編集時Ver3.3.0.24 Beta
CIWS (Close-in weapon system) controller。
このブロックを武装やタレットの近くに設置することにより、ミサイル及びCRAM砲弾の迎撃が可能になる。
Ver.3.3.0アップデートより名称がAMCC(Anti Missile Cannon Controller)から変更となり、仕様もやや変わった。
旧バージョンはこちら
設置方法
CIWSコントローラーには、通常のClose-in weapon system controllerとワイヤレスレシーバ―およびフェイルセーフの機能を内包したAll-in-one CIWS controllerの2種類がある。
オールインワンタイプはコストがやや割高なため、コストを抑えたいときは通常タイプ、設置スペースを節約したいときはオールインワンタイプというように使い分けるとよいだろう。
ちなみに両者の見分け方は、下側の角部が緑色になっているのがオールインワン、赤色になっているのが通常タイプだ。
CIWSコントローラーを動作させるためにはコントローラーがAIに接続されている必要がある。
また、ミサイルおよびCRAM砲弾を検知するためにミニューニションワーナー等のセンサーも別途必要だ。
有効範囲
CIWS controllerの有効範囲は前後左右上下それぞれ2ブロックの範囲。(次図参照)
上図の青色で示した範囲に存在する武装ブロックおよびタレットを制御できる。
- 武装ブロックの下にコントローラーを設置
注.このタイプの設置方法は、武装自体に旋回能力がないと射界が制限されてしまう。 - タレットの下にコントローラーを設置
- タレットの上にコントローラーを設置
いずれの設置方法でも武装を制御することが可能。
現バージョンでは使用できない配置
下図の配置は、現バージョンにおいては動作しない。
Ver.3.3.0よりも前のバージョンでは、タレット上であればどこにコントローラーを設置してもタレット及びタレット上の武装を制御することができたが、現在はコントローラーの制御有効範囲内にタレットが入るように設置する必要がある。
迎撃ミサイル/迎撃魚雷を制御する場合
CIWSコントローラは後述するルールセットを細かく設定することにより、多数の迎撃目標に対して適切な優先順位づけと迎撃ミサイルの割り振りを行うことが可能である。
ただし、迎撃ミサイル側の設定を変更しないと発射後はCIWSコントローラのルールセットで制御されないので注意。
逆に言えば、"Prefer CIWS controller"設定にしない場合、CIWSコントローラが制御できるのは迎撃ミサイルの発射までになり、古式ゆかしきACB式と大差なくなる。
設定UI
Controllerタブ
項目 | 説明 |
---|---|
Weapon controller settings/ウエポンコントローラー設定 | |
Maximum fire rate [+infinity] per second/最大発射速度(毎秒) | 1秒あたりの発射速度。 タレットの向きのみを制御したい場合は0に設定するとよい。 |
Priority /優先度 | 武器が複数のLWCまたはCIWSコントローラーによって制御されている場合、この値が高いコントローラーの制御を優先する。複数のコントローラーで優先度が同じ値に設定されている場合は、最後に設置されたコントローラーが優先される。 |
Target evaluation settings/目標評価設定 | |
Skip main ruleset for locked target /ロックされたターゲットのメインルールセットをスキップ | この項目にチェックを入れた場合、専用のルールセットのみが現在のターゲットに適用される。 |
Aiming settings/照準設定 | |
Take target acceleration into account when aiming/ターゲットの加速度を考慮して照準を合わせる | この項目にチェックを入れた場合、ターゲットの加速度を考慮して照準を合わせる。 |
Idle aim/アイドル時照準 | |
No idle aim/アイドルエイムなし | ターゲットがいないときに、武器の方向をアイドル時の(武器の)アイドル設定に戻す。 |
Idle aim at enemy/アイドル中敵に照準 | ターゲットがないときに、敵に武器を向ける。 |
Idle aim at current weapon direction/現在の武器の方向でのアイドル・エイム | 敵がいてもターゲットがいないときは武器の方向を変えない。 |
Visualization/可視化 | |
Set as persistent/永続的に設定 | コントローラーUIを閉じた後も視覚化し続ける。 表示内容はこちらを参照のこと。 |
Clear persistent/永続設定の取り消し | Set as persistent設定を停止する。 |
Copy/複製 | コントローラーの設定をクリップボードにコピー。 |
Paste/貼り付け | クリップボードにコピーした設定を貼り付ける。 |
Spread to other CIWS controllers with similar weapons/同種の武器を持つ他のCIWSコントローラへの設定をコピー | コントローラーが照準を合わせるために使用する武器の種類、火力、および発射速度を比較して、同種と判別したコントローラーに設定をコピーする。 |
Main ruleset タブ
Add ruleボタンを押すことにより、CIWSがどのミサイルまたはCRAM砲弾(以下「発射体」という)を照準するかを決めるためのルールを追加することができる。
追加できるルールは、一定条件の発射体を無視。またはある条件の発射体に重み値を与えること。
コントローラーは、最も重み値の高い発射体を照準する。
設定項目
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータの取り扱い | |
Ignore inside/内側を無視 | 設定範囲内の数値を持つ発射体を無視する。 |
Ignore outside/外側を無視 | 設定範囲外の数値を持つ発射体を無視する。 |
Weight inside/内側重み値 | 入力値が範囲内にある場合は、最小/最大範囲の重み値を使用して補間し、候補の発射体の重み値を変更する。 |
Weight/重み値 | min / maxの範囲の重み値を使用して補間または外挿し、候補の発射体の重みを変更する。 |
パラメータの種類 | |
None/無し | プレースホルダー。値は常に0。 |
Distance[m]/距離[m] | 武器ブロックから発射体までの距離。 |
Altitude [m]/高度[m] | 発射体の高度。 |
Speed [m/s]/速度[m/s] | 発射体の速度。 |
Angle of incidence [°]/入射角[°] | 発射体の速度と発射体から武器への方向の間の角度。この値は、発射体が直接武器に向かっている場合は0、武器から離れている場合は180となる。遠ざかっている発射体を狙い難くするときなどに使用する。 |
Target azimuth [°] /目標方位角[°] | コンストラクトの正面を基準にした、武器から発射体への方向の方位角。 |
Target rear azimuth [°]/目標後部方位角[°] | コンストラクトの後部を基準にした、武器から発射体への方向の方位角。 |
Target elevation [°]/目標仰角[°] | コンストラクトに対する、武器から発射体への仰角。 |
Offset to aim [°] /照準オフセット[°] | 武器の現在の方向と狙う方向の間の角度。(計算量大) |
Azimuth offset to aim [°]/照準オフセット方位角[°] | 武器の現在の方位と、狙うべき方位の間の角度。(計算量大)。 |
Elevation offset to aim [°]/照準オフセット仰角[°] | 武器の現在の仰角と目標とする仰角の間の角度。(計算量大) |
Azimuth to aim [°]/照準方位角 | Azimuth to aim [°]/照準方位角(計算量大) |
Rear azimuth to aim [°] /照準後方方位角 | Rear azimuth to aim [°] /照準後方方位角(計算量大) |
Elevation to aim [°]/照準仰角[°] | コンストラクトを基準とした、目標とする高さです。(計算量大) |
Interception distance [m]/迎撃距離[m] | 予測される迎撃の瞬間における武器と投射物の距離。(計算量大) |
Interception angle of incidence [m]/迎撃入射角[m] | 予測されるインターセプトの瞬間の予測入射角。(計算量大) |
Acceleration [m/s^2]/加速度[m/s^2] | 発射体の加速度。 |
Cluster size/クラスターサイズ | 発射体から30m以内に検出された発射体のおおよその数。 |
Shots fired/射撃数 | CIWSから発射体に発射された射撃数。 |
Number of CIWS aiming/照準CIWS数 | 他のCIWSがどれだけその発射体を狙っているか。 |
Type of projectile/発射体の種類 | 1がミサイル。2がCRAM砲弾。 |
Projectile diameter [mm]/発射体直径[mm] | 発射体の直径。250がSミサイル、500がMミサイル、1000がLミサイル、2000がヒュージミサイル |
Lock target ruleset タブ
現在のターゲットにのみ適用されるルール。
設定内容についてはMain rulesetと同様なため、割愛。
重さ値評価の可視化
CIWS controller設定UIのSet as persistentボタンを押すことにより、そのコントローラーの重み値評価の状態を表示することができる。
可視化を停止したい場合は、もう一度設定UIを開きClear persistentボタンを押す。
重み値が大きいほど赤色、小さいほど緑色のマーカーが表示される。
迎撃対象外の発射体は灰色のマーカーで表示される。
また、現在照準している発射体には赤色の細線が表示される。
Tips
ダメージボーナス
ミサイルまたはCRAM砲弾にダメージを与える場合、キネティック(APSのホローポイント弾はキネティックダメージに変換される)および爆発ダメージに2倍のダメージボーナスが付与される。
Main ruleset設定例
迎撃機銃座用(30mm assault cannonを使用)に設定したMain rulesetの設定例。
Rule 1 | |
---|---|
パラメータの取り扱い | パラメータの種類 |
Ignore outside | Ditance[m] |
Range | |
0→900 | |
解説 | |
迎撃対象にするミサイル等の距離の設定。 今回は、武装の特性からやや短めに設定してある。 | |
Rule 2 | |
パラメータの取り扱い | パラメータの種類 |
Ignore outside | Altitude[m] |
Range | |
-5→2000 | |
解説 | |
迎撃対象にするミサイル等の高度の設定。 水中の発射体を狙わないようにするため。 5 mはマージン。 | |
Rule 3 | |
パラメータの取り扱い | パラメータの種類 |
Weight | Distance[m] |
Range | |
50→900 | |
Weight at range min | Weight at range max |
1 | 0 |
解説 | |
自身に近いミサイル等を優先して迎撃するための設定。 900~50mの範囲で距離が小さいほど優先して照準するようになる。 | |
Rule 4 | |
パラメータの取り扱い | パラメータの種類 |
Weight | Angle of incidence[°] |
Range | |
60→180 | |
Weight at range min | Weight at range max |
0 | -2 |
解説 | |
自身から遠ざかるミサイル等を狙い難くするための設定。 60~180°の範囲で角度が大きいほど照準され難くなる。 |
コメント
- アプデでUIが変わって何が何やらという人もいるかと思うので、作成。 -- araki? 2021-07-29 (木) 12:39:13
- お疲れ様です -- 2021-07-29 (木) 19:04:47
- あ、今気になって実験したのですが運動エネルギー弾にはボーナスはないようです(以前のバージョンと同じ)もしかしたらFlakだけかもしれませんので調べます -- 2021-07-29 (木) 19:14:18
- HE、FLAK共に2倍のボーナスでした -- 2021-07-29 (木) 19:29:35
- お疲れ様です -- 2021-07-29 (木) 19:04:47
- 『Main ruleset設定例』を追加しました。 -- araki? 2021-07-30 (金) 00:06:03
- CIWSCはまだbeta版で、リリース版では変わっていない以上旧AMCCのページへのリンクがあればわかりやすかったです -- 2021-08-10 (火) 17:17:00
- 追記しました。 -- パム? 2021-08-10 (火) 18:42:12
- これまであった「一定距離内に敵ミサイルが存在するのを条件にしたACB制御での迎撃ミサイル発射」と比べて何が素晴らしいかというと、デコイを追って逸れたものや燃料切れで着水したもの等々の脅威ではなくなった敵ミサイルに迎撃ミサイルを発射しなくて済むという点です。スマート! -- 2021-12-13 (月) 00:38:21