MH4Gのメインモンスターであるセルレギオスの素材から作られる双剣。
目次
概要
- 強化していくとザクンアルギエバ→ザクンアルギエバ改→叛逆の裂爪→叛逆爪セルレギオンと名称が変化する。
上位生産段階ではふた振りとも鳥の爪のような外観をしているが、
叛逆の裂爪以降は片方が角をモチーフにしたスタイリッシュな長剣に変わる。
また、レギオス武器の特徴である斬れ味修復ももちろん備えており、回避を行うことによって斬れ味が回復する。
「斬れ味修復」という効果を聞いて、
回避で攻撃を避けつつモンスターに張り付く戦法の双剣を思い浮かべた人も少なくないのではないだろうか。
性能
MH4G
- 最終強化である叛逆爪セルレギオンの性能はというと…
- 攻撃力406と生産双剣では高め
- おまけの会心率10%
- 他のレギオス武器同様素で紫10、白20と双剣のゲージとしては短め
- あって嬉しいスロット1
- 一見すると、双剣としては扱いづらい短いゲージと無属性であることが目に付く。
斬れ味修復をもってしても、素の状態では青ゲージ以下に落ちるのは双剣の手数も相まって早いだろうし、
残念ながらフォローは不可能…
通常レギオス武器は「5回回避行動を行う事に斬れ味を5回復させる」といった効果だが、
なんと双剣は鬼人回避に限り、斬れ味修復には4回の回避で済むという特徴があるのだ。
「たった1回減っただけ?」と思うなかれ、回避モーションが短く連続で行える鬼人回避とも相性は良く、
他のレギオス武器以上に斬れ味修復ペースは早い。
そして、ネックのゲージの短さも、業物をつければ問題はない。
レギオス武器はゲージが伸びきっているので、匠を切って運用できるのも魅力の一つ。
業物をつけた状態ならば、戦闘中は紫、白ゲージの維持にはそれほど困ることにはならないだろう。- 逆に言えば、業物がなければゲージの維持にはかなり苦労すること請け合い。
この武器を活用するならば業物スキルは必須レベルとなる。
さらに、斬れ味修復の性質上、立ち回り上回避を挟むことが少ないモンスターが相手の場合や、
立ち止まって定点攻撃を連続で叩き込む状況下にはこの武器は不向き。
超大型モンスターのクエストや、PTプレイでのハメに参加する際などはほかの武器を担いだほうがいいだろう。
乱舞など、双剣の得意な定点攻撃にあまり向かないという特異な性質を持った武器である。
- 逆に言えば、業物がなければゲージの維持にはかなり苦労すること請け合い。
- ライバルとなるのは継戦能力の高い無属性双剣、
絶衝爪【虎刃】か覇鋭爪クーネアムカムといったところか(ただし、絶衝爪は覚醒をつければ爆破を得られる)。- 絶衝爪は匠こそ必要だが、斬れ味+1を発動させた時に出現する紫がこちらの紫+白ゲージと同等なので
継戦能力ではあちらに分があるか。
さらに言うと、会心率は同等、攻撃力はあちらの方が上なので勝ち目はないと言っていいだろう。 - 一方で、クーネアムカムは斬れ味が相方より酷い青止まりなので、 瞬発火力はこちらが高い。
しかし、ご存知の通りこちらは紫が極端に短いので継戦能力が低い上に、
白に落ちてしまうとクーネの青には勝てなくなる。
しかもあちらは青と言っても素で青が50あり、それを更に引き伸ばせるので、安定した火力を出せるであろう。
運用方法やゲージの維持を工夫することでうまく差別化を図りたいところ。
- 絶衝爪は匠こそ必要だが、斬れ味+1を発動させた時に出現する紫がこちらの紫+白ゲージと同等なので
- 通常の双剣とは少し違った部分を意識しないと上手く扱えない玄人向きの武器であるとも言えるが、
ソロでの高難度G級クエスト、同じくソロでのギルドクエスト攻略には役立つだろう。
例えば極限強化【生命力】を付与し、事故軽減も兼ねて砥石や回復のスキをなくすのもいい。
使うにあたって運用方法を考えてみるといいだろう。
- レギオス武器ではガンランスと並び比較的優遇された性能を持つ武器だが、ひとつ大問題が存在する。
よりにもよってレア素材の「千刃竜の鏡玉」を、全武器種で唯一2つも要求されるのだ。
片手剣は1つも要らないのに兄弟武器の双剣はこの有り様…。
片手剣の方は競合武器のスペックの関係上、実用性は極めて低いと言われてはいるが。
MHX
- MHXでは他のレギオス武器同様、2種の最終強化が存在する。
どちらもMH4Gと同様の斬れ味回復ギミックが付き、
4G同様に鬼人回避4回で効果が発動する。- ザクンアルギエバのまま強化すると、最終強化は「叛爪アルギエバ」。
攻撃力190に会心率10%。そしてスロットは1つ。
素で白ゲージ10が出ており、それを匠で延長可能。 - 強化途中で獰猛化素材を投入すると叛逆の裂爪、そして「叛逆爪セルレギオン」となる。
こちらは攻撃力180に会心率20%。スロットは2つとなる。
斬れ味は素でMAXに達しており、しかも素で20。
- ザクンアルギエバのまま強化すると、最終強化は「叛爪アルギエバ」。
- …しかし、MHXでこの性能はかなり低いと言わざるを得ない。
そもそも、手数武器の双剣で無属性という事自体がかなりのハンディキャップだが、
同等以上の物理威力の属性武器が全属性にごまんと存在するというのが致命的である。
さらに、お馴染みアルコバレノが攻撃力180に爆破24を備えてすぐ下に迫っていたり、
黒狼姫のグンセンも物理期待値184に毒24とスロット3で迫っており、万能武器としての立場は危うい。
かといってラージャンなどの肉質が非常に柔らかいモンスターへの対抗策としては、
相変わらず最強クラスの物理威力を持つ究極脳筋双剣たちが存在する。
頼みの綱の斬れ味回復機能も、MHXの新スキルである剛刃研磨の前では流石に霞む。
いくらスキル自由度が高いとはいえ、かなり厳しい状況だろう。
- とは言え、回避の回数が多い双剣なら斬れ味回復の効果は非常に実感し易く、
MHXでこのギミックを持つ双剣はレギオス双剣だけの特権なので、
使っていて楽しいから作りたいと言う理由一つのためにアルギエバを趣味で作るのは有りかも知れない。
セルレギオスは強敵とは言え、ハンターやオトモもそれなりに強くなった環境である今作では
千刃竜の反逆鱗1つさえ入手できれば素材面での苦労も無いだろう。
本腰を据えて使うには難点が多いが、多少は時間を掛けてでもじっくり戦いたい時に使ってみると良い。- スロットや会心率を求めてセルレギオンまで欲しいとなると、獰猛化狩猟の証IIIを筆頭に
獰猛化千刃竜鱗や獰猛な尖爪など、性能に見合わぬ本格的な素材が必要となる。
叛逆の裂爪LV2の時点で斬れ味や期待値は最終強化のアルギエバと並ぶため、そこで止める手もある。
作製には獰猛化狩猟の証II、強化に獰猛な尖爪が必要となるが、趣味目的なら妥協範囲の難度だろう。
繰り返しになるが、最終強化まで頑張っても一線で期待できるほどの性能には届かないため、
レギオス武器の自動回復ギミックを楽しみたいと言う目的を割り切れるかどうかが最大の要点となる。
- スロットや会心率を求めてセルレギオンまで欲しいとなると、獰猛化狩猟の証IIIを筆頭に
MHXX
- 究極強化で通常素材のものは「乱叛爪アルギエバ」となる。
- 攻撃力310
- 会心率10%
- 素で白ゲージ60、斬れ味レベル+2で紫40
- スロット1つ
- 獰猛化素材のものの究極強化は「叛断ノ覇爪レギオン」。
- 攻撃力290
- 会心率20%
- 素で紫ゲージ20、延長不可
- スロット2つ
- MHX同様、性能的にはやや低めと言わざるを得ない。
頼みの綱の斬れ味回復機能も、剛刃研磨、業物+絶対回避【臨戦】、ブレイヴスタイルの研ぎ払いと
強力なライバルが立ちはだかっている上にスキルとして全武器に付与可能になってしまった。 - 紫ゲージの補正減少もあり、素の期待値は乱叛爪アルギエバのほうが高い。
斬れ味も白60と長くどちらかを使うのであれば、基本的にはこちらであろう。
MHR:S
衰減を知らぬ革命の双刃。
強化されたザクンアルギエバ
は、万物を切り裂き続ける。
(叛爪アルギエバ)
- タロンバディズ改からの派生で作れる。一発生産はできない。
最終強化は叛爪アルギエバ。強化中に見た目が変わることも、派生強化先が追加されることもなく、
今作ではレギオス双剣はこの1対のみ。
気になる性能は- 無属性であることを考えると物足りない攻撃力320
- 会心率10%
- 素でそこそこの紫。匠で伸ばせる
- スロットLv1が1つ
- 百竜装飾品スロットLv2
- 悲しいかな、会心率を考慮してもスーパーセル改より物理期待値が低い。
更に向こうはスロットLv2、研磨術【鋭】に適した斬れ味配分と一切無駄のない性能。
さらに言えばミツネ双剣が物理期待値で無属性武器を上回っており、その上水属性も有している。
- ということで斬れ味回復ギミックで遊びたい人以外には魅力の薄い……
と、こんなところでアルギエバに吹く逆風は収まらない。なんと
MHR:Sでは斬れ味回復機能がオミットされているのである。
こうなってしまっては、もはや斬れ味がちょっと良いだけの無属性双剣でしかない。
仮にギミックがあっても、鉄蟲研糸のある双剣ではほとんど意味がなかっただろうが
- あまりにもあんまりな性能から、ハンター間では
「我々が気づいてないだけで何か隠された性能があるのでは?」
と変な勘繰りすらされていた。
- Ver.12以降のアップデートにおいても、
他のレギオス武器でかわいそうなほど書かれているため
詳細は省くが当武器の立場に変化はなかった。
サンブレイク中では確かに衰減を知ることはなかったが、4Gから見ると衰えっぱなしである
それどころか、属性で攻めるのが強い双剣においては奮闘(Ver.13)や龍気変換(Ver.14)の追加、
業鎧【修羅】が傀異錬成で付与対象になったことによる恩恵が凄まじいことになっており、
弱点属性でない部位を攻撃するのでなければ、アルギエバを含む無属性双剣では属性双剣に勝ち目がない状況になっている*1。
- それでもこの武器を使いたいなら、Ver.15で追加された鬼走竜珠や天衣無崩を採用してみるのがおすすめ。
前者は嵐龍素材を用いることで生産可能になり、鬼人化中に攻撃を当てると1秒ほどスタミナ消費が無効となる。
後者は吹き飛ばされない状態を維持することで、
Lv1,2ではスタミナ消費軽減と疾替え時に斬れ味回復、Lv3ではなんとスタミナと斬れ味の消費が無効となる。
吹き飛ばされる攻撃を受けるとダメージを軽減しつつ効果が解除されるが、
双剣には朧翔けや鬼人空舞といった優秀な回避技があるため、
このスキルが付いている荒天シリーズを作成できるハンターならば維持することはそれほど困難ではないだろう。
まあ他の(アルギエバより強い)武器でも同じことはできるのだが…
余談
- 『ザクン』は
擬音語ではなくアラビア語で顎を意味する『ザカン(Dhaqan)』が由来だと思われる。
『アルギエバ』はアラビア語で『額』という意味であり、しし座γ星の名前でもある。
額と顎、という組み合わせから、ザクンアルギエバは生物の頭部、
更に踏み込めば獲物に噛み付く上顎と下顎を表していると思われる。
- 「炎剣リオレウス」、「破岩槍ブラキディオス」など、
素材元のモンスターの名をそのまま冠した武器がそこそこあるため勘違いしがちであるが、
こちらは叛逆爪セルレギオスではなく叛逆爪セルレギオンである。
レギオス武器は(MH4G時点での)最終強化時の銘が「○○レギオン」で統一されているので、
それと合わせるためであろう。