MHR:Sで登場した、状態異常属性に関するスキル。
スキル名が長いのでユーザー間では「蓄攻」「蓄撃」「蓄強」等と略して呼ばれる事もある。
概要
- Ver.12アップデートで新登場したミヅハ醒シリーズに付与された新スキル。
その効果は
「攻撃がヒットしたときに、毒、麻痺、睡眠、爆破、減気のいずれかが蓄積すると、攻撃の威力が上がる」
……というもの。
なお減気は弾丸、ビンによる蓄積のみが対象となる。
スキルレベルは最大3で、スキル発動時の威力倍率が変動する。- Lv1:1.1倍
- Lv2:1.15倍
- Lv3:1.2倍
- 蓄積エフェクトさえ出ていれば、相手に状態異常値が蓄積されない状態でも効果は発揮される。
具体的には相手が麻痺状態の場合、麻痺属性値の蓄積は一時停止するが、その状態でもダメージは上昇している。
このため麻痺武器や爆破武器でも有用性が落ちるということはない。
同様に状態異常蓄積がされていれば、属性値の大小は効果に全く影響しない。
エスピナ亜種武器のように、属性値ではなく武器ギミックで蓄積した場合も問題なく効果を発揮する。- 逆に言えば蓄積エフェクトが出ない場合は効果がないので、
ローゼンエーアガイツのような通常属性&状態異常属性の双属性双剣では、
状態異常属性側の刃で攻撃している間しか威力が増強されないことに注意。
- 逆に言えば蓄積エフェクトが出ない場合は効果がないので、
- 1.1~1.2倍というのは火力スキルとして見た場合極めて強力ではあるのだが、
通常、剣士武器での状態異常値の蓄積発生は33%*1のため、
期待値はLv3でも約1.07倍止まりとなる。
とは言え状態異常武器であれば実質無条件で物理ダメージに約3~7%の乗算補正を得られるので、
状態異常武器限定の、発動確率33%の超会心と考えればそんなに悪くない。
巧撃や闇討ち、挑戦者と比べるとさすがに瞬間的な火力には欠けるが、
発動時間や特別な動作を必要とせず継続的に火力を上げられるのは魅力的。
発動条件の改善(後述)もあり、現在では状態異常武器であればLv1でも積み得なスキルという評価になっている。
属性武器の属性値がインフレしていく中でこのスキルは貴重な状態異常武器の火力強化手段とされ、
このスキルにより無属性武器の存在意義が消失してしまった武器種も存在する。
- 近接武器で最大の期待値を得たいと思うと、特定のスラッシュアックス以外は
状態異常を短時間ながら確定で蓄積できるスキル状態異常確定蓄積と組み合わせることになる。
そうすると限定的ながら本スキルの期待値も説明文通り最大1.2倍となるので、
状態異常確定蓄積を発動させてモンスターの攻撃や爆弾をフレーム回避しながら使う、
上級者的な立ち回りも実装当初から模索されている。
- ボウガンの場合、減気弾を含む全ての状態異常弾で確定で蓄積が発生するが、
状態異常弾の威力はモーション値1固定なので、ボウガンではまず役に立たない。
- 弓の場合、素で爆破属性値を持つ弓は近接武器同様に積み得なスキルとなる。
剣士と同様に期待値は1/3であるが、状態異常確定蓄積を用いることで期待値を上げることができるのに加え、
同じく回避成功が発動トリガーの刃鱗磨きは弓では接撃ビン強化効果を持つため、
3スキルを併用すれば強撃ビンが尽きた後も接撃ビン単体より高い火力を維持することができる。
単純に爆破の属性値が高いなら確定蓄積を外してそのまま扱ってしまってもいい。- 一方で爆破弓以外の場合、接撃・強撃ビン以外を装着した時の火力減少を抑制できるが、
接撃ビンの倍率が本スキルLv3と同じ1.2倍のため、火力目的であれば接撃ビンを装着したほうが早い。
- 一方で爆破弓以外の場合、接撃・強撃ビン以外を装着した時の火力減少を抑制できるが、
- 減気に関しては「ビンでの蓄積時のみ」と但し書きがある通り、片手剣のシールドバッシュ等の打撃攻撃、
ハンマーと狩猟笛による攻撃全般などビンを使用しない攻撃で蓄積される減気効果は対象外となる。
だがスラッシュアックスの減気ビンはビンなので対象に含まれており、
しかもこちらは剣モード、及びビン変形強化発動時の斧への変形攻撃*2で確定蓄積が発生する。
そして本作のスラアクは上記効果を持つ変形攻撃や零距離解放突きが立ち回りの主軸を成すため、
減気ビンのスラアクに限り、ほぼ常時期待値も説明文通りLv3時で1.2倍となる。- 本作のスラアク強撃ビンの倍率は1.15倍であるため、
Lv2で同等、Lv3になると強撃ビンを超える倍率となる。
本作では強属性ビン、属性強撃ビンのスラッシュアックスが非常に強力な中、
本スキルを発動させることでそれらに利便性はともかく火力は劣り気味だった減気ビンを更に飛躍させられる。
そして無属性強撃ビンは元の性能がパッとしないこともあってほぼ存在意義を失ってしまっている。- 主力モーションほぼ全てで本スキルの恩恵を常時得られる、という破格すぎる効果のためか、
弓の減気ビンのみが対象であったのを間違えたなどの設定ミスを疑う声も実装時には見られた。
実際には、英語版でのスキル説明にてビンがCoating(弓)・Phial(剣斧)と分けて書かれており、
想定通りの挙動であることがうかがえる。
- 主力モーションほぼ全てで本スキルの恩恵を常時得られる、という破格すぎる効果のためか、
- また、同じくスラッシュアックスの毒・麻痺ビンは、ビン変形強化を発動した剣への変形攻撃、
属性解放フィニッシュ系の肉質無視攻撃に確定蓄積が発生するためこちらも確定で最大1.2倍となる。
高火力を期待できる変形斬りコンボと零距離飛翔竜剣コンボのどちらにおいても、
他の近接武器よりも発生率をかなり上げられるのでより大きな恩恵が得られる。
毒・麻痺ビンは不遇とされ気味な本作の環境において、テコ入れを図れる一策であろう。
現に榴弾ビンはスタン値と減気を蓄積する効果があるものの、
有志の検証の結果、蓄積時攻撃強化の効果は何故か適用されていないことが判明している。
スラッシュアックスの減気ビンとは原理が違うからか単なる設定ミスなのか原因ははっきりしていない。 - 本作のスラアク強撃ビンの倍率は1.15倍であるため、
- Ver.12時点ではミヅハ醒シリーズにしか付与されておらず、
Lv3で固定すると防具3部位が縛られ、残り2部位で確定蓄積Lv3を発動させる
名前の字面は最悪だがテンプレ装備が人気だった。
前述の通り上級者向けの立ち回りをする想定のスキルとしても捉えられていた事が分かる。
Ver.13では傀異錬成に出現するようになり、
確定蓄積に拘らず純粋に状態異常武器の強化スキルとして運用されるようになっている。
いずれにせよ、今まで不遇気味だった今作の状態異常武器に光明をもたらしたのは事実である。
- Ver.15でも装飾品は存在しないが、
新たなマカ錬金である傀異錬金術・覇気でこのスキルを持つお守りが出現するようになった。
最大でLv3、つまり防具や錬成に頼らずお守りだけで最大Lvが付与できる可能性がある。
お守り自体のスロットや他の付与スキルの性能が良い事や、
装飾品の更新でスキル自由度が飛躍的に上昇。
本スキルをLv3まで積んだ上で更に火力を伸ばせるようになった。
傀異錬金術・覇気や傀異錬成で良い結果を引き当てる必要があるため実現の難易度こそ高いが、
ナルガ希少種や怨嗟マガド等の高攻撃力の状態異常武器との相性は抜群に良い。
余談
- 状態異常を火力に転用する、という効果は本作では既に攻勢スキルがある他、
MHFにて先んじて劇物取扱皆伝、状態異常追撃というスキルも登場している。
ただ、攻勢と状態異常追撃は「状態異常を発症してから」効果が出るものであり、
後者についてはそれに加え当該の状態異常属性のみが威力UPの対象になるというものである。
また、劇物取扱皆伝は「武器の状態異常属性値を武器倍率に加算する」という形式であり、
高い属性値を持たない武器ではさしたる恩恵を得られない。
蓄積時攻撃強化は「状態異常の発症」ではなく「蓄積判定」に目を向け、
「蓄積が起きれば火力が必ず増す」というシンプルな仕組みになっている。- なお、劇物取扱皆伝の別側面である「状態異常を確定で蓄積する」という効果は、
言わずもがな状態異常確定蓄積が現在の後継者である。
この2つのスキルは同じルーツを持つ双子のような存在と言えるだろう。
- なお、劇物取扱皆伝の別側面である「状態異常を確定で蓄積する」という効果は、
- Ver.13でクシャルダオラ、テオ・テスカトルにも傀異克服個体が追加され、その防具の専用スキルも追加されたのだが、
そちらが風纏、粉塵纏と言った能力を意識したネーミングなのに対し、
こちらが蓄積時攻撃強化という、まんますぎるというか事務的なスキル名が若干ネタにされた。
かといって霞纏とかだと分かりづらいか
そして上記2つに続くスキルも龍気纏とか狂竜纏などでもなかったりする。