WG42 (Wurfgerat 42)

Last-modified: 2021-09-29 (水) 02:01:54
No.126
WG42(Wurfgerät 42)対地装備
装備ステータス
火力+1雷装
爆装対空
対潜索敵
命中回避
射程装甲-1
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修不可
航空巡洋艦、海防艦、潜水艦、潜水空母、
揚陸艦、潜水母艦、金剛改二丙比叡改二丙陸奥改二
神威改母宗谷Conte di Cavourにも装備可能
重雷装巡洋艦、練習巡洋艦には装備不可
例外として秋津洲*1伊勢型改二は装備不可*2
入手方法は「ゲームにおいて」を参照
かの国で開発された対地対艦攻撃用の艦載ロケットランチャー装備「WG42」です。
Uボートにも搭載され、実際に運用されました。命中精度には難がありますが、ごく浅い深度なら水面下から発射可能な、
潜水艦発射対地ミサイルのご先祖様のような装備で、主に対地攻撃に有効です。

ゲームにおいて

  • 2015年2月6日実装。2015年冬イベント「迎撃!トラック泊地強襲」の海域突破報酬、及び同イベントで実装のU-511が持参する初期装備として入手できた。
  • 攻撃時専用エフェクト有り。陸上型深海棲艦への昼砲撃戦・夜戦での通常攻撃で専用エフェクトが発生する。連撃・カットイン攻撃等でのエフェクト発生は無いが、対地特効はもちろん有効。
  • コンプティーク2015年3月号において、「今回の冬イベでは使わないのですが、これこそ----」という意味深な記述があるがおそらく本装備のこと。このイベントに陸上型の敵はいなかった。
    • 実装後の次のイベントである2015年春イベント「発令!第十一号作戦E-4では駆逐軽巡が必須の連合艦隊で陸上型の敵と対峙するため、本装備を活用する機会が生まれていた。
    • 2016年冬イベント「出撃!礼号作戦」で初登場した陸上型ボス「集積地棲姫」にはそれ以前の特効補正(砲戦火力+75)に加えて新たなキャップ後補正が設定されており、
      本装備を2つ搭載した4スロ軽巡が夜戦火力キャップを超える大ダメージを与えるという現象が見られ、大活躍した。

  • 本wiki上でWG42(Wurfgerat 42)とゲーム中と違う表示になっている理由は"ä"の文字化け防止("ä"は環境依存文字)という技術的な理由である。*4

対地特効補正について

乗算補正aキャップ後
補正
補足
ソフト
スキン
砲台小鬼離島棲姫港湾夏姫集積地
追加
1積み×1.3×1.6×1.4×1.4×1.25
2積み
以上
×1.82×2.72×2.1×1.68×1.625
加算補正b
全陸上型共通
補足
1積み+75
2積み+110
3積み+140
4積み+160

集積地追加のみキャップ後補正、他は火力値にかかる補正。
補正のかかる正確な位置については対地攻撃を参照。

  • 駆逐艦や軽巡洋艦をはじめとした幅広い艦種に搭載可能な陸上特効装備。
  • 火力の低い駆逐・軽巡等の場合、これ1つのみを搭載しただけでは決定打になりづらいので注意。
    • 例えば、主砲/主砲/WG42と搭載した綾波改二の夜戦連撃攻撃力(1発あたり)は、対ソフトスキンで約220、対集積地で約275、対砲台で約310、対離島で約230。火力に優れる綾波改二でさえ、1積みではフィニッシャーとして見るには少々心もとない。
    • 本装備のみで高装甲の陸上型深海棲艦を相手取る場合は、基本的には2つ積むことが望ましい。その上で夜戦連撃を維持できるとベター。
      • Ташкент改大淀改G.Garibaldi改等、4スロット艦であれば、主砲/主砲/WG42/WG42と搭載することで強力な対地攻撃力と夜戦連撃を両立できる。
        また、阿賀野型改は3スロットであるものの、補強増設に副砲を搭載することで2積みと夜戦連撃の両立が可能。
      • Commandant Teste改夕張改二特陸奥改二金剛改二丙、また補強増設を利用した由良改二等もこの装備構成は可能。
        ただし、これらの艦の場合、より優秀な陸上特効装備が搭載可能であったり、火力が高く1積みでも十分な火力を出せたりするため、主砲/主砲/WG42/WG42等と積むメリットはあまりない。
    • 補強増設に副砲が搭載可能な4スロット艦である大淀改や練習巡洋艦改の場合は、本装備を3つ積んだ上での夜戦連撃も可能だが、搭載数を2つから3つに増やしても効果は薄いため、メリットはあまりない。
      対地攻撃力を更に上げるのであれば同カテゴリ装備の20cm対地砲や、爆雷カテゴリの二式迫撃砲を積むとよい。
      • 2積みの時点で対地攻撃力が十分であれば、水偵や電探、夜戦装備等の補助装備も視野に入る。
  • 潜水艦・潜水空母にも搭載可能。ただし特二式内火艇とは異なり、本装備は昼砲撃戦への参加トリガーにはならないので注意。

同カテゴリ装備との比較

同カテゴリ装備との比較

  • 同カテゴリ装備である20cm対地砲と比較すると、基本的には1積みの場合は本装備の方が高威力、2積みの場合は20cm対地砲の方が高威力と言う関係になっている。
    • 20cm対地集中との比較の場合、1積みではほぼ同等、2積みでは20cm対地集中の方が高威力。
    • 本装備と20cm対地砲(もしくは集中配備)を混載した場合は、どちらも1積み時の補正が適用される。火力が低い場合、加算補正で勝る混載が一番高威力になる。

他カテゴリ装備との比較

他カテゴリ装備との比較

  • 搭載可能な艦が近しい二式迫撃砲、及び同集中配備との比較では、対地攻撃力の面では全面的に本装備が優位。ただし迫撃砲には対潜能力があるため、単純な上位互換ではない。
  • 上陸用舟艇や特型内火艇が搭載可能な艦の場合、陸戦隊特二式内火艇等を搭載した方が威力が高くなることも多い。
    • 四スロット艦の場合も、多くは陸戦隊+特二式内火艇の混載と夜戦連撃の両立が優秀で、本装備をあえて積むメリットは薄い。
      Gotland andraは特二式内火艇が搭載できないため、弾着観測射撃を捨てて対地を最重視する場合は本装備も視野に入る。
    • 連合の第一艦隊等で昼戦を重視する場合や集積地棲姫への攻撃力を重視する場合、上陸用舟艇+特型内火艇+本装備の組み合わせを搭載することもある(通称対地セット、対地3点セット等)。
      キャップ前攻撃力を稼ぐことでT字不利や中破などの悪条件下でも攻撃力を維持できる他、集積地追加補正が跳ね上がるため昼戦でワンパンも可能になる。
      • ただし、陸戦隊と特二式内火艇の改修が十分な場合、その2スロットだけでも十分な攻撃力になることが多い。
        更に本装備を積むか、あるいは電探や水戦等、艦隊を補佐する装備を搭載するかは要検討。
  • 三式弾(及び同改)が搭載可能な航巡・航戦等の場合、ソフトスキン型を攻撃する場合は三式弾のほうが威力が高くなる。他の陸上型を攻撃する場合は本装備が優位。
    なお、どちらを搭載した場合も、昼戦の場合はキャップに阻まれやすく効果が見えづらいのは同様。
    • 三式弾と本装備の混載も選択肢。昼戦での弾着連撃が出来なくなる代わりに、対地攻撃力を底上げする形になる。
      • 航巡が離島棲姫や港湾夏姫を攻撃する場合、どちらの装備も1つのみでは威力不足気味になるため、有力択。
      • ソフトスキン型を攻撃する場合も、航巡の場合は中破夜戦連撃がキャップに到達するようになるため有用。
        航戦の場合は火力の高さから、三式弾のみでも中破夜戦連撃がキャップ付近まで到達するため、この目的での混載はメリットが薄い。
      • 鈴谷改二熊野改二の場合は補強増設に副砲が装備可能。そのため夜戦連撃を維持しつつ三式弾+本装備2積みということも可能。対地攻撃力がより強力になる。
        ただし、昼戦は単発砲撃固定になる他制空補助等もできなくなるため一長一短。

小ネタ

  • 陸軍用のロケット弾を改造した水中発射可能な対地・対艦用ロケットランチャー。Wurfgerätをカタカナに転写すると「ヴルフゲレート」。ちなみにWG42をドイツ語で発音すると「ヴェーゲー ツヴァイウントフィアツィヒ」となる。
    Wurfが発射(英語のthrow)、Gerätが装置(英語のdevice)の意味で、直訳すれば「発射装置42」で、意訳としては「1942年式(ロケット弾)発射機」。
    • 空気のない場所でも発射可能なロケットモーターを使用しているため、水中発射を可能としている。
  • 原型はドイツ陸軍の砲兵部隊が運用した「30cmネーベルヴェルファー 42(30cm NbW 42)」。
    • ネーベルヴェルファーは直訳すると「煙幕弾発射機」であり、甲標的のようにこのロケットランチャーの目的を秘匿するため付けられた名称。
      元々は毒ガス散布用のロケット弾兵器として開発されたのだが、ドイツ軍が毒ガスの使用を躊躇し続けたため*5、簡易的な榴弾砲として使用されている。
      移動可能な6連発射機にて運用され、面制圧力が高く、独特の低く唸るような発射音から、連合軍からは「キーキー・ミニー(唸るミニー)」と称され恐れられていた。
    • 他にはロケット弾運搬用の木枠を簡易の発射台にして運用する方法やSd Kfz251ハーフトラックの側面に発射台を取り付けて運用する方法があった。この発射台を取り付けたハーフトラックは兵士たちから「歩くスツーカ(Stuka-zu-Fuss)」や「吠える雌牛(Heulende Kuh)」と呼ばれた。
    • ちなみに妖精さんは小脇に軽々と抱えているが、弾頭1発あたり重量は127kgもあった。
  • この兵器がUボートに搭載された経緯はと言うと、ペーネミュンデ陸軍兵器実験場*6の技師であり、ロケットの誘導や管制の第一人者であったエルンスト・シュタインホフ博士と、その弟でUボート艦長のフリードリヒ・シュタインホフ大尉が対ニューヨーク攻撃の方法として共同で考えだしたアイディアの実験だそうである。
    • 当時ドイツではニューヨーク攻撃の手段を幾つか模索していたのだが、その中でシュタインホフ兄弟は「潜水艦にロケットを積み、そのロケットでニューヨークを爆撃する」というアイディアを提案したのである。
  • 実際に1942年の5月から6月にかけて、シュタインホフ大尉の当時の乗艦であったU-511が実験艦として供され、WG42の発射実験を開始。
    艦側面に対して発射可能なようにラックを配し、水深12mの海中から甲板上のWG42を発射することに成功している。
  • 対護衛船団用に有効かと思われたこの装備だったが、いざ搭載してみると無誘導のため照準の正確性に欠け、またラックとロケット弾が水中抵抗を産み、Uボートそのものの性能や操縦性に悪影響を及ぼすなどの欠点が露呈。
    • そのうちにニューヨーク攻撃計画も無期延期となり、そのままこのアイディアはお蔵入りしてしまった。
  • しかしUボート戦隊の総指揮官であるカール・デーニッツ提督はこのロケットUボートのアイディアを支持しており、1943年頃には新たに開発されたV-1飛行爆弾、V-2ロケットの搭載潜水艦が考案されている。
    • 1944年の夏には黒海の第30Uボート戦隊所属の3隻のUボートにロケットランチャーが搭載され、再び発射試験を実施している。
    • 最終的にペーネミュンデ施設は「水密容器にV-2ロケットを格納し、Uボートで曳航してニューヨークの射程圏内まで運ぶ」という奇想天外な案を発案しているが、結局それが完成する前にドイツは敗戦してしまった。
      • しかしながら、これはまさに現代の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)そのものであり、発想自体は間違っていなかった。
  • なお考案者のシュタインホフ兄弟のうち、フリードリヒ・シュタインホフ大尉はアメリカの捕虜となった末の自殺という不幸な最期を遂げている。
    エルンスト・シュタインホフ博士もペーネミュンデ施設の技術長だったヴェルナー・フォン・ブラウン博士らと共にアメリカの「ペーパー・クリップ作戦*7」によってアメリカに連行させられた。
    だが彼はアメリカでの研究環境が気に入ったのか、その後アメリカ国籍を取得し、同国のロケット技術の向上に貢献した。なお、フォン・ブラウン博士は後にNASAを率いてアポロ計画を成功させることになる。興味がある人は宇宙開発史という点から調べてみよう。
  • 実際の打ち上げ画像など(英語ページ)

この装備についてのコメント


*1 秋津洲改は装備可能
*2 改は装備可能
*3 仕様変更以前は効果が低すぎたためか、検証が捗っていなかった。砲戦火力+61未満のボーナス補正だったと推定される。
*4 pukiwikiではウムラウト文字をページ名に使用できない。なお、厳密な転写規則では"ä"は"ae"と置き換えるのが推奨されているため、その場合は"Wurfgeraet"という表記になる。
*5 ガスの使用への報復や二次被害を恐れ、さしものヒトラーも首を縦に振らなかった、というよりヒトラー自身も第一次世界大戦で毒ガス攻撃で一時失明したいう説があり、その影響があったかもしれない。
*6 V2ロケットを始めとしたナチス・ドイツのロケット技術の開発を行った施設。
*7 優秀なドイツ人科学者をアメリカに連行する秘密作戦