SPRINTER TRUENO GT-APEX(AE86)

Last-modified: 2025-11-21 (金) 10:55:01

基本スペック

駆動方式[FR]/ミッション[5速] 1983年発売
初期馬力[130ps]/カーナンバー:15-87

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全長:4,215mm
全幅:1,625mm
全高:1,335mm
最高速度:350km/h

モード別カテゴリー称号
ST無敗【首都高無敗】
夏休み称号【究極のFR使い】
ワンメイクバトル【ハチロクキング】
エンジン形式バトル【直4選手権】
期間限定首都一TA・1【伝説のトレノ】
期間限定首都一TA・2【俺のハチロク】

備考:マキシ4より登場。

軽量な車体に1.6リッター直列4気筒エンジン・FRレイアウトを持つからか、頭文字Dさながらにコーナリング性能が良い。 湾岸マキシではC1や八重洲箱根大観山といったテクニカルコースに向いている。
全長も結構短くバチコン(ロケット)のリスクも抑えめで、車幅も全登場車種中7位とかなり狭いので擦り抜けもしやすく、キビキビ動ける。
一方で非力なテンロクマシンということもあってか、高速域での伸びがあまりよろしくない。したがって湾岸線などでの最高速合戦は苦手(詳細は後述)。

注目すべきは対接触性能。とても強く、使用者が多いRX-7 Type R (FD3S)クラスの対接触性能の車であればガリを仕掛けられても簡単に押し返す事が出来る。また、アザーカーが全車種の中で最も飛ばしやすい。

6RR+では、対接触性能は6RRとほとんど変わっておらず、押しや側面が特に強いため並大抵のことではブロックが崩れることもない。
ブーストも6RR+環境では、ブースト三強と呼ばれるAVENTADOR LP700-4GT-R50 by Italdesign(R35)CORVETTE ZR1 (C6) に次いで強くなっており、人によっては「小さくなったアヴェンタ」と呼ぶものもいる。

ただし、加速力や最高速性能が致命的に低く、折角強いブーストやコーナリング性能で頭を出しても直線に入るとベタ踏みしてるのに失速を始め、それ迄のリードが帳消しになるほど。このため、この車を使う際は「強靭なコーナリング性能と対接触性能をフルに活かしたブロック戦法」を余儀なくされる。
しかし、これは裏を返すと「長所を活かした技を披露出来れば無敵のスーパーマシン」とも取れる。

対戦強車と言われたCosmo SPORTS (L10B)の対戦性能に一時下方修正が入ったのと、元々から車自体の人気は高いため使用者はかなり多い。が、タイムアタック等ではまだまだマイナー車の域を脱していないのが現状。
しかし、対戦では6RR+現環境においては、適正馬力+1ゲージや+2ゲージですら平気で曲がれる驚異的なコーナリング性能と圧倒的なブースト性能を誇る修正待ちの現環境最強車種とも称されている。
加速や最高速不足も適正馬力にプラスで馬力を積むことによって強引に解決することが可能なので、非常に厄介な相手であろう。

選択可能カラー

(左から)

ハイフラッシュツートーン
ハイテックツートーン
ハイメタルツートーン

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更新回数及び追加カラー/(M)=メタリック

1ブラック21レッドブラック
2レッド22ホワイト
3パールホワイト23シルバー
4シルバー24ブラックシルバー
5ブルー25ダークオレンジ2(M)
6ライト
イエロー
ブラック26ペールグリーン2(M)
7ブルー
グリーン
ブラック(M)27グリーングレー
8コーラル28グレー(M)
9ペール
ブルー2
ブラック29ダークグリーン2
10ダークレッド(M)30ピンク2
11グリーン3(M)31ワインレッド(M)
12ダークブルー(M)32ライムグリーン(M)
13ピンクブラック33ガンメタル
14オレンジ34ライト
ベージュ
ダーク
レッド
15フロッググリーン35ワイン
レッド
ブラック
16ブロンズ(M)36イエロー
17ゴールド(M)37ダーク
グリーン
オレンジ
18パープルブルー38ホワイトシルバー
19オリーブ39ピンクホワイト
20ピンク(M)40ダークパープル2(M)

エアロパーツセット

エアロA・Iはツートンカラー、それ以外はツートンカラーではなくなり、単色となる。例えばカスタムカラー6つ目のライトイエロー×ブラックなども1番目に表記されたライトイエローの方でオールペンされる。

A:後期純正バンパー+オプション改リップスポイラー&クリアカラーウィンカー+CIBIE製フォグランプ。リアスポイラーは純正OPだが、テールランプは前期仕様のまま。
後期フロントバンパーにも関わらず、前期仕様と同様の塗り分けになっているので違和感がある*1
パッと見は藤原とうふ店号に似ている様に見えるがフォグランプ以外すべて別物。後期バンパーにリップ、クリアウィンカーという組み合わせはドリキンこと土屋圭市氏の愛車と同一であるため、悪く言えば「とりあえずトレノの有名なドレスアップをごちゃ混ぜにしました」というような感じ。
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B:J・blood製に近い、張り出しのフルエアロ仕様。バンパーウィンカーは前期のままで、リアバンパーはディフューザー形状。
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C:エアロBと同様に張り出しのフルエアロ仕様。VERTEX製のものがモデルかと思われる。
バンパーウィンカーは後期になるが、エアロA同様にテールは前期仕様のまま。
ナンバーがオフセットになり、ダックテールを装着。
見た目もすっきりしているためか、このエアロを装着しているプレイヤーが多く見受けられる。
少々、ドリ車風になる。
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D:TRDのN2レース仕様。
リアウイングはTRDのスポイラーにストレート形状のGTウイングを合体させた形で、第二期のN2レースに出場するマシンを意識したもの。
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E:ブラックバードや城島のFCを思わせるエアロ。フロントはまさにそれにカナードを付けたような感じで、リアバンパーやスポイラーの形状もポルシェに似ている。
ウィングはハイマウントステーで高い位置に装着されている。
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F:エアロDとは一味違ったレーシング仕様。こちらの方が本格的に見える。
大型のGTウィング・ディフューザー・オーバーフェンダー(ダクト付)等が設けられる。マフラーは2本出し。
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G:大型ダクトになる。その上に丸い穴が7つ開けられている。
大型スプリッターとダブルカナードが装着され、リアには大型ウィングが装着される。
マフラーは一本出し。ディフューザーも装着される。
このエアロにカスタムGTウィングを合わせたカスタムをする使用者が多く見受けられる。
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H:全日本GT選手権のGT300クラスに99年から2001年まで参戦していたトレノを意識したと思われるエアロ。
ライトは固定式になる。
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I:j.blood製フルエアロとCharge Speed製リアスポイラーの組み合わせ。エアロA同様ツートンカラーが維持される。
またこのエアロ以降、純正同様にバンパーのダクトに「TRUENO」の文字が残る。纏まりがあって良い
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J: Veilside製R34スカイライン VSGT MODELをモチーフにしたエアロ。STARION GSR-VR (A187A)のエアロJと共通している。
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K: Yanack製をモチーフにしたエアロ。ブリスターフェンダーが装着される。
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ダクト付きボンネット

FRPボンネット・カーボンボンネットともにボンネットピンが付く。

A:j.blood製ボンネット。シンプルなダクトが付く。
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カーボンボンネット(ダクト付1):
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B:D-Max製ボンネット。
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C: TBO製ボンネット。
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D:いすゞの旧ロゴのようなフィン状のダクトが開けられる。
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カーボンボンネット(ダクト付き)2:
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カーボンボンネット(ダクト付き)3:
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車種専用ウィング

A:R34のエアロE付属のようなウィング。
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B:TRDのダックテール型リアスポイラー。
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C:
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エアロミラー

小さいミラーが付く。
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カーボン
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カーボントランク

根っからでかいリヤハッチがカーボンになるため、三人称視点及び、後ろからの見た目はほぼ黒になる。
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ワークスステッカー

トヨタ車定番のTRDステッカーではなく、N2レースに出場していたTRDカラーになる。
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サイドステッカー

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雑記

実車について

  • キャッチコピーは"SEXYトレノ"。こうなった理由は名前の元にもなったE80型スプリンターのキャッチコピーが"SEXYスプリンター"だったためである。
    • カローラレビンの場合は"素敵にレビン"。こちらもE80型カローラが"素敵にカローラ"というキャッチコピーを使用していたためである。しかしレビンの場合は最初期のカタログやポスターに使われた程度で知名度はかなり低い。
      トレノは15秒CMでスプリンターと共に何度か登場したがレビンに至っては販促用PVが作成されただけでテレビCMなどが作られていない。
  • 本作に収録されているのは前期型3ドアハッチバック仕様*2
    かつて湾岸ミッドナイトと同じく週刊ヤングマガジンに連載されていたライバル漫画「頭文字D」の主人公・藤原拓海の愛車*3でもある。
    ただし本来ならば純正メーターもデジタルメーターであるはずなのだが、湾岸マキシでは標準状態で、拓海のハチロク同様に後期型のアナログメーター、さらに純正オプションのリップスポイラーが最初からついている*4
    • 拓海のハチロクは作中はおろか資料類でもスペックがほとんど明かされておらず、単行本2巻では高橋涼介が「良くて150馬力ぐらいで、ラリー用のクロスミッションを組んでいる」と推測*5、7巻では「正体不明のあやしいエンジン」「MAX馬力(たぶん150くらい)」、8巻では「140馬力も出せばかなりがんばってる方」とかなり投げやり気味にぼかされている。
      赤城で須藤京一に敗れてエンジンブローした後は、TRDグループA仕様のAE101用20バルブ4A-Gに乗せ変えた*6が、詳しいデータや馬力は公表されていない*7。拓海自身も「馬力を測ったことがない」と言っている。
    • だがこのグループAエンジンも原作の最終戦の舞台である神奈川の椿ラインにてエンジンブロー。エンジンだけならまた載せ替えれば良いだけの話だが、エンジンだけではなくハチロクの車体にも寿命による限界が来ていたのもあり廃車となった。*8
    • 湾岸マキシではエアロA(ウィングなし)・カーボンボンネット・RSワタナベのEIGHT SPOKEホイールを装着しても拓海のハチロクのようにはならず、ヘッドライトカバーの部分もボディカラーの色のままである。
      5DX+までのストーリー第51話でも雰囲気組Bが搭乗していたが、そのAE86もよく見るとヘッドライトカバーの部分はボディと同色になっている。こう言った作品フォロワー仕様と割り切ってしまってもいいかもしれない
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    • 6RRからはRSワタナベ製ホイールが削除されたため、より再現が困難となってしまった。2021年2月に稼働を開始した「頭文字D THE ARCADE」でもワタナベのホイールが削除され、拓海のハチロクの装着ホイールもパナスポーツのFORMULA ONE FSに差し替えられている。
    • また頭文字Dのゲームにおいても、リトラクタブルライトカバーもカーボン化したボンネットは頭文字Dオリジナルのパーツ扱い*9になっている。
      あえてボンネットを純正のままにし、連載初期(プロジェクトD加入前~プロジェクトD加入後・東堂塾二宮大輝戦仕様)の仕様にするのもアリ。
  • ホイールのサイズがやたらと小さく、変更しても大きさは変わらない。目測だが、恐らく純正と同じ14インチ。
  • エアロAを装着し、ボディカラーをカスタムカラー1の「ブラック」に変更すると、後期型3ドアGT-APEXにのみ設定されていた限定仕様車「BLACK LIMITED」風の仕様になる。
    ただし、ロゴ等の文字色が純正のまま*10なコトに加え、装着しているホイールが専用デザインのため、あくまでBLACK LIMITEDである。
  • また、エアロDにワークスステッカーを装着すると、N2レースに出場していたAE86っぽくなる。
    さらにFRPボンネットAと車種別ウイングBも装着すれば、第一期のN2仕様により近くなる。
  • 多くの人が頭文字Dの影響で人気が出たと思っているかも知れないが、それ以前から峠の走り屋に人気があった。ただ人気があったのは「2ドア仕様」の方で、3ドアの方は「重いしペラい」と割と不人気だった。
    「敬遠されていた3ドアモデルだが、イニDのせいで2ドアモデルと人気が逆転した」が正解。
    • 理由は基本構造が先代型TE71と同じなので部品が豊富であること、新開発の4A-GEUは当時としてはかなりの高回転型エンジンであること、変な癖がなくFRに乗りなれたドライバーには乗りやすいこと*11等が挙げられる。また発売10日後にはすでに全日本ラリーに出場していた。
    • 逆に言うと、発売当初から時代遅れのレッテルを貼られた車ということでもある。
      それもそのはずで、一世代前のシャーシに現世代のエンジンを乗せて、現世代のボディを被せのがこのAE85/AE86である。ベースとなったE80カローラ/スプリンターシリーズはこの世代でFF化されていた*12
      つまりボディデザインが似てるだけで80系カローラ/スプリンターの仲間となった存在である。このため同じ80系だが、FFのカローラ/スプリンターセダンにハッチバックボディと4A-GEを乗せたカローラFXとはまた違った兄弟車となった。
      おかげで「セリカGT-FOUR*14乗ってるのにスプリンターに毛が生えた程度のはずのAE86に負けたのは恥」という頭文字Dの作品レビューも存在する。なんてこと言うの土屋さん。*13
  • ハチロクは改造方法の選択肢が豊富な為*15、どの個体でもどこかしらにオーナーの「拘りポイント」があり、ぱっと見では全く同じに見えても実は中身が違ったりするという事もしばしばで、オーナーの個性が出やすい車である。
  • 当時からある種警察の注目の的でもあったため、他の車では黙認してくれるような違法改造もハチロクだけは許さないといった警官も多くいた。同じ頃関西ではシビック・CR-Xもこのような扱いを受けたため別の意味で似た者同士なライバルであった。
    • 環状族の項目でも触れたとおり、大阪を中心とした関西圏ではシビック狩りというシビック・CR-X系を狙った取締が行われていたが、関東ではハチロク狩りと呼ばれるAE85/AE86を狙う取締が警察によって行われていた。
      これを回避するために関西では関東のハチロクをベースとした環状仕様、関東では関西のシビックをベースとした峠SPLといった改造を行うものも少なからずいた。この方法ならば取締回避可能かつ初めから多少弄ってあるので、手直しする程度で即戦力になる*16
  • 車名の由来はスプリンターは短距離走者の事でトレノはスペイン語で「雷鳴」という意味。ちなみに、兄弟車であるカローラレビンの由来はカローラが英語で「花冠」、レビンは旧英語で「稲妻」という意味。
  • 島達也や藤原拓海の声を担当していた声優の三木眞一郎氏*17の愛車も実はこのAE86スプリンタートレノである*18
    • 2020年現在、animaxのVARTという企画でレースに参戦している*19。因みに企画で使用されている車両は86 (ZN6)
  • ちなみに、アニメ版ではイシダに「パンストを売って欲しい*20」と言われたカップルが乗っていた車としてハイフラッシュツートン仕様の車が登場している。
  • 首都高バトルシリーズでもほぼ全ての作品に登場しており*21、ハチロクチームも多く存在する。その中でも一番有名なのは『ROLLING GUY』で、彼らはスピンオフを含むほぼ全てのシリーズに登場している。
    全体的にレベルは低く、クリボーワドルディようなザコ敵ポジションに近いので、肩慣らしには丁度いい。
  • また、本車には「AE85」という型式の廉価版が存在。
    エンジン*22のみならず足回り・駆動系・内装などが簡素化されているものの、車体がハチロクとほぼ同じな為、グレードエンブレムでしか判別できない。
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    • 頭文字Dでは主人公・藤原拓海の親友・武内樹の愛車として登場するのだが、その扱いは作品全編を通してハチロクの引き立て役として過小評価されるという悲惨な役回りというもので、初登場シーンからして「レビンということだけにこだわって購入した樹が、納車後にエンジンを見た立花店長からハチロクじゃないという事を指摘され*23、先輩の池谷や健二の爆笑を誘う」という散々なものである。しかも『「まわらない」「フケわるい」「パワーない」と三拍子揃ったSOHCエンジンはかったるく、今どきの軽自動車にも劣るとも勝らないスーパーカメグルマと呼ばれ、ケツからけっとばしたくなるほど遅かった』いうしげの先生のド直球な酷評文まで………*24
      その一方で、拓海の超人的なドラテク*25により樹のハチゴーを侮辱したナイトキッズの連中や「東京から来た2人*26」を返り討ちにするなどの活躍も見せており、樹自身も拓海の励ましを受けてハチゴーを気に入るようになる。
      その後、樹はターボを追加装備してドッカンターボ仕様にするなど積極的に整備するようになり、この車で上りでのヒールアンドトウを習得するに至った。
    • 現実においても、AE86より車重が軽くて重心が低い事、AE86のパーツがほぼ流用できる事を生かした「ハチロク破り」「ハチロク化」なるチューンも存在する*27*28
      事実、樹が手に入れたノーマルのハチゴーSRは、ある意味ハチロクより貴重。
    • またハチゴーには女性をターゲットにした「XLリセ*29」「GLライム」といった「女性仕様」なる仕様も存在した。
      ピンクやベージュといった明るい色のシートを始め、専用樹脂ホイールキャップ・サイドストライプ・リモコンドアミラー・回転数感応型パワーステアリング・チルトステアリング・大型ファブリックヘッドレスト・シート上下アジャスター・バニティミラーつきサンバイザーなど、このグレードにしかないものやGT-APEXグレードにおごられているもののほとんどが標準装備されていた、ちょっと豪華な仕様であった。
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      GLライム
  • AE86のレースカーとして有名なのはN2仕様だとかグループAだとかの名前が上がるが、実は生産終了して10年近く経った1999年から2年間の間だけ全日本GT選手権に出場していた。
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    • 当時から公式レースで珍車を持ってくることで有名だったクラフトレーシングが、それまで使っていたキャバリエ*30引退させ、作成したこのハチロク。
      規定にそって作成されたためほぼ被せ物に近かったが、当時の規定に存在した「サスペンション形状は純正と同じものを使用すること(=純正の部品を使えとは言っていない)」という項目を逆手に取り、F3で使っていたダブルウィッシュボーンのサスペンションアームに左右連結の棒を追加しただけで「リジット」と言い張ったり、「エンジンは同じメーカーの物を搭載すること」ということでGT500スープラ用の3S-GTEエンジンをデチューンして搭載したりとかなり無茶苦茶な作り方をした。そんな無茶苦茶な改造を施しても、規定最低重量に達していなかったため、本戦では300kgの鉛板を積んでいた。代表のヒラピーこと平岡氏によると「ラジコンみたいな作り方したらラジコンが出来た」との事。
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    • GTマシンの新車ともあって初回車検は各メーカーのお偉方や検査官が詰め寄って見ていたが、「10年前のハチロクでJGTCに出る」と聞きつけたハチロクファン・他メーカー&チームのドライバー&メカニックスタッフも駆けつけ、車検なのにお祭り状態に近かったとのこと。
      元からそこまで活躍させるつもりもなくマシン自体が老朽化していたことから、最終的に2001年の菅生戦で引退させることが決まり菅生以降はMR-Sを使用する事が決定していたが、その菅生で炎上するという悲しい結末によって2年の寿命を閉じることになる。幸いコースの端までマシンを持っていけたのでレースは中断とはならなかったが、火災を一刻も早くマーシャルに消させようと平岡氏や他のチームのハチロクファンが管制塔に押し掛けたのは有名な話である。
      その後、なんとか復活させようとボロボロのハチロクを神奈川の板金屋に入れたはいいが、資金や方向性の目処が立たずスクラップ同然となり放置されている。
    • 後々「プリウスをフルパイプフレーム化して、エンジンはミッドシップ位置にV8エンジン搭載」とかいうこのハチロク以上の魔改造マシンがSUPERGTには出てきたのだが、当時としては魔改造にも程がある車ではあった。
  • ドリフト競技であるD1GPでは初年度からハチロクが数多出場しており、ハチロクがシルビアや180SX、FD3Sを下す光景も珍しくはなかった。実際D1GP2年目には植尾が操るメカチューン*31のトレノがチャンピオンを取っている*32
    NOSやターボ化、モーテック搭載、軽量化などで戦闘力を増大させたハチロクが優勝をもぎ取る様は、他の競技では見る事は出来なかった光景だった。
    特に2005年にDRoo-Pが製作した”DRoo-P スプリンタートレノ “はNAの4AGで最高出力370馬力*33を誇り、軽量な車体が生み出すコーナリング速度でストレートで離されてもコーナーで他の車両を追い回した。MCである鈴木学に「世界一のハチロク」と言わしめた名車である。
    しかし2010年代にレギュレーション変更によってNOSが禁止され、ベース車の高騰や車両自体の老朽化という要因も重なり、2022年現在ハチロクは田所義史選手が駆る2ドアのスプリンタートレノのみとなっている。
    • なおこのD-RooP スプリンタートレノ、カラーリング変更やエンジン換装を行い2013年まで同じシャシーで参戦していた。
      2013年に行われた筑波スーパーラップにて飯田章選手がステアリングを握った所、同車は1分2秒台をマーク。スーパーラップ後は飯田章氏に「今日中とは言わないけど改良すれば1分は切れる」と言わしめたが、それと同時に「事故車みたい」「フレームが歪んでる」「サンコイチぐらいにテキトーにくっ付けてるみたい」と言われたい放題だった。
      D1車両の中でも特に数多くのクラッシュを起こしてきた車両でもあるため、フレームの四方八方が歪んでいることは想像に難くない。同席した谷口信輝選手にも「この車が事故車なんてこのビデオ見てる人はみんな知ってる」、V-OPTの字幕には「まだ現役で走ってるのが奇跡」、チームの代表である松岡氏にも「おじいちゃん」という愛称を付けられるなど、一介の競技車両とは思えない程愛されている。
      ちなみに2023年現在、過去のリバイバルカラーを纏った上で実走可能。おじいちゃんの活躍はまだまだ続く。
  • やはりというべきか、リリース時からドリフトスピリッツに収録。初期カラー3色の他に、ブラック・ライトイエロー/ブラックが収録されている。

*1 中古車市場で人気の高い藤原とうふ店号とパッと見同じ仕様にするために、こういったデタラメな塗り分けをしている悪徳業者は現実に居る。
*2 ちなみに2ドアノッチバック仕様もあり、頭文字Dではラスボスこと乾信司の愛車として登場している。
*3 厳密には「藤原とうふ店(自家用)」のデカールや、家業である豆腐の配達を無免許で手伝わされた事から、元々は父・文太の愛車である。
*4 推測だが、おそらく1回目のマイナーチェンジ時に登場した「スポーツパッケージ」グレードかと思われる。頭文字Dの原作およびアーケードシリーズに収録されているハチロクトレノは最初期型のグレードなので、湾岸マキシではちょっと豪華な仕様になっているとも言える。
*5 涼介の特技の一つがスペック当てのため、ほぼ公式設定に近いと思われる
*6 これも出所は作中でもよくわかっていない扱い。某ドリキンと電話するなど、文太の交友関係にプロレーサーがいることが明かされているため「文太の前職がレース関連で、そっから払い下げかなにかを受けたもの」とする考察が多いが、『MFゴースト』に拓海が登場してかなり経った現在でも不詳
*7 一応Gr.A仕様がベースということで「210馬力辺り」と推定されている。拓海のハチロクとほぼ同仕様とされている、作者・しげの秀一氏が所有するAE86トレノが210馬力仕様。飯田章氏が所有しているGr.Aパーツを組み込んで作ったAE86レビンも210馬力仕様だった。
*8 最終戦はAE86同士の戦いだが、拓海のハチロクが1万回転以上回るグループAエンジンに対して相手のハチロクはノーマルの4A-Gの為、拓海はその差を活かして高回転ゾーンを多用しながらのブラインドアタックを敢行したが、高回転ゾーン多用によるエンジン負荷に加えて最後はエンジンの限界を超えたオーバーレブエンジンブローの引き金となった
*9 元ネタはj-bloodの「カーボンボンネット Type-1」と思われる。
*10 BLACK LIMITEDは金色。加えてドアのサイドモール下部に、BLACK LIMITEDと書かれた専用のステッカーが貼られる
*11 ただし、当時のFR車の挙動自体がクセの強いモノで、ターンインから限界を越えるまではダルなアンダーステアで、限界を越えると急激なオーバーステアに転ずるというモノだった。
*12 次のAE91/92型よりカローラレビン・スプリンタートレノもFFに変更。こちらやAE101型・AE111型も走り屋層の需要があった証言が残っており、ゲーム『首都高バトル01』にAE111レビンが収録されたなどそれ系のゲーム作品で使用できた事例もある
*13 ただしセリカ側のドライバーである御木はそもそも走り屋ではなく、単になつき絡みの話に激昂した拓海にボコボコにされた部活の先輩だったというだけのキャラクターで、土屋氏もある程度そのあたりを知っている上でのブラックジョークだったのだろう
*14 ここで言及されているのは6代目・ST205型(ヘッドライトが4つ目小僧のやつ)のWRCホモロゲーションモデルのこと。当然吊るしの状態でも比較相手を考えればかなりの高性能
*15 キャブレター化、ボアアップ、AE92後期、AE101/AE111用の5バルブエンジン換装、ターボ装着、92/101のスーパーチャージャー換装などなど
*16 S13型シルビア・180SXが流行った理由の一つにも関係している。だが後にシルビア狩りが行われていたのである種イタチごっこに近いかもしれない。
*17 その他の出演作品はジーク(仮面ライダー電王)、コジロウ(ポケットモンスターシリーズ)、アサシン/佐々木小次郎(Fateシリーズ)、土方歳三(薄桜鬼)、イーノック(エルシャダイ)、竈門炭十郎(鬼滅の刃)、アラジン(ディズニーアニメーション映画)など
*18 バイク・カーマニアであり、『Tipo』などの自動車雑誌に自らコラムを執筆する他、AE86の他にはケーターハムスーパー7、ルノー5ターボも所有している。
*19 ※収録は2019年の可能性もある
*20 イシダのテスタロッサのファンベルトが走行中に運悪く切れてしまった為。決してやましい目的ではない
*21 ただしXではノーマル仕様が存在せず、カスタムカーのみでしか使えない。
*22 AE86は1.6L DOHCエンジン「4A-GEU」なのに対し、AE85は1.5L SOHCエンジン「3A-U」。
*23 原作・アニメの作画を見る限りリアのグレード記載が剥がれたか何かで欠品していた可能性が高く、それでAE86系のグレードにはないはずのものが書かれている=ハチロクじゃない可能性があることに気づかなかったと思われる。ちなみにゲーム作品ではちゃんと「SR」表記がある
*24 この理由から?『頭文字D ARCADE STAGE』では長らくAE85と原作で「特殊すぎる作戦で選ばれた」「プロドライバーの技量が大前提なので成立した奇策・オブ・奇策」という背景があったスズキ・カプチーノ前期型は明らかに『意図的に遅く』調整されている車種、いわゆるネタ車のような立ち位置にあった。もともと原作での扱い重視(コースによって性能が変化し、原作で関わりが深いコースを選ぶと露骨なぐらいはっきりと速くなる、俗に言う「番車」)システムが導入されていたのもある。『THE ARCADE』現在はレースゲー初心者向け車種の立ち位置をAE85が担うような調整方針の模様?
*25 ただし当の本人は内心で『死ぬほどおせー……』とかったるそうにボヤいてた。
*26 東京から来たと言い張るS15シルビア乗りのデブとメガネの二人組。原作で登場したのは一回だけのモブキャラでありながら、ゲームでは頻繁に登場する常連のサンドバッグやられキャラ。また、PS3のゲームではプレイヤーが使用するクルマをバカにする場面があり、その知識量もある意味で目を見張るものがある。
*27 頭文字Dのレプリカ車制作で有名な「カーランド」のデモカーも「ハチロク化」がなされたハチゴーである。
*28 実際、当時のノーマル同士のゼロヨン程度であれば重量の重い86より若干速かったらしい(1500SRの場合)
*29 なお、このグレードおよび下位のグレードにはタコメーターは非装着であった。
*30 かつてトヨタで販売されていたFFセダン。元は日米貿易摩擦を回避するためにシボレーで売られていたキャバリエを右ハンドルにしてトヨタで販売されていたOEM車だが、その際に行った徹底的なコストカットで輸入車なのに150万以下で買えた。とはいえアメリカでは小柄でも日本ではまぁまぁ大きい部類なセダンに燃費や走りにイマイチ欠けるGM製直四エンジンが災いし、年間2万台を目標に発売したが、3年で3万台ちょっとしか売れず前倒しで販売終了した。
*31 ラウンドごとにオーバーホールを行う事を前提としてはいるが、常用10000回転というありえないスペック。
*32 他の車両は基本的にターボエンジンだったため車両特性の違いがモロに出てしまい、他のドライバー曰く「合わせづらい」「一番やりたくない相手」であるらしい。
*33 製作されたエンジンは一基で4桁万円