グループA

Last-modified: 2025-12-18 (木) 21:54:53

グループAは、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つ。
グループB車両と同様、一般の市販車に改造を施したものがグループA車両だが、グループBよりも改造規制が強い。
湾岸マキシでは該当する車のみで乱入対戦で勝つとグループA制覇の称号が貰える。*1

 

1981年、FIA(国際自動車連盟)の下部組織だったFISA(国際自動車スポーツ連盟)によって、それまで1から8の数字によって形成されていたレギュレーション(FIA国際競技規則・付則J項)を改正し、AからF・N・Tという8つのアルファベットへ簡略化されたものの1つである。
グループAは部門I(量産車部門)に所属し、4座席の大規模量産ツーリングカーが該当する。

 

連続する12か月間に2,500台以上*2生産された4座席以上の車両がホモロゲーションの対象となる。
また、改良型のホモロゲーション取得として、変形オプション(VO)には2,500台、スポーツエボリューション(ES)には、500台以上の追加生産が必要となっており、これらはエボリューションモデル、あるいは正常進化モデルと呼ばれる。
簡単に言えば、多少であればベースカー自体の改修も認められていた、と考えればよいだろう*3

 

公認には有効期限があり、生産を中止した日から7年後に公認が無効となる。
ただしメーカーによっては公認を延長するところもある。

 

1982年から施行され、ヨーロッパツーリングカー選手権、世界ツーリングカー選手権*4、世界ラリー選手権で採用された。
日本では1985年から1993年まで全日本ツーリングカー選手権で採用された。

 

しかし強力な戦闘力を持つ市販ベース車両を量産する必要があったことからメーカーの負担が増大し、加えて競争の激しさ故に高コスト化が進み、エントラントの減少を招いたため*5グループA規定でのレース開催は事実上終了している。
ただし規則としては依然機能しており、世界ラリー選手権のグループRや、世界ツーリングカーカップで採用されているTCR規定などの公認取得条件にもグループAの規則が用いられている。

以前WRCは規則上はグループA車両が参戦することも可能であり、WRカーは廃止までベース車両の公認はグループAとして受ける必要があった*6。現在でもグループR車両として正式に登録するには先にグループAの公認を取る必要がある。
現在の段階で最後のグループAラリーカーは三菱が2001年前半まで使用していたエボVI TMEグループAラリーカーである*7。当初はエボVIIグループAラリーカーを開発していたがFIAからの圧力(と、ランエボ単独ではグループAの公認を取れなくなったという理由)もありランサーセディアベースのWRカーでWRCに出ることになった。
2022年にWRCのピラミッドが整理され、WRC3がグループR3、WRC2がグループR2、WRCがラリー1となったことで、選手権の出場選手としては出場不能になったが、選手権ポイントは付かないアマチュアドライバーとしてグループA規定の車で参加することは可能である。


*1 R32スカイラインGT-R、E39Aギャラン、190E 2.5-16 Evolution II、R30スカイライン、AE86スプリンタートレノは貰えない。
*2 1993年より。1992年より以前は5,000台以上。
*3 これとは別枠で、多少であればベースカーから変更(=改造)することは認められていた。さすがにエンジンに直接手を入れるのはダメに近かったが。
*4 グループA規定の下で行われたのは1987年のみ。
*5 その最たる例が今なおネタにされる「R32型GT-Rでなければスタートラインに立てない状態になり、ワークスはもちろんプライベーターも結果的にワンメイクレースとなったGr.Aから離れた」であろう。このためR32についてグループAを絶滅に追いやったクルマと解釈していることは見られる。
*6 規則としては年間2500台以上生産された車両をベースに全幅1875mm以下、重量1175kg以上、4WD、36mmリストリクター付き1600ccターボエンジン、アクティブデフ等であり基本はかつてのグループAと変わっていない。
*7 このエボも他のメーカーから認められた上でリヤホイールアーチを市販車から拡大するなどしていたため厳密なグループAでは無かった