人の世に仇なす魔鎌。
龍の武器を扱う者はいずれ闇に魅入られ光を喰らう怪物へ身をやつす。
MH3より登場した、アルバトリオンの素材を用いて作成された太刀。「漆黒の爪」の強化形である。
目次
概要 
- 「煌黒龍の翼爪を模した大黒鎌」とされ、その名の通り3シリーズでは初の大鎌型太刀。
普段は短く畳まれているが、抜刀すると刃が伸び、その繋ぎ目から紫洸を放つ。
- 凶悪な斬れ味と凄まじい龍の力を秘めており、その一振りは名の通り、
あらゆるものを【終焉】へと導くとされる。
アルバトリオンの武器らしく「人の世に仇なす魔鎌」とも謳われており、
使用者は次第に闇に魅入られ、最後には光を喰らう怪物へ変貌するという恐ろしい話も伝えられている。
性能 
MH3 
- 性能は以下の通り。
- 攻撃594、白ゲージ換算で784、紫換算で891
- 龍属性470、紫換算ともなれば564
- 素で白ゲージ、斬れ味レベル+1で紫50
- そしてトドメのスロット2
太刀で紫ゲージを持つのは、この武器とイビルジョーの「カラミティペイン」のみであるが、
あちらは紫ゲージ10と非常に短く、更に龍属性を出現させるためにはスキル「覚醒」が必要になることもあり、
汎用性では「漆黒爪【終焉】」が大きく上回る。
その優秀な斬れ味やスロット数を含めた総合性能では他の太刀を遥かに突き放しており、
龍属性太刀最強はおろか、他属性最強にまで手を伸ばしかねない圧倒的性能を誇る。
- 作製には「天をつらぬく角」x2、レア素材の「瑠璃色の龍玉」を要求される。
2本の「天をつらぬく角」が壁になるが、それ以外の素材は比較的良心的と言えるか。
- 残念ながらMH3では匠と業物を両立することがほぼ不可能*1なので、
この強靭な斬れ味をさらに長持ちさせることは出来ないが、それでも十分強い。
そもそも元の斬れ味が充分なため、実用上も問題ないだろう。
MHP3 
- 今作でも相変わらずの高性能で続投。
- 及第点の攻撃力190(ブースト込み205)
- 龍属性武器としては十分高い龍属性34
- 素で白ゲージ60
- ダメ押しのスロット2
MH3に引き続き発動条件が重いまま据え置かれた斬れ味レベル+1が不要なのは非常に有り難く、
スロ2・高属性値も後押しして非の打ち所のない性能に仕上がっている。
- 攻撃力は少々心許なく感じるかもしれないが、素の白ゲージ、高属性値を考えれば寧ろ高い部類である。
属性値は他の属性太刀を含めて見ても第3位(トップ40、次点で35)とかなり高く、
龍属性を弱点とする相手であれば最適解といって差し支えない。
- 強化には「天をつらぬく角」x2、「瑠璃色の龍玉」に加え、「煌黒龍の翼膜」x3も要求されることとなり、
MH3時点で既に高かった生産難度は更に上昇。
スペックを鑑みれば妥当とも言えるが、作製には相当の労力を覚悟すべきであろう。
MH3G 
- 強化にG級アルバトリオンの素材「煌黒龍の邪翼」を要求されるため、実質G級武器化した。
- ちなみに、他のアルバ武器も強化にG級素材を要求するため「この武器だけが」というわけではない。
- 攻撃力は726、龍属性値330、素で紫ゲージ30と相変わらずの高性能。
スロットは消滅したが、「匠不要の紫」というアドバンテージは非常に大きいため、さして痛手ではないだろう。
- ただし、MHP3の作製難度を引き継いでしまったのか、
上位アルバトリオンの部位破壊報酬「天をつらぬく角」を2個、
G級アルバトリオンの部位破壊報酬「煌黒龍の邪翼」を2個、
そしてレア素材の「瑠璃色の龍玉」を1個と頭の痛くなるラインナップを要求される。
当のアルバトリオンもMH3・MHP3の頃と比較して大幅な強化を受けており、作製難度は非常に高い。
- しかしこれでも属性太刀の名刀の数々がもう少し高めの攻撃力を持つ点やアルバトリオンの強さを考慮すれば
素で紫30とはいえもう一声欲しいというのが心情だろう。
そしてそれは見事に叶うことになる。
神滅爪アル・ファリア 
- MH3Gでは更なる強化先として、G級武器「神滅爪アル・ファリア」が控える。
- 更にパワーアップした攻撃力792
- 本作2番手となる龍属性値380*2
- 斬れ味レベル+1なしで紫ゲージ50
龍属性太刀としては新入りの残念な「狼牙刀【悪獄】」が存在するが、
攻撃力こそ825と高いものの、属性値300、そして何より斬れ味レベル+1でも紫10が痛く、
高属性値、素で長大な紫ゲージという強力なアドバンテージを持つアル・ファリアの敵ではない。
かの「破岩刀ホムラ」の登場により、汎用太刀としての立場は譲ってしまった感が否めない……が、
それでもなお龍属性を弱点とするモンスターに対しては、無類の強さを誇る強武器であることには変わりない。
ベースとなったMH3同様、龍属性が通る敵が多いため、汎用性もあると言えよう。
またホムラは紫ゲージに少し難があるのと長期戦が苦手な爆破属性なので、
長期戦が予想される場合もこちらや天権あたりが有力。
- 性能上昇に比例して生産難度は更に上がり、「煌黒龍の凶爪」x4、「天を統べる角」x3に加え
レア素材の「瑠璃色の龍神玉」と、集めづらい素材を鬼のように要求される。
とはいえ、苦労に見合う性能は十二分に有しているので、頑張って強化してみよう。
MHX 
- MHXにて素材元であるアルバともども復活。
最終性能はというと、匠無効の素で白ゲージ60、スロット2、龍属性34、とここまではP3rdと全く同じである。
そして攻撃力はP3rdの頃より落とされているのだが、
どういうわけか太刀のみ160(他のアルバの近接武器はどれも180)と、
アルバ太刀だけ露骨に弱体化されてしまっている。
その分、素材が易しいかといわれるとそんなことは全く無い。
この数値は同じ龍属性特化太刀のメメントノスと同じであり、設定ミスの可能性すらある。 - とはいえ龍属性太刀の種類自体は豊富であるものの、匠要らずで白ゲージを得られるものは、
他にTHEジャスティスと戦慄ナル刀星リグイの二振りしかない上、どちらも素白10しかなく、
他の性能傾向も随分違うため差別化自体はできている。審判の翼?翼をもがれた武器のことなどは忘れなさい……
作製可能時期と作製難易度は相変わらずであるため、割に合った性能かと言われると……。- 本作の龍属性が弱点の相手はこぞって火や雷も通用するため、龍属性自体が不遇な環境も厳しさを後押しする。
力の護符・爪を所持して食事で攻撃力を上げてようやく180到達となる物理火力などいくら白ゲージが長くても厳しすぎであり、
物理も属性も尖らせても他に届きにくいのは如何ともしがたい。
数値の打ち間違い…と思いたいものである。
- 本作の龍属性が弱点の相手はこぞって火や雷も通用するため、龍属性自体が不遇な環境も厳しさを後押しする。
MHXX 
- G級進出に伴い、神滅爪アル・ファリアが強化先として復活した。
上位では攻撃力の低さが足を引っ張っていたが、- 若干強化された龍属性38
- 匠無効で紫ゲージ50
- 変わらずのスロット2
- 本作のG級では及第点の攻撃力290
なお、最終強化時点の【終焉】の攻撃力の低さはMHXXでもそのままだが、
アル・ファリアになって他のアルバ武器と攻撃力が無事並ぶことになった。やはり設定ミスだったのだろうか?
作製難度の高さ・時期の遅さは相変わらずだが、
「これを作っておけば損はしない」武器になったと言えるだろう。龍属性に弱いモンスターが増えたのも追い風。
- しかし前作以上に龍属性太刀は種類が多い。
特に新しく参戦した赫醒刀【閃武】や龍刀【火焔】がライバルになるだろう。- 前者は攻撃力差+10,属性値差-2とアル・ファリアに近く、スロットも同数だが、
匠無しで白ゲージ250という凄まじい持続力が特徴。
紫ゲージが出ないので最大火力では負けるものの、
業物はおろか絶対回避【臨戦】も必要ないので自由に振り回すことができる。 - 後者は紫ゲージを出すのに匠が必須であり、長さもアル・ファリアに劣っているが、
攻撃力と属性値では上回っている。本作では匠を発動させやすくなっているのも
アル・ファリアにとっては向かい風になっている。
こちらは匠が必要ない分を火力スキルに回し、可能な限り紫ゲージを維持しながら運用すべきだろう。 - 前者は攻撃力差+10,属性値差-2とアル・ファリアに近く、スロットも同数だが、
MHW:I 
- ver14.00でアルバトリオンが追加されたことで当然この武器も追加。
肝心の性能はというと、- 現環境では微妙な攻撃力924
- 素では最長クラスの紫90、さらに匠で延長可能
- 標準的な会心率0%
- 現状最も高い龍属性660、龍封力は小
- スロットはレベル2が2つ
- レア度は12なのでカスタム枠は6つ
- やはり目を引くのは長い紫ゲージと高い龍属性。
これだけ斬れ味が長いと斬れ味の消耗が激しい太刀では好まれている達人芸を使わなくてもいいほど。
そして龍属性660はかの皇金屍套で属性会心を発動させる前提でも上回れない数値である。
覚醒武器の覚醒能力を全て属性強化に充てると同じ属性値にはなるが、
斬れ味と攻撃力の面でみると全体的なスペックはこちらが上回っている。
まさに龍属性が弱点の相手には最適な一本といっても過言ではない。- ……と言いたいところだが、今作はあまり龍属性が第一弱点のモンスターがいない。
危険度3のモンスターでは怒り喰らうイビルジョー、
悉くを殲ぼすネルギガンテ、死を纏うヴァルハザクのみである。
さらに、後者の古龍2匹は龍属性が第一弱点といってもあまり属性が通らないため、
属性運用が主な弓や双剣でも爆破属性でタイムアタックが行われているほど。
爆破太刀には性能の優れる砕光の暁刀があるのも痛手である。
怒り喰らうイビルジョーは龍属性は頭がよく通るが近接では狙いにくいため、
雷属性や爆破属性で物理火力を盛って胸に集中攻撃したほうがダメージが出るなど、
龍属性には向かい風な環境となってしまっている。
ならばミラボレアスに…と言いたいところだが、それすらも龍に弱いのは狙いづらい頭部のみであり、
他の部位には上述の2頭とほぼ同じ属性肉質であるため、上述の覚醒武器や砕光の暁刀、
レベル4スロット2個で便利なゼノ=サイファ改が担がれがち。
そしてミラボレアス撃破後はミラザーゲスパノンに乗り換わる。
- ……と言いたいところだが、今作はあまり龍属性が第一弱点のモンスターがいない。
- アルバトリオンは属性ダメージを与えることでエスカトンジャッジメントの威力を抑制できるのだが、
マルチではこの漆黒爪【終焉】を担ぐハンターが多く見られる。
龍活性状態の時は弱点属性となるのだが、全体的には通りにくい。
このため一部ではアルバトリオン相手に龍武器を担ぐハンターを
「ゆうた」と掛けて「りゅうた」と地雷扱いをしている場合がある。
それどころか龍属性が通用しないモンスター相手にも担いでくるプレイヤーも発生している。
エスカドネコサイス 
- オトモアイルー用の武器であるエスカドネコサイスは、この漆黒爪と似通った形状をしている。
斬れ味はオトモ武器としては最高の青で、属性値もアルバ武器らしくトップクラスで、
なんと龍20もの属性値を持つ。ブーメランでも8もある。
ちなみにMH4・MH4Gではオトモ用マガラ武器の登場により、属性値トップの座は降りることとなった。
オマケにレア度も最高値から一つ下の9に落とされている。
余談 
- 冒頭でも述べたが、見るからにデスサイズ(死神の鎌)である。
これまでのシリーズでも大鎌型の太刀は数こそ少ないものの存在していたが、
この「漆黒爪【終焉】」ほど物々しい雰囲気の鎌は無かった。
強いて挙げればミラ素材を用いたブラックサイス系統が近い。
どちらも能力としては基本攻撃力は平均レベルながら、斬れ味と属性値が非常に優秀で、
龍属性を弱点とするモンスターからすれば、これらを持つハンターはまさに死神の権化となる。
デスギアシリーズと組み合わせることが出来たなら、見た目はさぞかし似合っていたことだろう。- MHXではデスギアシリーズが復活し、ついに組み合わせることが可能になった。
デスギアシリーズには龍属性強化が発動するため、意外と相性も良い。 - さらにMHXXでは防具合成なるシステムが登場。
デスギアシリーズに限った話ではないがオシャレしたいハンターにはこの上ない朗報であろう。
- MHXではデスギアシリーズが復活し、ついに組み合わせることが可能になった。
- アルバトリオンの鉤爪を鎌の刃にしたため「漆黒の爪」の銘なのであろうが、
「爪」の銘を冠するおよび爪の外見をした武器はモンハンでは双剣が主であり、
太刀で爪を冠するのは非常に珍しいものである。