フィルギア

Last-modified: 2024-01-30 (火) 15:41:30

◆忍◆ ニンジャ名鑑#316 【フィルギア】 ◆殺◆
コヨーテ、蛇、フクロウの三種類の動物に変身する超自然能力を持つニンジャ。退廃的で歪んだユーモア・センスの持ち主で、近しい仲間でもその真意は測り難い。

登場エピソード

 

「俺はお前のトーテムだ。汝に啓示を与えん。……ア?まさか信じてないよな?頼むぜ」
「だからさァ!こんな連中は、俺がメチャクチャやっちまうからさァ!」


人物

その正体
  • 彼の正体、それは平安ニンジャ時代を実際体験した古代リアルニンジャであった。
    • 本人曰く、かつては有象無象の「ゴミみたいなニンジャ」だったという。少なくともマガツ・ニンジャはその姿を見ても素性を言い当てることが出来なかった。
  • ナラク・ニンジャの出現、ヤマト・ニンジャらによる征討もリアルタイムの出来事として知っており、フィルギア自身もこの事件で当時の恋人と妹を失ったらしい。
  • それから紆余曲折あった末に時代を超えた眠りにつき、目覚めたのだという。「マッポーカリプスをダラダラ待って」気ままに暮らすことが現在の目的だと語るが、その真意には謎が多い。
    • 平安時代以降、現代まで繰り返し出現していたナラクの存在も関心事の一つとしているようだ。
  • 現代文明における人の営みのケオス、喜怒哀楽を好んでおり、ナラクによる文明の破壊を防ぎたいという想いから、フジキド・ケンジの真価をはかっている。
    • それらを脅かすアマクダリ・セクト等のニンジャ組織に対しても当然敵意や警戒を向けている。
 

◆忍◆ ニンジャ名鑑#498【ジョシュア、あるいはジェイソン、あるいはジェレミー、あるいはJ.D】 ◆殺◆
1990年代に活躍したロックンロール・バンド「プロメテウス・アレイ」のマネージャーはニンジャである。

 

外見

元ネタ・考察

  • 名前の由来は北欧地域の神話に登場する「フィルギャ(Fylgja)」であろう。フィルギャは特定の人物や一族につく守護霊のようなもので、その大半が獣の姿を取るとされている。
     
  • IRCでのハンドルネームは"mssngr"(=messenger:使者)。初登場のエピソードにもなぞらえているが、色々な厄介者ニンジャの前に使者として現れサークルに勧誘するスタイルから付けられた名前か。本文中でも自身を「メッセンジャー」と名乗る場面が見られる。

ワザ・ジツ

  • ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率は9:1程度。
  • 人間の姿でカラテ戦闘を行うことはあまりないが、ヘラヘラと笑いながらワン・インチ距離でスターゲイザーのカラテ攻撃を全弾回避してのけるワザマエを見せる。
    • 一方で自ら攻めに回る場面は少なく、攻撃に転じる際にはもっぱら下記のジツにて変身した状態で行う。その実力の全容は容易に見定め難い。
    • また、相手を見るだけである程度相手の情報を察せるかのような描写が存在するが、ジツに拠るものかは不明。

変身能力(仮)

  • 名鑑にもある通りコヨーテ、蛇、フクロウの三種類の動物に変身する超自然能力を持つ。
  • コヨーテ形態では戦闘・追跡能力、蛇形態では隠密行動能力、フクロウ形態では情報収集能力に長ける。
    • コヨーテの牙と爪は攻撃軌道上にいる複数のクローンヤクザの頸動脈をまとめて噛み切り、フクロウの嘴はニンジャの眼球を抉り出す。また、コヨーテ形態での全力スプリント速度はニンジャスレイヤーよりも実際速い。
       
  • さらに、人型でありながらフクロウ頭に青銅色の小手めいた鉤爪、翼を備えた神秘的且つ奇怪な姿にも変身する。
    • コヨーテと猛禽を混ぜたような手足で尻尾は蛇となっている。
    • この形態の時はコヨーテの毛皮も備えているようだ。ボディ部分がコヨーテ担当なのであろうか…。
  • 翼からは羽根をスリケンのように飛ばして攻撃することもできる。
  • この形態に変身したフィルギアは、ソードモンガーガルーダの攻撃を同時にいなす、フロストデビルを一瞬の隙を突き叩き伏せ爆発四散させるなど高い実力を持っており、本人同様にジツの底も測りがたい。
    • ただし、この形態はフィルギア曰く「力が要る」らしく、あまり多用しない。
    • アルゴスは、この形態を長時間続けることで「生命力の減衰」「不可逆な知性の低下」「活動限界を迎えた際の長時間の戦闘不能」などのデメリットを引き出してしまうと考察している。

ストーリー中での活躍

「こんな時でも無けりゃ、ネタバレする機会も無いしね……恩を着せてるわけじゃないぜ」

「そりゃあもう、大昔の話になるワケ……俺が寝て起きる前の話さ。まあその大昔の事だよ」


第4部以降

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0200 【フィルギア】 ◆殺◆
謎めいたリアルニンジャ。コヨーテ、蛇、フクロウに姿を変える力を持つ。過去の人類史の様々なポイントに彼の足跡が残る。

◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0200【フィルギア】◆プラス記事)

登場エピソード

 

「旅人よ。俺はアンタらに用があって訪れたのだ」


人物

  • 第4部でも神出鬼没に登場し、要所要所で活躍している。飄々とした態度も変わらず。
名鑑カードで明らかになった来歴
  • 乳飲み子のみぎりにキョートの老いた大ニンジャ貴族の養子として引き取られ、修行を通してカイデンし、その系譜に加わった。
  • ハイクやマイに長けた才人として活躍し、老若男女を問わず様々な浮名を流す。高貴な立場と財産を享受する一方、卑しい身分の者達に悪意や偏見を持つ事はなく、都の内外のどこにでも赴き、刹那的な遊興に明け暮れた。
  • ナラクの災禍で想い人と妹を失った傷心からブッダに帰依し、神仙界じみた峻厳な地のテンプルに籠った。だがそののち、破戒して俗世に戻った。
  • 江戸時代以降は世に混じり、根無し草めいて、ひとつところに居場所を留めぬ生き方をするようになったという。

外見

  • 「エリミネイト・アナイアレイター」では黒髪をアップスタイルにし、以前と同じくサングラスを着用している。
  • 第4部シーズン3では襟元までに切った髪を後ろに撫でつけ、痣のような薄紫の隈が出来ており、ヒガンバナの刺繍が施されたサテンのスタジアムジャンパーを着ている。

ワザ・ジツ

  • コヨーテ、蛇、フクロウの三種類の動物に変身する超自然能力は健在。ただし、ニンジャスレイヤー名鑑カードによると、フクロウ頭の人型形態は第3部の最終決戦時に失われてしまったようだ。
  • シーズン3の序盤から中盤にかけては、ヘヴンリイの雷撃を受け生死の境を彷徨った後遺症か、三種類の動物への変身能力まで一時的に失ってしまった。
    • ジツを使えなくなった上に、元々外見や性格にもニンジャらしさが希薄なことから、「ニンジャは銃ではなくスリケンを投げ、チョップで戦う」ことを知っているトム・ダイスからは、自身がニンジャであることを長らく信じられていなかった。
  • その後は時間の経過に伴い復調したようで、「タイラント・オブ・マッポーカリプス」の時点では動物のみならず、失ったと思われていた鳥人形態にも再び変身出来るようになっている。
    • ただし、頭部は人間のままであり、以前と比べると不完全な有様となっている。疲労も大きいようで、未だ完全回復には至っていない模様。
    • 本人にとってこの中途半端な形態は醜く、羞恥を覚えるような姿らしい。

ストーリー中での活躍

「ネタバレ?なぜわかった?」フィルギアはからかうように舌を出した。
  • 「エリミネイト・アナイアレイター」にて第4部に初登場。スーサイドのIRCを受けて久しぶりに彼等の前に姿を現し、アナイアレイターの救出に協力した。
    • スーサイドとルイナーが合流した時点では「フィルギアは来ないか、あるいは美味しい場面で登場するだろう」という予想が多く立てられていたが、直後にいきなり普通にエントリーしたため実況タグはアビ・インフェルノ・ジゴクの様相を呈した。
    • なお、本エピソードの連載前に発表されていたニンジャスレイヤープラスシャード・オブ・マッポーカリプス(2):ニンジャについては胡乱な口調の語り部がニンジャについて説明する掌編だが、内容を鑑みるに恐らくこの人物は第4部時点のフィルギアと思われる。
       
  • シーズン3より本編に本格参入。かつて自分が「ニンジャスレイヤー」を原因とする悲劇的な事件に見舞われた経験から、ケイトー・ニンジャらによるギンカクの濫用を食い止めるべく、ナラクの力の大部分を失ったニンジャスレイヤーを導く役割を担う。
     
  • 「エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ」ではコトブキとニンジャスレイヤーに会い、彼等に助言する。その後はヘラルドと接触し、何らかの意図によりニンジャスレイヤーの行く先がバンクーバーであることを教える。
  • 「エッジ・オブ・ネザーキョウ」ではニンジャスレイヤー達と再会した後、ホンノウジにて単身ギンカクの調査を行っていたが、ヘヴンリイの強襲を受け、ソーマト・リコール現象が引き起こされるほどの重傷を負ってしまう。
     
  • そのまま動けなくなっていたが、「デス・フロム・アバブ・UCA」にてトムに救助され、彼と共にネザーキョウからの脱出を目指す。その後の時系列にあたる「エスケープ・フロム・ホンノウジ」の最終盤では、トムを追ってきたドーンブレイドと交戦し、トムや「ファイアストーム」を襲名したカネト・ヒバとの共闘で辛うじて勝利を収めた。
     
  • その後は再び脱出のために東へと向かうが、国境付近に差し掛かった所でネフィラに捕らえられてしまい、「ナラク・ウィズイン」ではトムと共に拷問を受けていた。スシ・トーチャリングによって狂気に陥りかけるも、ハリマ離宮に辿り着いたニンジャスレイヤー達に救出され、彼等と再合流を果たした。
  • 以後は彼等と同行し続け、「カレイドスコープ・オブ・ケオス」ではチェックメイトにとどめを刺して重要拠点ナガシノの攻略に貢献している。
     
  • 「タイラント・オブ・マッポーカリプス」では、ナガシノで再会したアナイアレイターと共にネザーキョウの首都ホンノウジへと赴く。ニンジャスレイヤーとタイクーンの一騎討ちに際してはタチアイニンとして二人のイクサを見守り、リアルニンジャならではの解説も披露した。
  • その後、アケチ・ジョウゴ一派のムーホンやオムラ・エンパイアの奇襲により決闘の場が混乱に陥るとニンジャスレイヤーの援護に回り、不完全ながらも鳥人形態に変身してファイアワークを仕留める活躍を見せた。
  • イクサの終結後はヨロシサン・インターナショナルのチャーター機に便乗してネオサイタマへ帰還した。
    • なお、ザックの保護者であるはずのニンジャスレイヤーとコトブキが揃ってチャーター機に乗り損ねたため、彼が代わりにザックをピザタキに預ける羽目になった。
       
  • シーズン4「ザ・シェイプ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム」において、ニンジャスレイヤーのイクサの現場へ急ぐが、途中で現れた謎のニンジャが行く手を阻まれる。そして、相手がかつての知己であると知って驚愕する。
  • 先手を打ってアイサツし今の名の「フィルギア」を名乗ると、相手も合わせて「シナリイ」と名乗るのであった。そして、シナリイからニンジャスレイヤーがカリュドーンの儀式の獣に選定されたことを聞く。
  • 「ケイジ・オブ・モータリティ」でも問答は続き、儀式から遠ざけようとするシナリイに対し、ニンジャスレイヤーとそれが引き起こす事態を軽く考えすぎていると指摘して、後悔しないために儀式への介入の意思を見せる。
  • その後、ニンジャスレイヤーと合流したフィルギアは、彼にスシ重箱を与えシナリイから聞き出した儀式のルールについて共有する。
  • 続くインターミッションでは、シナリイと共に儀式の舞台となったポンポン・ビルディングを眺めており、儀式で生まれる赤いオリガミについて、カリュドーンの磁場とニンジャスレイヤーのカラテで生まれものだと教えられる。
     
  • 「マスター・オブ・パペッツ」では、儀式が始まると狩人と獣はお互いの居場所が判るというルールをマスラダに教える。
  • また、儀式の度に生まれるアブストラクト・オリガミについてはマスラダが作ったものだと本人に指摘する。
  • 続く「ヴェルヴェット・ソニック」では、イクサを終えたニンジャスレイヤーの様子を見に現れ、シナリイの目的がセプク・オブ・ハラキリを使わせることだと知って憤る。
     
  • 「デストラクティヴ・コード」においては、ニンジャスレイヤーにセプク・オブ・ハラキリの使用を促すシナリイの前に登場。フィルギアの敵意とニンジャスレイヤーのカラテを受けたシナリイは蜃気楼めいて姿を消した。
  • その後はニンジャスレイヤーと情報交換するが、フィルギアはサツバツナイトが儀式に潜入していることは既に知っていたようだ。
     
  • 「テンペスト・オブ・メイヘム」では、ザナドゥを始末しようとするシナリイを阻むために登場する。
  • ネオサイタマを救うべく動いていたザナドゥをそのまま行かせ、自分はシナリイの相手を務める。
  • 続く「ビースト・オブ・マッポーカリプス」でも、息を切らしながらシナリイの相手を続け、やがてザナドゥがやり遂げたことを悟ったシナリイは退散する。
  • 数日後、各地に出没したクロヤギ・ニンジャを狩って回るニンジャスレイヤーをアシストするフィルギアだが、やがて儀式の開始とともにニンジャすらセイケン・ツキを繰り返すしかできなくなった有様に絶望する。
  • この現象がソウルがキンカクから齎されたことに関わる汚染だと見破り、アヴァリスとの戦いに向かうニンジャスレイヤーを見送る。
  • やがて儀式が崩壊し、ネオサイタマの住人たちの力で事態が解決したことを見届けると、目論見が外れて悔しがるシナリイをからかい、笑いながらビールを呷るのであった。
     
  • 「デス・アウェイツ:ピザ・タキ」では、ニンジャスレイヤー達に年納めのアイサツをするためにピザタキに向かう途中、大雪で難儀していたアンモナイトに出会い、 "義心" を発揮して一緒に飲み歩きながらピザタキまでやって来た。
  • 店の盛況ぶりに驚き、一時はタキのヘルプを買って出て客の相手をするも、いつの間にかアンモナイトと肩を組んで歌っていた。

一言コメント

「コメントは出来たかい……コメントは大事だぜ」
  • 平安時代=全てがハトリ者のニンジャではなかったからもしかしてワンソー派・・・? -- 2021-03-12 (金) 19:24:24
  • ↑フィルギア=サンはキョートの名門ニンジャ貴族の出身なので、ワンソー派というのは考えづらいのではないかと。実際相当に有力な家系で、家督相続の折には貴族社会がフィルギア=サンを警戒するほどだったそうな。なので家柄的には生粋のハトリ者である可能性が高く、彼と旧知であるシナリイ=サンも同様でしょう。現在シナリイ=サンがDKEに通じているのは何らかの事情によると考えるのが妥当ではないかと -- 2021-03-13 (土) 23:24:12
  • そういえば、フィルギア=サンは平安時代生まれで確定のようだけれど、だとすれば暗黒時代に封印されたアクマ・ニンジャの死体を見た時の怖れ様はどんな理由だったのだろう。頭を抱えて震え出し一時的に役に立たなくなるなどという状態になったのはこの時だけで、単に知識として知っているというだけでなく何かトラウマめいたものがあるようにも見えた -- 2021-03-21 (日) 01:34:03
  • ヴォーパルセンセイのカイデン・ネームが明らかになったし、そろそろ彼のニンジャネームも出るのかな? -- 2021-04-21 (水) 13:51:21
  • そういえば、リアルかつアーチ・ニンジャだとすれば、本人がやるかどうかはともかく、ドージョーで弟子を取ったり、実力を認めた弟子をカイデンしたり出来るのだろうか。ニンジャクランの立ち上げはアーチ級である以外に更に条件が必要なのか -- 2021-08-10 (火) 08:09:43
  • イギリス版モスマンめいたフクロウ男オウルマンなるUMAがいるそうだが、関係はなさそうか -- 2022-04-24 (日) 20:39:42
  • ↑4一時期坊さんになってたらしいからその関係かな -- 2022-12-14 (水) 16:38:34
  • シナリィが「フィルギアはカイデン・ネームを名乗らない」って言ってた以上、カイデン・ネームがある=アーチ級であることは間違いなさそう。リアルアーチ級のなかでは弱い、くらいじゃないかな -- 2023-06-08 (木) 17:06:30
  • ニンジャらしくないくせに、モータルに紛れて生きたり、八面六臂で暗躍しつつ長々と生きてたり、基本的に煙に巻く言動だったり、一番「忍者」らしい人なんじゃなかろうか。 -- 2023-10-21 (土) 12:32:09
  • でも正体が平安時代のニンジャ大貴族のボンボンだという・・・。しかし、かつてとはいえ、いい所のぼっちゃんが正体隠して社会に溶け込むとかやはり忍んでる -- 2023-10-23 (月) 17:51:37