素材元となったモンスターの名前を冠した武器の事。
目次
概要
- 『炎剣リオレウス』のように、武器種名とモンスター名を組み合わせた武器。
シリーズを通しても最も王道かつインパクトがあるネーミングの武器群と言え、
その多くが名を冠されたモンスターの象徴的武器として知られる。
ゲームとしてのモンスターハンターを象徴するものでもあるということでか、
古参の大型武器で見栄えがよく、攻守の戦法の象徴でもある大剣やランスに多く見られる。- リオレウスやラギアクルスなど、生態系の最上位に位置する看板級モンスターの名を冠した武器は
メディア露出の機会に恵まれ、時には記念展などで立体造形物として現実世界に現れることもある。
これらについてはデザインに関しても無骨さと格好良さを両立させた秀逸なものが多く、
そういった意味でも印象に残りやすい武器群である。
- リオレウスやラギアクルスなど、生態系の最上位に位置する看板級モンスターの名を冠した武器は
- モンスターハンターの世界におけるハンターの生活は
「強大なモンスターを狩猟して、そのモンスターの素材を手に入れる」
「手に入れた素材で強い武具を作り、さらに強大なモンスターの狩猟に挑む」
これの繰り返しでより大きな報酬や信頼や名声を得て行くのが基本である。
そんなハンター業界では、モンスター素材の武具そのものが「そのモンスターを倒せる」という実力や戦歴の証であり、
中でも特定のモンスター素材をふんだんに使用し、その名前を冠する武器は
モンスターの存在感を武器として手中に納めるという意味で、その最たる物だと言える。- 当然、ゲーム内ではモンスター名武器だからといって性能が約束されている訳ではなく、
作品次第ではガッカリ武器扱いされた物も存在する。
また、生産したからと言って称賛される訳でも勲章が貰える訳でもない。
それでもなおプレイヤー達の間で高い人気と知名度を誇っているのは、
やはりその名が表すモンスターたちの存在感故ということか。
- 当然、ゲーム内ではモンスター名武器だからといって性能が約束されている訳ではなく、
- シリーズを代表する大型モンスターの名を冠する武器に目が行きがちだが、
小型・中型モンスターをメインの素材とした武具にもモンスター名武器は存在する。
性能に関しても、やりようによっては大型モンスター武器に肩を並べる個性的な物もあり、
呪王剣チャチャブーなどは作中最高の属性値を誇る。
- 以下の一覧ではモンスターの別名や象徴する漢字のみの物、名前の一部だけが入った物は含まず、
武器の名称が「漢字+武器種+モンスター名」であるもののみを記載している。
大剣
片手剣
双剣
ハンマー
狩猟笛
ランス
- 武器/角槍ディアブロス
- 武器/長滅激槍ディアブロス
- 武器/真紅槍モノブロス
- 武器/重火槍グラビモス
- 武器/鬼槍ラージャン
- 武器/猛槍ドスファンゴ
- 武器/突槍リノプロス
- 武器/削槍ボルボロス
- 武器/炎槍アグナコトル
- 武器/破岩槍ブラキディオス
- 武器/氷槍ザボアザギル
- 武器/惨槍オドガロン*1
ガンランス
スラッシュアックス
操虫棍
穿龍棍
ライトボウガン
ヘビィボウガン
番外編
一部にモンスター名を含む武器
- 上記の命名法則からは外れるが、武器の一部にモンスター名がそのまま入っている武器もまだまだ沢山ある。
名前が短くて組み込みやすく、かつインパクトがあるためかフルフル武器に特に多い。- 鳥竜種や牙獣種、MHW以降の牙竜種などのいわゆるドス系のモンスターで作られた武器の場合、
最初は小型モンスター素材でも作成できるが、多くの場合ドス系モンスターの素材を大量に使用し、
最終的にほとんど群れのボスの素材でできた武器となるわけだが、
武器の銘としては「ドス」や「ババ」や「ドド」は省略される事が多いため、
最後の最後には小型モンスターの方の名前しか残っていない、なんてケースも多々見られる。
- 鳥竜種や牙獣種、MHW以降の牙竜種などのいわゆるドス系のモンスターで作られた武器の場合、
- ハンマー
- 怒髪豪ダイラージャン、ギルオスハンマー、ガウシカ・ウッド
- ガンランス
- 電銃槍フルフルボルト、ジャギィガンランス、眠銃槍ララムーファ、バギィガンランス
- 穿龍棍
- ウルキーフローレス
余談
- ここまでモンスター名を含んだ数々の武器を並べてきたが、略した名前が入っていたり、
モンスターの別名が含まれていたりするものも合わせれば、それはもう膨大な数となる。
流石にこの記事ではそこまでは触れないが、あともう少しでモンスター名武器だった…という一品もちょくちょくある。
叛逆爪セルレギオン、ロアルドスクロウなんて物凄く惜しいものもある。
- 古龍のモンスター名武器はキリンとオオナズチにしか見られないが、キリンはなんと4つのカテゴリに跨っている。
麒麟をカウントすれば更に増える。加工屋でのウケが良いんだろうか?
- 初代からMHXXまで、多くの作品で武器の文字数上限は10文字であった。
この制限に倣うなら、ダイミョウザザミやショウグンギザミ、テスカト夫妻にゲネル・セルタスなどは、
モンスター名以外を2文字に抑えないとフルネームを冠する事ができない。
クイーンランゴスタ、キングチャチャブー、ゾラ・マグダラオス、アン・イシュワルダ、
ムフェト・ジーヴァに至ってはモンスター名のみで9文字となる関係上、
モンスター名以外の言葉は1文字しか使えない。
モンスター名武器は「武器名2文字以上+モンスター名」が基本形であるため、
文字数制限が10文字の作品では、これらのモンスターのモンスター名武器は
実装できないも同然の状態となっていた。- ちなみに、それらのモンスターの武器は女王虫や奇面王といった別名や
「マグダ」と略して組み込んだタイプの銘のものが見られ、開発の苦心がうかがえる。
また、鉄鏑のように漢字表記、あるいは当て字できるモンスターの場合、
武器側のネーミングと合わせて上手いこと文字数を削減している武器もある。 - ただしMHWorld以降は10文字を超えた文字数の武器や、
そのモンスター武器全てが11文字になる武器も登場してきているため、
上述した長い名前のモンスターにも、その名を丸ごと冠した武器が登場する可能性は十分に残っている。
- ちなみに、それらのモンスターの武器は女王虫や奇面王といった別名や
- 特定のラスボスやマガラ科、四天王の残りの三種などは命名法則が独自路線を突っ走っている。
- ガムート武器は生産段階では巨獣○○という命名法則となっている為、
別名タイプのモンスター名武器とも言える。
しかし、これに関してはガムート武器に留まらず該当する武器種やモンスターは多数あり、
ディノバルド武器の最終強化銘である斬竜○○△△なども同様である。
なお、あくまで冠されているのは別名であって正式名ではないため、
これらの武器が特別扱いされることはほぼない。
- ガムート武器は生産段階では巨獣○○という命名法則となっている為、
- 現実世界の狩猟愛好家は狩った動物を剥製にして飾ったりするが、
モンハン世界のハンター達の「武具を腕前や戦歴の証にする」という文化は
狩猟の道具がハンティングトロフィー*2そのものという、主張と実用性を兼ねたものとなっている。
また、猛獣を武具飾りや旗印にし、その力にあやかろうという考え方は、
戦国時代の日本などでも見られる文化である*3。
- 骨器や毛皮を使っていた時代ならともかく、
現実の近代的な狩猟で「獲物の戦利品から得た武器」が使われる事はまず無いだろうが、
武器(銃砲)に動物から取った商品名や愛称を付ける事はままある。
アメリカの老舗拳銃メーカーであるコルト社は
「コルト・パイソン」をはじめとする蛇の名を冠したリボルバー拳銃シリーズをラインナップしている。
大口径の拳銃は(敢えてライフルを使わないルールの)ハンティングに使われる事もあり、
他にもアメリカ製の「ブラックホーク」「レッドホーク」、イスラエル製の「デザートイーグル」などは
ハンティングモデルがあることで知られる。