Mundunugu's Barber

コンセプト

patch2.6.8にて追加された新セットMundunugu's Regaliaを用いた、Spirit Barrageを主力とするビルド。
patch2.7.7(Season30)現在でこそHelltoothやJadeの強化により「ペットに頼らずWD自身の攻撃スキルで闘う」ビルドは珍しくないが、登場当初は実戦級の中～遠距離型ビルドは新鮮だった。
素では全クラスでも最も脆い部類の本体を各種debuffスキルでバックアップ、使いどころに慣れの要る防御buff起動、「主砲を最速で連射すべきでない」という操作…と、WDらしい一癖を備えたビルド。
Spirit Barrageをまき散らして堂々と行軍していくスタイル。

長所

• 足止めやデバフをばらまき敵集団の中を走り抜けていくだけのお手軽設計。
• Seasonalプレイでとりあえずセットさえ揃えばなんちゃってで始められる手軽さも魅力。
• 実装当初は「非常に脆い」という評価だったが、patch2.7.2でのLakumba's Ornament強化を始め、ある程度防御面が底上げされた。
• セットの防御buffはトリガーがお手軽でないものの、この手の能力には珍しく持続が30秒もある。
   

短所

• 「Spirit Barrageのキーを最速連射しない方がダメージ効率が良い」という操作のメカニズムが複雑。詳しくはこちら。
• patch2.7.7(Season30)現在も悪いビルドではないが、度重なるnerfで全盛期からは大きく力を削がれている。
• 与ダメージの主体がThe Barberによる蓄積ダメージ爆発で、このLegendary PowerはArea Damageが無効。
   

立ち回り

フィールドに出たらSpirit Barrageを空撃ちしてWDの頭上にManitouルーンの噴水(英語圏でも"Sprinkler"と呼ばれる)を設置。
接敵後はセット効果でWD本体に追従するようになったBig Bad Voodooを展開しつつ、まずは主砲のSpirit Barrageに常駐する4つのルーンのうちPhantasmが3体同時に存在出来るので、これから倒す予定の敵群全体が3体のPhantasmに触れるように設置。その後は「余裕を持った遅めの連射で」Spirit Barrageのcastを継続する。
WDのほぼ全ビルドが共通して備えるSpirit Walk、Soul Harvest、Piranhasで戦闘をバックアップ。
なお装備の項にある通り、当ビルドのダメージの主体であるThe Barberの蓄積爆発はArea Damageが無効。
ただし、このLegendary Powerは15Yardsの爆発範囲を持つため、結果としてはArea Damageビルド運用と同様に複数の敵を巻き込みながら闘うのが理想になる。

セットの防御Buffのトリガーは「Spirit Realmに入る」ことで、これはActiveSkillのSpirit WalkかPassive skillのSpirit Vesselが発動して半透明になることを指す。
効果終了後にCooldown回収が始まるため連発出来ないスキルかCheat-Death passiveによる即死回避procが条件となるとあまり気軽に起動できないように感じるが、被ダメージカットの持続は防御Buff効果としては破格の30秒。30秒あれば少なくとも次のSpirit WalkのCooldownは回収できるだろう。

The BarberのLegendary Powerはtextの通り「一定時間Spirit Barrageを連射してからキー連射を止める」と操作すれば起動できる。
特にGRのRift Guardian戦では、数十秒～数分を蓄積に費やしてから連射を停止して起爆し、ほぼほぼその1アクションで倒し切ることを目指す。
自分がこのビルドで確実にクリアできるGR TierのRift Guardian戦で、どのくらいの時間をSpirit Barrage蓄積に費やせばRGを倒すのに十分かを把握しておきたい。
なお、Manitouの持続が20秒あるため連射停止から爆発までは最大20秒待たされる可能性がある。GRの残タイムギリギリまで連射していると爆発が間に合わないので要注意。

アクティブスキル

アイコンをクリックすると各スキルの個別ページへジャンプします。

	SpiritBarrage / Manitou（頭上の噴水）
	patch2.7.7(Season30)期はVoo's JuicerとGazing Demise装備によりルーンが3つ常駐するので本体はManitouを実装。属性はCold。
	Big Bad Voodoo / Ghost Trance（回復＆被ダメ減）
	２セット効果によりトーテムがプレイヤーに追従するようになる。ルーンについては主砲が低コストなためRainDanceは基本的に不要。与ダメアップのSlamDanceのどちらかで選択するとよい。
	Spirit Walk / なんでもよい
	緊急回避兼、4セット効果による防御Mod発動スキル。Spirit Realmに入った後の30秒間、被ダメージが60%減少する。
	Locust Swarm / Pestilence（2体に伝播）
	Ring of Emptinessによるダメージアップのトリガーとなるスキル。Hauntでもよいが、こちらの方が伝染が早く手間がない。
	Piranhas / Piranhado（拘束+まとめ+与ダメアップ）
	The Barberによる爆発をまとめて当てられる優秀な補助スキル。
	Soul Harvest / Languish（Armorアップ）
	生命力を奪った敵1体につき、10%Armorが上昇し、生命力を奪った敵は5秒間移動速度が80%低下。装備buffにより与ダメUPと被ダメDOWNの効果が大きく得られる。

パッシブスキル

	Spirit Vessel
	ド定番の保険スキル。このスキルの発動後にも被ダメ低減効果がある。
	Grave Injustice
	各スキルのCDを減少させる。遠距離職とは言え、中～近距離帯を維持するビルドなのでかなり重要なパッシブ。
	Swampland Attunement
	上記同様、敵との距離が近いので被ダメの低減効果が常時期待できる。
	Confidence Ritual
	上記～略、与ダメをUPできる。

主砲のコスト回転は簡単だが、補助スキルでMana回転がカツカツに感じるならBlood Ritualで軽減したり、Mana回復系Passiveを入れても良い。

装備

• メインスキルのダメージボーナスがrollする部位
  • Helm、Boots、Mojo、Voo's Juicer(確定roll)
• 優先stats
  • Crit Chance、Crit Damage、Cooldown Reduction、Attack Speed(武器には優先度高、他2，3部位)
  • このビルドのダメージの主体であるThe Barberの蓄積爆発がArea Damage無効のため、不要。
• Class Set
  • Mundunugu's Regalia
    • メインとなるセット装備。BootsかPantsのどちらかはCaptain Crimson's Trimmingsとトレードオフ(RORG使用)して使う。
• Craft Set
  • Captain Crimson's Trimmings
    • RoRGを用いて2部位のみで強烈なCDとMANAコストの削減、さらに被ダメDOWN与ダメUPを実現。
      BootsかPantsのどちらかをMundunugu's Regaliaとトレードオフして使用する(ベルトは固定)。
• Main Hand
  • Voo's Juicer
    • Spirit Barrageを強化する武器。PhlebotomizeとThe Spirit is Willingルーンの効果を得る。
      これによりパッシブでRush of Essenceを付けなくても十分にManaが足りる。
      武器にskill damage+が付いている為実装備する。
    • セット登場直後は火力が潤沢だったのでThe Barberを装備してこれは使わないケースが多かった。
      その後の度重なるnerfに対応し、現在では僅かでも火力を補填するため本体装備に選ばれている。
• Off Hand
  • Gazing Demise
    • Spirit Barrageを強化するMojo。
      Phantasmのルーンが常駐し、それぞれのPhantasmの持続時間が2倍になり、Manitouの攻撃頻度が増加する。
      patch2.7.0でのnerfによりPhantasmの設置数によるボーナスが無くなり、ダメージボーナスは一律でManitouの攻撃速度が可変値。
• Bracers
  • Lakumba's Ornament
    • Soul Harvestのスタックがある場合60%～の被ダメージカット効果を持つ定番Bracers。
• Rings
  • Ring of Emptiness
    • WDの定番。HauntかLocust Swarmで起動、維持。
    • patch2.7.0当時はペット扱いだったSpirit Barrage/Phantasmsルーンにもこの効果が乗ってていたため、他のペット関連装備と併用されていた。
      (当時はRing of Emptinessはペットに無効だったが、例外扱いだった。)
      現在はPhantasmのペット判定は完全に削除されており、Enforcer等のペット関連効果は一切登用しない。
  • The Compass Rose
    • Endless WalkセットのRing。
      当ビルドはSquirt's Necklaceをほぼ維持できないのでこちらが定番。
      理想statは確定rollのMovement SpeedをrerollしてINT、Crit Chance、Crit Damage、Cooldown Reductionが揃うことだが、その難易度は非常に高い。
  • Convention of Elements
    • Squirt's Necklace維持に自信があるなら。
    • 防御が不足していればUnityでも可。
• Amulet
  • The Traveler's Pledge
    • Endless WalkセットのAmulet。
      当ビルドは可能なら敵群の只中に在るのが理想なので、Squirt's NecklaceはShield Pylon専用になりがち。
  • Squirt's Necklace
    • 定番ハイリスク・ハイリターンAmulet。勿論リスクが好みでない場合はRingの片方と合わせてEndless Walkセットでも可。
       

Kanai's Cube

• Weapon
  • The Barber
    • Spirit Barrageが直接ダメージを与える代わりにターゲットに蓄積されるようになる。詠唱を止めたとき、ターゲットを中心に 15 yards 以内の敵全てに蓄積ダメージの 400–500%を与える。
      蓄積フェーズを挟む分ダメージに遅延が生じるが、500%の倍率で範囲攻撃になるため総合火力が高まる。
      Voo's JuicerにはLegendary Powerとは別にSpirit Barrageのダメージボーナスがあるため本体が装備し、こちらはCubeに。
• Armor
  • Frostburn
    • Voo's Juicer採用理由と同様、僅かでも失った火力を取り戻すためのチョイス。
    • 防御を捨てた割りに僅かな火力ボーナスに感じるかもしれないが、Spirit Barrage/PhantasmルーンはこのアイテムのLegendary Powerを二重起動するため、流石にCold +40%と言われると見逃せない。
  • Aquila Cuirass
    • Voo's JuicerでThe Spirit is Willingルーンを得てMana回復力があるので、結構維持できる。
• Jewelry
  • Ring of Royal Grandeur
    • 重ね着を行う場合必須。
       

レジェンダリジェム

• Bane of the Trapped
  • どのビルドでも定番。敵とすれ違いながらManitouをまき散らす本ビルドにぴったり。
• Bane of the Stricken
  • 対単体に時間がかかるビルドのためRG戦を僅かでも短縮したい。
• Gogok of Swiftness
  • Attack Speedは良いチョイス。各種補助スキル、何よりBig Bad VoodooのCooldownの補助にもなる。

Followers

• Templer
  • 比較的近距離で闘うのビルドのため、前衛は頼れる。
• Scoundrel
  • 本体の後ろから売りのCritical関係スキルをかけてくれるとありがたい。
• Enchantress
  • Piranhas、Spirit Walk、Big Bad VoodooのCooldownを回収できるのは高評価。
     

その他

• Spirit Barrageのキーを最速で連射すべきでないという話
  • このビルドでSpirit Barrageのキーを最速で連射することが忌避される理由は以下。
    • 大前提として、記事中のサンプル通りVoo's JuicerとGazing Demiseを装備してWD本体がManitouを実装することで、Spirit BarrageのルーンはWell of Souls以外の4つが常駐している状態とする。
    • Phantasmルーンは同時に3つまで存在出来、4つ目がcastされると一番古いものがThe Barberの効果で爆発する。
      最速連射はこの4体目のPhantasmが殆ど蓄積ダメージの無い状態で次々爆破していることになる。
    • これ自体はそこまで悪いことではない。500% multiplierのLegendary Itemは倍率が高い部類なので、最速連射でも結構火力が出る部類と言える。
    • 一方、PhantasmルーンのThe BarberのLegendary Powerへの蓄積が起動されるのは30F毎となる。
      プレイヤーのAPSにもよるが、30F以前に4体目のPhantasm設置により爆破が起こった場合、そのPhantasmはThe Barberにダメージを蓄積出来ていないことになる。
      この30Fという値はWDのAttack Speedと無関係で一律。
    • Ceremonial Knifeを装備している限りFPA(Frames per Attack：攻撃1回に要するフレーム数)が30Fオーバーということは考えにくく、このため「手加減して」連射することで30F毎の蓄積起動を過ぎてから次のSpirit Barrageをcastするのが理想的。1秒に2回ペースの連射が望ましいということになる。
  • なお、好みにもよるが高Life単体の敵(addsを呼ばないRift Guardian、Elite Packのリーダーだけ残った状態等)については、最速連射で打ち込みまくっても構わない。
    ただし、これはプレイヤーのAPSにもよるが、連射継続中にも関わらずThe Barberの爆発が起動する場合があるので要注意。
  • 厳密に言うとAPS値によって30F/tickを意識するための連射間隔というのもあるのだが、これはプレイヤーがどれだけ装備にIncreased Attack Speedを積んでいるか次第の内容なので、興味があってここを突き詰めたい人はmaxrollの記事などで座学してみると良いだろう。
    • 参考リンク
      https://maxroll.gg/d3/guides/mundunugu-spirit-barrage-witch-doctor-guide/2#mechanics-header
• Spirit Barrage/Phantasmルーンのバグ
  • Spirit Walk中にcastしたSpirit Barrage/PhantasmはThe Barberの蓄積に一切加算されないというバグがある。
    可能な限りこれを避けたいところだが、この現象を考慮してSpirit Walkを使わずに死んでは元も子もないので、そういうバグがあるということだけ覚えておけば良いと思う。
    意識すべきは「Spirit Walkの使用を控える」ことではなく、「Spirit Walk中は回避に専念しSpirit Barrageのキーを押下しない」ことが望ましい。
  • ある意味で、このバグの存在も上記の最高速連射が推奨されない理由の一つ。
  • 当ビルドと相性が良さそうなShukrani's Triumphが入る枠が無いのは惜しまれることだが、このバグの存在を考慮すると枠に余裕があっても非推奨アイテムになっていただろう。

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