ブルグラント
武骨な狩猟笛にブルファンゴの皮を巻き付けた狩猟笛。
野性味溢れる音色に森がざわめく。
ワイルドグラント
ブルグラントの最終強化版。
その音色で森の獣を従え、目指す頂へ猛然と駆け上がる。
目次
概要
- MHXから登場した、ファンゴの皮を使った狩猟笛。
その外見はファンゴの背中に大きな耳を付けたような、なんとも言い難い不思議な形である。
笛の先端には大きな空洞があり、ファンゴの皮を仕切りとして張ってあるので
正面から見るとまるでブタ鼻のようなユニークな形状になっている。
ただ、笛の全体像としては首を切り落とされたファンゴのようにも見えるため、
人によっては抵抗感があるかもしれない。
一方で前面の毛皮部分には朱色で目と眉毛のような線が描かれており、
そこを顔と見なすこともできる。
また、4つの脚もちょこんと再現されており、棒につかまったファンゴのようにも見える。
そのため見ようによっては郷土玩具のようで可愛らしい。
- ボーンホルンからの派生で入手できる。
なんでもブルファンゴの皮を巻き付けて作るらしい。
- どんな音がするのか見当もつかない狩猟笛の一つ。
実際に演奏してみると、「ブモッ!ブモッ!」という豚や猪のような野性味溢れる鳴き声が。
ベースとなったボーンホルンとは別物すぎるのもお約束である。
性能
MHX
- ボーンホルンLV2から派生する。
誕生時のステータスは攻撃力110、黄色ゲージ、
わずかなマイナス会心(-5%)、音符は白・青・黄。
スロットはボーンホルンと変わらず無し。
スタミナ減少無効や氷属性防御強化の旋律は、雪山での活躍が期待できる。
寒さ無効と耐だるま状態を持つボーンホルンとは、相手にするモンスターによって使い分けよう。
- LV4まで強化するとスロットが1個空く。
それほどレアな素材は必要ないので、強化しておくと便利かも知れない。
- 最終強化はワイルドグラントLV5。
音符は紫・青・黄。
マイナス会心は変わらないが、攻撃力は230に達し、わずかな青ゲージ。
匠+2でそこそこの白ゲージが出る。
赤音符は無いものの、物理特化型でけっこう殴り性能が高い。
- 同色の音符を持つライバルはセルレギオスの笛二種。
あちらは素で斬れ味白を有する他、斬れ味修復ギミックまでも備えている。
ついでにスロット数もこちら以上という隙の無さ。
一応火力面ではワイルドグラントの方が上なので、完全に負けたわけではない。
MHXX
- G級の追加によって限界突破が可能に。
ドスファンゴ素材とカブレライト鉱石*1を使っていきなりレベルを一つ上げられ、
攻撃力が260に、スロットが2個に増える。
G級序盤のお供として強化してもいいだろう。
幸い、G★1のキークエにドスファンゴが出現するため、素材調達には困らない。
え? エルダーホルンでいいだろって?
- LV8で「バルバールグラント」となり極致を迎える。
- 攻撃力330、会心率-5%
- 音色はそのまま紫・青・黄
- 斬れ味は素で白10、匠でも白が伸びるだけ
- スロット2
上位では火力面でレギオス笛には勝っていたが、G級になるとそれすらも逆転されてしまう。
流石にファンゴ素材で終盤まで戦うことは無謀だったようだ。
MHRise
- 今作もブルファンゴが登場するが、素材を手に入れてもこの笛の名は見当たらない。
しかし、上位になりファンゴの上毛皮を入手すると...
ブルグラント復活!
今作もボーンホルン系のハードボーンホルンからの派生強化で手に入るが、
生産で入手することも可能になった。
ファンゴの上毛皮を始めとして、強化の場合は上質な毛皮も要求されるため、
普段から小型モンスターを狩っていない人には意外と面倒である。
ただし、百竜強化の引継ぎまでこだわる場合は生産だと選択肢が狭まるのに注意(詳細は後述)。
- ブルグラントIの時点では、
攻撃力180、会心率-5%、斬れ味は極短の青と少ない緑、スロットなし。
砂原に行けるようになればケストドン素材を使うことでブルグラントIIに強化可能。
攻撃力が190になり、緑ゲージがマシな長さになるので鈍器運用が視野に入る。 - 雪鬼獣の剛毛と獣玉を入手できれば最終強化ができる。
最終強化銘はワイルドグラント。- 狩猟笛トップの攻撃力230
- 会心率-5%
- 素の斬れ味は青10。匠2から白ゲージ。
- スロットなし
- 無属性
- 旋律は
- ♪♪精霊王の加護
- ♪♪のけぞり無効
- ♪♪気絶無効
- 百竜強化は
- 防御力強化III(+30)
- 鈍刃の一撃 (緑ゲージ時、低確率で攻撃力1.2倍)
- 大音量演奏 (旋律の効果範囲が2倍になる)
- このように、ブルファンゴの笛とは思えない超攻撃性能を持つに至る。
今作の笛の攻撃力の平均は180程度なため、230はやたらと高い値である。
狩猟笛の衝撃波ダメージは攻撃力と斬れ味を参照して威力を決めるため、その点でも高評価。
そのうえ強化に必要な素材も易しく、かかる金額もそれなりで入手しやすい。
本当に頂へ駆け上がることができたようだ。MHX系列のブルグラントと同じとは思えない出世である。
攻撃力UPの旋律が吹けないのが気になるが、
それを手に入れていたら火力面ではこの笛一強になってしまうので妥当な設定だろうか。
- 旋律は防御よりであるが、いずれも地味ながら強力。
特に上位後半のモンスターは非常に高い火力を持っているため、
奏でておけば安心して猪突猛進戦えるだろう。
気絶無効により雷属性やられを無効化できるため、ラスボス含む雷属性使い全般に相性抜群。
精霊王の加護もあるため、スライドビートで敵の攻撃を真正面から受けながら突っ込む
まさにブルファンゴのような戦闘も可能。- v1.0~v2.0の時点では支援笛としては体力回復旋律のある物に注目される事が多く、
この武器はその高攻撃力に注目される事が多かった。
しかし、v3.0で追加された高難易度クエスト群やヌシジンオウガ戦等では
回復笛だけでは回復しきれないスピードで体力が減る点、連続攻撃→乙や
気絶→乙、ガンナーの一撃死…というパターンが非常に多いために
精霊王の加護と気絶無効を併せ持つ事から殴りと支援を両立できる笛として評価される事となった。
単純な攻撃力の面では破笛シャダーや百竜笛【如意自在】等の登場でやや不利になったが、
百竜強化に大音量演奏を持つという強みもあり、ガンナーに旋律効果を掛け損なう事が少ない、
共鳴音珠の攻撃UP範囲が狭く使い勝手が悪い問題をカバーできるなど、
脳筋なイメージに反してしっかりと味方をサポートしながら戦う事が可能である。
- v1.0~v2.0の時点では支援笛としては体力回復旋律のある物に注目される事が多く、
- 緑ゲージがそこそこ長く、更に百竜強化で鈍刃の一撃が付けられる、ファンゴ素材の武器という事で
いかにもブルファンゴフェイクをかぶって猪突猛進の鈍器運用が
できそうだが、ワイルドグラントまで強化すると匠2の時点から白ゲージが出始め、
最大白40と斬れ味フォロー系スキルで充分運用できるため火力期待値はこちらの方が高い。
単純に攻撃力補正が緑鈍器1.155倍に対し白は1.32倍な事もだが、狩猟笛の音波ダメージは
攻撃力と斬れ味補正だけが参照される為に緑鈍器にするとどうしても威力で劣ってしまう。
また、利便性重視で緑鈍器運用するにしても、単純に攻撃力が高い破笛シャダーや
攻撃力では一歩劣るが緑がやたら長く攻撃旋律もある蛙式・ヒキ音シなど強力なライバルがいるのが悩みどころ。
火力を突き詰めたいなら匠2+斬れ味フォロー、安定して殴りたいなら火力ドカ盛り+鈍器となるため、
好みに応じて選択できるようになっているのは救い。
- 鉄蟲糸技の選択は悩ましいが、どちらも利点があるため好みで選ぼう。
共鳴音珠で攻撃力UPを得て総合的な火力を得るのも良し、
気炎の旋律後に超高火力の震打をぶちかましてテンションをぶち上げるも良し。
他に攻撃力UPが吹ける笛がいる場合は感謝しつつ震打を装備していこう。
- 百竜強化に目を向けると、前述の通り高難易度帯では防御力の補強及び
大音量演奏は非常にメリットが大きい。一方で、鈍刃の一撃は鈍器運用すると
火力期待値がそれほど高くない事もあり、わざわざ他2つを差し置いて
採用する価値があるか?と言われるとやや怪しい所である。
ハードボーンホルンから攻撃力強化IIを引き継いで攻撃力を+6するという選択肢も
高攻撃力のこの武器ではかなり有力なため、現状では鈍刃の一撃の採用率は低い。
注意点として、ブルグラントからボーンホルンに巻き戻す事はできないので、
攻撃力強化IIを採用したい場合は注意が必要である。
MHR:S
- 舞台はカムラの里から観測拠点エルガドへ。
かつては制作難易度の低さとそれに見合わない攻撃力と支援性能を誇ったワイルドグラント。
MRに登ったカリピスト達がその派生形、ダイレクトグラントの性能を見てみると…- 里では見ることのなかった域の攻撃力260
- 相変わらずの会心率-5%
- 素では青20だが、匠Lv1から白ゲージが出現
- 突然空いたスロットLv2×1
- ◯◯特効もしっかり入る百竜スロットLv2
- 気になる必要素材はファンゴの厚毛皮×3、重厚な牙×3、極上の毛皮×2
破格すぎる。
- 攻撃力260という数値は同時期に強化できる笛と比べると頭ひとつ抜けた数値であり、
単純な数値だけで比較すると攻撃力UP旋律を含めても他の笛はダイレクトグラントに届かない。
オマケに今作もハンターX装備や狗竜腕で攻撃+匠が容易に組める上、新たに空いたスロットLv2に攻撃珠を詰めることも可能。
そして百竜スロットLv2に◯◯特効をつければ物理火力はさらに1.05倍。
そんな物理火力イノシシオバケがブルファンゴとケルビを狩るだけで作れてしまうのである。
ところ構わず走り回るブルファンゴの如く、MR序盤のスタートダッシュをかけるにはもってこいの一本と言えるだろう。- 今作の狩猟笛は「属性運用が強い」と言われているのは周知の事実だが、
それはあくまで鉄蟲糸響打があってこその話。
解禁されるのはMR4突入後と中盤以降であり、前作までの主流だった物理火力を重視した装備を
そのまま転用できるという点からも、攻略用として極めて優秀な笛である。
- 今作の狩猟笛は「属性運用が強い」と言われているのは周知の事実だが、
- またその次の強化に必要な素材もMR3への緊急クエストであるガランゴルムのものであり、
強化すれば攻撃力290、素で白ゲージ、スロットLv3と一足飛びでパワーアップ。
これはMR4くらいまでならそのまま持ちかえずに余裕で走り抜けられるほどである。
- そこからの強化は傀異化した骨が必要となるため、マスターランク解放までお預け。
最終強化であるバルバールグラントの性能は以下の通り。- 行く所まで行った攻撃力330
- 結局最後まで残った会心率-5%
- どういう訳か斬れ味は素で紫20、しかも匠で延長可能
- スロットも更に成長してLv4に
- 百竜スロットはそのままLv2
どこまで行くんだブルファンゴ。 - ひたすら物理に特化して走り抜けた結果、旋律による強化や匠を抜きにした場合の物理期待値は全狩猟笛中3位に。
スロットLv4も相まってEX☆1で作成できる武器として見れば十分すぎる性能だと言えるだろう。- とは言え、今作の最終強化全体で見れば攻撃力330前後に属性持ちの武器も多く、
火力面で見れば見劣りしてしまう場面も多い。
MHRise後半と同じく、無属性故の汎用性と旋律による事故防止性能の高さで差別化していく事となるだろう。
エンドコンテンツの傀異化モンスターは攻撃力がかなり高く、
さらに確定で気絶する傀異バーストを使用するため相性はいいと言えるだろう。
- とは言え、今作の最終強化全体で見れば攻撃力330前後に属性持ちの武器も多く、
- 余談として、本作では別の突撃野郎の狩猟笛も泥臭く雑に強い笛と、
物理型狩猟笛として属性重視の環境に真っ向から張り合える性能を有している。
しかもあちらは運用の側でも愚直なまでの突撃を求められるタイプなので、役割は被っていない。
突撃野郎同士の狩猟笛でコンビを組み、あちらの突撃をこちらの演奏で支援してやるのも乙な物だろう。
余談
- MHX系列のブルグラントは性能面では光るモノがあるのだが、どうにも存在感が薄い。
物理特化型としてカブラ笛のインパクト利便性に負けるせいか…
旋律は寒冷地向けだがヴァルキリコーダーが出来たら出番はないし…
ライバルが増える前の序盤に使ってあげよう。 - …と、一見地味な武器のようなブルグラントだが、注目される時はあった。
MHXの第一弾PVに抜擢され、新モンスターであるドスマッカォに音撃震をブチ当てるという活躍を見せていたのだ。
見たことのない装備、狩猟笛には珍しい派手な技、そして新しいドス鳥竜種と
新要素の詰め合わせのようなシーンであったため、
カリピストのみならず多くのハンターがこの一場面に関心を寄せた。 - が、一作挟んで復活したMHRiseにおいて親玉不在の中一心不乱に突撃し続けた結果、
トップクラスの武器と追い付け追い越せの争いを繰り広げるという
これまでの待遇からは想像もつかないほどの活躍を見せつけた。
続くMHR:Sにおいても相変わらず親玉は不在だが簡単な素材で強化できるのに一線級の性能を有しており、
ブルグラントの快進撃がどこまで続くのか、これからも目が離せないだろう。 - 名前のグラントは、おそらく英語のgruntから採られたものであろう。
ブタがブーブーと低い唸り声を上げる様子を表した言葉である。
狩猟笛らしく音に関する言葉から採られている。
gruntはうめき声や、不満を漏らすという意味もあるが、
MHX系列では自らの性能について何か言いたいことでもあったのだろうか。
バルバールグラントのバルバールは、古代ギリシャ時代の野蛮人バルバロスからか。
ギリシャ人からすると異民族は「バルバルバル」と喋るようにしか聞こえなかった
という理由でそう呼ばれたらしい。
防具の方でも野生と筋肉をアピールしまくっているブルファンゴらしい元ネタである。