モンスター/鋏角種

Last-modified: 2026-07-13 (月) 22:42:58

MH4で新たに追加された、モンスターの分類カテゴリーの1つ。
現実の蜘蛛に近い外見や性質及び生態を有している。

目次

概要

  • 甲虫種甲殻種と同様、節足動物系の姿をしたモンスターが占める。
    MHW:Iまではスキュラ科の2種しか確認されていなかったため、詳細な分類の基準は不明だが、
    ネルスキュラは口部に種族名にもなっている“鋏角”という顎状の器官を持っており、
    これが鋏角種へ分類する上での大きな目安になっているという説が有力であった。
    • 後に登場したヤツカダキとその幼体のツケヒバキについては、
      口部に鋏状の器官が確認できるものの、
      積極的に攻撃に用いてくることはなく、武具の素材に転用することもできない。これは亜種も同様である。
      少なくとも、鋏角と呼ばれる部位が素材として得られるかどうかは、種を区別する基準にはなっていないようだ。
  • 同じく種族数2種だった牙竜種がMHWorldにて大幅に数を増やしたこともあり、
    最も属するモンスターの数が少ない種族となっていたが、
    MHRiseにて妃蜘蛛ヤツカダキとその幼体である臣蜘蛛ツケヒバキ、さらにその亜種ハゼヒバキが登場したことで、
    鋏角種は総勢6種となり、蛇竜種の3種を追い抜いた。
    • MHRise発売前に行われた合同メディアインタビューにてヤツカダキ実装に関して
      「海外では竜以外のモンスターも人気が高い」と発言しており、今後は更に種類が増える可能性もある。
      事実、MHWildsには7体目の鋏角種となるラバラ・バリナに加え、
      ネルスキュラベビーが事実上の8体目として登場することが発表され、
      最早少数勢とは言えない域に達しているかもしれない。
      • 現状確認されている小型種は全て大型種の幼体であり、
        実質的には5種、通常種だけで考えるなら実質3種しかいないとも言える。
        ただ、それでも当初に比べれば着々と仲間を増やしていることは間違いない。
  • 名称含めモデルになったと思われる生物グループとして鋏角亜門があげられる。
    このグループに属する生物は、いずれも頭部の口の前の体節に「鋏角」という顎のような器官、
    および頭胸部に「触肢」と呼ばれる一対の第二付属肢を有しており、それが分類基準の1つにもなっている。
    実際、現在確認されている全鋏角種のモデルであるクモの仲間もこの鋏角亜門に属している。
    MHで明確に姿を確認できる鋏角亜門(らしき生物)としてはカブトガニがいる。
    • ちなみに、鋏角亜門にはほかにサソリやダニ、化石種だがウミサソリといった多数の節足動物が含まれている。
      サソリをモデルとしたモンスターと言えば、アクラ・ヴァシムアクラ・ジェビアがいるが、
      彼らは甲殻種に分類されている
      (アクラ・ヴァシム変種やアクラ・ジェビア奇種からは甲殻種の汎用素材が得られる)。
    蜘蛛がモデルになったとはいえ、もちろん現実世界と掛け離れた世界に棲むモンスターだけあって、
    現実の鋏角類とは異なる…と言うか本当に鋏角類か怪しくなる特徴を多く持っている。
    例えば脚の数が普通の蜘蛛よりも2本も少ない6本となっているのが特徴。
    6本の脚のうち、前方に生えた2本が蟷螂のような鎌状の捕脚として発達している等、
    蜘蛛とは異なる特徴を多数有する。
    • 鋏角種が鋏角亜門であることを前提に考えた場合、
      前方の鎌状に発達した1対の脚は”触肢が発達したもの”と考えられるため、
      実質的な脚の本数は4本である可能性が高い。
      なお、ネルスキュラの鋏角と呼ばれる器官はバッカルコーン*1よろしく口から飛び出してくるアノ部分である。
    • ヤツカダキについては、爪のある肢は触肢であると資料集に記載されているため、
      こちらも脚の本数は4本…かと思いきや、よく観察すると巨大な腹部を支えるために
      後方に2本の脚のような部位伸びているのが確認できる。
      これが本当に脚であれば、ヤツカダキの脚の数はネルスキュラと異なり6本ということになる。
      もちろん幼体であるツケヒバキも同様。討伐されひっくり返った姿を見てみると分かりやすい。
      • 因みに、現実の鋏角亜門の生物が持つ鋏角は大抵鋏か折りたたみナイフのような構造であり、
        ネルスキュラのように多数の節に分かれ大きく展開する構造をした鋏角を持つ種は確認されていない。
        一方、触肢に関しては鋏状か触角状に発達している種が多いものの、
        ネルスキュラのように鎌状の触肢を持つ種自体は現実でも確認されている(ウデムシなどがそうである)。
    また、脚の数と共に実在の鋏角類と鋏角種モンスターとの相違点として、
    鋏角種モンスターは昆虫の様に頭部と胸部が分割されているという点がある。
    実在の鋏角類は頭部と胸部が分かれて存在しない「頭胸部(前体)*2」という部位を構成しており、
    首に当たる関節を持っていない。
    これはネルスキュラとヤツカダキの双方とも該当する特徴である。
    • なお、蜘蛛に似た環境生物には頭部と胸部が存在せず、
      前体は頭胸部の形態を呈している。
      これらは鋏角種よりもよっぽど現実のクモ含む鋏角類に近しいと言えるであろう。
      • 更に言えばなんと複眼が存在している。MHWilds登場のラバラ・バリナに顕著だが
        他の種でも討伐後によく観察すれば多数の眼が集合してるのがわかるだろう。
        陸棲鋏角類は進化の過程で複眼を退化させ単眼のみを持つようになった中
        鋏角種が複眼を保っているのはなかなか異質と言える。
        一応カブトガニやすでに絶滅したウミサソリなどの原始的な水棲種には複眼が存在するため
        完全に鋏角類からかけ離れた特徴というわけではないが、
        やはり現実の蜘蛛と完全に同じわけではないようだ。
      • そしてあろうことか鋏角類には存在しないはずのが存在している。
        ただ、現実にもヒヨケムシのように一見大顎類の顎に似た鋏角を持つものもいるので
        鋏角種の顎も実際は細分化された鋏角なのかもしれない。
    総括すると現実の鋏角類といくつか相違点があるどころかそもそも鋏角亜門なのかすら怪しい特徴を持っている。
    事実顎や複眼、首の関節といった特徴はむしろ大顎類中の六脚類(昆虫を含む)に近かったりする。
    尤も途中で現実の鋏角類と異なる違う進化の経路を辿ったためあのような姿になっただけで
    実際にはちゃんとした鋏角類である可能性も否定しきれない。
    なお、蜘蛛らしい種が多い鋏角種の分類は現実のクモ類が属する「クモ目」ではなく架空の「鋏角目」となっているが
    門といった階級には触れられてないため鋏角亜門じゃないのに鋏角目であるなんてことも考えられる。
    • 因みに鋏角亜門は節足動物の中でも初期に分岐した系統であり、
      甲虫(昆虫)からすればエビやカニなどを含む軟甲類(なお昆虫は分類学上彼らと同じ甲殻類に属す)どころか
      ムカデやゲジゲジなどの多足類(甲殻類と同じ大顎類)以上に遠い親戚となる。
    このように蜘蛛型のモンスターとされている一方で現実の蜘蛛とあまり身体的特徴が一致していない種が多いところは
    アラクノフォビア(蜘蛛恐怖症)への配慮の一環ではないかと推測する者もいる。
    • MHWildsでは「蜘蛛恐怖症対策モード」が実装された。
      対象のモンスターを半透明なスライムの外観に差し変える機能であるが、
      対象は一部の「多脚小型モンスターと環境生物」であり、
      ラバラ・バリナやネルスキュラなどの大型モンスターには反映されない。
      一方、小型のネルスキュラベビーにはしっかりと反映される。
  • クモは基本的に肉食*3であり、鋏角種のモンスターも現在確認されている種は全てがほぼ完全な動物食であるが、
    それゆえか他の生物に対する攻撃性が非常に強く、彼らが登場する各種ムービーでは他生物を襲う姿が目立つ。
    例えばヤツカダキ亜種は登場ムービーでハゼヒバキとの連携でラングロトラを爆殺し、
    ラバラ・バリナはストーリー中で単独行動してしまったエリックを、麻痺させ巣へ連れ込み拘束し、
    ネルスキュラはルロウを糸で丸めて喰おうとする側から見ると可愛い姿が描かれた。
    特に最後は、MH4でのデビュー早々にハンターを糸で拘束した上に毒の鋏角で両断せんとする強烈な殺意を露わにしている。
    あと一歩ハンターの対応が遅れていれば、後にゴア・マガラの暴威を止める者が居なくなり、
    危うくMH4(G)の物語やバルバレギルドの管轄域の生態系を破綻させる遠因となるところであった。
    また、仕留めた獲物から素材や毒を確保する、捕獲した獲物やその屍を糸で絡め取って保存するなど、
    獲物や食糧事情に関する設定が深く、そしてその設定に基づいた恐ろしい光景をゲーム内でも度々プレイヤーに見せつける。
    このように自然が秘める不気味で恐ろしい一面を表現する「汚れ役」として一役買う事が多い。

該当モンスター


モンスター名別名英名初登場作品
ネルスキュラベビー-Nerscylla HatchlingMHWilds
ネルスキュラ影蜘蛛NerscyllaMH4
ネルスキュラ亜種骸蜘蛛Shrouded NerscyllaMH4G
ツケヒバキ臣蜘蛛RachnoidMHRise
ハゼヒバキ衛蜘蛛PyrantulaMHR:S
ヤツカダキ妃蜘蛛Rakna-KadakiMHRise
ヤツカダキ亜種熾妃蜘蛛Pyre Rakna-KadakiMHR:S
ラバラ・バリナ刺花蜘蛛Lala BarinaMHWilds


派生作品
モンスター名別名初登場作品
侵獣ネルスキュラ-MHST3

*1 クリオネの持つ触手状の捕食器官。普段は頭部に収納されているが、獲物を発見するとクリオネ自ら頭部を開いて6本のバッカルコーンを飛び出させ、それで獲物を抱え込むようにして捕獲した後養分を吸収する。
*2 参照: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/頭胸部 鋏角類
*3 現実世界においては、およそ4万種以上が確認されているクモの中で草食性である事が確認されているのはたった1種のみ。しかもこのクモは2009年に中央アメリカで発見されたばかりの新種で、即ちこれ以前は草食性のクモは存在しないと考えられていた。