この世を打ち崩す白き雪神の、第七の指の具現。
神は逃げる月をつかまえ、握り≪潰す≫。
ウカムルバス素材で作られた双剣。
登場作品はMHP2G、MHP3、MH4G、MHX、MHXX。
MH4Gでは初の強化先『崩天刃ヤッカオンカム』が登場した。
目次
概要 
- ウカムルバスのヒレを彷彿とさせる、大振りな鋸状の刃。
鋸目のためか斬れ味は悪く、会心率も低いものの、攻撃力は非常に高い。
また、若干ながら氷属性を宿しているほか、防御力に僅かなボーナスがつく。
- 属性値が低いことに定評があるウカムル武器だが、双剣の場合は属性ダメージにマイナス補正がかかる関係で、
特に属性ダメージを与えにくくなってしまっている。
とはいえ、与えられたとしても1hitあたり1~2程度の微々たるダメージであり、それほど気になるものでもないが…
- 逃げる月を捕まえると言うが、もちろんこの武器を握り潰せたりはしない。
性能 
MHP2G 
攻撃力 | 属性値 | 会心率 | スロット | 斬れ味 | 防御 |
---|---|---|---|---|---|
490 | 氷120 | -30% | --- | 青20→白20 | +10 |
- 非常に高い攻撃力を持つが、マイナス会心と斬れ味の悪さが難点。
属性値は非常に低く、実戦ではよほど氷に弱いモンスター相手でないと効果がないほどで、
ほぼ無属性双剣と化している。
ただ、白ゲージ時の期待攻撃力は全双剣中第3位の589と非常に高く、
攻撃力の高さが属性値の低さをカバーしている。- ちなみに、計算上は氷の耐属性値が11以上でないと属性ダメージを与えられない。
(白ゲージ時かつ属性強化スキル無しの状態)
- ちなみに、計算上は氷の耐属性値が11以上でないと属性ダメージを与えられない。
- 性能自体は悪くないのだが、実戦ではもっと他に適した選択肢があり、わざわざムルバスを選ぶまでもないのが実情。
氷属性双剣としては言うまでもなく双影剣GやアンフィスバエナGに劣り、
属性値を無視して無属性双剣として見ても、
より期待攻撃力が高くスロットもあるテッセン【凶】とブロスブロスGに劣りがち。
MHP3 
攻撃力 | 属性値 | 会心率 | スロット | 斬れ味 | 防御 |
---|---|---|---|---|---|
250→265 | 氷10 | -20% | --- | 緑60→青10 | +15 |
- 上位仕様となって再登場。
特徴的には前回とほぼ同じだが、素の状態でも緑ゲージが長く、継戦能力は上がっている。
ただ、匠で出る青ゲージはたった10とほぼ空気。
継戦能力を高める場合は、匠より業物の方が効率は良い。
- 属性値は相変わらず空気。計算上、氷の耐属性値が15以上でないと属性ダメージを与えられない。
- 低い斬れ味ゆえにヒットストップの影響が少なく、
攻撃する部位によるが、斬れ味の良い双剣より若干手数を増やしやすく、回避行動に移りやすい利点がある。- とはいえ、緑ゲージでも肉質が43以上になるとヒットストップがかかり始め、
青ゲージ以上とあまり変わらなくなる。
どちらかというと、弾かれない程度の硬い部位に攻撃した時の方が恩恵は大きい。
- とはいえ、緑ゲージでも肉質が43以上になるとヒットストップがかかり始め、
- ライバルは同じく緑ゲージ主体の覇爪アムルカムトルム。
あちらは攻撃力は同じだが会心率は高く、緑ゲージでの期待攻撃力はあちらの方が上。
ただ、緑ゲージの長さはこちらが上であり、継戦能力では勝る。
斬れ味が落ちにくい分、長期戦ではこちらが有利になる場合もあるため、一概に優劣はつけられない。
- 何気に防御力アップの数値が上昇したのに加え、
MH3以降は計算式が変更されてダメージ軽減率が高くなっているため、
MHP3が上位止まりなのも相まって前作ではほぼ空気だったこの特性も多少は価値を増している。
MH4G 
- 上位武器として再登場。性能は以下の通り。
攻撃力 属性値 会心率 スロット 斬れ味 防御 378 氷90 -30% ○-- 緑50→青20 +20
- MHP3の時と比べ、武器倍率が上昇しており、スロットも1つ付いた。
斬れ味は相変わらず悪いが、匠で出る青ゲージは多少だが増えている。
表示上の属性値は過去作より低いが、MH4の双剣は属性減算が撤廃されているため、
実際の属性値は上位武器の時点で過去最高となっている。
総合的には強化されたと言える。
- 匠有りでの期待攻撃力は419。何気に、上位生産双剣中トップの数値。
(次点はザクンアルギエバ改の378。)
G級序盤で作成できる無属性双剣よりも上。
- 作成可能になる時期はG級昇格と同じタイミング。
G級からの弾かれ判定強化に太刀打ちできないような気がしなくもないが、
緑ゲージでも肉質30ならまだ弾かれず、対応できるモンスターはそこそこ多い。
G級序盤としては高めの攻撃力を持つため、多少相手は選ぶものの、攻略用の武器として使えなくもない。
- G級終盤、ラスボス直前で崩天刃ヤッカオンカムに強化できるようになる。
ヤッカオンカムの性能は以下の通り。攻撃力 属性値 会心率 スロット 斬れ味 防御 518 氷120 -30% ○-- 青20→白20 +20
- 攻撃力は更に高まり、期待攻撃力も生産双剣中第2位の高さを誇る。
低い属性値を無視して無属性双剣として見てもトップクラスの性能。
レア度が9であるため、極限強化がしやすい点もポイント。
また、属性値も相変わらずの低さだが、今作では氷に弱いモンスターが多いため、
過去作と比べると属性ダメージを与えやすい環境になっている。
- ラージャンやテオ・テスカトルと相性が良い双剣として挙げられることが多い。
ラージャンは肉質が柔らかいかつ氷属性に弱いためオンカムの性能を余すことなく発揮でき、
攻撃力が圧倒的に高いため極限状態時でもダメージが落ちにくい。
テオは主な攻撃部位である後脚の肉質が怒り・非怒り時問わず柔らかく、氷属性にも弱いため、
安定してダメージを与えられる。
- 因みに、ヤッカオンカムが持つ攻撃力518という数字は、武器倍率で表すと370になる。
この数字は全ウカムル武器の中でも最高値であり、
加えてMH4Gに於ける全武器種の中でもトップタイの数値である。
他にこれと並ぶ数字の攻撃力を持つ武器は、同じ素材元の弓しか存在していない。
MHX 
- ウカムルバス続投によりこちらも続投。
但しウカムルバスを狩猟できるようになるのはHR60以降である*1為、作成はかなり遅れる。 - 初期状態の「崩刃ヤッカムルバス」の性能は
- この時点で何か間違えているような気がする攻撃力250
- 属性はおまけと言わんばかりの氷属性僅か6
- 高い攻撃力にはリスクがつきものと言わんばかりの会心率-25%
- 斬れ味は緑。斬れ味+2を付けると伸びる
- ウカムル武器らしく防御力+10のおまけ
- スロット無し
なお作成時には崩竜の削顎が2個必要なので注意。
- 強化もかなり大変。
最終強化までに必要なのは竜玉×3・大竜結晶×3・崩竜の宝玉×2である。
ウカムルバスの周回は勿論、竜玉を手に入れられるモンスターの周回まで求められる羽目になる。
- そして最終強化。銘はMH4G同様、崩天刃ヤッカオンカム。
その性能は- 何故か一切変化しない攻撃力250
- 属性は多少上がって氷属性10
- 多少マシになった会心率-20%
- 斬れ味は相変わらず緑。但し斬れ味+2を付けるとちょこっとだけ青が出る
- ボーナスは上昇し防御力+15
- 相変わらずスロット無し
斬れ味+2で一応青も出るようになったが短く、双剣故にすぐに緑まで落ちてしまう。 - 本作では物理偏重氷属性双剣に巨斬・斬苦斬ク狩刃バという最大のライバルが存在する。
あちらはオンカムより攻撃力が若干低く会心率も同程度だが、
素で青ゲージ(匠で白も出る)、属性も相応に備えている逸品。
そして作成時期がHR7と比較的早い。そのままではこの武器に勝ち目はないだろう。
- なら使い物にならないのか…と言えばそうではない。
今回は緑ゲージ以下だと攻撃力が上がる鈍器が存在するのだ。
前述の通り素では緑が限界の上、斬れ味+2の青ゲージも信用できる長さではないこの武器にとっては
まさにうってつけのスキルであると言える。
肉質が柔らかい相手に対しては属性重視が基本の双剣である事をかなぐり捨てた圧倒的な物理火力
を叩きつける事が可能となる。
しかしそのせいでますます物理偏重の双剣へと化してしまい、
最早「属性って何?」と言わんばかりの状態になってしまったのは言うまでもない…。
MHXX 
- 本作の究極強化で、崩界刃ヤッカカムノミという初登場の銘を与えられた。
気になる性能は…- トップクラスの攻撃力360
- 属性は微量に上がった氷属性12
- 変化なしの会心率-20%
- 斬れ味は素で青30。斬れ味+2を付けると白20
- 防御力+20と嬉しいボーナス
- 引き続きスロット無し
- 一見無難な物理型の双剣に見えるが、匠スキルを付けた状態だと
同じく高物理低属性型の斬苦斬王の大乱舞の存在が立ちはだかる。
匠をつけたときの白ゲージはほぼ変わらないまま、
攻撃力380、属性値14、それでいて会心率は5%と僅かだがプラスに転じている、
とあらゆる面で上位互換という有様。防御ボーナスでは勝っている
ならこの武器を除くとアイデンティティがあると思いきや…
何と双属性双剣であるグレイシャーバイトの紫ゲージにも物理・氷属性値で負けている。*2
その紫ゲージは40とかなり長めなので、性能の勝ち目はないといっていい。
他にも、- グレイシャーバイトの派生元の最終強化であり、
攻撃力350に匠+2でこちらと同じ白20が出て物理期待値で上回り、
こちらと実質ほぼ同じ氷属性に加え水属性を兼ね備え属性面でも上回り、
おまけにスロ1のジョーズサプライザー。 - これまた双属性で、こちらと実質同程度の氷属性に加え毒属性をもち、
グレイシャーバイトと同じ攻撃力330と会心率0、素白30に匠+2で出る紫がこちらの白と同じ長さの20、
これにより物理性能でもこちらを上回り、スロットが1つ空いているグライゴルゴネイオン。 - 攻撃力340に、匠+2でこれまたこちらと同じ白20により、
物理期待値で僅かに劣るとはいえ誤差程度で肉薄し、
氷属性値は34と大差をつける上にスロ2をもつアンフィスバエナ。
というかほぼ上位互換の氷属性双剣はかなり多い。
ザボアザギルどころかギアノス武器2種に立場を脅かされる白き神…
かといってさすがに匠スキルなしで他の氷属性双剣と勝負するのは言うまでもなく悲惨。
安定した攻撃力・属性値・斬れ味を持つバランス型のウサギ達や、
斬れ味は優秀だが物理性能に関してはそこまで高いとは言えない双属性双剣ヴィルマクスにすら
物理性能で劣ってしまうといえば青ゲージ運用が現実的でないことは分かるだろう。
超会心を主軸に駆け抜けるアイツに至っては対処のしようがないと断言していいレベル。 - グレイシャーバイトの派生元の最終強化であり、
- つまるところ匠が有りだろうが無しだろうが、こちらを上回る氷属性双剣は複数あり、
結局よく分からない立ち位置の性能になってしまったが、ネタ武器ほど振り切ったスペックの低さではない。
実際、素の攻撃力は高めという性質上、会心率をなんとかすれば
斬苦斬王以外のライバルには物理性能で差をつけることができる。
まぁその斬苦斬王がこちらの上位互換といえるライバルの最たる例であり大乱舞大問題であるのだが…
そして同じように他の双剣にも火力スキル付けられたら意味無いは禁句
極端に弱いわけではないので愛があればG級獰猛化クエストや超特殊許可クエストにも十分持っていける武器である。
- 獰猛素材やG級二つ名素材が様々な武器に必要とされる今の環境では、
この武器が目立つ所は、ほぼウカムルバスの素材で作れる製作難易度の低さと言えるかもしれない。
元ラスボスの武器が製作難易度の低さで戦うことになるとは…
しかしよっぽどのことがない限り、製作難易度・時期では、
だいたい上述のザボア武器やギアノス武器やウルク武器に軍配が上がるだろう。
ウカムル武器の明日はどっちだ