Propeller hub and blade

Last-modified: 2022-07-24 (日) 15:10:38

編集時Ver3.5.5_alpha版

概要

Propeller_hub_and_blade_01.jpg
v3.4.4_alphaにてインベントリから削除されたヘリブレードやデディブレに代わって実装された新たな推進装置。
高高度を除く空中および水中で機能するほか、見た目のカスタマイズが可能。
WW2世代のレシプロ軍用機やスチームパンク風の飛行艦を再現するのに向くと思われる。

構築方法

①プロペラハブを設置
Propeller_hub_and_blade_02.jpg
航空部品(Air)タブのプロペラハブを設置する。


②プロペラブレードを接続
Propeller_hub_and_blade_03.jpg
プロペラハブプロペラブレードを接続する。

設定UI

推進モジュールの応答方法/Propulsion Response

Propeller_hub_and_blade_UI_01.jpg
推進器をどのように動かすかを決める項目。
内容は他の推進器と同じなため、詳細はこちらを参照。

推進モジュールのコントロール/Propulsion Control

Propeller_hub_and_blade_UI_02.jpg
コンプレックスコントローラーを使用してプロペラを制御する項目だが、現在使用されることは少ない。

統計/Stats

Propeller_hub_and_blade_UI_03a.jpg
プロペラ関する各種統計が表示されている。

特殊設定/Extra cofiguration

Propeller_hub_and_blade_UI_04.jpg
推力偏向及びプロペラの見た目変更に関する項目。

Orientation
推力偏向
プロペラのヨー角およびピッチ角を±15°まで変更することができる。重心と推進軸のズレからくるモーメントを解消したり、ACBやブレボのGBS(General Block Setter)機能を使用して、いわゆるベクタースラスト機を再現することができる。
項目説明
Yaw angle
ヨー角
プロペラのヨー角を変更する。
Pitch angle
ピッチ角
プロペラのピッチ角を変更する。
Manual control of pitch/yaw
ピッチ/ヨーの手動制御
ピッチ/ヨー角を固定で使いたい場合に使用する。
Automatically point upwards
自動的に鉛直上方向を維持
ビークルの重心より上に浮上用プロペラを設置した状態で、このオプションを選択すると、機体を常に水平に維持しようとする安定性を付与することができる。
Automatically keep horizontal
自動的に水平を維持
ビークルの重心より前に推進用プロペラを設置した状態で、このオプションを選択すると、機体を常に水平に維持しようとする安定性を付与することができる。
Visual node
ブレード形状
項目説明
Invert model rotation (decorative only)
モデルの回転方向を反転(見た目のみ)
プロペラの回転方向を逆向きにする。なお、変わるのは見た目のみで性能には影響しない。
Rotation of blade
ブレードの回転
ハブ上のブレードの回転(迎え角)を変更する。
Blade thickness
ブレード厚さ
ブレードの厚みを変更する。
Blade width
ブレード幅
ブレード幅を変更する。
Extra projection
延長描画
ブレードの長さを視覚上のみ伸ばすことができる。
End effect (optional)
終端効果(オプション)
項目説明
End effect length
終端効果長さ
先端に向かってブレード薄くする。効果を無効にする場合は、0に設定。
Curve power
曲線強さ
曲線の形状を制御する。
End width
終端幅
終端効果が生成するブレード終端の最小幅を設定する。
Start effect
始端効果
項目説明
Start effect length
始端効果長さ
ハブに向かってブレードを薄くする。効果を無効にする場合は、0に設定。
Minimum width
最小幅
終端効果による最小幅を設定する。
Texture
材質
項目説明
Iron
Red cedar
レッドシダー
Alloy
軽合金
Heavy armour
ヘビーアーマー
Lead
Metal
メタル
Rubber
ゴム
Stone
Wing
ウィング
Applique
アップリケ
Visual node
ビジュアルノード
項目説明
Apply preset: default
プリセットの適用:デフォルト
Apply preset: linear
プリセットの適用:線形
ブレードが矩形になる。
~% down the blade
ブレード~%の位置
ノード(制御点)の位置を変更する。0%→ハブ付け根、100%先端。
Front edge moved ~%
先端エッジの移動
ノードでのブレードの前縁を前後に移動する。
Width
ノードでのブレードの幅を変更する。
Thickness
厚さ
ノードでのブレードの厚みを変更する。
Rotation
迎え角
ノードでのブレードの迎え角(ねじれ)を変更する。
Shaping
キャンバー
ノードでのブレードのキャンバー(反り)を変更する。
Insert node
ノードを挿入
新しいノードを挿入する。
Delete
削除
ノードを削除する。
Blade on/off and shift
ブレード表示のON/OFFと移動
項目説明
Enable rendering the "up/right/down/left" blade
上方/右/左/下方ブレードのレンダリングを有効にします。
チェックを外すと、当該するブレードが非表示になる。1、3枚ブレードの再現したいときなどに使用する。
Rotation of "up/right/down/left" blade ~°
上方/右/左/下方ブレードの回転角度
当該ブレードの回転方向の位置を変更する。3枚ブレードでブレードを等間隔に配置したいときなどに使用する。

特性

有効面積と推力/消費出力

Propeller_hub_and_blade_04a.jpg
推力及び消費出力は、有効面積に比例する模様。
そのため、プロペラ径が大きいほど最大出力も大きくなる。
ただし、推力が100%に達するまでの時間はプロペラ径が小さい方が短くて済む。

  • 有効面積
    各ブレードの回転体面積の和(ハブ部分を除く)
    ※各ブレードで個別にカウントされるため、直径3mの4枚ブレードの場合8m^2 x 4で32 m^2となる。
  • 最大推力
    最大推力 = 有効面積 x 140
  • 消費出力
    消費出力 = 推力 ÷ 40

クリアランスと推力の減少

プロペラの回転体延長線上(前後両方)にブロックがあるとクリアランスのパラメーターが減少する。
クリアランスが90%未満になると推力が減少してしまう。
Propeller_hub_and_blade_05a.jpg
ビルドモード中、プロペラハブまたはブレードにカーソルを合わせると、クリアランスの判定が表示される。
緑の四角で囲われている範囲が回転体で、黄色いバツ印があるところはクリアランスが確保されていない場所を示す。
判定はプロペラ回転体の前後それぞれで行われている。
ダクト等一部のブロックは、通常のブロックよりもクリアランスの減少量が小さいものもある。


なお、このクリアランスの判定はほかの推進器よりも厳密に行われており、スピンブロックやタレット等、別のコンストラクトに存在するブロックも判定に入る。
Propeller_hub_and_blade_06.jpg

ブレード非対称による推力の減少

ブレードが左右上下で非対称の場合、発生推力にペナルティが生じてしまう。
Propeller_hub_and_blade_07.jpg
性能を維持したまま3ブレードプロペラを再現したい場合等は、UIオプションブレード表示のON/OFFと移動(Blade on/off and shift)機能を使うとよいだろう。

空気密度の低下による推力の減少

高高度では空気密度の低下により発生推力が減少する。
Propeller_hub_and_blade_08.jpg

コメント

  • 執筆完了。 -- araki? 2022-07-24 (日) 15:10:38