対レーザー防御(Ver.2.4~)

Last-modified: 2024-09-06 (金) 18:02:37

編集時Ver.4.1.2.0
Ver.2.4以降内容に大きな変化が生じたため、新ページを開設しました。
旧仕様についてはこちらを参照のこと。

概要

発射即着弾という特性から回避が困難なレーザー攻撃。
また、射撃精度が比較的高く、傾斜装甲効果、複合装甲効果を無視してダメージを与えてくるため、高出力のレーザーは短時間でビークル内部まで破壊してしまう。
ここではそんなレーザー攻撃に対する防御手段について説明する。

スモーク

Anti_laser_system_02_smoke.jpg
スモークはレーザーに対する主要な防御手段で、マテリアルを消費してレーザーの強度を減衰させるスモークを展開する。
ただし、ビークルの速度が高いと減衰効果が低下してしまうほか、自機の発射するレーザー(ミサイル誘導用レーザーを含む)にも作用してまい、レーザーレンジファインダー等一部の索敵装置にも悪影響を及ぼすため、その点には注意が必要。
後述するシールドプロジェクターも同様だが減衰させるのはあくまでレーザー強度であるため、ビークルにもある程度の耐火性がある装甲を貼っていないと効果が薄い。

構成

スモークを使用した対レーザー防御は、レーザー攻撃を検知するレーザー検知器とスモークを展開するスモークディスペンサ―の2種類のブロックから構成される。
レーザー検知器でレーザーを検知し、スモークディスペンサ―でスモークを展開する使用方法が一般的だが、ACBやブレッドボードを使用してスモークを常時展開することも可能。

レーザー検知器/Laser warner

Anti_laser_system_03_laser_warner_2.jpg
レーザー攻撃を検知するセンサー。
設置位置から一定範囲内のブロックにレーザー攻撃を受けた場合に攻撃を検知して、後述のスモークディスペンサ―を作動させることができる。
作動させるには前方(写真上方向)の視線が通っている必要があるが、ほかのコンストラクトは視線が貫通する。(例:メインオブジェクト→サブオブジェクト,サブオブジェクト→メインオブジェクト等)
Anti_laser_system_05_warner_cannot_function_2.jpg
写真手前の検知器は、ほかのブロックに視線を遮られているため機能していない旨の警告が表示されているが、奥の検知器(スピンブロック上に設置)は、正常に機能している。
また、レーザーの検知範囲は検知器を中心にした球形の内部であるため、視線さえ通っていれば設置の向きに依存せずどの方向から照射されたレーザーでも検知することが可能。
かつては、AIへの接続を必要としたが、現在は接続無しで機能する。

 

レーザー検知器設定UI
Anti_laser_system_04_laser_warners_UI_2.jpg

項目説明設定範囲
Warn if laser hits within a range of ~ blocks
距離~m以内にレーザーが着弾すると警告を発します
検知距離は、ユークリッド距離ではなく、ブロック長のマンハッタン距離を使用して測定されます。1~20
Deploy smokes within a range of ~ blocks
~ブロックの範囲内のスモークを展開します
距離は、ユークリッド距離ではなく、ブロック長のマンハッタン距離を使用して測定されます。100に設定すると、使用可能なすべてのスモークが展開されます。1~100(+infinity)
Deploy (up to) ~ smokes per warning
警告が発せられるたびに(最大)~個のスモークを展開します
1~10(+infinity)
~ s between warnings
警告作動の最小間隔
警告が発せられた後また警告が発せられるまで設定された時間待ちます0~10
Warn on missile laser
ミサイルレーザーエミッターを検知した場合も警告を発する
ここのチェックを外すとミサイル誘導用のレーザーに反応しなくなる。
Apply to all
すべてに適用
このボタンを押すと、同じビークル等に搭載されているワーナーすべてに設定をコピーする。

スモークディスペンサ―/Smoke dispenser

Anti_laser_system_06_Smoke_dispenser_2.jpg
レーザー検知器でレーザー攻撃を検知した場合等にレーザー強度を減衰させるスモークを展開する。
動作にはマテリアルを必要とする。
Anti_laser_system_07_Smoke_dispenser3.jpg
スモークの有効範囲は、半径20mの球体の内側。
ビルドモード中、ディスペンサーを選択するとスモークの展開範囲が黄緑色の線で表示されるため、設置時の参考にするとよい。
検知器同様、かつてはAIへの接続を必要としたが、現在は接続を必要としない。

 

スモークディスペンサ―設定UI
Anti_laser_system_07_Smoke_dispenser_UI_2.jpg

項目説明設定範囲
Material use per second: ~
秒間マテリアル消費量:~
毎秒使用されるマテリアル。
特にこだわりがなければ、最大値の10/sにすればよい。
0.1~10
Warner triggers smoke for: ~s
煙幕作動時間:~ s
レーザー警告またはACB信号を受信すると、ディスペンサーはこの時間動作してから停止する。10~100
Fraction of material: ~
マテリアル割合:~
ビークルの利用可能なマテリアルが最大値のこの割合を下回った場合は、スモークを展開しない。0~1
Apply to all
すべてに適用
このボタンを押すと、同じビークル等に搭載されているディスペンサーすべてに設定をコピーする。

計算

スモークによるレーザーダメージ軽減効果は、以下の手順で計算することで求められる。

  • 秒間マテリアル消費量からスモーク強度を算出
  • 速度によるスモーク強度減衰の計算(ビークル速度20 m/s以上の場合のみ)
  • スモーク強度からレーザー強度減衰率を算出
  • スモーク強度とブロックの耐火性からダメージ倍率を算出

秒間マテリアル消費量とスモーク強度

スモークディスペンサ―の秒間マテリアル消費量とスモーク強度の関係は下式のとおり。

スモーク強度=秒間マテリアル消費量*2500

なお、ディスペンサーを複数設置した場合、重複する展開エリアのスモーク強度は加算される。

ビークルの速度によるスモーク強度の減衰

ビークルの速度が20 m/sを超える場合、スモークの強度が減衰してしまう。
ビークルの速度が20 m/sを超えた場合のスモーク強度の計算式は、以下のとおり。

速度減衰後のスモーク強度=速度減衰前のスモーク強度*30/(10+ビークル速度[m/s])ただし、速度20 m/s以上

ビークルの速度が20 m/sを超えるとスモーク強度が減衰し始め、50 m/sで静止時の50 %、100 m/sで27 %まで減衰する。

スモーク強度とレーザー強度減衰率

スモーク強度とレーザー強度減衰率の関係は下式のとおり。

レーザー強度減衰率=18/((スモーク強度+1500)^0.4)

上式からスモーク強度2,500(マテイリアル消費量:10 mat./s相当)の場合、レーザー強度を元の値の約31%まで減衰させられることがわかる。

ブロックの耐火性による減衰

攻撃するブロックの耐火性がレーザー強度を上回っている場合、レーザーが与えるダメージが減衰する。
耐火性による減衰後のダメージ倍率は以下の式で求められる。

耐火性による減衰後のダメージ倍率 = レーザー強度/ブロック耐火性 ただし、ブロック耐火性>レーザー強度

上式より耐火性60のHAを強度40のレーザーで攻撃した場合、ダメージは元の値の約67 %まで減衰することがわかる。

計算フォーム

Anti_laser_system_Calculation_Form.png
こちらの計算フォームにスモークのマテリアル消費量、レーザー強度、ブロックの耐火性およびビークルの速度を入力することで、レーザーのダメージをどれだけ減衰できるか計算することができる。

シールドプロジェクター

Anti_laser_system_01_shield.jpg
エンジン出力を消費して、レーザー強度を減衰させるシールドを展開することが出来る。
減衰率は下式で求められるスモーク強度のスモークと同等。

同価スモーク強度 = シールド強度 * 150

上式で得られたスモーク強度をこちらの式に代入することで、レーザーダメージ倍率を算出することができる。
なお、シールドによるレーザー強度の減衰はスモークと異なり速度による減衰を受けないが、そもそもの最大減衰率がスモークに対して大きく劣る(最大でもマテリアル消費量0.6mat/sのスモークと同等の効果しか出ない)。
シールドプロジェクターに関する詳しい説明は、こちらを参照のこと。

Tips

Ver.4.0.xアップデートに伴う仕様変更について

Ver.4.0.xアップデートにおける火災ダメージの追加に伴い、レーザー回りの仕様が大きく変更されたため、変更内容についてここで簡単に紹介する。
全般的には、スモークを展開しない場合に受けるダメージが低下した代わりに、スモークによるレーザーダメージの軽減が小さくなるような調整が行われている。

基礎ダメージの弱体化

レーザーの基礎ダメージがアップデート前の半分になった。
これによりスモークを展開しない場合に受けるダメージが大きく緩和された。

ダメージ算出方法の変更

アップデート前の場合レーザーのダメージ計算は、レーザーのAP値とブロックのAC値を元に算出されたが、アップデート後は前者がレーザー強度、後者がブロックの耐火性を参考する形に変更された。現在の仕様の詳細はこちらを参照。
この変更により石や軽合金ブロックは、アップデート前よりもレーザーによるダメージを受けにくくなっている。

ビークルの速度によるスモーク強度減衰の変更

ビークルの速度によるスモーク強度の減衰について計算式が変更され、アップデート前よりも強くスモーク強度が減少するようになった。現在の仕様の詳細はこちらを参照。
具体的には、速度100 m/sでアップデート前よりも2割強多くスモーク強度が減少するようになっている。

スモーク強度に対するレーザー強度減衰の変更

スモーク強度に対するレーザー強度減衰率の計算式が変更され、アップデート前よりもレーザー強度*1がスモークで減衰されにくくなった。現在の仕様の詳細はこちらを参照。
具体的には、スモーク強度2,500(マテリアル消費率 10mat./s相当)での減衰率がアップデート前の約1/3となり、基礎ダメージの低下を考慮した場合、アップデート前の約1.5倍のダメージを受けることになる。


コメント

  • 記述が古かったため、ページを新設。 -- araki? 2021-11-29 (月) 16:25:22
  • Ver.4.0.xアップデートの仕様変更を反映しました。 -- araki? 2024-09-06 (金) 18:02:37

*1 アップデート前の仕様ではレーザーAP