蛇王龍を屠りし英雄に刻まれる
有為転変への恐れと憧憬。
汝の魂に革命あらんことを。
(凶刃を纏いし戦具~解放王アデルマキナ)
万物流転の理を創りたもうた蛇帝龍の盾斧。
第十の陽炎は在りし日の儚き幻影を見せる。
(帝盾斧ダラカルテリア、蛇盾斧ゲドルマデュラ)
目次
概要
- MH4Gにて追加された蛇王龍ダラ・アマデュラのチャージアックス。
強化先の武器名は
凶刃を纏いし戦具→星火燎原の装機マキナ→解放王アデルマキナ→帝盾斧ダラカルテリア→蛇盾斧ゲドルマデュラ
となっている。
- 他のアマデュラ武器は生産段階では全てレア度6なのだが、何故かこれだけレア度7と若干高い。
同じくMH4Gから追加されたライトボウガンはレア度6なので「4Gでの新規追加だから」という理由ではないだろう。
生産時にやや面倒な尾殻を5個と多めに要求されるものの、そう特殊な素材は使わないのだが……
となればやはり可能性が高いのは設定ミスであろうか- ちなみに生産後も尾殻とは縁が深く、帝盾斧ダラカルテリアへの強化に蛇帝龍の重尾殻を、
蛇盾斧ゲドルマデュラへの強化に蛇王龍の重尾殻を、それぞれ5個要求される。
今作では尻尾の切断可能なタイミングが剣山巻きつき時限定ではなくなったため若干マシといえるが、
それでも強化難易度は高い……というより面倒臭い。しかし上には上があるもので。
- ちなみに生産後も尾殻とは縁が深く、帝盾斧ダラカルテリアへの強化に蛇帝龍の重尾殻を、
性能
MH4G
- 最終強化系である蛇盾斧ゲドルマデュラの性能は、
- 生産武器3位タイの攻撃力1116と高い攻撃力を活かせる榴弾ビン
- やはりお決まりの会心率-10%
- あって嬉しい防御力+40
- 覚醒が必要な割に正直高い数値ではない麻痺140
- 素で白20、匠を付けても紫は出てこない
- 使い勝手のいいスロット3
素の白20だけでは流石に実用的なゲージ量とは言い難いレベルなので、
紫が出なくとも匠を付けて継戦能力を強化しておきたい。
- 属性値があまりパッとしないため、覚醒を捨てて純粋な物理盾斧としての運用を……
と考えたくなるところだが、厳しいことに今作では攻撃力重視のチャージアックスが多く、- 斬れ味こそ匠でも青止まりながら、生産トップの攻撃力1224に会心率40%を備えた覇断斧クーネエンカム
- 会心率は-20%と低めなものの、攻撃力1152に匠で紫20と白10を持つ角王盾斧ジオブロス
- やや見劣りする攻撃力1044を会心率15%で補い、
匠不要の素でゲージ最大に加えて抜刀回避で斬れ味が回復可能な叛逆盾斧ガルレギオン
いずれも最大ゲージでは威力期待値でこちらを一割ほど上回る良品である。
ただゲージ長に関しては優秀と言えるほどではなく、匠込みでの継戦能力ではゲドルマデュラがややリード。
防御+40にスロット3の利便性も手伝ってなんとか上位陣に食い込めなくもないというラインか。
とはいえ、差別化を考えるならやはり覚醒させて麻痺を活用したい。
もし匠を切っても余裕なほどに長い白ゲージを素で持っていたら、また違う立ち位置にあったかもしれないが……
- 奥義で覚醒による麻痺属性解放と状態異常強化による麻痺属性値底上げを行い、
達人で会心率を改善し、砲術で榴弾ビンを強化出来るため、
今作ラスボスの防具であるゴグシリーズ一式とはかなり相性がいい。
お守りで匠さえ発動出来れば強力な組み合わせになり得る。
- 覚醒で麻痺、榴弾ビン、防御付き、スロット3……等々シュヴァルツスクードと似通った点が多い。
しかしあちらは攻撃力こそ落ちるものの実用性の高い麻痺240を備え、
G2から(イベクエの駆使による強化まで考慮するとG級上がりたてから)使っていける有難い代物。
対してこちらの麻痺140という数字は他のアマデュラ武器と比べても格段に低く、
手数武器とは言い難い盾斧でありながらなんと片手剣(200)や双剣(160)以下。堂々の最低値である。
こうなるとむしろ、前作MH4の盾斧界のマスコットことブラックフルガード枠の正統後継者と言えるかもしれない。
……もし仮にアマデュラ武器のもう一つの特性である爆破属性になっていた場合は
比較対象があれやこれといった爆破枠の大業物になるため、麻痺属性で良かったのかもしれないが。
MHXR
- MHXRにも素材元を差し置いて何故か参戦。ver7.4にて初登場。
名前は「ビッグディッパー」と無難なものに変わっているが見た目は紛う事なく蛇王龍の盾斧である。
前例がない訳ではないが何故よりによってコイツが… - 7.4アップデート直後では覇玉盾斧及びラージャンの
体験クエストで貸し出されるものが使えるだけであり入手はできなかった。
入手可能になるのは3/1以後のニャン検隊から。 - MHXRにもやってきたこの盾斧だが、その性能はと言うと…
- LvMAXで非常に高い攻撃力2279
- 覇玉武器
- 土属性
- エネルギーゲージの消費量が減るスキル「倹約」
- 35秒間与えるダメージを3倍、牙獣種であれば4倍にし、
更にアクションスピードを上げる使い勝手の良い武技 - もちろんレアリティは堂々の★6
武技は牙獣種であるラージャンに対して高いダメージを与えられるだけでなく、
アクションスピードも上がるので属性解放連撃や超高出力属性解放斬りを
ちょっとした隙にねじ込めるのも大きな強みである。
効果時間が35秒とかなり長いのも特徴。 - ライバルは同アップデートで実装された「XF-14ワイバーンIII」。
こちらも実装直後は体験クエストでのみ使用可能、
同じく3/1以後のニャン検隊から入手することができる。
土属性覇玉盾斧という点では共通しているが、ワイバーンは- ビッグディッパーより高い、どころか★6武器中最高の2470*1
- エネルギーゲージが最大の状態で始まるスキル「盾斧先制術」
- 20秒間、倍率こそ一律3倍だが属性解放連撃を大幅に強化する武技「CODE:Trans」
攻撃力で200近く離されているのがかなり痛いが、こちらでも十分なダメージは出せるので
武技の使い勝手の良さで差別化するといいだろう。
どちらもニャン検隊限定のレア武器(ワイバーンは超レア)であり片方すら入手できるかどうか微妙なので差別化も何もといった所だが。 - 余談だがビッグディッパーの武技はこの武器用に新たに用意されたもの。
その名も「覇王宿臨せし【囀レ】」。
武器名が大人しくなったと思ったらこっちでやらかしていた。
アマデュラ武器らしいといえばらしいが…
分かりにくいが「囀レ」は「さえずれ」と読む。
- ちなみに後に兄弟も参戦している。
武技のネーミングももちろんこの武器同様のステキなものとなっており、
性能もトップクラスだが超レア枠のためこちら以上に入手が困難。
余談
- マキナというのはラテン語で「機械」のこと。「マキナ」を含む単語としては「デウス・エクス・マキナ」が有名だろう。
合体・変形機構等の機械仕掛け満載なチャージアックスに相応しい名称と言える。
- 星火燎原(せいかりょうげん)の星火は星の光のように小さな火、燎原は広野を焼き払うこと。
小さな火でも処置を怠れば燃え広がり、いずれ広大な野原を焼き尽くす程の大火になることから
「最初は小さい力であっても、放置しているとやがて強大になり手に負えなくなる」というたとえ。
剣モードで地道にビンを溜めて属性強化を行い、更にビンを溜めに溜め続け
ついには超高出力属性解放斬りによる大爆発……というプロセスを指しているのかもしれない。
- 上記の星火燎原にしてもそうだが、
武器説明文の有為転変(あらゆるものは絶えず移り変わって同じ状況であることはないさま)や革命、
強化途中の武器名にある解放王など、どことなく一揆や反乱を連想させるような言葉が多い。
良くも悪くも安定を突き崩し変化をもたらすものとして
剣と斧、どちらかに偏ることなく目まぐるしく入れ替わるチャージアックスの戦い方にかけているのだろうか。- 反乱といえば剣士用アマデュラ防具のリベリオン(Rebellion)シリーズも反乱や反逆の意である。
- MHXRで登場した銘、ビッグディッパーは北斗七星の英訳。
こちらも色々な部分で星に関わりを持つダラ・アマデュラらしい銘であると言える。