Trickster

Last-modified: 2025-09-14 (日) 11:53:45

Trickster/トリックスター

運は単なる偶然の産物などではなく、賢い者の意志で操作できる力である。
トリックスターはこの事実を利用し、運命が期待通りに進まない時は、
いつでもクリーチャーが諺のサイコロを振り直すことができるようにする。

トリックスターとして、敵が行動を起こさないようにすることで大きな制限をかけることができる。
また、運の要素を操作する能力も得られる。
例えば、プラス効果が有効化される可能性があるのに失敗した時に再試行が可能だ。

特殊能力/Perks

名前RankCost効果Anointments
Bafflement615戦闘開始時、ランクごとに敵1体がConfusedにかかる。
Even the Odds502通常戦闘開始時、ランクごとに2%の確率でランダムな敵を即死させる。敵がこの効果を無効化するのなら、代わりに現在HPの20%を失う。
Feint254味方生物が攻撃回避時、ランクごとに4%の確率で敵を武装解除(Disarmed)状態にする。
Hidden Hand1010アーティファクトのスペルスロットは、ランクごとに詠唱される確率が2%追加される。
Intent to Kill1100敵が味方生物の攻撃を回避する時、回避チャンスはもう一度ロールされる。
Nightstalker620戦闘開始時、ランクごとに1体の味方生物がInvisible状態になる。可(バージョン2以前は不可)
Pilfer2100戦闘開始時、味方生物はランクごとにランダムな敵からランダムなスペルジェムを1つ盗む。
Prey1100味方生物が武装解除(Disarmed)を付与されている対象に攻撃すると、その対象のアーティファクトのステータススロットはその攻撃に関連する全ての効果について攻撃した味方生物に適用される。
Rebound1100攻撃時、クリティカルダメージを与えられなかった場合、クリティカルチャンスがもう一度ロールされる。
Sleight of Hand1100味方生物のターンのたびに、発生しなかったランダム効果は追加でもう一度ロールされる。不可(バージョン2でも同様)
Spontaneity1100戦闘中のランダムなタイミングに、味方生物はランクごとに1%の確率で呪文リストからランダムなエーテリアル・スペルジェムを使用する。
Stratagem502味方生物はInvisible状態の間、ランクごとに2%多くのダメージを与える。
Subterfuge254攻撃時、ランクごとに対象のDEFの2%を無視する。可(バージョン2以前は不可)
Tools of the Trade254アーティファクトのトリックスロットは、ランクごとに1%強力になる。
Whetbone1100味方生物は常にProficient状態。*1

昇格特殊能力/Ascension Perks

名前RankCost効果
Immaculate Recovery11味方生物が復活した後、InvisibleとShelledを得る。

参考Buff

各バフはクリーチャーに良性の効果を与えます。

名前効果
Invisible手動による敵の攻撃やスペルの対象にならない。
Shelled次の攻撃またはスペルのダメージを1回無効化する。
ProficientProficient状態のクリーチャーは、アーティファクトのステータススロットから30%多くの恩恵を得る。(ヘルスを除く)

参考Debuff

各デバフはクリーチャーに悪性の効果を与えます。

名前効果
Confused50%の確率で味方に攻撃したり有害なスペルを使用する。
Disarmed装備したアーティファクトのHP以外の効果を失う。

プレイ感

Perk(パーク)の殆どが確率を操作して運ゲーを有利にできるSpecialization。
他作品でいうところのギャンブラーに近いものがあるか。
パークのリロール(reroll)という文章は詳しい仕様は定かではないが、おそらくは
各種の確率の判定で✕だった時にそれをもう一度判定できるというものだろう。

長所として、運や確率以前にパークで戦闘開始時からアドバンテージを取れる効果が複数あり
特に通常敵は1体即死させて6対5で数的有利も取って戦闘できる。蘇生されても大抵は行動順が1番下になる。
どちらかといえば短期決戦型のSpecializationといえるだろうか。
即死が効かない相手でもパークで敵全員にConfused、味方全員がInvisibleで戦闘開始するので
同士討ちで倒させる戦法もできなくはない。
AnointmentsもあるのならWitch Doctorのそれと合わせても面白い。
ただし、永続ではないのでバフ/デバフの解除には注意すること。

味方側の回避やクリティカルなども発生しやすくなるため、AspectやAsuraなど特定の種族とも相性が良い。
発動率が100%未満の効果なら蘇生や自動で攻撃/スペル詠唱なども発動しやすくなる。
また、Disarmedデバフ無効化もできるGladiatorほどではないがアーティファクトも強力になる。
Smith族の一部がアーティファクトのステータス以外を強化する特性を持つので、それらと合わせれば
与ダメ時のバフ/デバフの発動率がほぼ100%になるという構築も可能。
攻撃のダメージが対象のDefense(防御力)を50%無視するPerkも相手によっては強力。

味方もDisarmedとシナジーを発揮できるが、回避して付与した後その相手に攻撃という少々面倒な条件になっているので
長期戦向けのPerkと割り切ったほうがいいかもしれない。
ただその分対象に攻撃した生物のステータススロット上昇量を全てダメージに加算という強力な効果なので、
Attack以外にステータスを振っている味方も攻撃で十分なダメージを出せる。

一方で短所としては、回避を含めた味方有利な効果、例えば復活系の特性なども発動しやすくなるとはいえ、
ダメージ軽減やデバフ対策といった防御系のパークが乏しいため、その点をカバーする必要がある。
Invisibleバフは全体対象のスペルや単体でも自動でのスペルや攻撃は喰らってしまう。
敵が得ると厄介だが味方が有効活用するにはShade族の特性などでのサポートが必須。
総じて、運や確率をもろともしない猪突猛進タイプのクリーチャーは敵はもちろん味方としても苦手といえる。
バフ解除を受けなければProficientでステータス(ただしHPは除く)は上がるので、
運要素を有効活用しつつ耐久面をカバーし安定性を高めるのがこの職業の課題だろう。


一部のパークについての補足です。
Whetboneは原文のテキストにはalways have(常に~を持つ)とあるにも関わらず、実際には
戦闘開始時に味方クリーチャーがProficientのバフを得るという効果になっている。
ターン数制限がしっかりあるほかバフ解除効果を受けると解除される。
Ebony EntやOculum Leechなどの特性が同じテキストのalways have ○○○で
ターン数制限無しかつバフ解除も実質無効なので実際の効果が異なっている。
バグというよりは仕様で、Proficientは効果が高いので強くなり過ぎないようにしているようだ。

Pilferで盗めるスペルジェムは完全にランダムで、装備しているものと同じものを獲得することも確認している。
ランダム効果の例に漏れず味方にも被害をもたらすものなどを手に入れて自動詠唱することもありうる。
この点が気になるようならパークを発動させないという手もあるだろう。

余談だがInquisitorなどと同じく、パークの数字の強化幅がアーリーアクセス版よりも上昇している。
上記のPilferもランク上限自体が2に引き上げられている。
もちろん強すぎたために弱体化したSpecializationも複数ある。


*1 ただし実際は「戦闘開始時に味方生物はProficientを得る」でテキスト通りではないことを確認している