※v3.2.3.1執筆中
製品版への移行に伴い新たに追加されたシステム。
本来は中途半端に損傷する等した結果有効打を与えられない状況に陥り、千日手となってしまうのを防ぐためにNPCビークルに個々に設けられた条件であり、この条件を満たした該当ビークルは強制自壊を起こします。
この設定はVキーで表示される画面のタブ「Scuttling Settings」の項目で設定可能であり(オプションのMiscでWARNING!と書いてある所にチェックを入れる必要あり)、自分が作ったビークルにこれらの条件を課すことも可能です。
自分で使う分にはあまり意味がありませんが、改造惑星を自作する際に活用すると難易度の調整などが捗るでしょう。
項目解説
Points threshold(閾値)
自沈するまでにどれだけの判定を許容するかを設定する項目。各項目の条件を1秒間満たすごとに値は例外を除き項目ごとに1ずつ蓄積され(複数の項目を同時に満たすとその分合算して蓄積される)、その合計値(以下「CSP」)がこの値を超過すると自沈する。
CSPは「Current Scuttling points」の項目に表示される。
あまり小さすぎると設定如何では些細な揺らぎに対しても即自沈判定を出してしまうのである程度余裕を持たせた方がいい。
当然あまり大きすぎても中々自沈判定に到達せず設定する意味が薄まってしまう。
初期値:50
Tags Enabled
この設定をONにすると、「[Scuttle X(Xは任意の数値を代入)]」というタグが付けられたブロックが破壊されたときに指定されたXの数値分だけCSPに蓄積され、修復されるとその数値分CSPから取り除かれるようになる。
例えば「[Scuttle 3.14]」とタグ付けされたブロックが破壊されたときは3.14の数値がCSPとして蓄積され、そのブロックが修復されたときは3.14の数値がCSPから取り除かれる。
初期設定ではOFFになっている。
これ単体での設定では効果は無く、別途ブロックに該当するタグをつける必要がある。
タグ付けは「ブロックに名前を付ける」際に上記の書式で記述することで出来るものと思われる。(検証中)
武装などが全て失われ、交戦能力を喪失した場合の自沈処理と言った趣か。
下記の「最低耐久値」との違いは、こちらはタグ付けしたブロック毎に判定が出るというもの。(あちらはビークル全体でのヘルスを参照する)
この設定由来で蓄積された値は「Scuttling points from tags」の項目で別途参照できる。
Enable
各項目によって定められた設定を有効化するかどうかを指定する。
初期状態では全てOFFになっている。
これをONにすることで初めてその項目の設定が有効化される。
Auto-Reset
下記の項目すべてにそれぞれ与えられた項目。
初期状態では全てONになっている。
条件を満たした後その条件を満たさなくなった場合にその項目の判定により蓄積した値をCSPから取り除くか否かを設定する。
特に理由が無ければ基本的にONのままで構わない。
Min altitude(最低高度)
ビークルの高度が指定した値を下回るとCSPに蓄積される。一般的には沈没や墜落、不時着や圧潰等により戦闘続行不能になったという扱い。(メインブースターがイカれただとッ!?)
潜水艦の場合は潜水深度よりも更に低い値を設定しないと勝手に判定が出てしまう。
初期値:-25
Max altitude(最高高度)
上記とは逆に高度が指定した値を上回るとCSPに蓄積される。主に宇宙に飛び出してしまい、戻れなくなった場合に適用される。(考えるのを止めた)
こちらも宇宙戦闘機や宇宙艦等元々高高度・宇宙で活動するビークルの場合は飛行高度に合わせて値を上げないと勝手に判定を出してしまう場合がある。
初期値:500
Min health(最低耐久値)
ビークルのヘルスがこの割合を下回ると判定がでるのだが、これは条件を満たすと毎秒10万もの値がCSPに加算されるため、実質この値を下回ると即死する。
惑星で設定されている最低耐久値とは別に判定されるのでどちらか高い方の数値が適用されるが、こちらの場合は10秒間の撃沈判定を待たずに即崩壊が始まるという違いがある。
初期値:55(%)
Max distance(最大彼我距離)
自身と敵の距離、或いは戦闘中心点からの距離がこの値を上回るとCSPに蓄積される。(恐らく前者だと思われるが検証中)
曲がれなくなって相手そっちのけでかっとんで行ってしまった時などに適用される。
初期値:3000
Min power quantity(最低出力値)
エンジン出力の余力がこの値を下回るとCSPに蓄積される。これを含めた以下4つは割合ではなく絶対値で判定されるので注意。
要は島風のようにエンジンに過剰な負荷をかけすぎてエンジンが爆発した的な表現。
当たり前だが元々のエンジン出力がこの値より低いと勝手に判定が出てしまうので注意。
初期値:10000
Min power storage(最低最大出力値)
上記の「最低出力値」と似ている…というよりこの書き方だと解りにくいだろうが、こちらはエンジン全体が出せる最大出力の値を参照し、その値が設定を下回ればCSPに蓄積される。
要は動力機関の破損や燃料切れ・電力枯渇により最大出力が下がり、ビークル全体を維持できなくなったという感じ。
設定にもよるが上記の「最低出力値」と重複しやすい。
当然元々のエンジン出力がこの値より低いと勝手に判定が出てしまう。
初期値:10000
Min material quantity(最低資源保有量)
ビークルが保有しているマテリアル量を参照し、その値が設定を下回ればCSPに蓄積される。
資源を使い過ぎて戦闘続行不能に陥ったという表現か。
初期値:1
Min material storage(最低資源積載量)
ビークルが保有できる最大マテリアル量を参照し、その値が設定を下回ればCSPに蓄積される。
初期値:1
Out of control time(制御不能時間)
AIが機体の動きを正しく制御できなくなっている時間を参照し、その時間が設定を超えればCSPに蓄積される。
…はずなのだが、どうにも現状は制御不能になっている時間ではなく、「AIが行きたい方向と実際のビークルの挙動がどれだけズレているか」を参照している模様。
この項目は条件を満たすとCSPに毎秒5の値を蓄積していくという少し変わった性質を持つ。
恐らく航空機相手では一番お世話になる自壊条件だと思われる。
初期値:20
コメント
- 暫定的ながら執筆。 -- 叢雲楓? 2021-02-20 (土) 08:11:55
- おお、ありがたい。戦闘システムの撃破判定のところにリンクさせて頂きます...... -- kuramubon? 2021-02-20 (土) 17:02:52
