全知全能の神の翼を具現化した
太刀。一振りでいかなる災厄をも
退ける強大な力を持つ。
(審判の翼)
舞い降りる神の翼が、天に背く
愚者を断罪する。抗えぬ運命の
体現たる、審判の翼の最終型。
(審判の翼X)
MH4Gの海外版である『Monster Hunter 4 Ultimate』と、MHXに登場する太刀。
MH4Uでは「Wing of Judgment」の名で登場していた。
MH4Gのイベクエ武器のデザインの差し替え品ではなく、完全なオリジナル武器である。
目次
概要
- スクウェア・エニックスのクリエイター、野村哲也氏によりデザインされた武器。
アメリカ・ニューヨークにて、現地時間2014年10月9日から10月12日まで開催されたイベント、
「ニューヨーク・コミコン」においてデザインが公開された。- ちょうどMH4Gの発売直後であったためか、ファミ通の紹介記事などでは、
「※野村氏のコラボレーションは海外向けのものです。
日本版『モンスターハンター4G』での配信予定はありません。」
と、但し書きがされていた。
日本のユーザーに無意味に期待をさせない配慮と思われるが、それはそれで悲しいものがあった…。- その後、『モンスターハンター CGアートワークス3』にCGイラストが掲載されている。
- ちょうどMH4Gの発売直後であったためか、ファミ通の紹介記事などでは、
- 外見は紫黒色の巨大な羽根のような形状で、鎌型の太刀と共通するデザインとなっている。
同イベントのスクウェア・エニックスブースでは、野村氏がデザインした防具「Rage/anatシリーズ」とともに
立体化イメージが展示されていた。- 「Rage/Anatシリーズ」とともに装備した姿は、
FFシリーズの魔物と言われても驚かない程の恐ろしい外観である。
名前の「審判の翼」は、やはり最後の審判のイメージなのだろう。
- 「Rage/Anatシリーズ」とともに装備した姿は、
- 2015年6月に解禁されたイベントクエスト「The Candle of Darkness」*1の報酬である、
「Goddess's Melody」で作成可能となる。 - その後MHXのコラボレーション企画として、この武器の(日本版での)登場が決定。
武器名は訳語のまま「審判の翼」である。
2016年2月26日より配信されたコラボクエスト「幻譚~貪食の恐王」のクリア報酬「女神の抱擁」で生産出来る。
性能
MH4U
The embodiment of an almighty deity's wing.
One swing can quell any calamity.
(Wing of Judgment)
- 性能に目をやると、
- 生産武器の中でも高水準の攻撃力858
- 高めの攻撃力をさらに底上げする会心率50%
- 斬れ味は素で紫、斬れ味レベル+1でさらに延長
- 申し訳程度の龍属性70
- さらにダメ押しのスロット2
会心率を加味した際の物理期待値は965.25となり、
これを上回る期待値をもつのは、崩天刀ウコトオンカムと絶衝虎刀【餓王】、狂撃化時のカオスorロウのみ。
しかも崩天刀は最大斬れ味が20、絶衝虎刀は10しかなく、後者は狂撃化していない時の火力で劣る為、
継戦能力まで含めた物理火力では並ぶ者がいないと言っていいレベルである。
- ただし、必要素材も相応に鬼畜で、「Goddess's Melody」以外に、
- 金獅子の黒荒毛 x10
- 金獅子の剛角 x3
- 古龍の大宝玉 x1
だが、性能を考えれば妥当なレベルであろう。
MHX
- 上の記事を眺めつつ、海外版への羨ましさを胸にイベクエをクリアし、
女神の抱擁を手に入れて「いざ生産!」と加工屋に行き、
Newの踊る文字と共に表示される審判の翼と言う名前。
そこにカーソルを合わせると…- 上位生産武器の中でも最下位の攻撃力130
- ナルガ武器と並ぶ最高ランクの会心率40%
- ダメージが期待できないおまけ程度の龍属性5
- 短いものの素で白の斬れ味、匠でさらに延長可能
- 使い勝手の良いスロット2
いくら会心率がナルガ武器レベルに高いとは言え、攻撃力130は言い訳が聞かないレベルで低く、
獰猛化イビルジョーを倒して生産できる武器、と考えてもさすがにこれは弱すぎるだろうと肩を落とさざるをえない。
- だがしかし、これはあくまで生産直後のこと。
強化をすればちゃんと使えるようになるさと強化を進めていくと、信じられないものを見ることになる。- 最終強化武器最低レベルの攻撃力150
- 4Uと同じ全太刀最高の会心率50%
- こちらも4Uと同じ、おまけでしかない龍属性7
- 生産時点と全く変わらない短い白ゲージ
- 生産時と変わらないスロット2
会心込みの期待値で168.75と非常に低攻撃力なのに属性はかなり低い。
4Uでは生産太刀として上位に食い込むレベルの物理性能を持っていたWing of Judgementは
翼と言う名前があるにもかかわらず、翼をもがれた鳥のように弱体化していた。
白ゲージですら同じ微妙な龍属性太刀の戦慄ナル刀星リグイの青ゲージより
若干弱いと言うレベルの火力しか出せないため、
4U時代に鎬を削ったティガ太刀やウカム太刀とは雲泥の差である。
- これだけ惨憺たる性能でありながら、最終強化までの道のりも相当険しい。
具体的に見てみると……。LV1(生産) LV2 LV3(審判の翼X) 女神の抱擁×1
古龍の浄血×2
鋼龍の翼膜×5
炎龍の翼膜×5女神の抱擁×2
煌黒龍の翼膜×3
嵐龍の飛膜×3女神の抱擁×3
羅刹の金角×2
獰猛な蝕龍鱗×4
骸龍の残魄玉×1
しかも、全て古龍種やそれに比肩するほどの危険度を持つモンスターたちのものという何とも贅沢なレシピである。
正直なところ、ここまで微妙な性能の武器のために、これらの貴重な素材を投入するのはいささか勿体ない…
というよりもぼったくりも良いところである。
微妙な性能に反して作成・強化難易度が高いという事態も審判の翼の趣味武器化に拍車をかけてしまっている。
- ちなみに、同じスロ2龍属性太刀の漆黒爪【終焉】の攻撃力は160でこの武器より10高い。
そして戦慄ナル刀星リグイの龍属性は8で、こちらもこの武器より1高い。
もはやわざととしか思えないこの性能、カプコンはスクエニに恨みでもあるのだろうか…
MHXX
- MHXでは散々な性能だった審判の翼XもMHXXの限界突破及び究極強化に対応している。
究極強化を経た審判の翼XX、肝心の性能は…- 平均未満の攻撃力290
- 相変わらず低い龍属性10
- 更に伸びた会心率55%
- 斬れ味は素で白30。紫は出ないが、匠で延長可能
- 変わらなかったスロット2
会心特化武器として運用すると良いだろう。 - 実は龍属性太刀の内、素の物理期待値が最も高い太刀である。
龍属性が非常に低いため、龍属性武器と比較する意味は薄いが。 - 弱点特効だけで会心率100%を実現できるどころか5%余る。
弱点特効を発動させづらいモンスター相手なら、連撃の心得や見切り等で会心率を上げることになる。
わずかとはいえ龍属性も活かさなければ同じ構成のナルガ武器に遅れをとってしまう。- 会心重視の龍太刀であるTHEディカローグは似通った性能傾向かつ3倍近い属性がある強豪だが、
攻撃力・会心率では10ずつ勝っているため物理性能はこちらが上で、スロットもこちらが多い。
なお、あちらに匠で紫を出されてしまうと差別化の余地がなくなるのは内緒。
- 会心重視の龍太刀であるTHEディカローグは似通った性能傾向かつ3倍近い属性がある強豪だが、
- G級の強化素材は以下の通り。
上位までとほぼ同等のレア素材を大量に要求される。
LV4 LV5 (審判の翼XX) 希望の証XX×1
獰猛化海竜厚皮×2
嵐龍の厚飛膜×3希望の証XX×2
羅刹の金剛角×2
獰猛な蝕龍厚鱗×4
骸龍の残魄秘玉×1- G級アルバトリオン素材は不要だが、その代役として抜擢されたのは
本作屈指の強敵である獰猛化ラギアクルスである。G級でも相変わらず製作難度は高い。
- G級アルバトリオン素材は不要だが、その代役として抜擢されたのは
余談
- 紫黒色を基調としたデザインや高い会心率、更に銘にofが入る点など、
イベクエのターゲットであるゴア・マガラの武器との共通点が多い。
この武器自体はマガラ素材を使わないが、イベクエで入手した素材をもとにゴアX一式を作成し、
この武器と併せたら映えそうである。 - 刀身の根元あたりに人の顔のようなものが見えるが、
これは恐らく、野村哲也氏がキャラクターデザインなどを担当した『ファイナルファンタジーVII』の人気キャラクター、
「セフィロス」を模したものと思われる。
詳細は省くが、翼は彼のシンボルのようなものであり、モンハンの太刀のような長大な刀の使い手でもあるため、
デザインに組み込まれているのかもしれない。
関連項目
ゲーム用語/コラボレーション
クエスト/幻譚
防具/レイジ・アナトシリーズ - オトモ装備のニャイトシリーズ(Purrity Palico Armor) についても解説。