【ベホマ】

Last-modified: 2025-08-31 (日) 16:59:39

・ホイミ系呪文

【ホイミ】-【ベホイミ】-【ベホイム】-【ベホマ】

【ベホマラー】-【ベホマズン】

【しんこう心】(僧侶)

【おはらい】-【マホトラのころも】-【聖女の守り】-【天使の守り】-【聖なる祈り】-【ホーリーライト】-【女神の祝福】-【ベホマ】

【マジックライダー】(スライムナイト)

【ホイミ】-【イオラ】-【ベホイミ】-【スラ・スパーク】-【ベホマ】-【ザオラル】-【スライムハート】

概要

DQ2以来伝統の【ホイミ系】最上級呪文。
仲間一人のHPをプレイヤー側は100%*1、敵側は9999(または2999999999)回復する。
  
Ver.3.4前期までは敵専用の呪文だったが、Ver.3.4後期でついにプレイヤーも使えるようになった。
仲間になったスライムナイトやNPCも使える。
 
シリーズ他作品においては、DQ8までは下級職やサブヒーラーポジションのキャラでも習得でき、高度ではあるもののベホマラー・ベホマズンや【ザオリク】よりは手軽に扱える回復呪文という位置付けであった。
しかし、【かいふく魔力】の概念が導入されたDQ9以降は、完全回復によって魔力の存在意義を否定しかねないベホマの習得難易度はベホマラー以上に跳ね上がり、同時に登場したベホイムが旧ベホマのような「気軽に使える単体回復の主力」ポジションとなった。
本作における扱いもその典型である。

プレイヤー版

しんこう心の【180スキル】で修得できる。
消費MP16、射程15m、CTはIで120秒(開幕90秒)、IIで100秒(開幕65秒)、IIIで90秒(開幕45秒)。詠唱時間1秒。
 
基礎回復量は対象の最大HPの100%で固定。
あくまで基礎値が固定であるというだけなので【回復呪文強化】【テンションアップ】【魔力暴走】【ローズロッド】等の「(呪文の)回復量+○%」、【死神のピアス】等の「(呪文の)回復量+○」といった各種補正はこの上から適用される。
一方で【ミニ化】による回復量低下デバフも適用されるため、回復量低下を相殺する目的での割合増加効果については実用上無意味ではない。
 
しかし、単体回復の使い勝手があまり良くない本作において、CT技かつ160~200スキル枠を占有する割にただの単体回復しかできない本呪文の評価はお世辞にも高いとは言えない。
複数人の被弾後はもちろん、一人が被弾した場合でもそこまでダメージが深くないならターゲット選択の手間がかからないベホマラーで回復した方が圧倒的に楽なのである。
また、使い手の僧侶は元々回復呪文に優れる職であるため、ベホマラーで回復しきれない程のダメージを受けて単体回復を求められたとしても下位のベホイムで足りてしまうことが多い。
昨今の環境におけるスティック僧侶の聖なる祈り付きベホイムの回復量は、一般的な装備・スキルの水準でも簡単に1000以上に届き、突き詰めれば1200程度も回復できる。
一応、ベホマはベホイムより消費MPが多い代わりに詠唱時間が短いが、それでも呪文発動速度が50%以上あれば詠唱時間は同じ最短の1秒となる。
呪文発動速度+50%超えは、スティック&ウデ装備の合計36%+宝珠12%+スティックスキル3%という一般的な装備構成で達成できる。
また【神智のゆびわ】によって早詠み(呪文発動速度+50%)の効果が付与されやすくなったこともベホマの有用性を下げている。
 
Ver.1時代のベホイミとベホイムの関係がそうであったように、やり取りするHP量が増えるにつれてベホマの評価も上がると思われたが、実際のところそうはならなかった。
昨今では、ストーリー攻略において素で1000以上のHPを持つ【NPC戦闘員】が登場したり、【絶対滅神ジャゴヌバ】戦で最大HP+600のバフが掛かったりといった場面もできた。
また、更にバージョンが進むと特殊なバフ抜きでもプレイヤーの素のHPが1000まで到達可能になったり、【天恵の光】【聖光の鎧】でさらに増やすこともできるようになった。
しかし、HP1000超えのシチュエーションが増えてベホマの回復量を活かせるようになってなお、根本的に範囲回復の方が便利なことに変わりはなく、例えばジャゴヌバ戦などは敵の行動のほとんどが広範囲攻撃であるためベホマラーの独壇場であった。
そして、単体回復を求められたとしても上記の通りベホイムがどんどん成長しているため、ベホマの回復量が999固定値であった頃は成長すればするほどベホイムとベホマの差が縮まりこちらの出番が減るという有様だった。
ベホマが割合100%回復に変更されてからも、「ベホイムでは解決できないがベホマなら解決できる」という具体的なシチュエーションはあまり多くない。
 
それでも一応、聖なる祈りの効果が切れてしまっている場合や、槍や棍持ちで聖なる祈りをしてもベホイムで全回復できない場合は有用である。
また、【レプラコーンコード】のミニ化(回復量-100%)の効果中であっても聖なる祈り状態のベホマなら即座に全回復が可能。
万全でない場合でも咄嗟の全回復ができるという点を活かせるなら強力である。
 
サポートなかまも使用するが、聖なる祈りが入っている間はベホイミかベホイムで十分な回復量になるため、見ることは少ない。

仲間モンスター版

スライムナイトがマジックライダーIIの48Pで習得。
バッジで覚えることもでき、【モンスターバトルロード】内では【フィーロ・虹】、バトルロード外ではフリーバッジ【ベホマスライム・壱】で使用可能。
プレイヤー版のベホマIIIと同じ性能。
仲間モンスター(特にバッジ無しで習得するスライムナイト)は聖なる祈りや回復量アップを持つとは限らないので、HP完全回復に仕様変更されたことには多少の利点がある。

カカロン版

Lv120(【奇門遁甲の式・参】クリア後)から使用可能。
回復量上限の9999を優に超える回復量を叩き出す。
上限が解放される【ヴァリーブートキャンプ】での計測値では98990。

NPC版

【勇者アルヴァン】が使用する。
ポップアップには「ベホマ」と表記されているが、システムログには「ベホマIII」と表記されている。
CTがあるのかは不明だが、あまり頻繁には使ってくれない上に、アルヴァンは回復手段を他に持たないので回復を頼るのは危険。
【勇者の猛り】使用中のアルヴァンはHPが1290もあるので、アルヴァン自身に使う分には999以上の回復量を生かせる…と思いきや、同時にダメージ9割軽減もあるので、結局はベホイムで十分だったりする。

大魔王ゾーマへの挑戦版

【大魔王ゾーマへの挑戦】では、僧侶が使う呪文として登場。
回復量は999で同じだが、こちらは原作のDQ3に合わせるためか、消費MP7、CTなしで使用可能。さらに闇の衣をはがしたゾーマに向けて使うこともできた。

敵版

【ベホマスライム】【スライムベホマズン】【ベリアル】【ヴォルカドラゴン】【アクバー】などが用いる。
あのシドーですら999までしか回復しないDQ9と違い、今作での回復量は9999となっているため、大抵の場合使われると戦況が振り出しに戻ってしまう程であり、非常に厄介な呪文である。
10000以上は回復されないためHP10001以上の敵が10000以上のダメージを受けているときに使用した場合は全回復とはならない。
味方側の火力が増してきているVer.5現在は9999の回復というのはそこまで脅威ではなくなってきており、特に対策は考えなくても良くなってきている。
 
ところが、シドーの姿をした【狂乱の破壊神】が使用するものはそれをも超えて5桁に達し、1度のみの使用ではあるが驚愕の29999を回復する。
FC版DQ2のシドー戦の悪夢の再現といえる。ただ、この戦闘に至っては1度しか使わず、必ず使ってきて止める手段もないため、実質最大HPが増えるだけのギミックのようなものになっている。
【破界篇】で登場する【ベリアルオリジン】も29999の回復であり、しかも【怒り】状態だと連続で使うこともあるので対策が必須。
更に【破壊神シドー】に至っては99999回復し、これも1度だけでなく何度でも使う。
使用は【怒り】状態限定ではあるが、怒りになると高確率で使う上にこの戦闘は制限時間が10分しかないため、1度でも使われると時間内の討伐は絶望的。
怒ったら即座に【ロストアタック】をして怒りを鎮めよう。
実装からしばらくは怒り→即ベホマという理不尽極まりない行動をすることがあったが、流石に凶悪すぎたためかVer.6.0で調整されて怒り直後のベホマは無くなった。
 
この呪文を使う敵を相手取るにあたっては、【マホトーン】などで相手の詠唱を封じるか、【クモノ】などの足止めで行動を阻害するほかはこちらの最大火力で一気に殲滅するなどの対応策が重要となってくる。
【怒り】時限定となっているパターンもあり、その場合は迅速な怒りの解除も有効な対処法となる。

変遷

Ver.3.4後期

プレイヤー版が実装。一方でこれに伴い、敵が使うベホマの基本詠唱時間も約4秒→1秒に短縮され、発動を止めるのが非常に難しくなった。

Ver.5.2

プレイヤー版のCTが、Iが180秒→90秒、IIが130秒→75秒、IIIが90秒→60秒に短縮された。
開幕チャージタイムは変更なし。

Ver.6.5後期

仲間モンスター版(バッジ習得によるものを含む)のCTが90秒(開幕45秒)→50秒(開幕35秒)に短縮。
回転率が大きく上がった。使うかと言われると微妙なところではあるが…

Ver.7.5

プレイヤー側のHPが上がってきていることにより、回復量が999から最大HPの100%に変更。
代わりにCTが、Iが90秒→120秒、IIが75秒→100秒、IIIが60秒→90秒に延長された。
仲間モンスター版もCTが50秒→90秒に延長された。

関連項目



*1 Ver.7.4までは999