目次
概要 
- 異国の技術を模倣して鍛えられた、鬼蛙テツカブラの素材で強化された太刀。
従来の製法より斬れ味は劣るが、頑丈さは桁違い。
柄や鞘は木製のように見えるが、全て鬼蛙の素材から作られているという。
強化にゲネル・セルタスの素材や鉱石を要求されるが、どこに使っているのだろう?
- 見た目は長いドス。
鍔のない斬鉄剣みたいなデザインといえば分かりやすいだろうか。
刃はテツカブラ特有の赤みを帯びてはいるが、武骨包丁以上に誰の武器か分からないだろう。
途中、「鬼蝦蟇の懐刀」になると武器の見た目が変わり、青と赤の部分が入れ替わったようになる。
性能 
MH4 
- 生産段階では頭一つ抜けた429という攻撃力が特徴。
しかし斬れ味は黄色で会心率も-10%と悪い。
鋸斬り匕首【直参】に強化することで僅かに緑ゲージを得るが、手数の多い太刀では明らかに足りない。
- 更に強化し鬼蝦蟇の懐刀にすると会心率が-10%から-20%に劣化してしまう。
斬れ味の緑ゲージはギリギリ実用可能レベルといったところ、一応スロットが一つ追加される。- 鬼蝦蟇の懐刀【大業】は攻撃力こそ627と高いものの、
会心率は-20%、斬れ味は素で青止まり、匠で白が出ないと少々キツい。
覚醒で氷属性を得るが、120と実用的ではない。
ただしレア素材は一切使わず、テツカブラの素材以外は少量の鉱石と重甲虫の鋭爪で作製が可能なので、
一応繋ぎとして使えないこともない。 - 高攻撃力・低会心・低斬れ味・低氷属性とウカムル武器とよく似た性質を持つ。
- 鬼蝦蟇の懐刀【大業】は攻撃力こそ627と高いものの、
MH4G 
- 4Gでは【大業】に亜種の素材を加えて大荒物の一振りおよび極上大荒物【鉄鏑】が作成できる。
大荒物の一振りは一発生産も可能だが、【大業】から強化した方が要求される素材も少なくて済み、
極上大荒物【鉄鏑】に強化するにしても重甲虫の剛爪くらいしか追加素材はないので、製作難易度は低い。- 説明文によると、ある信望厚き大親分が、肌身離さず帯びていたという豪の太刀である。
- その性能は攻撃力が924、覚醒で爆破属性200、会心率-20%、スロット2個。
覚醒で得られる属性が亜種の性質に合わせてか爆破に変わり、更にスロットは2個に増えている。
ただし、爆破兼物理特化武器として見ると同じく覚醒爆破武器である絶衝虎刀が立ちはだかる。
あちらは攻撃力が957、爆破属性330、会心率20%と、同じ数のスロット以外はほぼ上位互換。
加えて素で【鉄鏑】の匠で出る程度の白ゲージに、匠でその白ゲージが伸びて紫ゲージまで発生するなど、
いくら向こうがラスボス戦後にしか作れないとはいえ、出来てしまえばこちらに一切の勝ち目はない。
尤も、G★2では十分な攻撃力なのであくまで繋ぎとして考えるべきだろう。
MHX 
- MHXにも続投。3種類のテツカブラ太刀が登場する。
- まずは鋸斬り匕首。今回は一発生産ができず、鉄刀LV2からの派生でのみ入手できる。
これの最終強化・鋸斬り匕首【無銘】LV6の性能は- かなり高い攻撃力240
- 会心率は-10%
- 斬れ味は素で少し長い緑、匠+2をつけても少し青が出る程度
- スロと属性はなし
- 匠をつけても使えないのでやはり長い緑を生かし鈍器での運用を考えたい。
しかし復活した骨刀【竜牙】が攻撃力230でスロ3つにさらに長い緑ゲージを持っているため、
かなりこの骨刀に負け気味である。
ただ骨刀のスロ3を攻撃にあてるなら期待値は鋸斬りと骨刀とで、どっこいどっこいぐらいなので、
この場合は好きな方を選んで使えばいいだろう。
- 鋸斬り匕首LV4より、獰猛化狩猟の証や獰猛化モンスター素材を使って鬼蝦蟇の懐刀に派生できる。
最終強化形は鬼蝦蟇の懐刀【大業】LV3。こちらの性能は- 鋸斬り匕首と変わらない攻撃力240
- 悪化した会心率-20%
- 素ではわずかな青だが匠+2で最終的に白が少し出る
- スロット、属性は同様になし
斬れ味レベル+2に会心率を補う見切り+2、あとはその他有用なスキルが付けられるなら
物理ダメージとしては太刀の最高峰に位置すると言っても過言ではない。
- 上で「付けられるなら」と仮定したが、その理由はやはり匠の重さ。
特に斬れ味レベル+2でないと白が出ないこの武器はその影響が顕著に出る。
幸い、必須スキルの少ない太刀であるために他の武器と比べればその負担は小さいが
それでも他の火力スキルを併用するのは護石にもよるが難しく、
素白の太刀に火力スキルを盛る方が簡単に火力が出せてしまう。
会心率に目を瞑るなら(あるいは神おまがあるなら)ディノS、あるいは燼滅刃防具と組み合わせて
運用するのが適切か。
- 確かに匠を付けた火力はトップクラスだが、僅差で追随する太刀も多い。
同じく匠で白が出る太刀の中でも- 白は短いが若干の水属性のある天嵐ノ刀【雨過天晴】
- 倍率が10落ちるがマイナス会心なし、白も少し長めの青熊長筆【留跳】
- 倍率が10落ちるがマイナス会心は控えめ、匠の大半が白になり火属性やスロットのおまけもある炎斬【灼】
特に属性持ちは相手によってその属性ダメージで巻き返されてしまうため痛い所。
上述したように素白の太刀もライバルになり得るため、
これを最適解とするには状況や防具をよく吟味する必要がある。
- 最後は、今作で初登場した二つ名個体・岩穿テツカブラの素材を使った一振り、渦紋鬼懐刀。
通常個体のものとは違い、漆黒の持ち手や鞘に金色の紋様が入った、
カブラ武器らしからぬスタイリッシュな見た目となっている。
刃の模様も微妙に異なり、岩穿の波打った赤黒い面妖な面持ちに。
10回の強化で渦紋鬼懐刀【逆臣】となる。その性能は、- かなり優秀な物理220
- 匠1でも白が15出る上、匠2では白40という優秀な斬れ味
- その物理を後押しする会心率5%
- あって損はない防御ボーナス+5
- 二つ名持ち武器の狩技ゲージボーナス
MHXX 
- 続編のMHXXでもその性格は変わること無く、三振とも順当に強化される。
中でも岩穿の渦紋鬼懐刀【下剋上】、派生先究極強化の鬼蝦蟇の懐刀【最上】は優秀な太刀として注目を浴びる。
- 二つ名武器・渦紋鬼懐刀【下剋上】LV15の性能は
- 攻撃力340
- 斬れ味は素で白40、匠増加分がすべて紫と匠の有無に関わらず優秀な斬れ味
- やはり会心率5%
- ちょっと増えた防御ボーナス+15
- 二つ名持ち武器の狩技ゲージボーナス
会心周りを上げて匠で紫を出すことでいかんなく性能を発揮することができるだろう。
太刀の攻撃回数は少ないわけではないので連撃なども視野に入れたい。
ライバルであるメルセゲルと比べるとスロット数、防御力で負けているが、
倍率が10、会心率が5%*1とそれぞれでは勝っており、スキル発動なしの時点での期待値はわずか4の差。
この時点で既に十分対等と言っていいが、こちらはまだ紫の伸びしろ、白の長さで勝る。
長所であるゲージボーナス能力も狩技に恵まれた太刀には嬉しい能力。
匠無しで白ゲージ運用も可能な白の長さを誇り、超会心を活かす構成としても高い期待値を誇る名刀。
桜花、鏡花、円月、それぞれの回転数が上がるのは二つ名装備ならではと言える。
下位モンスターと呼ばれたテツカブラが二つ名を得て二つ名太刀の中では一位の期待値への大躍進、
まさしく"下剋上''の名にふさわしい。 - もう一振りは、獰猛化鬼蛙素材で派生・強化させた鬼蝦蟇の懐刀【最上】LV6。その性能は
- 圧巻の攻撃力360
- 何も付けなければ白であるが、匠1で紫ゲージ出現。2で長い紫ゲージ。
- 火力ブレーキの会心率-25%
こちらのライバルは、ダークサイスの究極強化ダークインザダーク。
ほぼ同じ性能ながらあちらのほうが会心率-10%で上位互換となかなかに強敵。
ただし今回はこのマイナス会心が大きいほど有利になるスキル、痛恨会心が登場。見事にこの武器とガッチリ嵌まる。
痛恨会心を採用した場合の期待値はライバルと逆転し、一転、最上が上となる。
問題は痛恨会心を採用すると会心率周りは手を加える余地がなくなってしまう事。
なので白比1.05倍に弱体化したとはいえ、もともと高い倍率のこの武器に常時効果がある紫ゲージの存在は大きい。
こちらは持ち前の倍率と斬れ味を優先してあげていこう。
また、マイナス会心を連撃スキルでプラスに転じさせると突然期待値が跳ね上がるため、
ダークインザダークの方がマイナスが小さい分やはり強力だが、斬れ味面での使い勝手ではこちらに分がある。
安定感と火力の両立を求めるならプラス会心という選択肢も一考に値する。
倍率を上げるとなると、妖刀羅刹も選択肢に入ってくる。
残念ながら今回ディアブロス太刀がないため、ポジションとしてはそこに当てはまる。
最善を尽くした場合、その火力はまさに鬼そのものとなる。
- 最後に初期型の鋸斬り匕首を地道に強化した、鋸斬り匕首【直参】を紹介する。
- 攻撃力350
- 素の斬れ味は長い青、匠2で白40と紫10
- 会心率-10%
- スロットは1つ
攻略段階でディノX辺りと合わせられれば、しばらくは活躍できるだろう。
余談 
- 強化順は鋸斬り匕首→鋸斬り匕首【無銘】→鋸斬り匕首【直参】→鬼蝦蟇の懐刀→鬼蝦蟇の懐刀【大業】。
亜種系統に入ると大荒物の一振り→極上大荒物【鉄鏑】となる。
「匕首」は難読漢字の一つだが「ひしゅ」、「あいくち」と読む。
道具としては鍔がない、つまり納刀すると「口が合う」短刀を指す言葉で、「ドス」の俗称もある。
懐刀は文字通り懐に入るサイズの刀で、かさばらないため重い武器を扱えない人間の護身用や
ごろつきの喧嘩用、隠し持っての暗殺などに用いられた。
常に身に付けておき、いざという時に使うもの、というイメージから、身近に置いておく優秀な手下という意味もある。- もっとも、この武器は他の太刀と変わらない長さがあり、およそ懐に入るようなサイズではない。
片手剣ならば「匕首」「懐刀」のイメージと合致したものになっていただろうに。
片手剣でも懐に入れるには大きいサイズなのは内緒
工房には異国の技術や形状は伝わっていたが、サイズは伝わっていなかったのだろうか。
まあ調理器具な大剣よりは格好がつくか…。 - モンハン世界にはもう一振り、太刀なのに脇差と呼ばれる武器があるが、
あちらは元の持ち主が並の人間とは比べ物にならない体格なので、
鋸斬り匕首や大荒物の一振りの元の持ち主も、凄まじく体のデカイお方だったのかもしれない。
- 【無銘】は、文字通り製作者の名入れが無い品という意味。「むめい」または「むみょう」と読む。
転じて、わざわざ名前を入れるほどもない数打ち(量産品)という意味にもなる。
フィクションなどではさらに転じて
「無名の作者による逸品」「敢えて製作者を隠蔽した」という演出であったりもするが、
強化初期段階なので量産品の方だろう。
- 最終段階の【大業】は、江戸時代に作られた刀鍛冶の格付け*2の一つ、大業物(おおわざもの)からか。
格付けでは上から二番目に優れた階級となる。
XXの獰猛化版【最上】は文字通り一番上の格付け、最上大業物のことだろう。
- では三段階めの【直参】は…なぜかこれだけ人間の身分のことである。
直属の部下といった意味で、古典なら将軍家に直接仕える偉い武士を指す。
時代劇では名ばかりの威光で威張り散らす悪徳士族と化していることも多い。
しかし匕首(ドス)と言えば侠客の武器というイメージが強く、
ここで言う直参は恐らく「ヤクザの親分から盃を受けた直属の子分」の方だろう。
- もっとも、この武器は他の太刀と変わらない長さがあり、およそ懐に入るようなサイズではない。
- 亜種武器の【荒物】は日曜雑貨のこと。人形劇の荒々しい役を指すこともあるので、
テツカブラの戦いぶりを表現したものだろう。
最終形態の【鉄鏑】は、そのまま「テツカブラ」と読む。
これも一種のモンスター名武器か。
- 二つ名武器の【逆臣】は、主に背く謀叛者のこと。
【下克上】は、農民や家来など主従関係が下の者が領主や主君を倒して権力を握ること。
【直参】とは対象的に、裏切りや反乱を思わせる銘となっている。
ヤクザ映画だと「直参の部下が実は裏切り者でした」という展開もよくあるが…