概要
キャラバンハート以降のモンスターズシリーズに登場するモンスター。初出のキャラバンハートでは真の【ラスボス】と【裏ボス】を兼ねている。DQのゲームにて初めて名前に「ヴ」がついたモンスターでもある(漫画作品も含めるなら【ヴェルザー】が先に登場していた)。一人称は「オレ」。
究極の力を求め遥かな時を生きる邪神。本人曰く「闇の世界より出でし闇の者」であるという。
邪神という肩書きやラスボスと裏ボスを兼ねるというポジションは「闇の深淵より生まれし者」【邪神ニズゼルファ】に引き継がれた。
【エスターク】に虫のモチーフを加えたような姿をしており、頭部に二本、虫の触覚のような角が付いており、肩のパーツは大きく外に広がって甲虫の翅を思わせる。立ちポーズはどことなく【きりさきピエロ】に似ている。
額と両掌に眼が付いており、戦闘中は手のひらの眼を見せつけながら戦ってくる。
逆に本来両目がある部分は真っ黒で瞳すら描かれていない。単に描かれていないだけなのか、本当に眼球が存在せず眼窩のみが空いているのかは不明。まさか鼻の穴ではあるまい。
完全に敵キャラ専用であった【マガルギ】と違い転身が可能であるためか、ドット絵が通常のモンスターと同じサイズと小さく、その割にややこしいデザインをしている。
攻略本でも設定画は黒塗りにされており、当初はバトルえんぴつ等の公式グッズでしか公式イラストは確認できなかった。
その為、額の目の下の眼窩の存在に気付かず「やけに面長な単眼の怪物」と認識していた人は数多いと思われる。
その目的は「全ての世界を手に入れる」こと。
マガルギを経由して【キーファ】をDQ7の世界からDQ2より未来の世界に召喚したのを見るに、自身が生きる世界とは異なる世界の存在を知っており、尚且つそこに干渉する術を心得ているようである。
このことから、上述の支配したい「全ての世界」というのは「世界一つの全区域」ではなく「隣接する別世界も含めた全て」を指すものと思われる。
外伝のキャラクターながらDQにおいて最も壮大な計画を企てた存在と言えるかもしれない。
邪神ニズゼルファとギスヴァーグには類似性があるが、奇しくもニズゼルファのそっくりさんである【時の破壊者】はDQ1~10までの全ての世界の歴史を歪めるという大事件を引き起こした。
出自に関しては一切が謎で、幻魔四天王の【クシャラミ】ですら「ギスヴァーグなんてこれまで一度も聞いたことのない名前」らしく、DQ11や本編ロト編、ビルダーズにも影も形も見せていない。
名前、姿、設定とエスタークとは随所に共通点が見られるが両者の関連ももちろん不明。
キャラバンハート
キャラバンハートの真のラスボスといえる存在。
【幻魔】の王であるマガルギに憑依し、「何でも願いが叶う」という噂をエサにして、【ロトのオーブ】に触れられない自分の替わりに人間の子供たちにロトのオーブを集めさせ、その力を手に入れようとしていた。
憑りついたマガルギがキーファ達に敗れ、ロトの力を手にする計画に失敗すると、今度はロトのオーブを握る四幻魔たちをオーブのダンジョンに閉じ込め、全世界の人々に【呪い】の病をかけ始める。
【ルイン】の両親や【スミス】が病に倒れたのも、元はと言えばこのギスヴァーグの呪いによるものと推測される。
冒険に憧れる【キーファ】や、親の病気を治したいルイン、さらに自分の力を高め役立てたいと願う【フォズ】も利用するには格好の相手であったらしい。
カラーオーブ集めや四精霊たちとの戦いの末、四幻魔たちを救出し受け取ったロトのオーブをロンダルキア西にある祠に再び捧げると、彼の隠れ家が現れ、その奥でギスヴァーグ本体と戦う事になる。
HPはなんと30000。通常攻撃の他に【ギガデイン】、【ザキ】、【もうどくのきり】、【バイキルト】を使う。
ギガデインはマガルギが使用したものと威力は変わっていない様子なので、相対的には弱くなっていると言える。
ザキが成功してしまった場合を考えると怖いが、全体対象の【ザラキ】ではなく単体対象のザキでは試行回数を稼ぎづらく、結果としてこちらが誰も死なないサービス行動になってしまう事も。
特に危険な行動はバイキルト。これを使われると通常攻撃が凄まじい破壊力を持つようになる。
そのうえキャラバンハートには【いてつくはどう】が無く、時間経過によって効果が切れることもないため、バイキルトを解除することも出来ない。
耐えるにはHPは最低700以上は必要になるため、【みかわしきゃく】で回避を狙うのも有効な対策である。
真のラスボスにふさわしい強さの強敵だと言える。
とはいえ、凍てつく波動が無いのは相手も同じなので、こちらもバイキルトや【スクルト】を有効活用して戦おう。
撃破すると闇に体を飲まれていくようなセリフを残して消滅。恐らく「闇の世界より出でし闇の者」であることと関連していると思われる。
そして晴れて二度目のEDとなる。
彼との戦闘前に【スライムランド】での【メタル狩り】が解禁される上、メタル以外の敵を引き当てても二回ほどの戦闘で【せかいじゅのしずく】を購入するだけの資金が得られるので、万全な準備を整えてから挑みたいところだ。
倒した後に地、水、火、風のオーブを【スライムランド】の祠に捧げると、その【オーブのダンジョン】最深部にて再戦する事ができる。
どうもほぼ全ての記憶を失った様子であり、今までのように影から暗躍することも無く、ダンジョンの奥でただ佇んでいる。ますますエスタークじみた存在になってしまった。
しかし、ロトという名(撃破するとマガルギの名も口にする)と激しい怒りのみは思い出せるようで、怒りを晴らそうと襲いかかって来る。
ここで15ターン以内に倒せばギスヴァーグの心が貰える。
これはマスタードラゴンに転生するために必要だが、相変わらずHPが高いので、どうしても素早く倒したいなら仲間にマスター剣士やマスター戦士を用意したほうがいい。
撃破しても記憶が戻ることはないが、痛みと苦しみは微かに記憶にあったようで悶え苦しむことに。
転身するには【ドメディ】にワルぼうの心とドラゴンマシンの心で誕生。
エレメント系のSランクであり、エレメント系の転身の終着点の一つ。もちろん能力値は高く、耐性もかなりのもの。
しかしレベルが上がるのが遅く、重さも前代未聞の7。使うなら馬車の改造が必須だろう。
また、耐性は無効も多いが、穴も少なくない特化型であり、ラリホー、マヒに若干弱い事にだけは注意しよう。
なお、こいつがパーティにいるとボス戦のBGMが【死を賭して】になる。
ただし、【竜王】と同時にいる場合は【竜王】の方が優先される。
口調やセリフ内容的に【スミス】がこいつに転身すると凄く違和感がある。
テリワン3D
マガルギ×【オムド・ロレス】で誕生。???系のSSランク。【邪獣ヒヒュルデ】の素材となる。
J2Pでは非常に作成難易度の高かったこいつらだが、本作では比較的作りやすくなったので【JOKER】や【少年レオソード】さえどうにかできれば結構楽に生み出せる。
特性は【メガボディ】、【AI1~2回行動】、【どくブレイク】、【デイン系のコツ】、【いてつくはどう】(+25)、【くじけぬ心】(+50)。
行動回数が少ない気がするが能力値は高く、特にMPと賢さが高い。それ以外の能力もバランスが良い。
状態異常もどく以外は全て無効化できる…が、特性がいてつくはどう以外パッとしないものばかりでぶっちゃけかなり使いにくい。
そもそもただでさえ半端になりがちな2枠で攻撃とかしこさ両方高めのどっちつかずと言うのがスキルを絞りにくくしているのだが……産廃に等しい毒ブレイクはまず不要なので切り捨てても構わないだろう。
デイン系のコツを活かそうにも単体攻撃のものが多く、全体攻撃が可能なのは【ジゴスパーク】(と【ほうでん】、【いなずま】)、【グランドクロス】、【ギガクロスブレイク】くらいしかない。
が、ジゴスパーク系とギガクロスブレイクは攻撃力やかしこさが活きない上に行動回数が少ない以上全く向かない。
特にギガクロスブレイクはマイナス特性を押し付けられてしまう。
呪文は【ジゴデイン】かグランドクロスでほぼ決まりだろうが、ジゴデインは単体しか攻撃できず、グランドクロスは全体だが習得スキルが悉くショボい。
斬撃は【らいじん斬り】で妥協することになるだろう。
他にも【シャイニングボウ】、【ミナデイン】もあるが、デメリット特性がつく割にやたらとショボいので正直論外である。
状態異常無効に関しても、同じ魔王系に同じく状態異常無効で同じ行動回数だが特性で明らかに優れる【デスピサロ】がいるのが辛い。
ちなみにポーズはキャラバンハートの時のように手のひらの眼を見せつけながらではなくなっている。
体技などを使用する時に従来のポーズを確認可能。この点は【じげんりゅう】に似ている。
CHでの口調から男性っぽいが性別比率は♂:♀=1:1である。マガルギに憑依していた為か?
固有スキル【ギスヴァーグ】はキャラバンハートでの彼の特技を再現したもの。
イルルカ
???系のSSランク。位階785で【オムド・ロレス】の一つ上、【竜神王】の一つ下。
能力傾向や特性のおおまかな特徴はテリワン3Dと同じ。
装備可能武器は槍と杖。所持スキルは【ギスヴァーグ】。
特性は【メガボディ】、【デイン系のコツ】、【AI1~2回行動】、【どくブレイク】。
+25で【いてつくはどう】、+50で【くじけぬ心】、【新生配合】で【いきなりバイキルト】。
さらに【ギガボディ】化で【秘めたるチカラ】が付く。
新生配合を行った際の、基本サイズでの不利な特性のつきやすさは丁度0。
特性入れ替えはマイナス特性押し付けに要注意。ギガボディ化はマイナス特性確定となる。
デイン系と毒を攻め手に持ち、いてつくはどうで敵の補助を解除し、
くじけぬ心で粘り、いきなりバイキルトで速攻&力押しも可能、となかなか優秀。
しかし強烈なウリは無い、中途半端な構成な感も否めない。
SSランクだけあってステータス成長率は素晴らしい。
限界値は高めで特性によるマイナス補正も少なく、どんどん成長する。
特に賢さの限界値が高く、新生配合後なら1100を超える。
逆にメガボディ補正で目立たないがHPの限界値が低め。守備力も平均程度で割と打たれ弱い。
異常耐性はなかなか。メガボディ補正もあってザキ・マインド・麻痺・眠りを無効化する。
配合方法や使い道は変わっていない。
今回は配合の他にも錬金カギの報酬で手に入れることも可能。
DQMSL
2017年3月実装。【???系】SSランク。
「神獣」枠の為、ガチャ限定かつ通常の交換券では交換不可。下位種は存在せずコイツが直接ガチャで出る。
特性は「自動HP大回復」と「自動MP回復」、偶数ラウンド開始時に守備力と賢さが上がる「ダークハート」。
特技は【ジゴデイン】と味方全員の素早さと賢さを1段階上げる「暗闇の守り」、「いてつく眼光」、
ランダムに無属性体技ダメージを与え確率で呪文耐性を1段階下げる「ディバインフェザー」、リーダー特性は「全系統MP+20%」。
実装当初はレアリティの割に特技がショボく、目立たない存在だったが新生転生で評価が一変。
系統が【悪魔系】に変わり、リーダー特性は「全系統HPとMP+20%」に変更。
自動MP回復とダークハートもそれぞれ自動MP大回復と秘めたるチカラにパワーアップし、HPも150も増加。
特技も味方全員の守備力、賢さ、呪文耐性、息耐性を1段階上げる「ダークアーマー」、
ランダムにデイン系呪文ダメージを与え確率でデイン系耐性を1段階下げる「壮絶な閃光」、
敵1体に無属性呪文ダメージを与えつつ溜め状態を解除する「ロストバースト」を習得。
高い万能性と耐久性で多くのプレイヤーに愛用され、【軍神トガミヒメ】、【女帝フレイシャ】と並んでクエストで活躍する存在となった。