【ナラジア】

Last-modified: 2023-11-15 (水) 22:42:29

概要

Ver.5.2の次回予告で初登場し、Ver.5.3より本編に登場した人物。演者は宮田幸季*1
【イルーシャ】にそっくりな青年で、いばらの腕輪や服装、記憶を失っている点などにも共通点がみられる。

勇者復活(Ver.5.3)

ストーリークエスト【大魔王の征戦】で登場。
【ゴッツェ】率いる魔界解放軍に捕らわれており、戦勝祈願の生贄として捧げられそうになるが、【ベルトロ】の策謀と主人公の働きにより救い出される。
その際【反逆者ゴッツェ】の放った【魔瘴のきり】を受けても平気な様子でベルトロを驚かせた。
ベルトロが保護しようとするも、【イルーシャ】の名前を耳にした途端、忽然と姿を消してしまう。
 
その後の行方は杳として知れなかったが、【大魔王城】白いフードの集団の来襲に備えていた三魔王たちの前に突然現れる。
その時点でひどく衰弱していたが、丸腰で魔界を渡ってきたことや、【アスバル】の張った結界をたやすく破ったことで彼らを驚愕させた。
イルーシャの存在に導かれてきたようだが、彼女と対面を果たすなり昏倒してしまい医務室に運ばれる。姿を消してから大魔王城に現れるまでの過程については一切不明で、魔物に襲われたような様子も無く衰弱していた理由もはっきりしていない。
 
次に現れたのは魔瘴に包まれた【ジャディンの園】。園を包む膨大な量の魔瘴の処理に苦戦している中にまたしても突然現れ、イルーシャと同じく魔瘴を吸い取る力を発揮し、処理に成功する。そのまま【ゴダ神殿】の奥、【ジャゴヌバ神殿】まで同行することとなるのだが、根源のほこらに着いたあたりからイルーシャ共々、どこか夢うつつな感じとなる。
神殿の奥に近づくにつれイルーシャ共々何かを思い出したようで、封印の弱まっている【異界滅神ジャゴヌバ】を再び封印することが彼らの役目だと語り、異界滅神の間の扉を開く。
しかし、再封印するどころか二人がジャゴヌバに近付いたことで、覚醒が早まったかのような描写になり、これとほぼ同時に二人共我に返る。
 
【邪神ダビヤガ】撃破後、もうろうとしていた彼は【賢者ルシェンダ】に抱えられて大魔王城に戻ったが、またしても昏倒してしまい、ひどい熱にうなされてしまう。
結局彼が何者なのかは不明のままであり、その人物像や行動理念もよくわからないまま今バージョンは終了することとなった。

神の覚醒(Ver.5.4)

医務室で眠っていた彼が目覚めたという知らせからストーリーが始まり、前バージョンとはうってかわってスッキリとした印象を見せる。
訪れるとイルーシャに対して何らかの説得をしていた途中のところで、現れた主人公に「君は何者なんだい?」という意味深な問いかけをしてくる。
直後に【ユシュカ】が現れたことでその問いには答えずに終わる。
 
その後、【銀の森】とその先の【光の郷フィネトカ】でそれぞれ姿を見かけるが、すぐに姿を消してしまう。
イルーシャ曰く「いる気配はするのに姿が見えない」とのことだった。
 
そして、【呪われた大地】の祠でイルーシャが【女神ルティアナ】の依代として覚醒したのちに、その影から姿を現す。
その時、その場にいた【旅芸人ピュージュ】は彼のことを「ジャゴヌバ様」と呼んだ。
 
イルーシャに女神ルティアナの魂が封じられていたのと同様に、彼には異界滅神ジャゴヌバの魂が封じられており、前バージョンでジャゴヌバの肉体に近づいてしまったことによって、彼の意識は既にジャゴヌバに飲み込まれていたのである。
その際に瞳が紅く染まっていたのもそのためであり、それでもその直後は「このままだと僕は……」という発言からジャゴヌバに叶わずも僅かに抗っていた本来のナラジアだったとも考えられる。この時までは本人の意識はあったと思われるが、今バージョンでそれも無くなったと考えるのが自然であろう。
前バージョンにおいて安全な場所では衰弱しジャディンの園の魔瘴の中やジャゴヌバ神殿にいる時は元気であったこともその伏線といえる。
 
もはやジャゴヌバそのものと化していた彼は、呪われた大地に封じられた【邪神ヤファギル】を目覚めさせ、女神ルティアナとなったイルーシャと共に神魂融合の儀を行うべく【ルファ神殿】へと足を運ぶ。
そして、ルファ神殿にて神魂融合の儀を終えた彼は、神魂融合の儀を行った事で魔界にて封じられている自身の肉体の封印も解かれたことを告げ、主人公に「君はいい働きをしてくれた」と礼を言い、主人公と共に銀の森に飛び、目の前で身を投じてジャゴヌバへと融合した。

闇の根源(Ver.5.5前期)

本章では終始、魔瘴の中に本体を隠しているジャゴヌバのアバターとして登場する。
彼からすれば裏切り者である【主人公の兄弟姉妹】の抹殺を目論み、兄弟姉妹がジャゴヌバ神殿から逃げ出した後も監視し続け、【魔瘴魂】をけしかけていた。
さらに、契約を通した魂の呪縛によっても兄弟姉妹を殺そうとしており、主人公とユシュカに救助され、ルティアナの浄化を受けてなお死亡寸前の所まで兄弟姉妹を追い詰めていた。
 
契約による魂の結び付きがあるため兄弟姉妹の精神世界に入ることも可能なようで、【胡蝶の秘術】でダイブしてきた主人公を待ち受け、共に兄弟姉妹の記憶を追い、ジャゴヌバとして嘲笑のコメントを残した。
主人公が【闇の根源の呪縛】を打倒し、兄弟姉妹を救って現実世界に戻ってくると、ナラジアもまたその場に登場。
大邪神の契約を断ち切るという前代未聞の偉業を成し遂げた主人公を称賛し、そんな主人公を僕にしようとジャゴヌバの手を差し向けてくるが、自ら「俺を選べ」と誘うユシュカの演技に乗り、主人公の代わりに彼を誘拐して去っていった。
なお、光の胡蝶(女神ルティアナ)と対面した際には、全力の顔芸で煽ってくる。

闇の根源(Ver.5.5後期)

引き続き大半はジャゴヌバのアバターとしての登場。炎獄王の座でユシュカを【大魔王ユシュカ】へと変貌させる。
撃破後のユシュカを守るために魔剣アストロンを刺したときは「トドメを刺すのがキミたちの協調かい?」と煽ってくる。
その後、【滅星の深淵】最下層でジャゴヌバ本体と融合する。
 
【ミナデイン】【絶対滅神ジャゴヌバ】にトドメを刺し、ジャゴヌバが消滅した後に魔瘴に包まれ登場。
本来のナラジア自身の人格を取り戻せていたのか、イルーシャの名を呼びながら光に手を伸ばすような動作をしていたが、その手は届かず魔瘴に包まれそのまま魔瘴と共に爆散した。
 
そしてその後のエンディング後半でイルーシャが現世に再臨する際、そっとその背中を後押ししていった。このことから自身の人格を取り戻せていたのではと推察できる。
 
クエスト【光の記憶】では彼自身は死亡してしまったため登場しないが、投影装置によって幼少期の彼の姿が見られるほか、イル―シャとは姉弟であることも判明する。
鏡合わせの秘儀によりジャゴヌバの器となり封印されるまでは、(極天女帝が仕えるほど高い身分ではあるものの)普通の姉弟として仲良く幸せに暮らしていたようだ。

【アストルティア拾遺譚】(2021年版)

鏡合わせの秘儀の実行について、ナラジア自らがルティアナに進言し、その際自分がジャゴヌバ側の封印を受け持つことを決めていたことが語られた。

イベント・その他

【第8回アストルティア・ナイト総選挙!】

運営推薦枠で出場。
振る舞いは概ねVer.5.3準拠だが、体調はそこまで悪くなさそう。
彼に投票すると貰えるお礼は純白のひとくちクッキー。ホロホロと儚い食感と優しい甘さが心身の疲れを癒す一品らしい。本人曰く「初めて作ったから自信がない」そうだが、イルーシャと同じく純粋な料理の才能があるようである。
 
しかしながらVer.5.3時点では詳しい人物像がわからず、Ver.5.4では衝撃の正体が明らかになった途端これでもかというぐらいの悪役っぷりを見せつけており、かつての【黒衣の剣士】と同じように好印象に映る部分がまるで無い。
そのためSNS等でも間違いなく最下位はナラジアだろうと予想され、その予想はものの見事に的中。4位の【城主ダストン】以下7位まではほぼ横ばいになっている票の中、7位だった【パドレ】にも46万票近い差を付けられたぶっちぎりの最下位となってしまった……。
2位と50万票近くの大差でナイトとなった【ナジーン】とは対照的である。
そのナジーンとは実に約128万票差という、前回のトップのダストンと最下位の【アスバル】(約125万票差)を更に超える差を付けられてしまっている。
 
正統派ヒロインとしての貫禄を見せクイーンとなったイルーシャとは文字通り正反対といえる。
開票後は「そろそろ行かなくちゃ。僕を呼ぶ声がするんだ。」と言い残していった。
 
なお、その後行われた第9回の予選会では48人中38位と最下位は免れており、少なくとも【ドミネウス王】【エルガドーラ】のようなぶっちぎりの嫌われ者ほど不人気ではないようである。
これは中にジャゴヌバの魂が入っていることもあり、今までの行いが彼自身の意思ではないことも関係しているのかもしれない。
逆にジャゴヌバの魂に影響されていた時の印象の方が強かった為、「悪い人ではない」くらいで彼自身の人となりはいまいち印象に残らずに、それ程人気を獲得できなかったともいえるだろう。



*1 3DS版DQ8にてチャゴス、DQ11Sにて邪神ニズゼルファを演じている