【アストルティア拾遺譚】

Last-modified: 2023-12-11 (月) 12:21:07

概要

【オフラインイベント】で行われる、声優達による朗読劇。
「拾遺(しゅうい)」とは「こぼれ落ちたものを拾い集めること」で、その名の通り本編では語られなかったストーリーの裏側や幕間の出来事を補完するものとなっており、中には本編では説明されていない思わぬ重要設定が明かされる場合も。

以下のイベントで披露された。

  
2021年時は2020年版が「アストルティア拾遺譚・再臨」として再配信された。
なお2020年の秋祭り、上記の「再臨」ともに公式の公開期間は終了している。

2020年版

出演者は【ユシュカ】役の伊東健人、【アスバル】役の山中真尋、【イルーシャ】役の茅野愛衣、【サティ】?【少年アスバル】役の渋谷彩乃、【ボンジリ】【シャカル】?役の相楽信頼、【バルディスタ兵】役の佐野瑞樹(拾遺譚の演出も担当)。
また、事前収録で【エルガドーラ】役の伊藤美紀、【ナジーン】役の武内駿輔が出演している。
 
Ver.5.1~5.2のメインストーリー内で主人公が居ない所で起こった出来事を補完した内容となっている。

いばらの巫女と砂漠の王国

【魔界大戦】【イルーシャ】【ユシュカ】【ナジーン】に連れ去られた時の出来事。
イルーシャはユシュカからありのままの【ファラザード】を見て欲しいとの理由で国内に限った自由行動を許され、偵察中のナジーンに代わり【シシカバブ団】【ボンジリ】とサティが彼女の護衛に就く。
しかし、【バルディスタ兵】の魔の手が迫っており……。

魔王の友

魔界大戦が終結し、ユシュカが兵士シャカルから各国の近況を聞いている中ユシュカと二人きりで話し合いをするため、【アスバル】がお忍びで彼の元を訪れた。
ユシュカがシャカルを部屋から下げた後、アスバルの口からは先の大戦での出来事とナジーンの死に対する謝罪。そして、ユシュカとアスバルの過去も語られていく。

大魔王のとなりの部屋

大魔王とイルーシャに【大魔王城】を案内するユシュカとアスバル。
しかし、大魔王の部屋の隣は空き部屋でありその部屋の所有権は大魔王の信頼の厚い人にあるとされ、アスバルの提案でユシュカ、アスバル、【ヴァレリア】、イルーシャの四人の中から現実の観客及び生配信の視聴者の拍手で決めることになる(ちなみにヴァレリア役の榊原良子は不在)。
 
この他、【主人公】が喋れないことや、アスバルが自身のMPが4ケタだと主張したり、ユシュカはパッケージに自分が載ってる今の文明なら8の字を一杯押せるなどメタフィクション的なネタやアドリブ*1の応酬が繰り広げられた。

2021年版

出演者はユシュカ役の伊東健人、アスバル役の山中真尋、イルーシャ役の茅野愛衣、ナジーン役の武内駿輔、【フォステイル】役の斎賀みつき、【ヒッピャペ】役の佐野瑞樹(拾遺譚の演出も担当)。
また、【賢者マリーン】役の田村聖子、【ナラジア】役の宮田幸季も録音の音声で出演している。
なお普段の音声収録は個別に行うため、伊東と武内が同じ場でユシュカとナジーンを演じるのはこれが初めてだったとのこと。
また茅野は【女神ルティアナ】役も兼任しており、当初は録音した音声が流れる予定だったが、本人の申し出で生披露することになったという。
 
Ver.5.5後期のエンディング後の出来事を補完した内容となっている。
なお、この内の「魔界御一行様珍道中」という言葉はラスボス討伐後の宴会で、ユシュカがそう表してアストルティアに観光しようとしていたことからであり、今回でそれが叶ったと言える。

それからの魔界

仲間たちがそれぞれの国へ、あるいは次の冒険のために旅立ってしばらく後、イルーシャを残して主も三国の魔王もいない大魔王城は閑散としていた。
そんな中、たまたま大魔王城を訪れていたユシュカはアスバルの提案で、イルーシャの護衛の名目でナジーンを連れ立ってアストルティアへ向かうことになる。
その時、ファラザードに残っていたナジーンは賢者マリーンから自ら得た【血の契約】に関することを聞かされていた……。

銀の丘奇譚

最初に、【極天女帝】に今回の話を通しておくべく【光の郷フィネトカ】を訪れるため、【銀の丘】を訪れた一行。
銀の森に伝わる伝承を語りたくてたまらないアスバルをよそに、不思議な扉を前にスケッチを描こうとするイルーシャを残し、一行は【銀の森】からフィネトカへと向かう。
 
その時、突如扉が開きイルーシャを中に引き入れる。引き入れたのはフォステイルだった。
フォステイルは詳細こそ語らなかったが、大魔王すなわち主人公のためもあるとして、彼女の持つ神話の時代の記憶からたどって次元の扉を開くことを試みる。
うっかり最近の記憶と結びついてしまい失敗するものの、やがて神話の時代の記憶にたどり着く。しかし、たどり着いたのはイルーシャではなく、彼女の中に眠るルティアナの記憶。
そこでは、ナラジアが鏡合わせの秘儀の実行について自らルティアナに進言し、その際自分がジャゴヌバの封印を受け持つと語っていた事を知る。
ナラジアと言葉を交わしたいイルーシャだったが、活動の限界が近づいていた事でやむなくフォステイルに引き戻され、結局次元の扉を開くことはかなわなかった。

魔界御一行様珍道中

眠っていた状態でユシュカ達に保護されたイルーシャは、フィネトカで目を覚ます。
旅を再開した一行は、アスバルが旧友から贈られていた【ルーラストーン】をもとに、【グレン城下町】【ドルワーム王国】【オルフェアの町】【王都カミハルムイ】と様々な地を訪れる。
そして、イルーシャが最後の場所に選んだのは、【キュララナ海岸】。ここは、イルーシャがかつて【最後の思い出】の地として選んだ場所。
アストルティアの青い海を見ることは、ユシュカやナジーンにとっても悲願だった。
そして、ナジーンはこの地で賢者マリーンから聞かされた血の契約の真実をユシュカに語る。それを聞いたユシュカは……?

あなたの思い出アルバムに

その後、この旅の話を聞いた主人公が、アスバルに連れられてやって来た。
その折、この後やること(海水浴orスイカ割りor釣り)を現実の観客及び生配信の視聴者の拍手で決めることになる
最後はヒッピャペに教えてもらっていた写真機で記念撮影を行い、主人公は新たな冒険に送り出される。

2022年版

出演者は【ユーライザ】役の石川由依、【ドルタム】役の市川蒼、【カブ】役の岩田光央、【リナーシェ】役の大西沙織、【フォステイル】【ベンヌール】?役の斎賀みつき、【レガート】役の佐野瑞樹(拾遺譚の演出も担当)。
また、事前収録で【ナンナ】役のファイルーズあい、【クリュトス】役の土師亜文も出演している。
 
Ver.6.0ストーリー直前からストーリー途中で起きた出来事を語った内容となっている。

星巡りの前日

導きの天使として主人公の前に降り立つ前日、主人公に断られないようカブやリナーシェ、フォステイルに助言を請うユーライザ。
本編中で彼女が見せた大仰にも見える言い回しや決めポーズは彼らのアドバイスによるものだったことが判明する。
また、カブたち【大地の三闘士】を導いた天使のことや、フォステイルを導いたのが【天使長ミトラー】だったことも話題に上がる。

未来のドワチャッカへ

【黄金の試練】の最中、カブたちはかつてドルタムが開発した映像記録装置を使って、未来の子孫たちへのメッセージを記録したことを回想する。
ナンナは本編中に見られるようにカブのせいで思わず大暴れしてしまい、この映像が後世に残るのかとかなり落ち込んでいた様子。
カブとドルタムもそれぞれ映像を記録するが、カブの記録した映像は失われてしまったと思われた。
しかし、前天使長が発掘してきたものをクリュトスが持て余しており、カブの手に返ってくることとなる。

姉と妹

主人公とともに【紺碧の試練】を突破したリナーシェに対し、彼女が行っていた【ぱふぱふ】に興味を示すユーライザ。
リナーシェはユーライザに「別のぱふぱふ」を施すことになった。それは化粧であった。
リナーシェは妹【アリア】に化粧を施していた頃の、レガート将軍との会話を回想する。
 
ユーライザは「罪付き」となった自分が姉と慕う【ヘルヴェル】の重荷になっているのではないかと心配するが、姉妹の絆を信じるリナーシェはそれを否定。
そして密かに、アリアが遺した【ヴェリナード王国】のために、誰に嫌われようとも残りの試練を突破することを決意する。

フォーリオン防衛線

【神化の儀】を翌日に控えた夜、一部を除く英雄たちとユーライザは【フォーリオン・外郭】に来ていた。
しかしそこへ、【源世庫パニガルム】から抜け出したと思われる【源世果フルポティ】が襲来する。
主人公(会場の観客と視聴者)の【おうえん】により、【スーパーハイテンション】を超える「ゴッドハイテンション」になった一行はなんとかフルポティを撃退する。

2023年版

出演者はユーライザ、【レクタリス】役の石川由依、ドルタム役の市川蒼、カブ役の岩田光央、フォステイル役の斎賀みつき、【アシュレイ】役の松岡禎丞、【レオーネ】役の岡本信彦、【エルドナ神】役の木下紗華、【ナドラガ神】役の宮下栄治、天使「サニエル」役の佐野瑞樹(拾遺譚の演出も担当)。
また、事前収録で【剣聖ガーニハン】役の斉藤次郎、ナンナ役のファイルーズあい、リナーシェ役の大西沙織、【ハクオウ】役の梅原裕一郎、【ラダ・ガート】役の堀内賢雄も出演している。
最後のナレーションではVer.7のヒロインである「ポルテ」役の野口瑠璃子(この時点では声のみ、後のVer.7情報で登壇)も出演し、これがポルテの配役および音声の初公開となった。
 
Ver.6.4~6.5後期クリア後の出来事を語った内容となっている。

遠い約束

フォステイルの【神化の儀】の準備を待つ間、カブ・ドルタム・アシュレイ・フォステイルの4人は【大富豪】に興じる。
負け続け、「何か賭けないと燃えない」とぼやくカブに対し、フォステイルは罰ゲームを提案。ドルタムの案により、負けた者は生前の恥ずかしい話を暴露することに。アシュレイが反則あがりで負け、修業時代の話をする。
ガーニハンからの試練は、レオーネと2人で「あやかしの森」(現在の【魔女の森】)に巣食う「地獄のかさ」(【マタンゴ】の亜種)というモンスターを討伐することだったが、ガス攻撃によってアシュレイが混乱してしまう。
アシュレイを止めるべく全力の攻撃をするレオーネ。その時2人の身体が輝き、【勇者】として覚醒することができた。
アシュレイにとっては締まらない話だったが、「俺が道を間違えたらお前が、お前が間違えたら俺が止める」という約束をレオーネと交わし、それは数千年後に果たされることとなった。

エルドナ日記

ナドラガの言いつけにより、日記をしたためることになったエルドナ。ナドラガとルティアナの交信の様子や、レクタリスとの交流の様子が記録される。
サニエルをはじめとする天使たちが自分のために死んでいく様に心を痛めるレクタリスだったが、時のまれびと(主人公)と接触することで奇跡の様に立ち直る。
神具創成の儀の前夜、その様子にナドラガやエルドナは嫉妬心を露わにするが、レクタリスは自身と同じように重い使命を背負わされている主人公に共感し、守りたいと強く想っていることを打ち明ける。

天に煌く星のごとく*2

英雄たちが全員いなくなってしまい、一人たたずむ主人公のもとにユーライザがやってくる。
【源世庫パニガルム】から発掘され、クリュトスに修理してもらったという「星のスティック」(来場特典として配られたペンライト)を振る(視聴者コメントでは「ノシノシ」)ことで、英雄たちの姿が浮かび上がり、最後の会話をすることができた。
英雄たちは世界の一部となり、これからもアストルティアを見守っていくという。
なお、フォステイルは他の英雄と違って消滅したわけではないことがここで明言された。



*1 直後の対談において、伊東は「全部台本通りです」と発言している。
*2 Ver.6.5のサブタイトルと同じだが、「煌めく」ではなく「煌く」と表記されていた