MH3のチャットの変換の蔑称。名前の由来は誤変換が多いことから。
WiiのATOK変換エンジンはゲームソフト内の辞書に基づいて変換しているため、それが原因となっている。
目次
概要
- 一言で言うならばAHOなATOK。
キャッチコピーの「かしこい日本語ATOK」と対比でネタにされる事も多い。
- MH3のチャットは作品中の武器・防具・用語の一発変換に特化しているが、
以前のシリーズの変換は出来ない(龍刀【紅蓮】、封龍剣【滅一門】)など。
さらに同作に出る火竜砲改を火竜崩壊と変換してしまう(火竜砲は1発変換可能)。
更に言ってしまえば飛竜種と古龍種の一発変換が出来ない上に、
人と変換しようとすると"ヒと"と変換されるのは有名な話。
また、作中に出てくるはずの抜刀術【技】/【力】などの変換にも対応していない。- その一方で、何故か音楽グループ名の変換がやたらと充実しているほか、
おジャ魔女どれみやモーニング娘。、金正日などなど、確実にゲーム内では使われない単語は変換できる。
一体何を基準に辞書を作ったのか…
このため、MH3におけるAHOKの下記の如き痴呆ぶりは、
カプコンが力尽き、開発期間内に辞書を仕上げられなかったことが理由であると推測される。
上記のような余計な変換に力が入っているので腑に落ちない部分もあるが……。 - その一方で、何故か音楽グループ名の変換がやたらと充実しているほか、
- MH3における有名な誤変換は以下の通り。
- 人 → ヒと
- 角 → ツの
- モンハン → 門半
- 亜種 → 亜主
- 希少種 → 木章主
- 抜刀会心 → バット迂回心
- 抜刀減気 → 抜刀元気
- 耳栓 → 耳線
- 回避性能 → 会費性能
- 防具 → 簿宇愚
- スキル → 素着る
- ボウガン → 簿右岸
- 闘技場 → 討議上
- 気刃斬り → 奇人切り
- 火竜砲改 → 火竜崩壊
- クエ → 食え
- 高難度 → 江南度
- 気になる → キになる
- 飛竜 → 非流
- 古龍 → 古流
- お知り合い → お尻愛
- 続編となるMH3GのHDver.(Wii U)では大幅に修正されている…のだが、
相変わらず「亜種」等の使用頻度の高い単語が一発変換できなかったり、
変換が予測変換オンリーだったりする為使いにくかった。
しかし、後にアップデートで大幅な改善がなされ、学習辞書まで搭載された。
ATOK以外の派生形
- MH2での変換も中々ぶっ飛んでいた。
- 一番有名なものでは、「はじめておあいします(初めてお会いします)」が
「恥メテオ愛します」に変換される。メテオ部分が優先されてしまったのだろうか? - ただし、ゲーム内単語の変換はかなりカバーされており、手の込んだものとして、
「ぶた」が「モス」、「くろねこ」が「メラルー」と変換されたりする他、
「おくりゅう」が「黒龍」と変換されるなど、前作(MHG)におけるユーザー間でのスラングをも取り入れていた。
- 一番有名なものでは、「はじめておあいします(初めてお会いします)」が
- MH4(G)以降は、3DS内蔵のものとは異なるモンハンオリジナルの変換エンジンが登場した。
文字のフォントが太めで角ばっているのが特徴的。
闇玉などのモンスターの素材や作中に登場するほぼ全てのモンスターの別名、
オンラインで役立つ文*1などが予測変換でも出せるようになり、困ることはほぼ無くなった。- 一方で素材名優先なため、そうびと入力すると「装備」ではなく「槍尾」に変換されるという不可避な弊害も発生している。
また、「咆哮」、「業物」や「G級」といった単語は相変わらず一発変換に対応しておらず、
意外な所で困る場面もないとはいえない。
- 逆に、なまじ優秀であるがゆえに予測変換でネタバレを食らう場合もある。
例えば「い」を入力すると、予測変換の上段に「イビルジョー」が出現したり、
次回作のMHXでは禁忌のモンスターである「アルバトリオン」が普通に変換の対象であったりした*2ため、
これらの頭文字を何の気なしに打って予測変換で引っ繰り返る羽目になったプレイヤーが続出した。
- この弊害が起こった事象として、MH4発売前のプレゼンテーション映像が公開された際、
藤岡Dがインターネットマルチプレイでチャット機能を使用する場面(11:00~)にて
「だれ」の予測変換で「ダレン・モーラ…」という文字列が映ってしまった。
「ラ」以降は見えなかったものの「ジエン・モーラン」を髣髴とさせることから、
当時伏せられていた「ジエン・モーランに似た赤褐色の超大型モンスター」の名称なのではないかと大きな話題を呼んだ。
実際その通りだったので、結論から言えば公式放送で名前がほぼネタバレされたといえる。
- また、MHX(X)にはドンドルマグロのような未登場アイテムが、予測に表示されるという事象が発生している。
MH4Gからの抜き忘れ、もしくは登場予定があったが没になったのだと思われる。
- 3DS作品で用いられたこの変換エンジンは何故か日本の駅名の予測変換に強く、
用意されたモンハンワードの予測変換より優先順位が高く設定されている物が多い。
例としては、- 「たち」→立川→立花→……太刀
- 「しな」→品川→信濃町→……シナト村
- 「はち」→八王子→八幡→……ハチミツ
しかも、大阪府の駅名はほぼ一発変換可能という謎基準で、
試しに「いず」と入力すると「伊豆」より前に大阪の駅名「泉大津」「泉佐野」「泉ヶ丘」が出てくる。
これは恐らくカプコンの本社が大阪にあることに因むもの…なのだろうか。- カプコンは2016年に3DSにて『めがみめぐり』と言うゲームをリリースしている。
このゲームは当時あった全国の鉄道駅の全てを巡ることができると言う中々気合の入ったもので、
3DS作品のモンハンには本作の開発中に使った変換エンジンをそのまま流用したのではないかと言われている。
- 一方で素材名優先なため、そうびと入力すると「装備」ではなく「槍尾」に変換されるという不可避な弊害も発生している。
- 誤変換で例示した通り「もんはん」と打つと一番左の予測に「門半」という謎の文字列が表示される一方、
「ぽけもん」は普通に「ポケモン」と表示されるというフシギ種変わり種もある。
この変換、MHXX時点でも直っていなかったのだから驚きである。
- PS3版MHF-Zでの変換はMHF-Z独自のIMEで行われていたが、その評価は非常に低かった。
どういうわけか、多くの単語での変換で大量の顔文字が変換候補として上位に表示されるのだ。
例えば「俺」という漢字よりも自分を指差す動作を表す顔文字が優先される。
単語によっては変換候補の1ページ目が顔文字で埋まることもざらである。
また使用頻度の高いゲーム単語に対応していないものが多く、
特に武器名・素材名などで一般的に使われない単語は絶望的である。
それでいて学習機能などといったものは付属していない。- 顔文字がでしゃばってくるのはPS3版のみであり、360版やWiiU版ではこのような鬱陶しい現象は起こらない。
なお、360版では360側の辞書機能によりPC版のように任意の単語を辞書登録することが出来、
MHF-Z側のIMEが多少貧弱でも360本体側でカバーできる強みがある。 - PSVITA版、PS4版のMHF-Zではハード側のIMEで変換作業を行うため、
基本的にゲーム用語などの一発変換などは出来ない。
しかし学習機能、ユーザー辞書が存在するため各自で対策は容易。
PC版と同じく、日常会話で困らないように留意しよう。
- 顔文字がでしゃばってくるのはPS3版のみであり、360版やWiiU版ではこのような鬱陶しい現象は起こらない。
現代の予測変換
- MHWorld(PS4版)では、ゲーム内用語の辞書登録に加え学習機能も搭載されており、
歴代シリーズでもトップクラスに変換機能が充実している。
ただし、アップデートで追加された要素に関わる単語(追加モンスター名(別名含む)や「歴戦王」など)
が予測変換に追加されたりはしないため、これらの単語は学習機能を利用する必要がある。- 超大型アップデートとなるMHW:Iでは、追加モンスターやシステム関連の用語が予測変換に大幅追加された。
ただしあくまでアイスボーンの追加分ということで、MHW時代の追加要素に関わる単語はノータッチ。
またネタバレ防止のためかは不明だが、ラスボス狩猟後に登場するモンスターは1種を除いて、
たとえ正式に任務クエストで狩猟したあとでも予測変換に追加されない*3。
- 超大型アップデートとなるMHW:Iでは、追加モンスターやシステム関連の用語が予測変換に大幅追加された。
- Nintendo Switch版のMHR(:S)では、Switch本体依存の変換エンジンで文字を入力する。
十字キー入力だと時間を要するので、文章を打ち込む際は予測変換頼りになることが多い。- この予測変換だが、無駄に記憶力が優れている。
ある単語を入力すると、予測最上段にこれまで連ねて入力した単語が出てくる上に、
それが数年前に変換した文字列であっても出され続ける。
モンハン以外のゲームで変換したものも残ってしまうので、棲み分けが利きづらく少々不便である。 - 変換頼りの対策として、テーブルモードの場合はテレビ出力用ドックにUSBポートがあるため
そこに有線キーボードを接続するとタイピング入力ができる。
携帯モードやSwitch Liteの場合は、サードパーティ製のポータブルUSBハブスタンドを使うと対応できる。
- この予測変換だが、無駄に記憶力が優れている。
- Steam版での変換は個人のPCで行われる為、かなり使い勝手がよい。
辞書に登録したり頻繁に変換させたりすれば、
「凶刃」や「鋭牙」などの単語も学習させることができ、一発で変換させることが可能。
ただし、日常の変換に(変な)モンハン用語を出さないように注意しよう。
また、いわゆる一行AAなども登録さえすれば簡単に出せることから、チャットでAAを使う人も非常に多い。
また、Windows標準の変換エンジンの他にも多種多様な変換エンジンが存在し、
ユーザーはそれらから好きなモノを使えるため、変換精度を自分好みにカスタマイズすることが可能。
加えて、Windows10以降のOSであれば予測変換がネット上で検索に使われるワードにまで及ぶ、
クラウド候補機能があるため、特にPC側で工夫しなくてもモンハン用語を一発変換できるケースもある
(逆にそれが邪魔になることもあるが、設定で無効にすることは可能)。