シキベ・タカコ

Last-modified: 2024-02-21 (水) 18:45:52

◆忍◆ ニンジャ名鑑#486 【シキベ・タカコ】 ◆殺◆
アンダーガイオン生まれのモータル。幼い頃にカラテ誘拐事件に遭い、クルゼ・ケンとタカギ・ガンドーに助け出され一命を取り留める。成人後はそれなりの就職先を見つけたが私用IRCで解雇され、ガンドー探偵事務所の助手見習いとなった。

登場エピソード

 

「私の作ったメシ、嫌いデスか?」 
「ウェー……そういう堅苦しいの、苦手なんスけど……」


人物

  • 第2部が始まるおよそ十数年前、タカギ・ガンドーの助手としてガンドー探偵事務所に務めていた女性。非ニンジャ。当時22歳。
  • 忍殺に登場するUNIX使用者としては珍しく、インプラント手術などを施していない生身の人間である。
  • あまり育ちは良くなく、成人してそれなりに良い就職先を見つけたものの、仕事中に私用IRCを行ったことから2年で解雇され、探偵事務所の門を叩いた。
  • 助手として雇用される10年前、幼少期に連続カラテ殺人鬼に誘拐されたところをガンドーとクルゼ・ケン前所長に救われている。
    • アンダー生まれの彼女にとって、二人の探偵は太陽のような存在であり、その後の生きる希望であり続けた。
  • 3ヶ月の短期契約だが、作中時点で給料は2ヶ月分未払い。ガンドー自身はもっとまっとうな仕事についてほしいと願っており、実際口うるさく忠告しているのだが、本人はどこ吹く風といった模様。
     
  • 第2回人気エピソードランキングで「リブート、レイヴン」が見事1位のキンボシ・オオキイを獲得した際、彼女の口癖である「ウェー…」「アー…」が原語では「Well...」「Ah...」であることがモーゼズ=サンから明かされた。彼女の野暮ったいアトモスフィアを見事に表現した翻訳者=サンのワザマエと言えるだろう。

外見

  • 黒いセルフレームのレトロ調眼鏡を掛けている。
  • 黒い髪の毛は何の面白みもなく真中で分けられ、下膨れ気味の頬にはそばかす。歯列も汚い。
  • ニンジャスレイヤーTRPGによると、外見年齢は20歳前後、標準的な体型で顔や腹回りはモチモチしており、髪はややボサボサとしているようだ。
  • 普段着は体のラインが全く見えないボーダーニットに、薄汚いジーンズ、青色のワークブーツ。
  • 彼女のセンスで選んだ「探偵助手的服装」は黒いパンツにサスペンダー、白ワイシャツ。所々に控え目なパンク的要素が混じり、体の線もよくわかるようになった。
    • ガンドーとしては、体の線が出たほうがずっと良いらしい。また、そのバストは「標準的」であるという。
  • ニンジャスレイヤープラス身長一覧表によると身長160cm。
     
  • 細かい描写が多く、いかにもな喪女的アトモスフィアから、ウキヨエ絵師の間でも珍しくイメージの一致が多いキャラクターである。

元ネタ・考察


ストーリー中での活躍

ガンドーが吠える!格子が砕かれる!格納となった彼は、隠蔽されたネタバレにアクセスするのだ!
  • ガンドーと共に「怪盗スズキ・キヨシ」を追うことになるが、豪華客船グランド・オモシロイ上でいざガンドーが彼を捕獲した際に、何者かの銃撃を受け瀕死の重傷を負う。
  • 彼女が撃たれたのは、依頼に従ってスズキ・キヨシからショーグン・オーヴァーロードの鎧を守り抜いた結果、鎧に隠されし「聖なるメンポ」を狙うザイバツの妨げとなったためであった。
     
  • 自身も重傷を負いながら「1億(依頼の報酬)あるから何としても助けろ」と医者に伝えて気絶したガンドーの思いもむなしく、肉体の機能が回復しなかったため、結局彼女の記憶だけが高密度バイオニューロンチップに移植されるという衝撃の末路を辿った。
    • 蘇生にはハイ・テックの進歩を待つよりないが、それはいつ宇宙植民が行われるのかと同じくらい不確かな、地の文=サンの言葉を借りるならば「稚気じみた夢」でしかない。
  • この高密度バイオニューロンチップは呼吸しているため、定期的にバイオ脳漿液を新鮮なものに取り替えなければならない。ガンドーは脳漿を自力で賄うためか(物理書籍版にて「メンテナンス不要な隠し場所」と追記)、防弾バイオ線維で強化された自身の頭蓋内、額の下に埋め込むことを選んだ。
     
  • この後事務所に帰宅したガンドーは、出版社からの採用連絡でシキベが『サムライ探偵サイゴ』という小説を書き上げていたことを知る。
    • ガンドーとクルゼをモデルに探偵小説を書き続け、十数年ぶりにガンドーのもとを訪れて助手見習いを志願したのも、小説のディテールを得たいという動機であった。
    • 職場のUNIXに数年単位で書き溜めたデータが入っていた所から見ると、仕事の合間に書いていたものと思われる。だから前の職場クビになったんじゃ……。
  • ガンドーから見ても稚拙な出来ではあるものの、確かに「火」が灯っていたその内容に、仕事への熱意を失いかけていたガンドーは涙し、奮起するのであった。

「俺なんかより、よっぽど、考えてたんじゃねえか……どうやって戦うのかを」
「……それでも強く笑えってのかよ、こいつあ、堪えるぜ」

 
  • なお、『サムライ探偵サイゴ』の印税の振込先は、彼女の希望でガンドー探偵事務所に指定されている。後にアニメ化などのメディア展開が進んだこの作品は、実にならない依頼を多く引き受けるガンドーにとって重要な資金源となった。
  • 現在のシキベはバイオニューロンチップ内で眠った状態にあり、技術的な蘇生の目処は全く立っていないものの、チップの中で確かに彼女は「生きている」。その様子をニンジャスレイヤーは「オヌシ(ガンドー)の後ろで誰かが嬉しそうに笑った気がした」と直感し、コトダマ空間ナンシー・リーは「守護天使が付いているから」と語りかけた。
     
  • その後、カンドーのローカルコトダマ空間を介することで、論理肉体のシキベと断片的なコンタクトを取れるようになる。
    • ニンジャスレイヤーTRPGによると、ガンドーがニンジャと化した折にバイオニューロンチップのシキベの自我に変化が起こっており、対話が可能なのはニンジャソウルによる力が大きいようだ。
  • 論理肉体として活動できるのは、コトダマ空間戦闘が起こった時など、ごく僅かな時間に限られ、大半は眠りについていたが、次第に活動時間が増えていった。
     
  • 「キョート・ヘル・オン・アース」急「ラスト・スキャッティング・サーフィス」#8にて、ガンドーの仇敵のローカルコトダマ空間内で惨劇の夜が繰り返された際に再登場。ガンドーと共に二丁拳銃の掃射で敵の論理肉体を破壊し、真に事件を「解決」したことで、ガンドーとつかの間の祝勝会を上げることが叶った。
    • なお、前述のガンドーの額の下にバイオニューロンチップが埋め込まれているという設定が明かされた際「ガンドーの脳漿に漬けられてZBR中毒にならないのか……?」と心配するヘッズが一部いたが、最終決戦では実際ZBR覚醒めいた挙動が見られた。ア……アイエエエ……。
       
  • ザイバツ壊滅後、少なくとも「グラウンド・ゼロ、デス・ヴァレイ・オブ・センジン」の時点ではすでにガンドーの額の下にはなく、ガイオンのどこかに預けられている模様。
  • 余談だが、BORDER BREAKとのコラボシナリオ「ストレイ・ニンジャソウルズ・イン・ザ・ストレンジワールド」にも、ガンドーと一緒にチラッと登場している。彼のニューロン内でイマジナリー・フレンドめいて会話する姿が見られた。
    • どうも本編での描写に比べ、彼女とのコンタクトが気軽すぎるような気もするが、これがコラボレイシヨンゆえのファンサービスだったのか、次元マンゴーとかがなんかした結果だったのかは不明である。

第4部以降

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0109 【シキベ・タカコ】 ◆殺◆
アンダーガイオンに居を構えるガンドー探偵事務所の所長代行。オイランドロイドボディとスズキマトリックス理論によりバイオニューロンチップより再生。肩部分が補強された探偵コートを羽織り、左腕にはハンドヘルドUNIXキーボードを巻いている。

登場エピソード

 

「色々あるンすよ。人間です」


機体概要

外観

  • 染めていない黒髪、そばかす、悪い歯並び、セルフレームの眼鏡と、以前の姿を完全に再現している。
    • 生前の姿そっくりに再生することで自我の事故率を下げているようだ。
  • 帽子と探偵ダスターコートを着用。コートの肩はカラスが止まるために補強されており、その爪による傷が多い。また、腕にハンドヘルドUNIXを装着している。
  • その身体は生身ではなく、オイランドロイドのものである。肘からリコイル制御用の圧縮空気を吐いたり、指先がシリコンで覆われていたりという描写が見られる。

スペック・武装

  • ガンドーより託された49マグナムを愛用している。身体能力もただの人間とは比べ物にならないほど高い。
  • その目はミハル・オプティ社製の軍用サイバネアイで、性能は極めて高い。
  • スズキ・マトリックス理論により、例によってマイコ回路を搭載。青少年のなんかが危ない。

ストーリー中での活躍

「ネタバレ、このままイイって事スか」
  • 「ガイオン・エクリプス」にて復活。生死不明のガンドーに代わりコヨミ・ウサギ一味の陰謀に抗った。
  • 絶体絶命の危機の中、ガンドーがかつて沈んだ黒い湖の中でついに彼と再会する。
     
  • 「ストーム・イナ・ユノミ」にて本編に登場。新たなニンジャスレイヤーの出現を知ったサツバツナイトの依頼を受け、彼との接触を果たすが、ピザタキへの襲撃を知って急行するニンジャスレイヤーに引き離され、初顔合わせは不首尾に終わった。
     
  • 「ダメージド・グッズ」ではサザンクラウドの襲撃を受けるものの、彼女との再度の接触を望んでいたニンジャスレイヤーの介入に救われる。
  • そのままニンジャスレイヤーの協力要求により、険悪な空気を払拭しきれないままウキヨポリスへのナビゲートを担当。サザンクラウドとのイクサの果てにナラク・ニンジャに呑まれかけたニンジャスレイヤーに、サツバツナイトからの伝言として「己の内なるニンジャを御するべし、手綱を握るのは己自身」という、かつてサツバツナイトがドラゴン・ゲンドーソーに与えられたインストラクションを伝えた。
  • サツバツナイトの依頼については、ニンジャスレイヤーが無差別殺戮に手を染めるタイプでないことを確認出来たことで十分として深入りせず、保留する結論を下す。
     
  • 第4部シーズン2では、ニンジャスレイヤーに接触を図るサツバツナイトの案内人としてピザタキを訪問。ニンジャスレイヤーの危機を知り、サツバツナイトと共にシトカに侵入する。
  • その後も二人に全面的に協力し、高速船で彼等をエッジカム火山へ送り届ける。エッジカム火山ではコトブキ、ガンドーとの連携で守衛ニンジャのラジエイターを撃破し、オマークに繋がれていた人々を救出した。

一言コメント

「コメント、これ、隠しちゃったけど、いいんスか?」
  • BLAM!BLAM!「ゲーッ!」 -- 2019-10-02 (水) 01:10:32
  • ↑ピストル・ポールダンス・カラテな!? -- 2019-10-02 (水) 20:02:28
  • なんかね、双葉というかジナコさんというかで再生されて困るんだ -- 2019-10-27 (日) 07:21:08
  • わかりみが高い↑ -- 2020-06-05 (金) 04:52:01
  • サムライ探偵サイゴの執筆も続けてるようだ。人気作品ならボブやセイジやアニーめいた危険な発狂マニアックが出てくるかもしれない。備えよう。 -- 2020-07-22 (水) 22:58:03
  • 以前の身体とそっくりそのままな義体を用意されたのは何故。自分の認識する自分の身体と齟齬が出ると自我崩壊する恐れでもあったんかね -- 2020-09-25 (金) 15:13:20
  • 逆に自我が確立した今ならサイバネ置換も用意なのかもしれない。つまり、こうだ。シキベ=サンの胸は可変であった。 -- 2020-09-25 (金) 16:42:55
  • ウキヨエ版読みましたが、先に小説版読んでたせいで別人感が。ただウキヨエ版の方がむしろ本文中の描写に忠実な造形という。美人でないけど味のある外見ってデザイン大変ですよね -- 2022-06-20 (月) 19:57:03
  • アンコトーストは実在するヤッター! -- 2022-06-21 (火) 08:05:00
  • アンコラー!?オグラトーストッコラー!! -- 2022-06-21 (火) 11:55:15