モンスター/メラギナス

Last-modified: 2023-10-29 (日) 10:01:45
種族
飛竜種
別名
黒穿竜(こくせんりゅう)
登場作品
MHF, MHO
狩猟地
潮島

目次

生態・特徴

ハンターズギルドによる潮島の洞窟の調査中、その最奥部にて発見された大型の飛竜種。
従来は化石においてのみその存在を知られており、太古の昔に絶滅したと考えられていた。
漆黒の外殻の至るところに煌々と輝く金色の棘を、鼻先には螺旋状に発達した巨大な一本角を備える。
そのシルエットは棘竜エスピナスに酷似しており、近縁種であると推測されている。
エスピナスと決定的に異なる外見的特徴として、
自身の顔とほぼ同じ大きさにまで発達した巨大な耳と、先端部が筒状に肥大化した尻尾が挙げられる。
これ等はメラギナスの生態において非常に重要な役割を持つ器官である(詳しくは後述)。
また、その耳の付け根からは前方に向かって伸びる一対の角を持ち、
尻尾の形状は見方によっては削岩機のようでもあるなど、細部はエスピナスよりさらに攻撃的。
前述した黒い外殻などの特徴なども合わせ、ハンターズギルドからは「黒穿竜」とも呼ばれる。
光の届かない洞窟の深部に生息していたため、視力は退化してしまっている
目らしきものは存在するものの、エスピナスに見られる瞳孔がメラギナスではみられない。
ハンターが真正面にいても全く気付かないといった状況も往々にして生じることから、
視覚に関してはほぼ機能していない、あるいは完全に失われてしまったものと考えられる。
一方、視覚を補うために発達したのが、前述の大きな耳を活かした鋭敏な聴覚である。
何者かの気配を察すると両耳を立て、辺りを見回すようにしてその音源を探し始める。
そして僅かにでも音を感じれば咆哮と共にそれを威嚇し、そこからは怒涛の猛攻が開始される。
視力が退化しているために強い閃光などによる足止めはほとんど効果が無い。
また、聴覚が発達しているモンスターとしては珍しく、強烈な爆音や高周波にも全く動じない。
更に極めて獰猛な性格と、標的と定めた相手を執拗に付け狙う習性を持ち合わせており、
一度動き始めたメラギナスを止めるのは至難の業である。
冷気と龍撃のエネルギーを複合した「」と呼ばれる特殊な属性を司る。
そのブレスは地面を即座に凍結させるほどの極低温の性質を持ち、
また着弾すると黄金の光を纏った黒い雷を周囲へ撒き散らす。
このメラギナス特有の闇の龍雷は、ブレスのみならず
振り上げた角や叩き付けた尻尾から放出することで攻撃範囲を飛躍的に広める効果もある。
時には集約した膨大なエネルギーを竜巻状にして放出するなどの大技も繰り出す。
全身には「噴射構」と呼ばれる特殊な器官が存在し、
ここから圧縮した闇属性エネルギーを噴き出し、その反動を利用して瞬間的に加速する能力を持つ。
特に尻尾の先端部はそれそのものが巨大な噴射構(ならぬ噴射口)となっており、
この加速能力を利用した突進攻撃は爆発的な速度と恐るべき破壊力を誇る。
更にはその噴射の反動を急制動や空中での機動、体勢の制御などにも応用する。
外敵からの反撃などによって激情すると、全身の棘からより眩い金色の光が放たれる。
この状態となったメラギナスは平常時に輪を掛けて凶暴化し、
その咆哮だけで旋風を呼び起こし、地面には亀裂を走らせるほど。
攻撃もさらに苛烈になり、一切の容赦が無い猛攻で敵を殲滅にかかる。

概要

  • 生息地は潮島の洞窟エリア、その最深部。
    従来はタイクンザムザ戦でのみ訪れることができた場所に登場する。
    遥か昔から暗闇で生息していたことから、地底での生活に特化しているようだ。
    そのため、メラギナスの眼は退化しているものの、
    眼自体がほぼ完全に消失しているフルフルとは違って、眼の名残はしっかりある。
    • 食性などは今の所分かっていない。ただでさえ食料源となる生物の少なそうな洞窟の、
      それも最奥部というかなり限られた環境で何を主食としているのか…。
      この「生息地の洞窟に生物が殆ど居ないため食性不明」という生態は中国版MHOでも踏襲されている。
  • 樹海を生息地とするエスピナス種と似た容姿をしているが、
    白い体色のエスピナス希少種とは対照的な黒い甲殻が不気味。
    また、巨大化した耳や角、増えている顔の棘などより攻撃的な見た目になっている。
    このため、最初に公開された黒いシルエットではグレンゼブルと誤認するハンターもみられた。
    古代に絶滅したと認識されていたことから、エスピナス種の祖先に当たる存在なのかもしれない。
    • また、烈種戦で狙われている際に流れるBGMの名称が「光捨てし荊の王」であり、
      光を捨てたエスピナス=メラギナスとも捉えることが出来る。
    • エスピナス種と同様身体中に棘が存在するが、そのほぼ全てが金色となっている。
      エスピナスの体色である緑色は樹海の保護色*1という設定だが、
      メラギナスは暗い洞窟内を生息地にしているにもかかわらず、かなり派手。
      暗い洞窟の中で狩りをするのに、こんな派手ではすぐ獲物に見つかってしまいそうであるが、
      メラギナスはエスピナスと違い積極的に動き回って獲物を探すタイプなので、
      体色はあまり関係ないのかもしれない。
      また、非怒り時はそこまで棘は輝いておらず(これはエスピナスと同様と言える)、
      一応洞窟最深部では保護色にはなっている。
    • ちなみに洞窟最深部は潮島の洞窟の中でもかなり広く、開けた場所になっている。
      地底生活では翼など使わず退化しそうなものだが、
      空飛ぶ蟹のように洞窟内の移動に使っているのだろうか。
      岩肌に引っかかって邪魔になるデメリットの方が遥かに大きいような
  • 哺乳類もかくやというドデカい耳も特徴。
    細部はともかくシルエット的にはケチャワチャのそれに近い。それほどデカく特徴的。
    また、そんな見た目の通り聴覚が非常に優れている。
    既存の盲目竜であるフルフルは、発見状態にならないため緊急回避が出来ない*2
    またしゃがんで移動すればどれだけ近付いても発見されない*3という特徴を持っているが、
    メラギナスも後者に近い特徴を持つことが確認されている。
    つまり、クエスト開始時は音を立てるだけで瞬時に気付かれるが、
    音を立てないように行動すればすぐにはこちらの存在に気付かないのだという。
    恐らくは「聴覚で周囲の環境を把握する」という生態によるものだと思われる。
    • 開幕時や戦闘中において、時折耳をそばたて音を聞いている様子が見られる。
      動画レポートで公開された生態ムービー内ではハンターが忍び足で移動している場面も。
      このとき他の一人が"走ってしまった"が、この音に反応しハンターに襲い掛かっていることから
      遭遇してすぐに走り出すのは禁物、というこれまでにない特徴を持ったモンスターに見えるが、
      実際はそうでもなく、狩猟笛の演奏はともかく攻撃に真っ先に反応するのであった。新手のPV詐欺である
      (実際に、エリアに入った後すぐ武器を振り回すとダッシュで接近している人達を無視して特定される)
      演奏などの大きな音よりも、自身の命を脅かす者を最優先するのには変わりないようだ。
    • なお、実際に忍び歩きなどを行えばメラギナスに近付かない限り気付かれない。
      また、アイテムの使用といった行動ではあまり気付かれない。
      開幕時に丸薬使用、戦闘途中の索敵時に砥石使用……といった態勢の建て直しには利用できる。
      後述の特徴にも関係するため、PTメンバー次第では留意しておくべきだろう。
    • 音爆弾の効果もありそうな生態だが、使い道は確認されていない。
      むしろ前述の「アイテムの使用」と見なされているのか全く反応を示さないようだ。
      盲目故に閃光玉はやはり無効、またシビレ罠も無効化されている。
    "視力が退化し聴覚に頼る"という設定だが、戦闘中はかなり正確にハンターを狙ってくる。
    これについて、プレイヤーの間では「反響定位を用いているのでは」という仮説が存在する。
    反響定位とは動物の感受法の一つで、動物自身が発した音の反響で周囲を探ることを言う。
    現実ではコウモリなどが行う他、漁船の魚群探知機にも応用されている。
    実際にメラギナスは戦闘状態に入った際に、不思議な効果音を発しつつ周囲を探る。
    この音がハンターに当たった反響を聞き分け、こちらを狙っているのだろうか。
  • 生物として非常に獰猛な性質で、一度標的と定めたハンターを執拗に付け狙うという。
    特定ハンターのみを狙うのはアビオルグらにも見られる特徴である。
    アビオルグらと異なる要素として、烈種メラギナスと戦闘するエリアには、
    逃げ込み用の攻撃を受けない安全地帯」となるギミックが配置される。
    • メラギナスに特定されると、特定されたハンターに音波のようなエフェクトが掛かり、
      以後再びサーチをするまでずっと攻撃対象となる
      エフェクトによって、誰が特定されたがわかるため、把握すれば立ち回りも考えやすくなるだろう。
      長時間狙われ続けることになるため、攻撃対象とされたハンターの体力には気を配ろう。
    • 烈種では戦法自体が大きく変わるため、この特性がより脅威を増している。
      あろうことか狙われたハンターにのみ流れる専用BGMまである
  • パーティー全員で足並み揃えて忍び足、集中攻撃されるハンターは実質的にオトリ役、
    など、パーティープレイという要素を非常に重視したモンスターになっていると言えよう。
  • 全身で弱点となる属性はで、更に頭部と尻尾にはが20通る。
    両方が効く頭部を狙う場合は、双方を内包する光属性を利用するのもいいだろう。

戦闘概要

  • 黒"穿"竜の名の通り、ドリルの如き巨大な角や、削岩機のような大きな尻尾で穿つ攻撃が多い。
    突進などの動作はエスピナスと同様だが、それ以上に棘竜とは大きな差別化が図られており、
    反転してから尻尾を叩き付ける攻撃や、地面を削り飛ばしながら角を振り上げる攻撃、
    上空へ飛翔し背中から地表へボディプレスを仕掛ける技などを繰り出す。
  • メラギナスが放つブレスは、もちろん闇属性。
    着弾と同時にの雷が噴きだし、さらに地面が凍結するなど、
    「凍てつく龍の脈動」の言葉が体現されている。
    エスピナス特異個体のように翼で切り裂いてからタックルし、続けてブレスを放つ攻撃を多用する*4が、
    ときには空中から氷粒と龍雷を交ぜ合わせたビーム状のブレスを照射することもある。
    空中ブレス照射は飛び上がってから、反転して吐くまでが非常に素早いため、慣れないと回避が難しい。
    • これまで登場した竜が放ってきた"龍属性の雷"と言えば、
      ドラギュロスやジンオウガ亜種、アノルパティスなどの黒い雷が主流だったが、
      闇属性の龍雷は極低温という要素が加わったことで金色に変質したのだろうか。
  • また、ブレスのみならず、角や尻尾からも闇の雷を発することがあり、
    尻尾を叩き付け、その周囲に雷を浴びせる攻撃や、
    角を振り上げるとともに前方一直線上を雷で吹き飛ばす攻撃などを行う。
  • ダメージを受け続けると全身の棘が黄金に輝きだし、より狂暴化する。
    このときは風の渦を描くようなエフェクトを纏った攻撃が特徴的で、
    エリアの端まで届く衝撃波のような、かなりの広範囲に及ぶ技を用いるようになる。
    怯んだ際には一瞬だけその光が失われるが、メラギナスが行動しはじめると即座に再び輝きはじめる。
  • 剛種時点では持ち味のブーストはあまり使用せず、大振りな動作が多い。
    HCエスピナス特異個体のモーションを多く使用する。
    軸合わせやサーチ行動などで隙が多く、技の種類自体も少なめであるため、
    剛種の中では比較的倒しやすい部類に入るとの指摘もある。
  • ちなみに対となるゼルレウスや、特殊な複属性を持つ古龍達とは対照的に
    強力な超広範囲攻撃や、属性をフル活用したド派手なエフェクトを持つ攻撃などはあまりない。
    あくまで自らの肉体を利用した攻撃が大半で、ブレスなどもコンボの追撃に使う程度である。

烈種

  • 烈種という名称から想像されたイメージと実際のギャップ(詳細はこちら)や
    適応変化が防御面に偏っていた(と実装当時みなされていた)のが原因で、
    最初の烈種であるゼルレウスがハンター諸氏の期待に応えられず落胆した人が現れる中、
    次の烈種として多くのハンターに期待され、2014/2/12に解禁された。
    ゼルレウス同様、★7クエストとして扱われ、防御力-900の減算補正を受ける。
  • クエスト名は「深淵の追撃者」。
    そのまま潮島の洞窟深部にて激しい攻撃を繰り出すメラギナスを表した名称だろう。
    • ちなみに、かつては「深の追撃者」というクエスト名であった。
      しかし「潭」は一部ハードで変換が不可能な文字であるため、それが修正されて今に至る。
      「深潭」も「深淵」も「深いふち」を表す言葉なので、意味としては変わっていない。
  • 烈種では、剛種の鈍重さはどこへ行ったのやら、矢次に攻撃を繰り出すようになっている。
    ロックオンされたハンターに向かって攻撃、その後軸合わせもせず追撃を繰り返す
    メラギナスに狙われた人は、息つく暇もない程に猛攻を受けることとなる。
    • メラギナスの攻撃は予備動作や攻撃中にある程度ハンターを追尾するものばかりであり、
      烈種ではこの特性を活用して無理矢理ハンターを狙ってくる傾向が強まっている。
      このため、見当違いな方へと攻撃を繰り出すことも多いが、
      稀に見当違いに見えつつ、ロックオンしていない他人を狙って攻撃を仕掛けることもあるため注意
      (と言っても1回ぐらいで連続ではないが)。
      また、狙われている状態で一度吹っ飛ばされると確実にターゲットされてしまい、
      吹っ飛ばされたハンターには文字通り怒涛の起き攻めが待っている。
    • 剛種では高頻度で行っていた足踏みをほぼ行わないため、頭部狙いも厳しくなっている。
  • ゼルレウス同様、攻撃力は剛種から少し上がった程度である。
    しかし、メラギナスはこれを怒涛の攻めという手数で補っており、
    1度巻き込まれると起き攻めも頻発するため、かなり危険な状況となる。
    無論、ゼルレウスほどではないものの範囲攻撃も持っているため、
    狙われていない人も巻き添えを喰らい、
    狙われた人の方にふっ飛ばされると更なる巻き添えを喰らいかねない。
    狙われていようがいまいが、メラギナスの怒涛の攻撃に警戒して立ちまわるのが良いといえる。
    • また、この関係で回復が間に合わないということも頻発する。
      生命の粉塵を使用しての救出等、仲間のフォローもしっかり行っていこう。
      また、狙われた人も近くに下記の骨がある場合、そこに退避するという判断も重要である。
  • 追加技として2種類の突進技を得ているが、どちらも烈種の特性で脅威が増している。
    突進自体もブーストして行うため極めて早く、事故原因に成りやすい。
    突進技はそれぞれ独自の予備動作があるため、判別自体は可能。
    • 特に突進終了時に急制動を掛け、反転して即座にブレスを吐く攻撃が脅威。
      突進をガードする場合、中距離以降の場合は間に合わず、
      そのまま真後ろからのブレスでめくられてしまう
      (近距離なら間に合うが、そもそもメラギナス自体が遠くに行ってしまっているため、
      ブレスに備える意味が無いことが多い)。
      また、急制動時に高精度の軸合わせを行う特徴があるため、
      的外れな方向に突進したかと思いきや、側方からブレスによる奇襲を受ける場合もある。
    • もうひとつ追加された突進は、グラビモス特異個体が繰り出す飛び掛かりに似ている。
      軸あわせをせずに圧倒的な速さで滑り込んでくるため、不意を打たれやすい。
      後に続く追撃も考えると、その速度を逆手にとって前転回避するのがいいかもしれない。
  • また、全身の噴射口から闇属性エネルギーを噴射させ、
    ボディプレスと酷似した予備動作の後、眼前に飛びかかった後に闇属性エネルギーを集中させ、
    前方に巨大な竜巻を起こす大技も追加されている。
    振り上げる尻尾、竜巻に当たり判定があり、近距離、遠距離共に危険な攻撃となっている。
  • 烈種ではサーチ行動を行った後の咆哮に連動し、上から骨が降ってくる
    この骨の中に身を隠したハンターは、メラギナスからの攻撃を無効化できる。
    • 攻撃を回避しなくて済むため、ハンマーなどは溜め段階を維持しやすい。
      装填などで隙が出来るボウガンやガンランスなどでも活用しやすい。
      こういった運用次第では中々役立つギミックである。
    • メラギナス、ハンター両者から過度の攻撃を受けると壊れてしまう。
      過信せず、ランスの範囲ガード代わりの緊急避難先として使っていくのが良いだろう。
  • ちなみにベースがエスピナスであるためか、頭と尻尾の部位破壊に体力条件が存在する
    剛種は特に問題にはならないが、烈種ではこの特性を極めて重要視する必要がある。
    なぜなら、G級では怯むとその部位の怯み耐性が上昇してしまうため、
    早い段階で頭と尻尾を攻撃して何度も怯ませてしまうと、いざ体力が減ったときには
    怯み耐性が上がりすぎて怯まなくなり、破壊できないという事態が起こるのである。
    ちなみに同種の問題はG級エスピナスでも存在するのだが、あちらと違い尻尾が「破壊」なので
    切断蓄積値を溜めておいて体力が減ったら一撃浴びせて切断、とはいかない。
    • もうひとつの問題として、烈種戦ではメラギナスがあまりにも動き回るため、
      拘束しないと特定部位を狙うのが難しい場面が多くなる。
      闇雲に攻撃していたら翼しか破壊できなかった…ということもままある。
      しかし拘束手段は麻痺とスタンぐらいしかなく、序盤から麻痺やスタンを多用してしまうと
      上記の通り体力条件を満たす前に怯み値が上がりすぎて破壊不可になってしまう。
    • 烈種の場合、部位破壊素材で最も入手率の低いのは胴の鮮血なので、
      まずは胴の破壊を全力で目指し、破壊を確認してから頭や尻尾にかかると
      ほどよく体力を削った状態になるので部位破壊がしやすくなる。
      幸い胴に関してはサーチ時の硬直時に狙うことができる。(頭と尻尾はサーチ時に動くので狙いにくい)
      また、麻痺・スタンについてもこの関係で狙うなら極力後半戦にしたほうがよいだろう。

MHO

  • 中国版MHであるMHOにも実装されている。実装は2019年初旬。
    MHFにおいて烈種・始種に分類されていたモンスターでは最速の実装となった。
  • 基本的なモーションはMHFに準じているものの、既存技の中には複数判定に変更されているものがある。
    大きな変更点として「耳を立てて相手の位置を探る」「特定の相手のみを集中攻撃する」といった特性がオミットされ、
    足踏みによる軸合わせも行うことから、通常モンスターと変わらない感覚で戦えるようになっている。
    なお、聴力に頼る設定などは踏襲されているため、相変わらず閃光玉による目くらましは行えない。
  • MHOにおいてはメラギナスの器官によって生成される風が強調されており、
    角を利用して風を飛ばす技は、一旦風が3WAYに分かれた後左右から合流するという軌道を描くようになった。
    烈種メラギナスが用いていた巨大竜巻については竜巻・メラギナス本体にそれぞれダメージ判定がある他、
    目標ハンターの位置が遠い場合、滑空を挟んで距離を詰めてから発動するようになるなど変更が大きい。
    • 更に、新たな大技としてエスピナス亜種を連想させる大技を獲得している。
      エスピナス亜種のチャージブレスに近い予備動作で仁王立ちするのが予備動作であり、
      しばらくすると倒れ込み、その瞬間に爆発的な突風を周囲に引き起こす。

装備

  • 刺々しいという共通要素はあるが、従来のエスピナス種とはまったく異なる武具となっている。
    ゼルレウス同様武具は剛種武具であり、
    いずれも強化を重ねることで烈種武具、始種武具まで強化可能である。
    • ただし、MHF-GGで追加された穿龍棍「コーレティーラ」と、
      G10で追加されたスラッシュアックスF「コーレテネブライ」は、
      いずれもG級専用の武器種である関係上、強化がG級覇種武器からスタートする
  • 防具は「メラギシリーズ」が生産可能。
    防具デザインのコンセプトは「モンスターハンターらしさ + アクの強さ」らしい。
    アク、とは「特徴的なデザイン」を指しているようで、
    メラギナスの角そのものを模したガンナーの頭防具など。
    また、防具には「煽動(センドウ)」という新たなスキルポイントが付属する。
    スキル詳細はリンク先を参照されたし。
  • メラギナス武器の名称は「コーレ○○○」で統一されている。
    • 『コーレ』にはドイツ語で『石炭』という意味があるが、これが由来かどうかは不明。
      『地中深く』で『黒い』という共通点はあるが。
    武器には前述の通り、新たな属性となる「闇属性」が付加。
    上で突っ込んだ通り中二っぽさ丸出し、さらに武器には光の脈動を発するギミックも搭載。
    それがゼルレウス武器の色違いと、ここまでかと言うぐらいであるが、
    MHFチームもわかってやっているようだ
    (「黒穿属性」ではない理由は、メラギナスがゼルレウスと対比にあるモンスターであるのも一因)。
    • 闇属性の内訳は氷80%+龍80%。
      なお、当初は内包属性や、ゼルレウスの光属性と対であることなど、
      しっくりくる情報が明かされなかったため、色々な予想があった("水+雷"や"水+龍"など)。
  • 今まで覇種、G級覇種武具段階で同一の覇種素材を用いるという法則が今まで続いていたが、
    このメラギナスよりそれが変更され、覇種とG級覇種で別々の覇種素材を用いるようになった。
    これは単一の覇種を大連戦し、飽きるのを避ける意図があると考えられる。*5
    メラギナスからは特に要求個数の個数の多い覇種武器にて行われており、
    1年後のG6.1からは新たに実装された防具も覇種、G級覇種で覇種素材が異なるようになった。
    • ちなみにメラギナスの武具自体はボウガンは呑竜の爛石、防具は弩岩竜の崩鱗で統一、
      それ以外については覇種とG級覇種で異なる覇種素材が用いられるという内容になっている。
      なお武器種毎に要求される覇種素材も異なっているが、
      この点については以前の覇種武器にも見られるものであり、*6メラギナス以降の覇種武器に限った話ではない。
  • 烈種メラギナスの素材を用いて強化した烈種武器、及びそれを強化した始種武器には、
    G級スキルの「弱点特効」がデフォルトで発動する。
    2015年中盤頃まで最前線G級ハンターの採用率が極めて高く、
    現在でも相手とプレイスタイルによっては強力なスキルであるが、
    MHFでは発動に20Pも必要で、発動が大変なスキルでもある。
    上述したように一時期はG級最前線のいわゆる汎用的な装備では殆ど弱点特効を防具で発動させており、
    わざわざ武器で発動させる必要性が薄いという難点があった。
    2015年後半以降、相手とプレイスタイルを強く選ぶという性質が知れ渡ってからは、
    弱点特効を防具で発動させないケースも増えてきているため、自動発動効果が活かしやすくなってきている。
    ただ、状況によっては機能しない事も多く、万能なスキルではないという点で、
    他の烈種(始種)武器同様の問題点を抱えている武器群と言える。
  • ちなみに烈種メラギナスの素材を用いて強化する烈種防具は「煽動」が発現する部位がある。
    が、煽動自体他の希少スキルと呼ばれるスキルに比べ人気が高いとは言えないためか、
    次段階の始種防具では煽動スキル自体がオミットされてしまっている防具も少なくない。
  • G9.1アップデートでは、トア・テスカトラの素材を用いることで、
    烈種モンスターとしては初となる武具の始種化が実装された。
    ヤマクライまでの始種で烈種モンスターの武具が始種化したものは無く、このメラギナスが初となる。
    更に、全12武器種全てが始種武器化可能となったのもこのメラギナスが初である。
    そしてその性能はトア・テスカトラの始種武器同様、極めて高いものとなっている。
    • 防具も始種防具に対応。
      烈種モンスターの防具の最大の特徴でもある「素材元の希少スキルを全部位に持つ」点について、
      お世辞にも人気があるとは言えない煽動であるが、基本的には残っているようだ。
      その煽動は微妙にスキルポイントが強化(5→6)されており、
      装飾品やスキルカフなどと併用して発動しやすくなっている。
      その他のスキルは剣神や一閃+4など、始種防具の名に恥じない強烈なものが発現している。

余談

  • 名前が某有名RPGの呪文「メラ」「ギラ」を彷彿とさせるため、ネタにされている。
    こいつが使うのはむしろ「ヒャド」「ドルマ」
    また、体色が黒い秘伝防具(玄武)に見えなくもない。
  • 実はMHF-G3先行体験会の時に、「次の烈種はエスピナス種」であることが既に触れられていた
    (正確にはG3.1プレビューサイト同様シルエットのみの公開であり、
    上記のようにグレンゼブルと誤認する参加者も居たようである)。
  • 2体目の烈種であるのは周知の通りだが、1体目の烈種であるゼルレウスと場所、体色が真逆。
    武器に宿る属性もゼルレウスの「光属性」に対し、メラギナスは「闇属性」と逆。
    更にゼルレウスは光芒差し込む古塔の頂上に白の体色、
    メラギナスは光届かぬ潮島の洞窟最深部に黒の体色、と見事に対を成している。
    前出のリンク、第14回開発運営レポート(動画版)によれば意図したものらしい。
  • 烈種戦で天井から降ってくる骨は"あるモンスターの亡骸"とのこと。
    見る限りでは牙獣種や竜といったモンスターに近い頭蓋をしているが、正体は不明。
    覇種パリアプリアの食べ残しが降ってきたのだろうか?
    あるいは今まで化石でしか存在が確認されなかったとある通り、
    寿命を終えたメラギナスの亡骸の一部なのだろうか?
    ともあれ、正体は謎に包まれている。
  • 2018年からは狩煉道にも姿を見せるようになった。
    太陽に弱いという設定はないが、明るい砦跡に姿を見せるのはかなりシュールである。
    骨ギミックも引き継がれているため戦闘面では潮島と大差ない感覚で挑めるが、
    骨はどこからともなく生えてくるため、更にシュール。
    • ちなみに砦跡には対を成すゼルレウスも姿を見せる。
      流石に同時に狩猟することはないが、「烈種」カテゴリのため、
      狩猟対象の選択肢が「ゼルレウスかメラギナスか」となる可能性はあるだろう。

素材

黒穿竜の鱗
黒穿竜の体表を覆う黒色の鱗。並みの刃では傷一つつかないほどの硬度を持ち、
こすり合わせると甲高い音を鳴り響かせる。
より強力な個体から入手できるものは「烈鱗」と呼ばれている。
黒穿竜の甲殻
鱗が折り重なり、形成されたメラギナスの甲殻。細部に金色の輝きを放っている。
より硬質な甲殻は「烈殻」と呼ばれる。
黒穿竜の棘
メラギナスの体の至る所に見られる黄金色の棘。
近縁種と思われるエスピナスのそれと同様、攻撃に特化した形状をしており、
同時に落石から自身を守る役割を持っている。
更に攻撃に特化した形状とした鋭い棘は「鋭棘」と呼ばれる。
黒穿竜の角
岩を削る事に特化した螺旋状の溝がある角。この溝は、掘った岩を排出するためのものである。
また、この溝を噴射口として利用し、エネルギーを充填して前方に飛ばし、
前方を穿つという行動を行う姿が確認されている。
微小で、強度の高い刃が多い角は「巻角」と呼ばれ、
こちらは角では不可能だった硬い岩盤をも削孔する程である。
黒穿竜の尻尾
無数の尾棘に覆われ、ブースターのような形状をしている重厚な尻尾。
棘は耐熱性に優れており、更に角にも見られる溝が確認されている。
形状や、耐熱性に優れた尾棘が多いためか、闇属性エネルギーを一番勢い良く噴射できる部位らしく、
ここから勢い良く噴射した際に得られるスピードはとてつもなく速い。
丸ごと素材としての使用に耐えうる物を得られるのは強力な個体からのみであり、
剛種と認定された個体では尻尾を覆っている棘「尾棘」がせいぜい、と言ったところである。
黒穿竜の体液
太古の昔に絶滅したと長く考えられていたが故に、
その存在が明らかになった時、研究者達から大注目された黒穿竜メラギナス。
その体内を流れる体液は生態系の調査材料として非常に重要な存在であり、
高値で取引されている素材である。
黒穿竜の鮮血
強力な個体から得られる、鮮やかな色をした血。
メラギナスの体色から考えられないほど鮮やかな色をしているという。
体液共、腹の部位破壊で得られる素材であるが、腹破壊後によく見ると金色の傷跡がある。
角、尻尾の溝に流れている物が体液、血であるなら鮮やかな色というのは金色のことかもしれない。
黒穿竜の影玉
黒穿竜の体内で、稀に生成される貴重な玉石。漆黒の輝きは、闇を連想させる。
黒穿竜の暗玉
メラギナスが司る、闇属性エネルギーの根源と考えられている黒色の結晶。
そのため、生成された影玉と違い、こちらは体の器官の一部のような存在と思われる。
その力は、周囲の光を飲み込むと言われる程。

関連項目

モンスター/エスピナス - 近縁種と思われる種
モンスター/ゼルレウス - メラギナスの「闇」に対して「光」の属性を司る
スキル/煽動 - メラギナスの習性をモチーフにした希少スキルのひとつ。
システム/烈種
BGM/メラギナス戦闘BGM

メラギナス素材の装備

武器/コーレジューグ - 双剣
武器/コーレエクサ - ランス
武器/コーレクラウフィー - 穿龍棍
武器/コーレテネブライ - スラッシュアックスF
武器/コーレバミット - ライトボウガン
武器/コーレガイト - ヘビィボウガン


*1 気づかずに近寄ってきたモスやカンタロス、アプトノスなどを奇襲する省エネな生態を持つ。
*2 MHFを含むMHP2G以前の作品のみ。
*3 MH4以降。
*4 ただし、烈種ではこのコンボはほぼ行わない。
*5 覇種、G級覇種で合計100個の覇種素材を用いるため大連戦は避けられない。また、以前よりMHFでは単一モンスターの大連戦が嫌われる傾向にあり、特に別のコンテンツでそれが顕著に現れていた過去がある。
*6 覇種モンスターの存在しないモンスターの覇種武器(クシャルダオラ、キリン等)が該当する