12cm30連装噴進砲

No.051
	12cm30連装噴進砲		対空機銃
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装		対空	+8
	対潜		索敵
	命中		回避
	射程
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発解禁日:2020年2月7日、改修可、入手方法
改修更新
12cm30連装噴進砲 →*1 12cm30連装噴進砲改二
12cm30連装噴進砲は、艦載用対空ロケットランチャーです。 四式ロケット式焼霰弾（ロサ弾）を30連発で連続発射する脅威の弾幕は、肉薄する敵艦載機から味方艦を護ります。 ぜひ、改装した伊勢・日向に満載して、敵空母の猛攻を突破してください！

ゲームにおいて

• +8と高い対空値を持つ装備。対空特化艦にはぜひ装備させたい。
  装備する艦を選ばない（潜水艦以外）ので、駆逐艦など素の対空値が低い艦に有効。
  主砲や副砲と扱われない機銃カテゴリなので、連撃・カットインの発動条件に影響しないのもよい。
  • 2014/3/28アップデートで「3.7cm FlaK M42」が実装されるまで、サービスインから約1年の間、最強の対空機銃だった。
    • 2014/9/12アップデートで対空が+2され、対空値だけなら同装備に匹敵するようになった。
      ドイツの機銃はどちらも非常に入手しがたい一方で、本装備は持参艦が多く入手性は圧倒的に上。
  • 2015/3/13アップデートで「25mm三連装機銃 集中配備」(対空+9) が実装され、国産対空機銃最強の座も明け渡した。

入手方法について

• 2020/2/7アップデートで開発可能になった。
  • 運営ツイッターの発言によると、航空母艦、水上機母艦、航空戦艦等の航空機運用艦(所謂空母系艦娘)を秘書艦にした状態でのみテーブルに追加されるようだ。
  • 戦艦や重巡など砲戦系艦娘では開発報告がなく、他の機銃とは違う。
    • 「46cm三連装砲」や「九一式徹甲弾」との同時狙いはできないことに注意されたい。
  • 改修で必要になるまではそこまで大量に必要になるわけではなく下記のように持参艦も多いため、初心者のうち（少なくとも明石を所持するまで）は狙って開発する意味は薄いか。電探開発のついで程度でもよい。

持参装備での入手

• 改造で持ってくる艦がそこそこいるので、気が付くと結構な数が手元にあったりする。
• 改修での需要が高いため、持参艦の面々を1人ずつ集めた程度では確実に足りなくなる。
  • 初期装備艦は下表の通り。

    Lv	艦娘	備考
    1	雲龍
    25	瑞鶴改
    30	翔鶴改
    35	千歳航改、千代田航改
    50	千歳航改二、千代田航改二 龍鳳改、天城改、葛城改	龍鳳*2、天城、葛城は要：改装設計図 x1
    80	隼鷹改二、扶桑改二	扶桑は要：改装設計図 x1
    85	神鷹改二	要：改装設計図 x1、試製甲板カタパルト x1
    88	伊勢改二	要：改装設計図 x2、試製甲板カタパルト x1、戦闘詳報 x1
    90	日向改二	要：改装設計図 x2、試製甲板カタパルト x1、戦闘詳報 x1、新型航空兵装資材 x1

    • 千歳と千代田は入手が容易な上にLv50まで上げればLv35時点のものと合わせて2つ入手できるが、1隻をLv50まで上げるより2隻をLv35まで上げた方が必要な経験値は3,500少なくなる（その際の改造による資源消費の合計は、1隻をLv50までが弾800・鋼1220。2隻をLv35までが弾860・鋼1580である）とはいえ低レベル水母と改レベル軽空母では火力やMVP調整に大きな差があるので、Lv35で止めるかLv50まで育てるかはレべリング方法などを踏まえて選ぶと良い。

任務での入手

• 任務報酬は下記の通り。この他にも期間限定ミニイベントの報酬で入手できた。
  • 『松輸送作戦、継続実施せよ！』x2（選択報酬）
  • 『戦闘航空母艦一番艦、演習始め！』x2（選択報酬）
  • 『新しき盾』x2（選択報酬）
  • 『「十八駆」演習！』x2（選択報酬）クォータリー
  • 『対空兵装の拡充』x2（選択報酬）
  • 『対空兵装の整備拡充』x2（選択報酬）クォータリー
  • 『工廠稼働！次期作戦準備！』x2（選択報酬）クォータリー
  • 『【作戦準備】第二段階任務(対地/対空整備)』x3（選択報酬）

改修について

• 2018/2/5アップデートで改修可能となり、上位装備の「12cm30連装噴進砲改二」に更新できるようになった。
  • ★無しから共食いとなり、★maxまで最低14個必要。更に更新時には「25mm三連装機銃」3個と「戦闘詳報」1部も必要となる。
• 伊勢改二*3、日向改二*4では、「改」の時と違い改修ができなくなってしまう。
  • 改修で「12cm30連装噴進砲改二」を量産する場合、改二にするのを保留するか2隻目を用意する必要がある。

消費装備として

• 「12cm30連装噴進砲改二」の改修消費装備としても必要となった*5。
  • ★+6以降で2つずつ消費するようになり、★maxまで最低8個必要。
  • 12cm30連装噴進砲と改二の間では対空値の性能差はないため、更新した改二の対空値を本装備の★maxに追い付かせるには改二も★maxまで上げる必要がある。
• 他に「大発動艇(八九式中戦車＆陸戦隊)★+6～★+9」(消費数2/★)、「艦載型 四式20cm対地噴進砲★+6～★+9」(消費数1/★)) の改修消費装備として必要。

その他

• 掲示板等での通称は「ロケラン」「噴進砲」「RAM」など。
  • ただし「ロケラン」はWG42 (Wurfgerat 42)にも使われるので注意。また、本装備に対地特効は無い。
  • 上位装備の12cm30連装噴進砲改二が実装された現在では単に「噴進砲」と言うとをそちら指す場合も多いため注意が必要。
  • 「RAM」は本来この装備を指す語としては不適切だったりする。詳しくは小ネタを参照。

• 2014/12/25に発売したfebri vol.26の田中Pインタビューによれば、対空システムの更新によって「これまで非力であった対空機銃も個艦防空では相当に有効になった」らしい。
  • その後の検証で、個艦防空に相当する対空砲火での加重対空値の計算(対空砲火参照)において、機銃カテゴリに6倍の補正がかかることが判明した。
    これは対空装備の中で最大の倍率である。
    • 本装備の加重対空値は+48となり、1つ装備で装備艦の割合撃墜数が12%、固定撃墜数が4機上昇する。
  • 一方、艦隊防空については+1.6とそれほど高くはない。本装備は上記インタビューの言葉通り個艦防空用といえる。
  • この装備は説明文のとおり本来はロケットランチャーなのだが、このゲームでは機銃扱いである。

対空機銃上位早見表(装備最大値/対空機銃上位早見表/テーブルより転送)

小ネタ

• 元ネタは帝國海軍の十二糎二八連装噴進砲…ではなく、その後継の30連装モデル。連装数以外は殆ど同じもの。
  本来30連装噴進砲はレイテ沖海戦の戦訓から急遽開発が決定したもので、信濃に搭載予定だった。
  • 実際に搭載されたのは護衛空母である海鷹のみ。まだ未実装艦ではあるがいろいろと武勲があるので実装が期待される。
  • 装填されるのは四式焼霰(しょうさん)弾と呼ばれるロケット弾。ロケット式焼霰弾なのでロサ弾とも呼ばれていた。
• 因みに上の改造等で持ってくる空母達や伊勢・日向に載っていたのは元々の28連装のもの。
  30連装を載せた記録があるのは正規空母葛城と特設空母「海鷹（未実装）」のみである。
• 「砲」とあるが構造的にはロケットガンではなくロケットランチャーで、ロケランの通称はそこから。
  • また、RAM（近接防空ミサイル）の通称も一部ではあるらしいが、撃つのはミサイルではないので実は全くの別物である。
    これは箱型の発射機にロケット弾が多数並んでいる様がRIM-116 RAMのランチャーにどことなく似ているせいかもしれない。
• 有効射程は1,500mほどで、敵機の撃墜は難しかったという。
  しかしその威嚇効果はかなりのもので、伊勢では急降下爆撃の回避に活用していたそうだ。
  中瀬艦長曰く、突っ込んでくる敵機の鼻先でこれを炸裂させたら、敵機が右に左に逃げて行くのが見えて痛快だったとのこと。
  日向の野村艦長は、高角砲よりも噴進砲のほうがよく当たったと証言している。
• 1回撃つごとに発射炎により過熱するため、担当砲員は防炎服装備が必須。それでもかなり危険だったそうだ。
  また、再装填にもかなり時間がかかり、速射性が必要とされる対空砲としては致命的な問題も抱えている。斉射するとフレームが歪んで使い物にならなくなるから、実戦では半分しか弾を込めたとか込めなかったとか...
• 本砲搭載のロサ弾は対空ミサイルのような「敵機に命中させる」性格のものではなく、
  射出後に時限信管でロサ弾1発あたり60発（つまり60発Ｘ30連装＝1,800発）内蔵されている黄リン性焼夷弾をばら撒き、
  「航空機が入れないエリアを作る」という使い方をする防御兵器である。
  • そもそも対空機銃は敵機を撃墜するのも主目的ではあるが、敵機を近づけない・投弾、爆撃コースに乗せないことも目的の兵器である。高い対空値は恐らく後者の効果を重視した為だと思われる。
    • 実際の所昭和18年頃には高角砲による早期撃墜はほぼ諦められており、敵機撃墜の主役は機銃になっている。
      高角砲が敵機の攻撃行動を阻止し、掻い潜ってきた敵機に対する最終防御射撃が機銃とされた。
• 当時、類似した装備が英独海軍に存在した。「Mark1,3inch,U.P.」と「8.6cm Raketen Sprenggranate L/4.8」である。
  • イギリス海軍の「Mark1,3inch,U.P.」は、PAC*8ロケットと呼ばれ、発射後、弾頭から100m超のワイヤーに爆薬を懸吊したパラシュートが展開し、空中に一時的な機雷網を敷設するものである。
    なお、U.P.とはUnrotated Projectile（＝非回転発射体)の略であり、つまり翼安定式ロケットのことである。
  • 日本陸軍では阻塞弾発射機と言う同種の装備を開発、運用していた。
    
    
• この噴進砲の開発者のひとりが、戦後日本のロケット開発に協力し「ペンシルロケット」を作っている。
  ペンシルロケットはのちの日本のロケット研究・開発の礎となっており、現在日本で活躍しているミューロケットやイプシロンロケットは噴進砲の遠い未来の姿……かもしれない。
  
  
• 公式4コマでは伊勢が持参した噴進砲を白雪が節分で豆をバラまくのに愛用しているのが印象深い。

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