太古の時代に生息していた生物や、その生態の痕跡となるものの総称。
概要
- 主に生物の死骸が地中に埋まり、何千年、何万年、あるいは何億年という永い時間を掛けて圧縮され続け、
やがて地中に染み込んだミネラル分と生物の組織が置き換わる形で形成される。
誰も見た事が無い古代の世界を知るヒントとなり得る重要な資料として扱われるものも多く、
化石そのものにロマンを感じ、積極的に収集するマニアも少なくない。
- 多くの人々が「化石」と聞いてまず思い浮かべるのが、
博物館の展示や図鑑などで見られる古代生物(主に恐竜)の骨格標本だろう。
しかし、化石の定義は上記のように生物の痕跡全般を指すものであり、
足跡や巣穴、体毛や糞などの化石も存在する。
動物に限らず植物の化石も存在するが、肉や葉(葉脈などを除く)などの柔らかい部分は
化学変化によって消滅してしまう場合がほとんど。
- 古生物のうち、化石としてその存在が確認されている種を「化石種」と呼び、
この化石種の中で現代では絶滅してしまっている生物を「絶滅種」、
逆に現代においても繁栄を続けている生物を「現生種」と呼ぶ。
そして現生種の中でも祖先である古代種の姿や生態を色濃く受け継ぎ、
現代に至るまでその姿をほとんど変化させずに反映してきた種を「遺存種」と呼ぶ。
遺存種は「生きた化石」との別名でも呼ばれ、一般的には後者の方が通じる。
- 石炭や石油、天然ガスなども古代生物の死骸が特定の条件を満たした状態で地中に保存され、
永い年月の果てに変質した結果生まれるものであり、定義上は化石の一種であるとも言え、
その性質や用途などから「化石燃料」とも通称される。
また、琥珀やオパールなども定義上は化石の一種だが、
非常に美しい見た目から宝石店などで取り扱われる場合もある。
- 「過去の遺物」という点から転じて、時代遅れのものを「化石」と揶揄する事もある。
MH世界の化石
- MH世界の現代もそれなりの過去の積み重ねの上に立っている。
そして未開拓の大自然があちこちに広がるMH世界では、
場所によっては適当にピッケルを振るうだけで何らかの生物の化石が入手できる事もある。
それ等の化石にロマンを見出し、取引や収集に努める人が多いのは現実世界と同様のようだ。
- 主に化石の類は精算アイテムとして扱われる場合が多いが、取引価格はまちまち。
また、中には武具の素材として加工利用されるものもある。
特に多用されるのがシーブライト鉱石と呼ばれるもの。
この素材をベースとした武器は、まるで竜の骨格を加工したかのような独特な意匠となる。
また、トレジャーハンタークエストでは非常に貴重な化石が入手できる場合があり、
納品に成功すれば盛大にポイントを稼げるものもある。
時には古龍に関する貴重な化石が発見される事も。
- ベルダー武器及びそれの派生強化系であるオブシド武器は、
龍歴院から提供された化石をそのまま大胆に加工して武器化したものである。
研究資料として保存しておかなくていいのだろうか?
それとも既に余すところなく研究し尽した化石が加工されているのだろうか?
いずれにせよベルナ村を拠点とした新米ハンターを支えるという大きな役割を担っており、
資料としては使えなくなったとしても、決してまだ捨てたものではない。
- フィールドを適当に探索してみると、化石と思しきものが岩壁に埋まっているのが確認できる事がある。
特に古代林のエリア3やエリア11のものが顕著。
- ティガレックスやヒプノックなどは絶滅種となっている祖先の痕跡を
色濃く残したまま現代まで生き残っている。
また、メラギナスは近年まで絶滅した化石種と思われていたが、
とある場所にて人知れず生き延びていたことが確認されている。
しかし、彼らは「(生物としての)希少性」よりも「(モンスターとしての)危険性」の方が高く見られており、
(それなりの個体数も確認されているのか)特別な保護活動などはなされていない。
特にティガレックスは非常に獰猛な上に活動範囲が広く、大きな被害を齎しやすい事から強く警戒されている。
関連項目
世界観/絶滅種
アイテム/黄金骨
アイテム/久遠の化石
アイテム/琥珀のたまご
アイテム/シーブライト鉱石
アイテム/飛竜の化石
アイテム/古龍の化石
アイテム/竜琥珀
アイテム/氷結化石
環境生物/カセキカンス