モンスター/鋏角種

Last-modified: 2023-08-03 (木) 10:07:12

MH4で新たに追加されたモンスターの分類カテゴリーの1つ。

目次

概要

  • 甲虫種甲殻種と同様、節足動物系の姿をしている。
    MHW:Iまではスキュラ科の2種しか確認されていなかったため、詳細な分類の基準は不明だが、
    ネルスキュラは口部に種族名にもなっている“鋏角”という顎状の器官を持っており、
    これが鋏角種へ分類する上での大きな目安になっている可能性が極めて高い。
    • 後に登場したヤツカダキとその幼体については、口部に鋏状の器官が確認できるものの、
      積極的に攻撃に用いてくることはなく、武具の素材に転用することもできない。これは亜種も同様である。
      少なくとも、鋏角と呼ばれる部位が素材として得られるかどうかは、種を区別する基準にはなっていないようだ。
  • 実は、モデルになったと思われる生物グループが実在する。その名も鋏角亜門
    このグループに属する生物は、いずれも頭部の口の前の体節に「鋏角」という顎のような器官、
    および頭胸部に「触肢」と呼ばれる一対の第二付属肢を有しており、それが分類基準の1つにもなっている。
    実際、ネルスキュラのモデルとなった生物であるクモの仲間もこの鋏角亜門に属している。
    MHで明確に姿を確認できる鋏角亜門(らしき生物)にはカブトガニがいる。
    • ちなみに、鋏角亜門にはサソリの仲間も含まれている。
      サソリをモデルとしたモンスターと言えば、アクラ・ヴァシムアクラ・ジェビアがいるが、
      彼らは甲殻種に分類されている
      (アクラ・ヴァシム変種やアクラ・ジェビア奇種からは甲殻種の汎用素材が得られる)。
    蜘蛛がモデルになったとはいえ、もちろん現実世界と掛け離れた世界に棲むモンスターだけあって、
    脚の数が普通の蜘蛛よりも2本も少ない6本となっている、
    6本の脚のうち、前方に生えた2本が蟷螂のような鎌状の捕脚として発達している等、
    蜘蛛とは異なる特徴を多数有する。
    ネルスキュラが毒棘や毒針という武器を有する点は、その差異の最たる面であろう。
    • ネルスキュラが鋏角亜門であることを前提に考えた場合、
      前方の鎌状に発達した1対の脚は”触肢が発達したもの”と考えられるため、
      実質的な脚の本数は4本である可能性が高い。
      なお、ネルスキュラの鋏角と呼ばれる器官はバッカルコーン*1よろしく口から飛び出してくるアノ部分である。
    • ヤツカダキについては、爪のある肢は触肢であると資料集に記載されているため、
      こちらも脚の本数は4本…かと思いきや、よく観察すると巨大な腹部を支えるために
      後方に2本の脚が伸びているのが確認できる。
      このことから、ヤツカダキの脚の数はネルスキュラと異なり6本であると考えられる。
      もちろん幼体であるツケヒバキも同様。討伐されひっくり返った姿を見てみると分かりやすい。
      • 因みに、現実の鋏角亜門の生物が持つ鋏角は大抵鋏か折りたたみナイフのような構造であり、
        ネルスキュラのように多数の節に分かれ大きく展開する構造をした鋏角を持つ種は確認されていない。
        一方、触肢に関しては鋏状か触角状に発達している種が多いものの、
        ネルスキュラのように鎌状の触肢を持つ種自体は現実でも確認されている(ウデムシなどがそうである)。
    また、脚の数と共に実在の蜘蛛と鋏角種モンスターとの相違点として、
    鋏角種モンスターは昆虫の様に頭部と胸部が分割されているという点がある。
    実在の蜘蛛は頭部と胸部が分かれて存在しない「頭胸部(前体)*2」という部位を構成しており、
    首に当たる関節を持っていない。
    これはネルスキュラとヤツカダキの双方とも該当する特徴である。
    • 一応、鋏角亜門の中で腹部に毒針を持つ種類にはサソリ*3などが確認されている点や、
      鋏角亜門には蜘蛛やサソリの他にもダニやカブトガニなど様々な種類が存在している点などから、
      このネルスキュラも鋏角亜門ではあるのだろうが、蜘蛛とは異なる種類なのかもしれない。
      実際、ネルスキュラの分類は現実のクモ類が属する「クモ目」ではなく架空の「鋏角目」となっている。
  • 因みに鋏角亜門は節足動物の中でも初期に分岐した系統であり、
    アルセルタスら甲虫(昆虫)からすればダイミョウザザミ(エビなどを含む甲殻類)の方がまだ近く、
    ムカデやゲジゲジ(多足類)程度には遠い親戚となる。
  • かつてはネルスキュラ及びその亜種の2種しか確認されておらず、
    同じ種族数だったはずの牙竜種がMHWorldにて大幅に数を増やしたこともあり、
    最も属するモンスターの数が少ない種族となっていた。
    だが、MHRiseにて妃蜘蛛ヤツカダキとその幼体である臣蜘蛛ツケヒバキ、さらにその亜種ハゼヒバキが登場したことで、
    鋏角種は総勢6種となり、蛇竜種の3種を追い抜いた。
    • MHRise発売前に行われた合同メディアインタビューにてヤツカダキ実装に関して
      「海外では竜以外のモンスターも人気が高い」と発言しており、今後は更に種類が増える可能性もある。

余談

  • MH4発売当時、鋏角種に該当するモンスターはネルスキュラ1種では無いという説があった。
    …と言うのも、MH4の勲章には特定の種族を全て狩猟すると手に入る勲章があるのだが、
    ネルスキュラを狩猟した時点では勲章が追加されないのである。
    初登場のモンスターに亜種が存在したという例が無いため、ネルスキュラの他に未知の鋏角種が存在するのか、
    それとも鋏角種の勲章は例外的に存在しないのかと、ファンの間では議論されていた。
    • しかし、勲章が全て明らかになると、蛇竜種と鋏角種には勲章が無いことが判明した
      蛇竜種と共に、一種しか大型モンスターのいない種族は勲章が存在しないようである。
    • ゲネル・セルタスがPVにて初登場した際は、意図的にその全貌が隠されていたこともあり
      第2の鋏角種ではないかと推測する声が相次いだ。
      結論から言えばゲネル・セルタスは甲虫種に属するモンスターだったわけだが、
      ゲネル・セルタス(とアルセルタス)の骨格はネルスキュラのそれと共通している。

該当モンスター

  • リンク先に一覧表あり。

*1 クリオネの持つ触手状の捕食器官。普段は頭部に収納されているが、獲物を発見するとクリオネ自ら頭部を開いて6本のバッカルコーンを飛び出させ、それで獲物を抱え込むようにして捕獲した後養分を吸収する。
*2 参照: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/頭胸部 鋏角類
*3 サソリの毒針の付いた尻尾は、実は腹部が発達したものである。