スキルを発動していれば、単独かつ強化スキル無しでも計660もの麻痺値を蓄積可能。
しかしながらG級においては、1回の麻痺にすら持ち込めないケースも多々あり得る。
他の状態異常も含めて、発動を狙える範囲で剣晶を持ち込むのが実用的な運用といえる。
- 非G級では使えるスキルではあるのだが、属性剣晶のように簡単に発動できる装飾品はなく、
強撃剣晶
- シーズン7.0で追加された。
スキルは不要で、進化武器を使っている場合のみ装填できる。
その効果はモーション値を1.2倍するというシンプルかつ極めて強力なもの。
ただし斬れ味消費が業物+2発動でも0にはできず、
進化武器自体、最大火力ゲージ、準火力ゲージの総量は80~100しかなく、
そもそも30個しか持てないということもあって、
武器種によって相性の良し悪しが極めて激しいものとなっている。
- 店では購入できず、大巌竜の皮とニトロダケを調合屋で調合する必要がある。
とはいえ進化武器を運用する前提ならラヴィエンテ素材には困らないだろう。
余談
- 装着方法がややこしいのでしばしば質問されることがある。
基本的には「R2ボタンを押しながら右スティック押し込み(PS2コントローラの場合)」なのだが、
クラシック操作でも携帯機操作でも同じボタンを使うために操作説明時に混乱しやすい。
携帯機操作のユーザーがクラシック操作専門のユーザーに尋ねた場合、
まず「ダッシュボタンを押しながらキックボタン」と返事が返ってくるだろうが、
その操作は携帯機ではR1+セレクトになるため装着は出来ない。
そもそもデフォルト設定の携帯機操作では右スティックボタン(R3)を他に使用しない上に、
PSPや3DSではスティック押し込みという操作自体が不可能なことがわかりづらさに拍車をかけている。- Vita版においてはアイテム名をタップして装着する。
弾やビンの装填と共通の操作方法なので、こちらは比較的わかりやすくなっている。
- Vita版においてはアイテム名をタップして装着する。