火属性太刀の一種。大長老が愛用していたという刀。
シリーズによって異なるが、特定の条件を満たすか特殊な素材を使って手に入れることができる
大長老の脇差を強化した太刀。
目次
概要・性能
- 大長老がラオシャンロンの尻尾を斬り飛ばしたという自慢の脇差(わきざし)を強化した一振り。
ギルドからの感謝を込められた贈り物であり、一種の記念品のような物とも言える。
脇差とは刀身が30~60cm程度の小型の日本刀のことなのだが、
巨大な体格の大長老に合わせて作られただけあって、人間や一般の竜人族から見れば
ハンターの振るう太刀そのものの大きさとなっていて、狩り場でも太刀として扱われる。
外見は赤い竜鱗で彩られた鞘、ギルド紋章をあしらった菱形の鍔が特徴の見事な日本刀。
曇り一つ無い美しい刀身には、悪龍を祓った武神の魂が宿ると言われる。
- 常人とは比較にならないであろう大長老の腕力で振るわれ、
ゲーム中では部位破壊すら出来ず肉質も硬いラオシャンロンの尻尾を斬ったと考えると
武器の強度、大長老本人の腕前どちらも凄まじいとしか言えない。- ハンターの身長に換算して考えるなら、オオナズチより硬い尻尾を持つドス古龍と戦って
切断に成功したようなものだろう。
- ハンターの身長に換算して考えるなら、オオナズチより硬い尻尾を持つドス古龍と戦って
MHP2G以前
- MH2では街を舞台とした「古龍迎撃戦」のクエストを20回クリアすることで、
大長老から直接「大長老の脇差」を入手することができる。- MHFではドンドルマの廃止以後、入手経路がギルドマスターに変更されている。
似たような理由で入手経路が変更された武器は他に龍頭琴がある。 - その後古龍迎撃戦は廃止され、G級に昇格したハンターは無条件で受け取れるようになった。
現状ではG級ハンターの役に立つような武器ではないが、
龍頭琴がそうであったように、今後強化先が追加される可能性はある。
村長から「大長老の感謝状」という生産アイテムを受け取ることになる。
同様に集会所のラスボス一つ手前の「迫り来る仙高人」をクリアすることで、
今度はこの武器を強化する際に必要な「大長老の感謝状G」を受け取ることができる。
入手に関わる2つのクエストは、どちらも街でのシェンガオレン戦である。- MHP2(G)ではムービーを含めてゲーム中に大長老が登場することはない*1。
MHP2から始めたユーザーにとっては面識がなく、「大長老って誰?」状態になりがちであった。
- MHFではドンドルマの廃止以後、入手経路がギルドマスターに変更されている。
- 正直この武器が活躍できる期間は無いに等しい。
ある意味、強化前の大長老の脇差こそが最も活躍できる時期である。
斬老刀【スサノオ】は上位クラスの武器であるが、この時点で強化が止まってしまうため、
どうしてもそれより上に行こうとするハンターからは見放されてしまう。
火の属性を持っているが属性値はかなり低く、火属性武器として見てもかなり見劣りしてしまう。
何より火属性を持つ太刀は他にも飛竜刀、軍刀、炎斬、モノブロスサイスと数々の一派が存在している。
そしてこれ等を最終形まで強化すると、性能的に斬老刀【スサノオ】は上記のどれにも勝てない。
折角の名刀なのにもったいない気もするが、入手できる時期と強化先が悪いとしか言いようが無いだろう。
MHP2では終盤入手だったのでまだ良かったのだが……
- MHP2GではG武器の中に斬老刀【スサノオ】Gがある。
これで日の目を見られたかと思いきや、やはり性能はどこか控えめ。
飛竜刀【椿】には属性値で大幅な遅れを取っており、炎斬【灼】には攻撃力も属性値も僅かに負けている。
クリムゾンサイスGや軍刀Gには攻撃力と会心率でどうにか上回っているが、属性値はまたしても負けている。
決して悪い性能ではないが、かと言って優良とも言い難い武器である。- 匠・護符爪・錬気状態で弱点を攻撃する場合、火属性太刀では【灼】、【椿】、についで【スサノオ】Gとなる。
そして紫ゲージがそれらより10長いことを考慮すれば、実力はかなり拮抗していると言える。
- 匠・護符爪・錬気状態で弱点を攻撃する場合、火属性太刀では【灼】、【椿】、についで【スサノオ】Gとなる。
- 強いて長所を挙げるとすれば、作成難易度が比較的低いことか。
MH4G
- 名実ともに大長老が再登場した4Gでは、この武器も復活した。
G★3後半のクエストで手に入る「覇王の証G」が必要なため、作成時期は遅い。その性能は…- かなり高い攻撃力1023。
アカムトルム、ウカムルバス、ダラ・アマデュラのラスボス三頭の武器に次いで第四位である。 - 会心率10%。高火力を後押ししてくれる。
- 火属性170。やはり低い。
- 斬れ味は素で青、匠で白30とG級武器としてはかなり物足りない。
とはいえこの武器以上の攻撃力を持つ武器は全て匠でも白ゲージ以下であり、致命的な欠点とまではいかない。 - スロット1
その上で火属性値が無いも同然なので、この武器が最適解になる状況があるかと言うと…ある。
それはズバリ今作のラスボス、ゴグマジオスである。
ゴグマジオスは火属性の攻撃を受けると肉質が軟化する部位があるが、火属性の通り自体はあまり良くない。
そのため、火属性は「軟化用」と割り切り、物理で攻めることのできるこの武器が最適解となり得るのだ。- …というのは属性肉質が判明する前の話。いざ判明してみると実際は火属性の通りはかなり良く、
これでは他の火属性太刀を使った方がダメージを与えられることも多い。
- かなり高い攻撃力1023。
- そして残念なことに、この武器はゴグマジオスの緊急クエスト出現の段階では作製できない。
覇王の証Gの入手が、ゴグマジオス討伐後になるためである。
そのため、攻略用としてはこの武器の下位互換に近い性能のモノブロスサイスを使うことになる。
突破後の素材集めの役には立つか。
MHX
- 今作では大長老が登場せず、部下の依頼を進めていくことで生産可能になる。
作製時期の遅さと、ネタ武器(イベント入手武器)ゆえの控えめな性能は相変わらず。- 攻撃力200
- 会心率10%
- 火属性値17。やはり低い。
- 斬れ味は素で青、斬れ味レベル+2で白40。
- スロット1
今作では作製可能な火属性太刀が9種類と多く、レウス武器4種、ディノ武器、アグナ武器、ヴォルガノ武器と、
攻撃力・属性・斬れ味・二つ名効果、どの方角にもライバルがいる状態なため、最適解になりえない。
それでも担ぐ理由をしいて言うなら、やはり見た目の好みだろうか。
- しかしこんな性能ながら作製難易度は高い。高いというか非常に手間が掛かる。
第一に生産リストに載るのが凄まじく遅い。そしてそこからも大変時間を要する。
まず大長老の脇差を生産することになるのだが、その際に必要な素材に炎龍の爪が10個も必要になる。
もう一度言うが10個である。
炎龍の爪は下位のテオ・テスカトルからの剥ぎ取りで10%、翼破壊で23%、あとは基本報酬に賭けるしかない*2。
せっかくクエストをクリアしても1個も手に入らない可能性がザラな素材を、よりにもよって10個である。
しかも今作で下位のテオ・テスカトルに挑めるクエストは
集会所のたった1クエストだけであり、その上ランダム出現である。
上位装備で挑めば所詮下位個体なので1回あたりの時間はあまり掛からないだろうが、それにしたって面倒くさい。
連戦するにしてもクエストが出てこない場合すらあり、非常に厄介である。
更に地味にギルドチケットは集めづらく、需要も多い為わざわざこの武器のために残すかと言われると…。- LV2への強化には火竜の煌液が必要となり、強豪のリオス希少種を相手取らなくてはならない。
更に炎龍の尖爪もこれまた5個も要求される。何故そんなにテオの爪が必要なのだろうか。
どこぞの棘より酷いかもしれない。 - ちなみに最終強化はまず間違いなく炎龍の尖爪集めの際に集まっているであろう獄炎の龍鱗5枚と古龍の浄血1つで済み、
ギルドチケット3枚を除けばこれまでの強化難度は何だったのかというほど簡単。
作るのはコレクションの範囲といったところ。…虚しい。 - LV2への強化には火竜の煌液が必要となり、強豪のリオス希少種を相手取らなくてはならない。
MHXX
- そんな残念性能が続く斬老刀であるが、MHXXにて限界突破を行い、匠スキルを発動させてみると
なんと早くも紫ゲージが得られるようになる。これは今作の火属性太刀で最速であり、
しかも+1で15、+2で40とかなり優秀。
今までのパッとしない斬れ味はなんだったのかというレベルである。
- 究極強化を行うと斬老刀【カンヤライ】となる。
その性能は- そこそこ高めの攻撃力320
- 会心率10%は変わらず
- 火属性値23とやや低め
- 素で十分な長さの白50、匠での追加分は全て紫
- 据え置きのスロット1
真飛竜刀【純銀】及び大斬刀ヘイズノヴァの下位互換だった前作(上位)とは違い、
その2種より優る「斬れ味の長さ」という長所を手に入れた。
この3本はどれも攻撃性能が似ていて、スロット、属性値、斬れ味の違いで僅かな差が出るという関係にあるが、
その中でも特に継戦闘力に優れるため、ストレスフリーな狩りができることは間違いない。
また、こちらは会心率を持つため、物理面に於いては少しばかりリードしている。
それら2本よりもライバルと言えるのはヴォルガ熔炎斬だろう。
こちらを上回る攻撃力340に会心率-10%、属性値22に匠で出る紫ゲージの長さが一緒と、かなり拮抗している。
しかし熔炎斬は素では僅かな白ゲージしか持たず、匠が必須。
一方こちらは素で白50なので匠なしでも運用が十分可能。
3本にはない会心率があるので今作で人気の会心構成装備にも名を挙げることができ、活躍の場は非常に広い。
- でもどうせまたテオの爪を大量に要求されるんだろと思ったアナタ、杞憂である。
なんとテオの爪は一切要求されることはなく、古龍の大宝玉も必要ない。リオス希少種の素材も獰猛化素材も勿論不要。- 要求される素材を詳しく掘り下げてみると、
本作で要求される爪はテオの爪ではなく、ごくありふれた火竜の剛翼爪が5個であり、
無印より格段に入手しやすいギルドチケットGと真紅蓮石というお手軽な素材を加えることで★2で限界突破が可能。 - 次の強化である究極強化はHR解放になるものの、
前作の最終強化と同様にテオの鱗と古龍の浄濃血だけで強化可能とこちらも簡単。
寧ろその性能に目をつけて生産を思い立った瞬間が最もつらい。
従来シリーズと比べても登場武器数が多い本作においても、
強化していくごとに目に見えて製作難易度が下がっていく武器は当武器ぐらいしか無かったりする。 - 要求される素材を詳しく掘り下げてみると、
- しかも今作はあのラオシャンロンが復活し、限界突破が間に合うため緊急クエスト時にも役立つ。(老山龍は火に弱い)
この太刀が活躍するお膳立ては完璧であり、大長老も大満足だろう。
流石に尻尾は斬り落とせないが… - 今作の各属性で強力な太刀は何故かそれぞれ外見に癖のあるデザインの物が妙に多く、
そんな中オーソドックスな日本刀型である本武器は見た目に拘るハンターからの評価も高い。
他の日本刀型太刀は見た目にスペックを振り過ぎたのかもしれない。
余談
- スサノオ(スサノヲ、スサノオノミコト)とは日本神話に登場する神であり、
天羽々斬(あめのはばきり)の剣をもって八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を討ち取り、
その尾から現れた天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を姉である天照大神に献上した。
ちなみに草薙の剣と天叢雲剣は同じ物である。 - カンヤライ(神逐)とは日本神話において神界から神が追放されることを指し、
そのなかでも特にスサノヲが高天原から追放された一件の事をいう。 - かつてMH2の頃に「ラオシャンロンは尻尾が切断できる」とのガセネタがハンターたちの間で出回ったことがあるが、
この武器の説明文がその間違った説を広めてしまう一因となった可能性は否定できない。
関連項目
登場人物/大長老
モンスター/ラオシャンロン
武器/天狼刀【須佐之男】 - これと同じく「スサノオ」の名を持つ太刀
武器/成敗刀 - 同上
武器/継伝の太刀【無銘】 - 人から貰える火属性太刀とキャラ被り共通している