【天使】

Last-modified: 2023-12-31 (日) 18:37:13

概要

【天星郷】に住む【種族】で、【女神ルティアナ】の眷属。
他作品においての天使はこちらを参照。
また、本作にも実装前から「天使」と名の付くアイテムや装備品、特技*1が多数登場している。
 
元より【神話篇】等で示唆されていたが、天使が登場したVer.6では特に本作とDQ9の世界の繋がりを示す描写が増えている。
神都フォーリオンのD-5下層の本棚にある『ふたりの天使』という童話には【堕天使エルギオス】とそれを打倒した平凡な天使、すなわちDQ9主人公の逸話が残っている他、E-5の上層にあるヘルヴェルの日記には師を救いださんとした伝説の天使【イザヤール】の名が記されている。
また、【源世庫パニガルム】では記録から再現されたエルギオスと対戦することが可能であり、つまりはエルギオスがいたという記録が本作の世界にはっきり残されていることが分かる。
 
なお、ユーライザの部屋の本棚で読める本(「名もなき天使」の一連の手記の3番目)には「我々をこの世界に招いたのは女神ルティアナではなかったのかもしれない。」という記述があり、天使自体はルティアナの創造物ではない(別の世界で生まれ、アストルティアの監視を託された)ことが示唆されているが、これは著者の類推に基づく記述であり論拠に乏しいものであった。
 
【フォーリオン聖天区画】聖天舎の2階廊下には【デンデロベー】【モーモリーナ】がいるが、彼らは下記の特徴に当てはまらない点を複数持っている。
頭の上に天使の輪がある分ただのマスコットではないとは思われていたが、Ver.6.5前期で彼らの役割が判明した。

身体的特徴

【人間】とほぼ同じ外見をしている*2が、背中に翼を持っている。
また、翼で空を飛ぶ能力を持つが、足の退化を防ぐために階段なども意識的に使用しているようである。Ver.6.4ストーリーで語られる事情により、DQ9の天使と異なり【天使の輪】が無い。
また、寿命も【魔族】と並んで他の種族らよりも遥かに長命である。現に聖天舎の星導課にいるユンジェロは、「自分は星導課に配属になってまだまだ数百年の新米」と語っており、クエスト【勇者の歴史書】に登場する天使ヒースフィムは、1000年前から外見が一切変わっていない。6.4のストーリーにおいて天使には生殖能力がなく、その寿命は数千年であることが明かされた。
だが生を終えた際には魂は聖天舎の奥地にある「転生の園」に還り、また新たな命として転生の園に生えている花から誕生する。生まれたばかりの天使は人間の赤子と同様の姿である。また、取り上げた者が名付け親となる。
 
食事や睡眠は本来必要ないが、娯楽としてたしなむことはでき、アストルティアの食物などに興味を示す者もいる。天使全体の傾向としては刺激の強いものが好みである模様。
また、一部のNPCが「【ジア・レド・ゲノス】を見て失禁しかけた」と発言していることから、排泄はするらしい。毒物や病気への耐性も完全なものではない。
まとめると、生殖はできず、食物の消化や睡眠は必須ではないが敢えてすることはでき、その他の生理機能は普通に備わっているという、生物種としてはかなり異質な存在と言える。
 
また上述の通り生を終えた天使は転生の園で転生をするがその際生前の記憶は引き継がれないようだ。しかし生前の強い感情や想いなどは転生後にも無意識的に引き継がれているような描写がみられる。
魔眼の月の出現後、フォーリオンにいる天使たちが執拗に怯えていることがその一例だと考えることもできそうだ。
稀に前世の記憶があり混乱する天使もいるようだが、その場合は前世の天使のことを調べ上げ、その詳細を語って聞かせてやると落ち着き、そのうち前世の記憶も薄れていくようである。
 
Ver.6.4ストーリーにおいて、現在の天使の出自が判明。
とこしえのゆりかごから脱出した人間が、長い航海を続けるにあたって生き延びるため、女神ルティアナから果実を与えられ、天使へと作り替えられた。光輪がないのはこのため。
即ち、(とこしえのゆりかごの)人間が天使となり、その天使の姿を基に(アストルティアの)人間種族が生み出されたことになる。
最もとこしえのゆりかごの唯一の生き証人である【テトラル】が完全に人間であるため、これはあらかた予想していた人たちも多いのではないだろうか。
光輪のある純粋な天使は「旧き世の天使」と呼ばれ、生き残ったのは【レクタリス】のみであった。
2023年版【アストルティア拾遺譚】ではフォーリオンがまだ天の船として星の海をさまよっていたころ、レクタリス以外の旧き世の天使がフォーリオンの動力源に自分の光輪をささげて死んだことが明らかになっている。
彼女の師匠や先輩、同僚も彼女に生き延びるように言い残し、それもレクタリスが闇を抱える原因になったという。
 
死んだ天使の魂は【天魂石】?の中で安らかに眠るとされたが、【エルドナ】【世界樹の花】の創生のチカラを用いて転生を可能とした。
 
また、天使へ作り替えられた際に名前も天使っぽいネーミング(ギリシア風)に変えられたことが古フォーリオンの本棚で確認出来る。
これはかつて出生時の名前のままでは帰れぬ故郷を思い出して人間であったことへの未練を捨てられないという訴えがあり、古き世の天使風の通名で呼び合うのが流行っていたのを本格的に推進した結果なのだという。

文化・思想

天使には一応序列があり、一番上は天使たちの長である「【天使長】」、次に試練場で【英雄】たちに試練を与える「審判の天使」、その下は英雄たちを天星郷へと導く「導きの天使」を含め、基本的に同格とされる。
ただし、クエスト【シスターたちのうわさ話】に登場するティアンのように、規則に違反し「罪付き」となった場合などに導きの天使の座を剥奪される場合がある。重大なケースでは翼を奪われ地上に追放される場合も。
現在の審判の天使は以前の所属がばらばらで、【ヘルヴェル】【カンティス】は元々戦務室所属、【フェディーラ】は転生の園の長をしていた(そのため、試練の内容も自分たちの元々所属していたところに沿っている)。
 
長きに渡って【アストルティア】を見守ってきたという自負を持つ故か、全体的に誇り高い性質を備える。
しかし、DQ9のものと比べると直接的な手助けをするよりも天上から観測や施しを与えることが多くなったためか、地上種族を格下の動物のように見るなど傲慢とも受け取れる言動をとる者も少なくない。
例えば、英雄候補に挙がったものの兄と共に眠ることを優先してそれを辞退した【ギルガラン王子】を非難する文章からは、地上種族が天使に見初められることは栄誉であり喜んで受け取るのが当然という価値観が見える。
天星郷の資料館では各種族の像を展示しているが、その説明文にはかなり侮蔑的なものも混じっている(英雄たちが天星郷を救った後には改められる)。
性格まで天使のような者は少ないが、元をたどれば光輪のついた天使ではなくとこしえのゆりかごの人間であるため、その人間たちから一部傲慢な部分を受け継いでしまったのかもしれない。
 
また、彼らが【魔界】・魔族の成り立ちや、ルティアナ本人が魔族をアストルティアの子として認めていることを把握しているか否かは不明だが、魔界・魔族に対する嫌悪の感情は七種族以上に強い。
【主人公】【大魔王】として【異界滅神ジャゴヌバ】を討伐し、今のところ一部人物の間には限られるもののアストルティア・魔界双方の信頼を得て関係改善の第一歩を踏み出したという、神々がいた時代でもなし得なかった前人未到の大功績を残しているが、天星郷でそれを取り上げられることはほとんどない。
むしろ、魔界に寄り添う姿勢で大魔王に就任したこと自体や(天使から見れば勝手に復活させてジャゴヌバにぶつけたがために)盟主ルティアナを死に至らしめる原因を作ったことを取り上げて憎悪を向けてくる者までいる。
Ver.6.1ストーリーでは、これは主人公の【四天の星巡り】の妨害のためにヘルヴェルにより意図的に悪評を広められたことも原因であることが判明する。
6.1のストーリーが終わった後も、真犯人の件はごく一部の天使にしか知らされておらず、主人公への悪評の解消も行われていないため、天星郷の天使はもちろん聖天区画に居る天使からも神化の儀の失敗を主人公のせいだと責めてくる声が消えていない。
Ver.6.2ではヘルヴェル自らの告白によりこれらの所業が広く周知されたようで、主人公への態度を改める天使も出てきているが、【ピュトス】は相変わらず強硬な態度である。
他にも「大魔王なら神殺しもありうると疑われてしまうのは仕方がない」と、差別意識を残している神都の住人シッシャなどが存在する。
 
天使たちのこうした不遜な態度に対し、英雄たちの中でも特に【ラダ・ガート】は露骨に反感を抱いており、【リナーシェ】も思うところがあるようである。
また【深淵の咎人たち】【絶念のアウルモッド】も彼等に絶望しているとされる。
 
なお、天使や天星郷の存在は下界に対して基本的には秘匿されており、生者である主人公にその存在が明かされているのは特例中の特例である。
ゆえに、ユーライザは下界では主人公の助手と称して羽根や情報の出所を隠す他なく(これを疑われる展開は今のところ無いが)、あまり既存キャラと深く関わることができないという弊害も生じている。
また、ミトラーは片羽根のまま地上に墜落したり、堂々と空を飛んで天星郷に帰るところを【魔窟アラモンド】の住人に目撃されてしまっているが、プクリポのギャグ補正のためか幸い天使と感付かれることは無かったようだ。
他にも少数ながら天使が人間に正体を明かしたケースが語られており、中には「罪付き」(処罰対象)になった者もいる。
 
とはいえ、天星郷そのものはVer.5ストーリークリア時点で【港町レンドア】南の上空に現れており、多くの住人に目撃されている。
正体を探ろうとして撃墜された者もいるが、撃墜後に記憶や口を封じる等の対応は特になされていない。
聖天舎にある本によれば、過去にも幾度か目撃例があり、正体を探ろうとした者も存在した模様。

天使のキャラクター

メインストーリー

クエスト

その他



*1 かつては天使といえば【天使の守り】を指すことが多かった。
*2 実際の因果関係としては、人間という種族は天使を模して作られたのだとされている。