編集時Ver3.0.8
資源輸送方法
兵站-Logistics-は前線から後方における軍の様々な活動のことである。その字義は「計算の熟練者」などを由来とし、いわば華々しい戦略、戦術の影の仕立て人であり、ともすれば両軍の命運を決定する鍵である。
まさに兵站なくして戦争を語るなど愚の骨頂。ここでは円滑な戦闘行為のためにもしっかりFtDにおける資源輸送について学んでいきたい。
著者はいちいち視点が変わるのが煩わしく感じ、見下ろしはMキーの戦略画面で十分と感じているので、以下解説では鳥瞰視点となっていることに注意。
ただ、戦術画面での項目、操作は視点による違いに影響されないので、見下ろしが好きな人も安心して読んでほしい。鳥瞰視点については戦術画面・戦略画面を参照のこと。
資源について
各ビークルは個別にマテリアル・電力の2種類の資源を専用ストレージで保有しており、このアイコンを押すと
各ビークルに保有している資源を表すゲージがビークルの近くに表示される。
(右上のほうのアイコンにはショートカットが記されているのでそのショートカットを使ってもOK)
緑ゲージ:マテリアル(マテリアルストレージ)
上のゲージと直交する水色ゲージ:電力(バッテリー)
ゲージは最大量が多くなるほど長くなる。
さらに戦術画面で選択中のビークルがあればそのビークルの役割、要求量等の設定が左上に表示される。
これも右上の同様のマークから見ることが出来る。
資源輸送の概念
このゲームでの資源移送(いわゆる補給)は、
「資源交換可能範囲内にいるビークルで役割、要求量そして序列に応じてマテリアルを分配する」という考え方をする。
ざっくり説明しておくと、戦術画面で見れる円の中に入っているビークル間で資源を移動させることが出来、
採掘班なら輸送班にできる限り渡すし、輸送班は戦闘班の要求量を満たすように渡す。
さらに、序列をつければ採掘班A→輸送艦A→採掘班Bと資源を移動させることもできるのだ。
以下、詳しいやり方について説明していく。
もう迷わない!トコトンやさしい兵站の仕組み
そもそも、どうやれば資源を移送できるの?
Eキーの戦術画面、Mキーの戦略画面であのアイコンを押すことで表示できる、ビークルの周りの緑色の円が資源共有範囲である。
この円の中に資源を共有したいビークルを入れる必要がある。(なおどちらかの円に入っていればよいので、相手のほうが大きければ自分の円に相手を入れずとも問題はない)
くっついた状態がお互いに輸送できることを示している。
この円を広げればさらに遠くても共有できるわけだが、この円の半径はビークルのマテリアルと電力のうち大きいほうの最大保有資源量に依存している。(詳しくは下のコラムで)
とりあえず沢山持てるビークルほどこの円は大きくなるのだ。
ちなみに、高度は関係なくxy平面に投影した円の中に入ればよい... つまり判定は高度方向に無限の長さを持つ円柱型なのだ。球ではなく。
プレイヤーは何を設定するの?
まず分配においてプレイヤーが設定できる項目が三つあり、ビークルの役割とその要求量、そして序列だ。
いずれも上記の資源についてで書いてあるアイコンをクリックすると選択しているビークルのものがでてくる。
The Creator・Cargo・User/採掘班・輸送班・戦闘班
直訳だと、生産者、輸送艦、消費者になる。
マテリアルを採掘するビークルをCreator、輸送するビークルをCargo、戦闘したり実際にマテリアルを消費するビークルをUserに設定するというのが通常の想定だろう。
マテリアル/電力要求量(%)
ビークルの最大保有可能マテリアルに対する割合表示。
ビークルが最低限確保したいマテリアル量。マテリアルを譲渡する際にCreatorもCargoもこの設定分だけは絶対に渡さず残す。User同士ではこの要求量に応じてマテリアルを分配する。
序列(0 ~ 5)
CargoとCreatorにのみ設定できる番号。役割をUserに設定すると番号設定部分は非表示になる。CargoとCreatorでもCreatorのほうがこの番号が高いとCargoはCreatorに自分の資源を譲渡する。
ようは番号が高いほど強いのだ。
さて、この三つの項目を抑えたうえで役割それぞれに着目して資源分配法則を見ていこう。
役割ごとの資源分配法則
Creator/採掘班
保有資源量が自身の要求量を下回らない限りで、詰め込めるだけCragoに資源を詰め込む。この際Cargoの要求量は関係なく最大まで積もうとする。
Userにも資源を詰め込むが、この場合はCargoと違いUserの要求量までしか渡さない。
尚、相手のCargo/Creatorの番号が自身より低いなら渡さない。(逆にもらう)
Cargo/輸送班
保有資源量が自身の要求量を下回らない限りで、Userの要求量まで資源を詰め込む。
また、相手の番号が自身より高い場合はCreator/Cargoでも資源を渡す。(もちろんこの際も自身の要求量はキープする)
User/戦闘班
CargoやCreatorに対しては例外なく資源をもらう側だが、同じUserならそれぞれの要求量に応じて分配する。
これだけ知っておけばおそらくやりたいことは十分できるはずである。
しかし、ここで終わっては「とことんやさしい」が口上だけになりそうなので具体例を書いておく。
具体例(輸送の自動化)
-後方生産拠点Aさんと輸送艦Bさん、前線生産拠点Cさんの場合
この場合A→B→Cと運びたい。ここでRTG駆動のAさん,Cさんはマテリアルがいらないとして、エンジン駆動のBさんは最低限全体の10%マテリアルを常に持っておきたいなら....
Aさん:Creatorでマテリアル要求量は0%,番号は0
Bさん:Cargoでマテリアル要求量は10%,番号は0
Cさん:Creatorでマテリアル要求量は0%,番号は1
とすればよいわけだ!
同じ番号ならCargoはCreatorからもらえるだけもらえるので、マテリアルが移せる距離まで近づけばA→Bとマテリアルが、
相手の番号が高い場合、Cargo/Creatorの区別なく低いほうから高いほうに移動するので、B→Cと移る。
さらにBは要求量10%になってるのでちゃんと10%は残してマテリアル切れを起こす心配はないのだ。
あとはMキーで戦略画面を開き移動ループを指定して、輸送艦が自動的に特定の地点を周回するように設定しよう。
Shiftキーを押せばルートを続けてさらに決められるわけだが、ここで移動先に指定した別の点をもう一度指定すればループを作ることが出来る。(周回設定の場合は頂点が×ではなく〇になるのでそれで判別するとよい)
これにより輸送艦を自動で行ったり来たり、永遠に輸送任務に従事させることが出来るわけだ。(資源の共有は非実体化状態でも行われるため、処理を軽くするための非実体化を忘れないよう注意)
一本線に見えるが実際は二つの地点間を行ったり来たりするようになっている。
これらを組み合わせるとこんな感じにできる。Creator,Cargoがそのビークルの役割で、隣の[~]は序列、(~k)が保有マテリアルである。このように輸送艦の周回設定をして、序列をうまく決めることでマテリアルを下へ下へとプレイヤーの介入なしに送り届けることが出来るのだ。
ちなみにビークルをクリックすればビークルを目標地点として指定できるので、うまく使えばいちいち設定する手間も省けるかもしれない。
コラム:共有範囲円の半径
マテリアルと電力どんな関係?
左からマテリアルボックス1m^3+バッテリー1m^3、バッテリー1m^3のみ、バッテリー2m^3である。
そうなのだ。あくまでマテリアルと電力のどちらかが適用され、合算はされないのだ。
ちなみにバッテリーは1m^3(1ブロック分)で15000の電力、マテリアルボックスは1m^3(1ブロック分)で500マテリアルの容量を持っている。電力15000の範囲=マテリアル500の範囲である。
基本的にマテリアルボックスのほうが体積的にはバッテリーより大きくなることが多いと思われるので、以下円の半径はマテリアルで調べているが... 電力で知りたい人はマテリアルの数値を30倍すればよいだろう。
それぞれの資源共有可能円の大きさ
円の半径[m]=min(2000,資源搭載可能量/100)
※min(a,b)はa<bのときa、a>bのときbとなる関数
半径という意味ではコンテナを4箱以上置くのは意味がなさそうである。
Commodities/マテリアル遠隔共有
ここには書いてないが、コレとは別にマテリアルをワープさせて送る方法もある。その方法に関してはこちらのページを参照のこと。
コメント
- とりあえず完成!わかりにくいとか誤字とか間違いとか有益な情報とか何かあったらどうぞ。 -- kuramubon? 2020-10-30 (金) 21:22:23