システム/環境生物/クグツチグモ

Last-modified: 2024-04-18 (木) 19:32:34

MHRiseにて登場した環境生物の一種。
本項では近縁種である「オニクグツ」についても記述する。

目次

概要

  • 大社跡寒冷群島溶岩洞密林及び城塞高地での生息が確認されている猟具生物に分類されるクモの一種。
    それぞれ気候は大幅に異なるものの、基本的に崖の近くでモンスターの来ない開けた場所にぽつんと居ることが多い。
  • 外見はもふもふとした黄色いマダラ模様の体毛に包まれていて、よく見ると頭部にネコミミ角のようなものが生えている。
    ときおり第一脚(いちばん前の脚)を振り上げて威嚇するため、遠目に見ても分かりやすいのが特徴。
    ハンターに威嚇する様子がかわいいと人気である
  • 本種は徘徊性のクモ*1であり、
    獲物や外敵と遭遇した際は腹部から強い粘着性のある糸を吐き出し、動きを封じてしまうという。
    この糸は大型モンスターですら一時的に動けなくなるほどの強度を誇り、
    自分よりも大きい相手を拘束して捕食する様子が人形を操るように見える事から名付けられた。
    カムラの里のハンターはこの生態に注目し、
    回収したクグツチグモを大型モンスターにけしかけて操竜蓄積を行う事で狩猟に利用している。
    • クグツチグモの吐き出す糸は放物線を描いて飛ぶ上、ハンターが向いている方向にしか飛ばない。
      その上モンスターが動けばすぐ外れてしまうような短い飛距離しかないので意外と当てるのにはコツがいる。
      未発覚状態の徘徊中や、遭遇直後の威嚇などを狙うと良いだろう。
      また、この糸は攻撃判定である上に貫通しない為、
      糸の射線上に小型モンスターや環境生物がいるとそちらに吸われ、不発に終わってしまう。
      上述の通り射程も短いのでできる限り対象に密着して使うのが良い。
    • クエストの最初期ならばほぼ一発で確実に操竜待機状態まで持っていく事ができるが、
      多人数のマルチプレイだったり二回目以降の操竜を狙う場合は
      クグツチグモでも必ず操竜出来るとは限らないので注意。
      操竜にはクールタイムがあり、この期間中はクグツチグモでも鉄蟲糸技でも操竜待機状態にならない上、
      二回目以降は操竜への耐性値が上がるからである。
      とはいえ適切なクールタイムが過ぎれば多くの場合はクグツチグモで再び操竜出来るだろう。
    • カムラの里にとってこの使い方が一般的であるのか、
      操竜のチュートリアルではウツシ教官が用意してくれたクグツチグモでアオアシラを操竜する。
      因みにこのクエストのクグツチグモはいくら拾っても無限に再出現する
      一体どれほどの量を捕まえてきたのだろうか……?
      この性質を利用して、猟具生物を500匹捕まえると手に入れられる勲章集めに利用できる。
      5匹捕まえると猟具生物入れが一杯になってしまうのでこまめに使用しながら拾おう。
    • 説明文から察するに肉食かつハンターの頭より大きい体躯を持っている上に自身より大きい獲物を喰らう
      と言うのにハンターは素手で鷲掴みにして捕獲、利用してしまう。やはり超人か
  • ベースキャンプやサブキャンプに近い所に配置されていることが多い。
    寒冷群島のクグツチグモは程よくサブキャンプに近く、ターゲットと関係ないモンスターをけしかけ易い。
    特に操竜を狙いにくい武器・入れ替え技でソロの場合は回収していくのも良いだろう。
    溶岩洞のクグツチグモはベースキャンプから少し距離があるものの、
    回収ルートの周囲にヒトダマドリが多くいるという特徴がある。
    強力なモンスターが多く生息しているため、ソロでは優先して回収しておくと安定度が高くなる。
    MHR:Sで追加された密林にも登場し、ベースキャンプから大翔蟲で付近に飛べる。
    が、崖途中の横穴にぽつんといるので回収は少し大変かもしれない。
    城塞高地にはなんと2匹存在しており、洞窟の中の支道の先と城塞の門の上に1匹ずついる。
    • 大社跡のクグツチグモは高台におりどのキャンプからも遠い為いまいち利用しづらいが、
      回収ルートが金霊テントウと大翔蟲で分かりやすくなっている。
      メインキャンプから取りに行く途中に火石コロガシの近くを通るため、ついでに取っていくのもいいだろう。

オニクグツ

  • MHR:Sから初登場となる新環境生物で、全身が薄い青色の体毛に覆われたクグツチグモの近縁種。
    青色のグラデーションと橙色のワンポイントが入った体色は、
    さながら青いオニを思い起こさせるような独特な存在感を放っている。でもやはり威嚇が可愛い
    その糸は通常種よりも強靭かつ強固な性質を持っているが、
    持続性はそれほどでもないため、一度っきりの使用に限られる。
    • 通常種と異なる点として、エリア同士をつなぐ道の近くに佇んでる傾向が多い。
      新フィールドである城塞高地のみならず、MHRiseからの各フィールドにも棲息している。
      各フィールドに2匹ずつ配置されているので、どこにいるのかしっかり把握しておきたい。
    • 参加要請でマルチに入った場合、他のハンターが既に持ち出している可能性がある。
      ガルクを連れているなら採取マーキングで確認しておくと無駄がなくて良い。
    • なんと塔の秘境にも生息しており超強力な希少種モンスター等が暴れまわる中、
      遺跡の破片にちょこんと乗っかり威嚇をしている。かわいい
  • クグツチグモと同じく捕まえてアイテムのように使用できる猟具生物だが、
    その効果はクグツチグモとは似て非なるものとなっている。
    使用するとハンターの腕からオニクグツが発射され、大型モンスターに着弾すると相手に捕まり、
    ハンターの手と着弾地点の間に鉄蟲糸のような糸がピンと張られる。
    この糸を引っ張る事で、大型モンスターをハンターの方向に引き寄せる事が出来るのだ。
    但しこの糸は、一定時間たつかモンスターとハンターの距離が一定以上開くと切れてしまう。
    また、糸を張った後にモンスターが移動し、
    ハンターとの間に当たり判定のある障害物があった場合も同様に切れる。
    切れそうになると糸が赤く光るので注意しよう。
    • 操作方法は、switchの場合は
      ①Yボタンで、モンスターに糸をくっつける
      ②引っ張りたい位置まで移動して、もう一度Yボタンを押すことで引っ張る
      と、非常にお手軽。
      • なぜかチュートリアル画面ではアイテムスライダーからのアイテム選択の説明が表示される。
        後述するMHW:Iのクラッチクローを使ったことがないハンターは余計に混乱するかもしれないが
        実際は上述の通り簡単に使える環境生物のため
        これまで「良く分からない」と敬遠している狩人たちにはぜひ使い方を覚えて頂きたい。
  • 基本的な使い方としてはハンターの手前方向にあるオブジェクトや障害物にぶつけ、
    ダメージと転倒によるダウンを狙うというもの。
    MHW:Iにおけるぶっ飛ばしやMHRiseの操竜中の突進離脱に似た要素だが、
    環境生物を拾って使うだけというお手軽さが傑出していると言える。
    また、翔蟲によってスタイリッシュな空中戦が出来るようになったRiseらしく、
    空中で放ち、空中でモンスターを引き寄せるという芸当も可能。
    当然、罠を置いた方向に引っ張って強引に踏ませるなんて活用方法もある。
    また更なる応用として、単に壁に当てるのみならず
    環境生物やフィールドギミックと連動して使うようにすればより効果的である。
    他には、合流してきた他の大型モンスターにぶつけて乱入者を操竜待機状態にすることも考えられる。
    特に2頭以上のクエストかつ乱入者もターゲットだった場合は、両者にダメージも入り一石二鳥。
    • 溶岩洞のフィールドギミックである噴出孔は操竜の突進離脱や爆弾などでしか発動できず、
      お手軽には使用しづらく当てにくいもののダメージは大きいという代物であった。
      しかし、オニクグツを使用すれば噴出孔の目の前で発動するだけという楽さで
      簡単に大ダメージとダウン+水やられか火やられが取れるのである。
    • MHR:Sから各フィールドに設置された環境生物の「イロヅキムシ」は
      壁に複数匹で張り付いており、突進離脱等でモンスターをぶつける事により
      身体に付着した粉塵を爆発させてモンスターに複数ダメージを与えられるのだが、
      これも突進離脱ではなくオニクグツを使用すれば格段に狙いやすくなる。
  • このようにフィールドギミック等をより簡単かつ効果的に使用できるようになるため、
    オニクグツを見かけたらぜひ積極的に拾っていこう。
    特にマスターランクのクエストが難しいという場合も、
    こうしたギミックを利用する事で活路が開ける事もあるだろう。
    フィールドギミックを抜きにしても手頃な壁さえあればほとんど任意のタイミングで結構な時間のダウンを誘発できるため、
    大技やコンボを叩き込む起点にしたりモンスターが自己強化を行ったら転倒させて強化部位を一気に叩くなど、汎用性は高い。
  • ただし、オニクグツを外してしまえばそのままどこかに行ってしまうため、
    基本的に外したら終わりの一発勝負になる。
    特に素早いモンスターや移動し始めたモンスター相手に外してしまう、
    MHRiseのアイテムの投擲に慣れていなくて明後日の方向に飛んでいってしまうなどの失敗はよく報告され、
    途方に暮れるハンターも続出しているようだ。
    1番手っ取り早く安定しやすいのは、モンスターにもよるが足元に潜り込むなどして密着してから投げること。
    普段からインファイトをする双剣や片手剣等ならよりやりやすいだろう。
    • また、このモンスターを引っ張る効果は、基本的に
      モンスターが通常の立ち状態であることが条件となっている。
      この為、地面に潜り半身を出しているジュラトドスやオロミドロ、
      尻尾で直立している状態のビシュテンゴなどは引っ張ることができず
      その場でダウンさせるのみとなってしまう。
      ホバリングしているモンスターを地上から引っ張った場合も同様で、その場で墜落ダウンを奪えるのみ。
      この他、傀異バーストや形態変化中などのスーパーアーマー状態のモンスターは引っ張れない、
      エリア移動ルーチンが作動したモンスターには糸すらつかない等いくつか制約がある事には注意しよう。
      移動先で待ち構えてモンスターが着地した直後に投げても、エリア移動の動作中という判定で
      糸が弾かれることもある。
    • 基本的にはこうした立ち以外の状態にあるモンスターは引っ張るべきではない場面が多いが、
      バゼルギウスに関しては閃光玉耐性があり墜落させる事が難しい、
      往復絨毯爆撃の最中に墜落させられるため、機会があれば引っ張ってみるのも悪くないだろう。
      かのモンスターの象徴的な行動を潰して地面に叩き落とすのはなかなかに気持ちが良いハズだ。
  • Ver.11ではオニクグツでモンスターを引っ張った時にモンスターの状態によって引っ張ることができなかった場合、
    オニクグツを消費せずもう一度引っ張ることができるように変更された。
    なお、ここでいう「引っ張ることができなかった場合」というのは、
    モンスター側がいわゆるスーパーアーマー状態で一切のリアクションが無かった場合のみを指し、
    引っ張ったが壁に届かなかった場合や、通常の立ち状態でないモンスターをその場でダウンさせただけの場合は、
    引っ張ること自体は成功したという扱いとなって普通に消費してしまう。この点は引き続き注意すべし。
    ちなみにこの変更点が発表された際ハンターの間ではオニクグツをヨーヨーのようにする遊びが立案されていた。
    もしモンスターに触れなかった場合も判定に含まれていたらオニクグツは暇つぶしのおもちゃ扱いされたかもしれない。
    ちょっと見てみたかったかも。
    また、Ver.12ではオニクグツの投擲時にモンスターに当たりやすくなるように調整が行われた。

余談

  • 名前の由来は十中八九「傀儡(くぐつ)」+「土蜘蛛」だろう。
    土蜘蛛は地面に穴を掘って巣を作る大型のクモを指すこともあるが、元々は古代日本において
    ヤマト政権に従わない豪族達を指す言葉であり、後に巨大な蜘蛛の妖怪として扱われたものである。
    • ちなみに別名は「やつかはぎ」。下記の彼女の名前の由来でもある。
  • デザイン等のモチーフは、ハエトリグモの仲間と考えられる。
    ハエトリグモは徘徊性のクモで、飛び跳ねて小さな虫などを捕えるのが特徴。
    春や秋に室内でピョンピョンしている小柄なクモがこの仲間である*2
    • クモは目が悪く、振動などを頼りに狩りをするものが多いが、
      ハエトリグモはかなり視力が良く、離れた位置の虫をきちんと視認して追いかけ、飛び掛かって捕食する。
      この性質から周りの物によく反応し、体全体をピョコピョコと回して辺りを見回す仕草なども見られる*3
      クグツチグモの動きはこの仕草をベースとしている可能性が高い。
    • 腹部を持ち上げて相手に見せるという仕草は、「ピーコックスパイダー(クジャクグモ)」と呼ばれるクモが
      モチーフになっている可能性がある。
      こちらはオーストラリアに住むハエトリグモの仲間で、オスが派手で美しい模様をもつ事で有名。
      メスへの視覚的なアピールとして腹部や第三脚を立てて左右に揺らす動作から、クジャクの名が付けられている。
    • 「第一脚を持ち上げる仕草」だけで言えば、日本でもカタオカハエトリやウデブトハエトリなどに見られる。
      これらのクモは、第一脚を交互にゆっくり上下させながら歩き回ることが多い*4
  • クグツチグモ、オニクグツは鋏角種として知られるネルスキュラ、ヤツカダキと異なり、頭部と胸部が明瞭に分かれていない。
    これは現実のクモ類にも見られるものであり、頭胸部(前体)と呼ばれる構造である。
    肢も四対あり、モンハン世界においてかなり現実のクモに似た生物であると言えよう。
  • 今作には巨大な蜘蛛であるヤツカダキも登場するが、彼女に対しても問題なく効果を発揮する
    身体中に自身の糸を纏わせているヤツカダキさえ一発で動きを封じてしまうとは……。
    ヤツカダキより遥かに小さい体躯を持ちながらもその糸の性能は異常に高いようだ。
    大きかったら確実に鋏角種に分類されていただろう。
    というか「自身より大きい獲物を拘束して捕食する」とあるのにクグツチグモ自身も結構大きい。
    この調子なら小型モンスターくらい普通に捕食していそうである
    (現実の大型クモも哺乳類や鳥類等、自身より大きな獲物を食べることもある)。
  • オニクグツの糸を引っ張るだけでモンスターを引き寄せられるハンターの腕力がよくネタにされるが、
    糸自体が大きく収縮する性質を持っているならば、ハンターはその場で踏ん張ればいいだけなのでいくらかハードルは下がる。
    アトラル・カにも同じことが言えよう。
    どちらかというと、その力に耐えながらモンスターに張り付いているオニクグツ自身の力の方が恐ろしいと言える。
    • 更に可能性を挙げれば、オニクグツが顎などをモンスターの皮膚に食い込ませ
      引っ張られることでモンスターに激痛を与えて自発的に走らせるとかなら力は不要である。

関連項目

システム/環境生物
システム/環境生物/カスミジョロウ- クモ型先輩環境生物
システム/環境生物/スカベンチュラ- クモ型先輩環境生物その2
モンスター/鋏角種 - 蜘蛛仲間
登場人物/ウツシ


*1 巣を作らずに徒歩で獲物を探すクモの総称。毒グモとして知られるタランチュラなどが該当する。ちなみにタランチュラに限らず、人に危害を及ぼすような毒を持つクモは稀である
*2 大きな体を持ち、素早く走るのはアシダカグモなど別の仲間
*3 クモは頭から胸にあたる部位が「前体(頭胸部)」という一体の部位になっており、頭だけを動かすことが出来ない。この点は多くの創作で見られるクモと異なる
*4 アオオビハエトリやアリグモ類など、常に両手を持ち上げる傾向のあるクモもいる。どちらもアリの触角に見立てた動作なのだが、前者はアリに近づき捕食するための擬態、後者はアリに似せることで外敵から逃れるための擬態と考えられている
*5 鉄蟲糸を一瞬でエリア内に張り巡らせてモンスターを強制的に操竜待機状態にする