MHP2Gに登場したランスの一種。
今でこそ一般的だが、当時は珍しい機械仕掛けの武器の一つだった。
目次
概要 
- 大規模な鉱石採掘時に使われる回転式掘削機の構造を組み込んだランス。
体重と速度が乗った突進に回転する槍身が加わる事で通常の数倍の破壊力を産み、
砕かぬ岩など無いと言われる。
歯車を意識したデザインの盾はオーソドックスな構造ながらもとても頑丈。
直接生産する際には素材として電撃袋が必要になるが、雷属性は持たない。
どうやらフルフルの内臓器官の発電力を利用して槍身を回転させているらしい。
強化するとグレイヴディガーとなるが、この時も雷電袋を素材として要求される。
なお、連続回転するのは突進時のみである。
- 直接生産せずとも撃竜槍【吽】を強化して生産する事も出来る。
ただしその際には龍属性と防御力上昇効果、そしてスロットを失ってしまう。
その代わりに素材は集めやすく、攻撃力や斬れ味はより強化される。
何より撃竜槍【吽】はMHP2Gではこれ以外に強化できないので、そのまま強化してしまって良いだろう。
スロットだけはグレイヴディガーに強化した時に戻ってくる。- ちなみにMHFでは撃竜槍自体はアイアンランスからの派生の1つとなっており、
ランパート*1からバベル→撃竜槍【阿】→撃竜槍【吽】→撃竜槍【金剛】→撃竜槍【明王】と派生する。
明王では攻撃力529・龍属性300と、レア度7にしてはそこそこの性能。 - 更に余談だが、MHFにはよく似た名前の「正式採用機械槍」、そこからの強化となる
「正式採用機械槍改」「改良型機械槍」が存在するが、名前に「回転」を含まないためか
回転するギミックがない。
さらなる余談だが、「正式採用機械槍」の大本である「ガトリングランス」は、
G級技巧ガンランスを3本も輩出している一方で
ランスとしての最終形である「改良型機械槍」は攻撃力529・火属性270・防御力+11・匠で白20と
埋没気味である。
- ちなみにMHFでは撃竜槍自体はアイアンランスからの派生の1つとなっており、
- 設定上は「砕けない岩は無い」と言ってはいるが、
残念ながらフィールド上に配置される黒い岩は破壊できない。
何度突き立てようとも突進しようとも、ひたすら斬れ味が無駄になるだけである。
ただし、雪山の氷塊や白い岩は、説明文通りに破壊可能。
- グレイヴディガーに強化すれば無属性のランスとしては性能はそこそこ。
ロストバベルや大龍騎槍ゲイボルゴと比べると遅れを取ってしまうが、
それらよりも生産できる時期が早く、素材も鉱石が中心なので、量は多いが比較的集めやすい。
G級に上がったばかりなら一つ作っておいても問題無いだろう。
何よりギミック武器なので使っていて面白い。反映されている部分は少し地味だが。- ちなみにグレイヴディガーとは墓堀り人のことを指す。
墓を掘るにしては破壊力が過剰過ぎるのではないだろうか。
- ちなみにグレイヴディガーとは墓堀り人のことを指す。
- MHFではナールフォラーズというランスが、刀身が回転する槍になっている。
火属性1400ととんでもないことになっているが、入手難易度が極めて高いため、
持っている人はあまり多くない。
また、刀身は均一の長さではなく、釘のように先端に向かうにつれて細くなっていく。
ドリルランス 
- MHP3以降作成可能になった機械槍。裂けたと言うより爆ぜたと言うべき壮絶な傷跡を残すとか。
デザインは正式採用回転機械槍と同一であるため、名称だけ変わったことになる。
雷属性を持ち、強化するとメガドリルランス、ギガドリルランスになる。
MHP3 
- 残念ながら性能は王牙槍【若雷】の劣化である。
会心率15%があるとは言え、属性値がギガドリルランスで14とかなり低く、
ドラグライト鉱石始め火山系の素材が必要なので作成時期も遅くなる。- メガドリルランスだけは、王槍テンライを上回る物理火力を出せるので、便利かもしれない。
MH3G 
- ライトクリスタルがあれば作成可能に。
港★1に凍土の採取ツアーがあるので、その気になれば大型モンスターを一体も倒さずに作成可能。
攻撃力276に雷100、会心率5%に長い緑ゲージとこの時点では破格の性能なので、非常に強力。
むしろ、生産費用やピッケル代の工面に苦労するだろう。- 上位ではメガドリルランス。しかし上位火山まで行く必要がある割に、
青ゲージが付かないなど性能は微妙。
それ以前に、素材として要求されるユニオン鉱石×10がとにかくキツい。
強化には骨と沢山のピッケルが折れるだろう。 - ギガドリルランスはG級に格上げ。
必要なG級素材はマボロシチョウ1匹と雷電袋5個だけなので、G★1で作れる雷ランスであることが重要。
性能はそこそこではあるが、会心率10%が付き、
スロットも2個空いているのでG級序盤を乗り切るなら十分な強さである。
- 上位ではメガドリルランス。しかし上位火山まで行く必要がある割に、
MH4 
- 無事続投。何気にセルタス武器とは関係のない純粋な機械槍である。
今回はメガドリルランスで打ち止めとなり、復活したライバルに押されてしまうことになった。
しかしそれまでのつなぎとしては使える。- G級強化のメガドリルランス改は、採取素材と小型モンスター素材で強化出来る割に、
匠で長大な白、攻撃力391、雷属性450、スロ3と悪くない性能。
上位武器の【タケミカヅチ】とどっこいどっこいと言ったところだが
簡単に作れるので、G級のスタートダッシュ用としては有用。
- G級強化のメガドリルランス改は、採取素材と小型モンスター素材で強化出来る割に、
MHX(X) 
- 何故かメガドリルランスは登場せずギガドリルランスが最終型。
ただし属性値が低く、物理もイマイチでスロットも1つだけなので最終強化としての存在感は薄い。- ということでいつも通り繋ぎとして見てみると、村★3と★4では唯一の雷ランスであり、
上位★5のタイミングで強化出来るのはこのドリルランスと王槍テンライのみである。
この時点ではテンライに大きな差をつけられている訳でもないので、
作るのが簡単なドリルランスを使う選択肢も十分ある。
上位★6緊急にタマミツネがいるため、そこでの起用なら活躍できるか。 - MHXXでは究極強化でエクサドリルランスという新たな名前を得る。
属性値は相変わらず低いが物理性能は上々で、
匠の有無を問わず剛雷震槍ドーリスに次いで雷ランス2位の期待値を誇る。
性能的にはドーリスのほぼ下位互換で、上回るのは会心率15%とスロット1つを持つことくらい。
作成にアルティマ結晶など希少な鉱石を複数要求されるのが面倒だが、
海竜の蒼天鱗や剛尾が必要なあちらよりはマシか。
- ということでいつも通り繋ぎとして見てみると、村★3と★4では唯一の雷ランスであり、
MHW(:I) 
- MHW:Iではさらに強化する事で「クロムスクリュー」へと姿を変える。
黒味が強いカラーリングに変化している他、先端の形状がドリルのような螺旋状に変化した。
ドリルランスと同じく、突進時に先端が回転するギミックがある。
MHRise 
- めでたく続投。
今作では最初から上位武器としての登場となる。
デザインはMHWのクロムランツェと同じ槍にXXまでの盾をセットしたもので、
新しいドリルランスのデザインとして認められたようだ。
最終強化もいつものギガドリルランス。
攻撃力210、会心率10%、雷15と物理重視の属性槍であるが、
なんと、スロットの差異以外はあの鬼槍ラージャンの上位互換の性能となっている。
匠で白ゲージが出ないため剛刃研磨で青を維持して戦うか、鈍器+心眼で継戦能力を活かすかはお好みで。
また会心率強化IVによりどこからともなく会心+10%が飛んでくるため、会心特化しやすいのも追い風。
スロットは2・1・1と拡張性がある上作成難易度も易しく性能も上々と、文句なしの雷ランスとなった。
- また、Ver.3.0から強化を迎えた神源ノ雷穿チを脅かしていることが判明。
厳密には属性ダメージで上を行かれるが、匠で白を出し空棲系特効まで発動させたあちらに物理で勝っている。
攻撃や会心スキルでその差は広がるため、鋼鉄製のランスが雷神様に一矢報いるというとんでもない事態となった。- ちなみに長い緑ゲージをメインにした鈍器運用の場合、素青よりも期待値が下がってしまう。
そのため緑鈍器では白運用の雷穿チにどうしても敵わなくなる。
しかし素青+特効の雷穿チに対しては鈍器運用で勝っていたりする。
そう考えれば快適さのために鈍器運用で担ぎだすのも現実的だったりする。
というかそこでも物理で負けるのか雷穿チ…
- ちなみに長い緑ゲージをメインにした鈍器運用の場合、素青よりも期待値が下がってしまう。
MHR:S 
- 系列そのままで無事に続投。
テラドリルランス……ではなくギガドリルランス改を経由したのちペタをもすっ飛ばしてエクサドリルランスとなり、
最終的にはゼタドリルランス……でもなくエクサドリルランス改の銘に至る。
- 気になるその性能は
- 高めの攻撃力330
- 最後までそのままの会心率10%
- 微増したが下から2番目の雷属性23
- 斬れ味は素で白30、匠は有効だが紫は出ない
- スロットは変わらずLv2・Lv1・Lv1
- 百竜スロットはレベル3
しかし紫が出ないのに白も長いワケではない、という斬れ味が難点。
本武器と猛鬼剛槍ラージャン以外は無拡張の時点から白+紫で60は確保できるので、
手数が多いランスでは無視できない部分である。
一応、Ver.15時点で傀異スロット拡張ボーナスを含めれば白50となるので、最終的には幾分緩和されている。- 素で百竜スロットLv3であることは長所ではあるものの、この属性値では弱点特効【属性】は効果が薄い。
Lv3を活かすなら鋼龍の魂で会心率を取ることになるので、いっそ会心100%想定で装備を構築するのも良い。
達人芸を使う前提なら斬れ味の難点もカバーしやすいだろう。
- サンブレイクで属性値の影響力が増し、会心率もフォローしやすくなった環境ははっきりと逆風だが、
それを置いといて物理寄り雷ランスとして見ても今回は鬼神天槍ラージャンが立ちはだかる。
百竜スロットこそLv1止まりだが、Ver.15でのボーナス込みなら素で70という潤沢な紫ゲージを持っており、
百竜スロット拡張に使う枠の分で攻撃力に+5の差が生まれようと期待値に差が出ず、会心率を埋められると逆転される。
装備の完成時期はこちらの方が早いものの、傀異克服古龍に挑む頃には立場が苦しくなってしまうか。
- Ver.12から武器の重ね着で用いることも可能になった。
本作では納遁術からの空中突進というテクニックもあるので、回転ギミックを活かす余地はあるだろう。
余談 
- ドリル・ギガドリル、と並ぶと、某天を突き破るドリルアニメ
が連想される。
アニメの放送がMHP3の発売よりずいぶん前で必殺技も『ギガドリルブレイク』のため、
この辺りがネタ元の可能性は否定できない。
- メガドリルランス→ギガドリルランスと強化され、次がエクサドリルランスという名前に変化しているが、
これは10の18乗、漢数字では100京という途方もない数字である。
ギガの次はテラとなるのが一般的だが、語感を意識したのか2段階上のエクサが名前に使われている。
ペタドリルランスなんて名前も面白かったかもしれない。 - 「巨大なドリルタイプの機械槍」という戦闘スタイルのキャラクターに
同じくカプコンの「戦国BASARAシリーズ」に登場する「本多忠勝」がいる。彼の属性も同様に雷である。