◆忍◆ ニンジャ名鑑#198 【ドラゴンベイン】 ◆殺◆
アマクダリ・セクトのニンジャ。3フィートのオベリスク型槍頭をもった鎖付き巨大槍「ツラナイテタオス」の使い手。クレーンでないと運べない程の大業物を用いてアクロバティックに跳びまわり戦闘するさまは実際恐怖以外の何ものでもない。
登場エピソード
- 「ライズ・オブ・アマクダリ」
- 「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」
- 「ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ」
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」
- 「ミッドナイト・ブルー・オトノサマ」
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」
- 「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」
「その誉れ、相手に取って不足無し!」
人物
- アマクダリ・セクトに所属するニンジャ。精鋭部隊アマクダリ・アクシスの一員にしてハタモト。アマクダリ草創期から前線に立ち、最高幹部たる「12人」の一人からも「相当の使い手」と評される手練れであり、その実力からアマクダリ内では「英雄」として讃えられている。
- アマクダリ・アクシスの一員であることは予てよりザ・ヴァーティゴ=サンの口から明かされていたが、本文中にてその旨が明示されたのはTwitter連載上での初登場よりおよそ三年を経てからのことであった。
- また、「ライズ・オブ・アマクダリ」にて、アマクダリ発足以前からアガメムノンの私兵だったことが判明している。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(22)にて、表社会での交渉の場や社交界においてもアガメムノンのボディーガードおよび執事として行動を共にし、その際は「ナザキ・マゴト」と名乗っていたことが明かされた。
- ディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(22):鷲のニンジャにて、これが彼の本名であること、ドサンコ・ウェイストランドの生まれでスラヴ系の血が混じった日本人であることが明かされた。
- 鷲の一族に仕える「鷲のニンジャ」であり、その最後の生き残りの一人。序列からすればさほど上の者ではないとのこと。
- 地球に降り立って間もないアガメムノンを見いだし、今日まで仕えてきた最初の部下の一人である。
- さらに詳細な情報についてはニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(22):鷲のニンジャを参照のこと。
- 寡黙で、必要なこと以外はほとんど口にしないが、イクサにおいては水際立った戦いぶりを見せる不言実行の男。
- 戦闘能力は勿論のこと、判断力・戦術眼にも優れており、仲間からの信頼は厚い。特にコロッシヴからは「アニキ」と慕われている。
- その男らしさからヘッズにも好かれており、コロッシヴに倣い「兄貴」と呼ぶ者も。
- その男らしさからヘッズにも好かれており、コロッシヴに倣い「兄貴」と呼ぶ者も。
- 「古代の槍を武器にする」「ドラゴンを殺す者」などの類似点から度々ヘッズに「ヤマト・ニンジャのソウル憑依者では?」と疑われているが、ザ・ヴァーティゴ=サン曰く「(ヤマト・ニンジャの憑依者は)ドラゴンベインではないようだぞ」とのこと。
- 「ニチョーム・ウォー」では、「ドラゴンベイン自身も憑依したニンジャソウルの名を知らない=少なくとも名有りのアーチニンジャではない可能性が高い」という情報が提示されている。
- 後にニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(18)にて、モズ・ニンジャクランのソウル憑依者であることが明かされた。
外見
- 身長6フィート(約180cm)。
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長189cm。
- インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(22)によると、ドサンコ・ウェイストランド出身だが厳しい顔つきの黒髪のスラヴ系。
- 豹頭を模した顔全体を覆うカブト・メンポを装着し、白金色のニンジャ装束(ニンジャアーマーとの表記もあり)に身を包む。
- 物理書籍版では全身をファンタジックなニンジャアーマーで鎧い、その上からトーガめいて深紅の布を纏う、まさしく神話の英雄の如き姿に描かれた。
- 最終決戦時には、豹頭が圧縮空気を噴きながら変形し幻獣めいた意匠があらわれた。
元ネタ・考察
- ドラゴンベイン(dragon bane)は「竜を滅ぼすもの」といった意味合い。
- 『NetHack』などの古典的RPGをプレイした人なら聞き覚えがある名前だろう。実際巨大なドラゴンをも打ち倒してしまえそうな大業物を自在に操る。
ワザ・ジツ
- 上述の通り、自身の身長は本作の基準で言えば特別オバケめいた体格をしているわけではないが、規格外の巨大武器「ツラナイテタオス」を片手で軽々と操るに足る驚異的な怪力と敏捷性を備えている。
- ツラナイテタオスを使えない室内など閉所では、ツラナイテタオスを振り回す膂力をカラテに使用することで、ビッグ・ニンジャクランの大男も真っ青なパワフルなカラテを展開する。
- 手足や頭を掴んで千切り捨てるのは当たり前、チョップやパンチもガタイからは想像出来ない凄絶な威力を持つ。
- 地面に突き刺さった状態のツラナイテタオスを空中から鎖によって軽々と引き戻す離れ業までも披露している。
- スリケンを使用する描写がある。
ツラナイテタオス
- 四角錐型の槍頭だけで3フィート強、7フィート強の柄を足した全長は10フィート以上というオバケじみた槍。槍頭にはルーンカタカナで「ツラナイテタオス」と刻印されている。これほどの巨大さであるが投げ槍である。
- 書籍版では7フィート強の槍頭、3フィート強の柄に変更された。
- その大質量攻撃の威力は実際凄まじく、装甲車も一撃のもとに破壊する。コワイ!
- 重量もそのサイズに相応のものと思われ、敵ニンジャのアーマーを貫いていたとはいえ、平均以上のニンジャ筋力を持つであろうニンジャスレイヤーでも容易には引き抜けない代物。
- 石突(柄の後端)には長い鎖が接続されており、これを引くことで投擲等により手元を離れたツラナイテタオスを自在に引き戻すことが出来る。無論、尋常ならざるニンジャ筋力が無ければ到底成し得ない芸当である。
- 本編中で「古代槍」「古武器」などと呼ばれることが多い。加えて槍頭に刻まれた意味深なルーンカタカナなどから、ニンジャ神話において何らかの謂れを持つ武器ではないかと推測するヘッズも居るようだ。
- インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(18)にて、モズ・ニンジャクランに由来する骨董品めいた武器であることが明かされた。
ニンジャ跳躍力
- 驚異的な跳躍力の持ち主でもあり、ツラナイテタオスを手にしたまま信じ難い身軽さで跳び回る。大業物を振りかざし三次元戦闘を繰り広げる姿はまさに屠龍の槍士である。
- 上空から下方の敵へ向けてツラナイテタオスによる攻撃を放ち、貫いて倒すのが彼の基本戦法と見られる。
- その跳躍は、室内ということで抑え気味に跳んでもサイバネ改造で高さのアドバンテージを得たスケアクロウすら軽く凌駕する。
鷲の拳
- 月面基地宮殿にて手に入れた鷲を象ったセスタス。月面基地へはツラナイテタオスを持ってきておらず、また基地には槍や槌矛の類も存在したがあえてこれを選んだ。
- かなりの大きさを誇り、装着したドラゴンベインの腕はそれまでの二倍巨大で無骨なシルエットとなった。重さもかなりのものようで、片方を失えば、それは片腕を失った重量差を感じるほどらしい。
- 嘴と翼の部分には開閉機能が備わっており、嘴が開かれた時そこから圧縮空気の弾丸を放つことも出来る。
- ニンジャスレイヤープラスによる解説、及び他の武器についての解説はこちら。
ストーリー中での活躍
- 連載順では「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」にて初登場。ダークドメイン率いるザイバツ勢がマルノウチ・スゴイタカイビルへと侵攻した際、フューネラルらと共に迎撃。瞬く間にクレアオーディエンス、プリンセプスの首級を挙げる大活躍を見せる。
- 「ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ」では、イッキ・ウチコワシの主導による反オムラ会合に反オムラ側の伏兵として参加。ツラナイテタオスの無い状況においてもサンドウルフを素手で瞬殺、空中仕様のモーターヤブ5機を次々と撃破し、そのワザマエをヘッズに知らしめた。
- ネブカドネザルに対しては、図らずもニンジャスレイヤーとの共闘を演じる。このイクサにおいて深手を負うが、状況にも助けられ、一命を取り留めている。
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」では、アマクダリの密会が行われていた料亭オトノサマへのソウカイヤ残党による襲撃を鎮圧すべく出動。屋内ゆえにツラナイテタオスを使えない状況でも環境に文句を言うことなく己の跳躍力とカラテのみで奮戦した。
- 「ニチョーム・ウォー」においては、ニチョーム防衛の要であるアナイアレイターに超上空からの降下攻撃で致命傷を与えて戦局を一変させる。しかし、直後のフォレスト・サワタリのアンブッシュによって右踵を抉り取られ、やむなくツラナイテタオスを放棄する。
- その後も素手のカラテをもって転戦を続け、スターゲイザー・キュア両指揮官の爆発四散後は退却戦の指揮を執るなど獅子奮迅の活躍を見せたものの、ツラナイテタオスを回収出来ないまま撤退を余儀なくされてしまった。
- 第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、再定義の完成を目指し月へと向かうアガメムノンに付き従い、共にロケットへ乗り込む。そして月面基地で選び取った鷲のガントレットを手に鷲の王の最後の護衛として、スワッシュバックラーと二人、ニンジャスレイヤーを待ち受けた。
- 持ち前の高い実力とスワッシュバックラーとの息の合った連携を存分に発揮し、ニンジャスレイヤーとの間に息つく暇もないハイレベルな死闘を繰り広げ、赤黒の死神を追い詰める。
- しかし、トドメを刺しにかかった一瞬の隙を衝くイアイめいたチョップにより、それまでに巧みにダメージを蓄積させられていた左腕のガントレットを砕かれ、同時にスワッシュバックラーを戦闘不能にされてしまう。
- 残された右腕のガントレットによる稲妻によって捨身の反撃を試みるも、ニンジャスレイヤーがアガメムノン対策に用意した秘策であった特製のヌンチャクによって防がれてしまう。そのままニンジャスレイヤーのヌンチャクによる猛攻を受け、仁王立ち状態での爆発四散を遂げた。
- 彼が最後に引き出した雷撃対策のヌンチャクの存在はアルゴスによって主へと伝えられた。
- 彼が最後に引き出した雷撃対策のヌンチャクの存在はアルゴスによって主へと伝えられた。
一言コメント
- 鷲の一族を守る百舌鳥だったわけか -- 2021-04-29 (木) 20:55:00
- ↑そういやモズもワシと同じく猛禽だったな。作者=サンもそれを知ってて彼をモズにしたのならなんたるポエットか! -- 2021-04-30 (金) 09:02:51
- コミックになるとツラナイテタオスの迫力がすごいな ドラゴンベイン=サンの驚異的な筋力はニンジャソウル由来のものだけではないらしいと聞くが 元が鷲の一族近衛のための筋力強化人間か何かだったのだろうか? -- 2021-06-23 (水) 01:59:37
- 1番凄いのは装甲車を貫通するレベルの重量を支えてニンジャ腕力で振り回されても壊れないツラナイテタオスの柄かもしれない -- 2021-11-05 (金) 16:00:06
- ↑そりゃ古代ニンジャが作った本物のニンジャ用の武器だしな。 -- 2021-11-05 (金) 16:21:38
- 無印においてもカラテ強者らしく、ほとんど冷や汗もかかずに二大巨頭の激突を分析していたな、コマ=サンが立場的なこともあって四六時中汗かきっぱなしだったのと好対照だった -- 2022-01-04 (火) 13:51:07
- オスモウ・ノアにて、ニンジャと戦うスモトリあり。その名はまさに……備えよう。 -- 2022-05-11 (水) 21:28:13
- 百舌鳥の早贄、だから"貫いて倒す"か…なんと見事なネーミングか -- 2022-09-04 (日) 09:12:07
- ツラナイテタオスの由来、まさか「貫いて倒す」では無くギリシャ語由来なのか…?言われてみればナイテとかタオスとかギリシャ語っぽい響きではあるが… -- 2024-03-11 (月) 23:31:41
- ↑2鷲に生贄を捧げる百舌鳥というポエットよ -- 2024-03-19 (火) 08:08:16