「サヨナラ・レガシー・デバイス」

Last-modified: 2023-12-20 (水) 16:36:47

◆本エピソードはニンジャスレイヤープラスにて独占公開◆しよう◆

noteまとめ

◆まとめ◆
◆実況付◆

登場人物


あらすじ

「……で、全滅しちまったチームのアジトに残されてたのは……スリケンだったんだってよ」「アハハ!」
「ニンジャなんざ実在するかよ」『BULL SHIT』

 

ここはネオサイタマ郊外。重金属酸性雨の中を往く、リロン・ケミカル社の輸送トラックと武装車両の列。
護衛車両の車内には、寄せ集めのロウライフ傭兵が四人。死んだ姉のサイバネ腕を受け継いだスラッシャー、キノカ・アイチもその中にいた。
退屈しのぎに他愛のない会話を交わす四人であったが、突如トレーラーの一台が横転。すなわち、彼らのビズの時間がやってきたのだ。
襲撃に対処すべく、傭兵達は意気揚々と車外へ飛び出す。だが……。

 

「イヤーッ!」「「「ザッケンナコラグワーーーッ!」」」

 

そこに広がっていたのは、クローンヤクザ部隊がたった一人の人間に殺戮される、現実離れした光景。……人間?否!襲撃者はニンジャなのだ!
触手の片腕を持つそのニンジャによって次々と傭兵達は命を落とし、キノカもまた為す術なく吹き飛ばされてしまう。もはやこれまでかと思われたが……。

 

「何者だッ!」「ドーモ、初めまして……」
ニンジャスレイヤーです」

 

「ニンジャを殺すニンジャ」──ニンジャスレイヤーのエントリーにより、リロン社を襲ったニンジャはその場から逃走。殺害現場にはキノカだけが残された。
何とか命は拾ったものの、形見のサイバネ腕は破壊され、リロン社からの報酬もゼロ。怒りに火が付いた彼女は、あの時のニンジャを見つけ出し、オトシマエを付けることを誓う。
こうして、キノカにとって最悪の二週間が始まりを迎えたのであった……。


解説

本作は通常のエピソードではなく、フルカラーコミック企画「ニンジャスレイヤーG」のためにモーゼズ=サンによって【カラテ・ネオン・サイバネティカ】のタイトルで書き下ろされたエピソードの脚本である。2023年現在、企画は漫画担当の久正人=センセイの多忙等の事情により、長期に渡り延期となっているが、様々な理由から脚本部分のみがニンジャスレイヤープラスに掲載される運びとなった。

 

物語の舞台は第3部のネオサイタマ。モータルの傭兵「キノカ」をストーリー上の主役に据え、「起」「承」「転」「結」ならぬ「起」「承」「忍」「殺」のセクション構成で進行する。
理不尽に抗わんとするモータルの泥臭い生き様や、「暗黒非合法探偵」として活動するニンジャスレイヤーなど、久方ぶりとなる第3部アトモスフィア重点の作風が目を惹くが、第4部(AoM)を思わせる要素も油断なく取り込まれており、脚本形式ながらも興味深い内容に仕上がっている。

 

それぞれの視点で事件を追う暗黒非合法探偵とキノカ、やがて二人の視点は交錯し事件の真相が見えてくる。
一方、「要らなくなった道具にサヨナラ」をした彼の者は、謎の異形の影の前に傅いていた……。

 

「サヨナラ、受け継がれた道具」。果たしてキノカの奮闘はいかなる結末を迎えるのか?



コメント欄な
  • 面白かった。正式なコミック版が待ち遠しい -- 2023-12-20 (水) 13:24:01
  • "「くそッ! ヌルヌルして切れない!!」 ヌルヌルして切れない"本当にすき -- 2023-12-20 (水) 16:36:47