蛇王龍を屠りし英雄に刻まれる
狂おしい咆哮の歓喜と慟哭。
汝の魂に癒しあらんことを。
(睨眼を宿す戦曲器~狂騒王ムジカオルゲイ)
地踊る歓喜の歌を創りたもうた蛇帝龍の弦楽器。
第六の夕闇は癒しの調べで世界を包み込む。
(帝弦ダラブルート、蛇帝弦クロフマデュラ)
目次
概要
- MH4のラスボスである蛇王龍ダラ・アマデュラの素材を用いて作られた狩猟笛。
強化すると「有頂天外に響くムジカ」となる。
- 毎度お馴染みの『笛に見えないデザインの狩猟笛』であり、
下部が半球のように膨らんだシルエットは、シタールなどのアジア系弦楽器に近い。
音色も見た目から想像できる通り、どことなく物悲しく雅な感じ。
性能
- 強化形態である有頂天外に響くムジカは
MHP3で最強の狩猟笛として猛威を振るった覇笛ハウカムトルムをも上回る武器倍率と
匠で現れる長めの白ゲージを併せ持っており、殴り性能が極めて高い。
会心率こそやや低めだが、斬れ味補正を考慮した物理期待値は
上記のハウカムトルムを抑えてMH4の生産狩猟笛の中で最も高くなる*1。
アマデュラ武器の例に漏れずスロットが3つ空いており、拡張性も高く、防御力30と至れり尽くせりである。
この性能を超える発掘武器はなかなか存在しないため、HR解放後もお世話になるだろう。 - 旋律効果は会心率UPに聴覚保護【大】と可も無く不可も無くと言った所。
サポート能力が決して低い訳ではないが、
『PT火力の底上げ』という観点から見ると攻撃小が吹けるハウカムトルムに一歩譲る形になる。
ただし継戦能力が高く旋律の維持も簡単であり、また自身のマイナス会心を埋めるのにも丁度いいので、
どちらかというとPTよりソロで真価を発揮する笛である。 - 一応覚醒で麻痺属性が現れるが、120という非常に低い値な上に、
今作の麻痺笛枠には強力なライバルがいる為、わざわざ発動させる意味は薄い。 - 続くMH4Gには蛇帝弦クロフマデュラが登場。
攻撃力1664、会心率-10%、スロット3と順当に強化されており、
覚醒で麻痺210と、ようやく実用的な値となった。
匠を付けた時の物理火力はクーネハウカムやイコカオンカムに一歩譲るが、
こちらは素でそこそこの白、匠で更に延長という継戦能力やスロット数、
覚醒麻痺、匠を外せるスキル自由度、旋律などで差別化したい。
作製難度
- 同僚である渾然一体の薙刀ヤマタほどではないが、この武器もかなり作製難度が高い部類に入る。
というのも、戦曲器からムジカへの強化の際に、
切断属性でないと破壊することが出来ない(=狩猟笛では破壊困難な)アマデュラの尻尾からの
剥ぎ取り以外にほぼ入手方法のない蛇王龍の尾殻を6つも要求されるからである。- 一応、下半身の部位破壊でも入手可能だが破壊自体が面倒である。
- 笛ソロでは入手困難となればPTプレイに頼るしかないのだが、
基本的にアマデュラの尻尾はPTだと見向きもされない事が多いので、
結局自分が切断武器を担ぎ率先的に壊しにいくハメになる。
- 一応HR100で開放される強化アマデュラのクエストの基本報酬として尾殻が出るといえば出るのだが、
あちらは素材以前にクリアすること自体が困難なので、効率が良いとは言いがたいのが現状。
- 続く4Gではなんとまず狂騒王ムジカオルゲイを帝弦ダラプルートに強化する際に亜種の重尾殻が6個、
そしてそのダラプルートを蛇帝弦クロフマデュラとして完成させるにはこれまた原種の重尾殻が6個必要なため、
カリピストは今回も前作と同じか、それ以上の苦行を強いられること必至である。
本作ではG級強化の際に要重尾殻の武器種が狩猟笛以外は鉈、槍、斧、戦具のわずか4種に絞られ、
戦具を除いてどれもそんなに数を要求されなくなっているのだが、なぜ狩猟笛だけいまだこんなに厳しいのかは不明。
余談
- 「ムジカ」の由来はラテン語で『音楽』を意味する『Música』だと思われる。
- 有頂天外とは、有頂天のさらに上の状態を表す熟語である。
仏教用語で有頂天は三界の最上位の天を表し、この「外」なので「天高くまで響く」といった意味合いだろうか。
- 闘技大会の鎧竜と黒鎧竜討伐の狩猟笛部門に有頂天外に響くムジカが抜擢されている。
なぜ闘技場に伝説のモンスターの武器(しかも既に強化済み)が用意してあるのかは気にしてはいけない。
どちらも発見時に咆哮【大】を使うが、どの装備にも高級耳栓が発動するものがないので、
聴覚保護【大】を吹けるこれは何かと喜ばれる。
また、笛吹き名人が発動するのも大きい。
関連事項
モンスター/ダラ・アマデュラ
モンスター/ダラ・アマデュラ亜種
武器/アマデュラ武器
武器/凶琴【秋嵐】 - 集会所ラスボス笛仲間で同じく弦楽器。