【異界滅神ジャゴヌバ】

Last-modified: 2023-06-13 (火) 08:10:46

概要

【アストルティア】の大敵とされる大邪神。【キャラクターボイス】は飛田展男。
本作の世界における真の黒幕的存在であり、開発初期から最終的なラスボスとして設定されていた。
 
Ver.1~3のラスボスに対して、それらに力を与える、上位の存在として関与してきた。
その目的は、【創生の魔力】より生まれしもの、つまりアストルティアの全てを、無に帰すことであるという。
 
一般には【大いなる闇の根源】と呼ばれ、その真名は“呪われし名”、つまり忌み言葉として隠されてきた。
真名が明かされたのはVer.3.5後期実装のクエスト【正義の心 宿りし時に】が初であり、【聖光教主】から語られた。
Ver.5.2以降、本編ストーリーでも真名で呼ばれるようになる。本ページでは、主にジャゴヌバの真名が明かされてから、更なる真名が明かされるまでの期間について取り扱う。
 
現在は【ゴダ神殿】の更に地下深くの【ジャゴヌバ神殿】に封印されている。
配下に七柱の【邪神】を従えており、【旅芸人ピュージュ】も正体はその一柱であった。
 
作中で語られるジャゴヌバの所業は以下の通り。

  • 神代の時代にアストルティアへと侵攻し、神話戦争を勃発させる。
    【六聖陣】を打ち破り、古代の王を【災厄の王】に堕とすといった戦果を挙げるが、最終的には【女神ルティアナ】と相打ちになり、配下の邪神共々封印された。
  • 神話戦争においては、アストルティアに【魔瘴】を溢れさせ、多くの生き物たちを魔族や魔物へと変質させた。
    その汚染された大地、およびそこに住む魔族・魔物をアストルティアから切り離したのが今の【魔界】である。つまり、魔界の大本を作ったのはジャゴヌバだと言える。
    また、魔界の住人に先天的にアストルティアへの憎悪を植え付けており、これにより歴代【大魔王】【アストルティア侵攻】に駆り立てていた模様。
  • 封印後も影響力は残っており、ルティアナの消失後に他の兄弟神たちと対立した【ナドラガ】と盟約を結び、【邪竜神ナドラガ】へと変貌させた。
    その際ジャゴヌバはナドラガに与えた魔瘴に自身の意思を忍ばせており、これはナドラガの死後【魔瘴魂ナドラグル】として活動を開始し、【ナドラガンド】を魔瘴で汚染しようとした。
  • 【冥王ネルゲル】【大魔王マデサゴーラ】とも契約して力を与えた。ネルゲルはジャゴヌバの力を借りて【冥獣王ネルゲル】へと変貌し、マデサゴーラは最初から力を借りた状態で戦うことになる。

ジャゴヌバからすれば、六大陸もナドラガンドも魔界も等しく「滅ぼすべきアストルティア」の一部である。
よって、自分の世界を作り神に成り代わろうとしたマデサゴーラや竜族の世界を作ろうとしたナドラガとは根本的に相容れないし、元アストルティア住人の末裔である魔族や魔物そのものとも相容れない。むしろジャゴヌバと直接的な接点がない【キュロノス】の方が思考回路的に近い物がある。
マデサゴーラやナドラガに力を貸したのも、魔族や魔物の憎悪を煽って他種族と争わせたのも、全てはアストルティアの住人を同士討ちで滅ぼすための工作であったと考えられる。

【勇者復活】(Ver.5.3ストーリー)

遂に本人と対峙することになる。その姿はDQ6のラスボスであるデスタムーア第2形態を白っぽくしたような上半身がかなりごつい怪物である。
主人公たちが神殿最深部で対峙した際には、封印自体は残っているものの、目を開いて【邪神ダビヤガ】を呼び出すなど既に覚醒しつつある状態であった。
ダビヤガ撃破後は彼のチカラを取り込み、不完全な状態ながらも主人公たちを圧倒する実力を見せつける。
割って入った【賢者マリーン】【宝石魔術】で封印を強化することでその場での全滅は免れたが、そう長くは持たないようだ。
神に対抗するには神のチカラを用いる他無く、ジャゴヌバに打ち勝つにはルティアナの復活が必要であることが語られて本章は終わる。

【神の覚醒】(Ver.5.4ストーリー)

ストーリーの最中で肉体と魂が別々に封印されていたことが語られる。
肉体は上記の通りゴダ神殿に封印されていたが、魂の方は【ナラジア】に封印されており、そして徐々にナラジアを侵食してナラジアを意のままに操っていた。
ストーリー終盤に【女神ルティアナ】の復活と共にこちらも完全復活。魂が入ったことで身体の色も白から赤紫に変化し、益々デスタムーア第2形態に近くなった。
復活当初はルティアナに押されていたが、ルティアナが倒した【渇欲の邪神】【怨嗟の邪神】を吸収したことでパワーアップし、ルティアナの攻撃を受け付けずに打倒した。
そして何処かに飛び立ったところでVer.5.4ストーリーの幕が下りる。

【闇の根源】(Ver.5.5前期ストーリー)

本章では終始、魔瘴の中に本体を隠してナラジアをアバターとして登場する。本体は【滅星の邪園】にいるようだ。
彼からすれば裏切り者である【主人公の兄弟姉妹】の抹殺を目論み、兄弟姉妹がジャゴヌバ神殿から逃げ出した後も監視し続け、【魔瘴魂】をけしかけていた。
さらに、契約を通した魂の呪縛によっても兄弟姉妹を殺そうとしており、主人公とユシュカに救助され、ルティアナの浄化を受けてなお死亡寸前の所まで兄弟姉妹を追い詰めていた。
 
契約による魂の結び付きがあるため兄弟姉妹の精神世界に入ることも可能なようで、【胡蝶の秘術】でダイブしてきた主人公を待ち受け、共に兄弟姉妹の記憶を追って嘲笑のコメントを残した。
主人公が【闇の根源の呪縛】を打倒し、兄弟姉妹を救って現実世界に戻ってくると再びその場に登場。
邪神の契約を断ち切るという前代未聞の偉業を成し遂げた主人公を称賛し、更に蝶の姿で現れたルティアナを嘲笑し、再び力で圧倒する。
冥王の心臓にて主人公を捕まえ損ねたことを覚えており、下僕にしようと再び手を差し向けてくるが、自ら「俺を選べ」と誘うユシュカの演技に乗り、主人公の代わりに彼を誘拐して去っていった。
 
兄弟姉妹の精神世界においても、異次元の存在よりもたらされた時渡りのチカラをルティアナ側に独り占めさせるのは勿体無いとこぼすなど、主人公については単に敵と認識するのではなく最高の下僕候補として気に入っている様子だった。
大魔王選定の儀において主人公を選んだのも本心から欲していたものと思われる。そのお陰で目的は逆でも主人公を大魔王にするという「手段」は一致していた魔仙卿=兄弟姉妹が都合良く計画を進めることができたとも言えるが。

【闇の根源】(Ver.5.5後期ストーリー)

滅星の邪園の下部、【滅星の深淵】で待ち受けており、捕らえたユシュカを闇に染めつつ到来を待っていた。
主人公が炎獄王の座へやってくると、時代ごとの大魔王に求めてきたものが「王者の器と、斬新で革新的な発想=自分にとっての未知の概念」であることを語る。
その観点で、王者の器と成り得る傲慢さと「協調」という興味深い思想を持つユシュカには注目しており、更に興味深い未知の存在である主人公がいなければ彼を選ぶつもりだったようだ。
露骨な芝居であるにも拘らずユシュカの話に乗って彼を攫っていったのもこうした理由だろう。
そして今こそ真の大魔王を決定すべく、ユシュカに力を与えて【大魔王ユシュカ】へと変貌させる。
この際はユシュカの人格を、かつての傲慢さを数段悪化させた上で「支配という形でアストルティアとの協調を望む」という歪んだものに書き換えており、もし選定の場に主人公がおらず、ユシュカが成長の機会を得られないままジャゴヌバと契約を結んでいたらどうなっていたかが想像できる。
大魔王ユシュカを倒すと、用済みとみなしたユシュカにトドメを刺そうとするが、【ナジーン】の宿る【魔剣アストロン】を突きたてられ、復活の機会を与えてしまう。
 
本体の待つ最下層へ下ると、これまでアバターとして用いていたナラジアと一体化。圧倒的な巨体を誇る本体との戦いに突入する。
 
倒すとルティアナがトドメを刺そうとするが、ジャゴヌバはあろうことかその光を飲み込み出し、そして光と一体化したことで【絶対滅神ジャゴヌバ】へと変化を遂げる。
彼は光と闇の交わりにより神にすら匹敵する主人公達の「協調」のチカラに着目し、自身がルティアナを嫌悪する一方で求めてもいたことに気付き、光を取り込むことで「協調の神髄」に到達できると思い至ったのだ。以降は当該項目を参照。
 
また、彼によって魔瘴に染められた【魔祖】が残した【記憶の結晶】によれば、ジャゴヌバはもともと遥か彼方より飛来した【異界滅神の一族】で、過去に【とこしえの揺り籠】を滅ぼした。地上に生きる生物などを宝石などの固形物へと変える力を持った存在だったとされている。
しかしその能力を封じたところ、巨大な肉塊に変貌し魔瘴を操るより危険な存在になったという。

【魔眼の月が昇るとき】(Ver.6.3ストーリー)

大方の予想通り、ジャゴヌバもまた【ジア・クト念晶体】の一人であり、元々の名は【ジア・グオヌバ】であることが明かされた。
以降についてはそちらのページを参照してほしい。

攻略

使用特技

解説

戦闘BGMは【大いなる闇の根源(曲名)】
この戦闘では【ユシュカ】が加わる。時折【宝石魔術・結界】を使用し、全体に【守備力上昇】【呪文耐性上昇】【ブレス耐性上昇】2段階をかけてくれる。
 
異界滅神ジャゴヌバのHPは16万~17万程度。
通常攻撃、ドルマドン、魔瘴の吐息は即死級の威力を持つ。
通常攻撃は回避可能で、魔瘴の吐息はブレス耐性上昇がかかっていれば耐えられる。
しかしドルマドンは呪文耐性上昇がかかっていても即死するダメージなので、装備で呪文耐性を補っておきたい。【賢者】ならば【マホステ】、盾持ちならば【スペルガード】も有効。
闇耐性による対策でもよいが、この後連戦となるボスが多彩な呪文攻撃を仕掛けてくるため、できれば呪文耐性の方を優先したい。
 
魔瘴沼が出現している状態では6秒おきに200ダメージ受けてしまうが、一定時間経過後にコマンド欄に「????」が表示され、【光の胡蝶】を使って魔瘴沼を退けられるようになる。
魔瘴沼はターゲット選択することはできないが、範囲攻撃に巻き込んでダメージを与えることはできる。ダメージによる破壊が可能かは不明。
 
【マヒ】【呪い】の耐性は必ずつけておきたい。
耐性低下に対する耐性は高くないので【デュアルブレイカー】【フォースブレイク】が有効。
次の戦いの前にはHP・MP回復が挟まれないが、【魔法戦士】がいればMP管理の手間が省ける。
Ver.5.5後期から【スティックスキル】が強化された【天地雷鳴士】も良いだろう。【スピリットゾーン】によるMPの回復やレベルを110にしたカカロンの回復能力は強力で、【マジックバリア】による呪文対策も可能。
 
滅びの槍は単体ではあまり驚異ではないが、魔瘴沼のタイミングとかぶって抵抗の余地なく全滅してしまったり、受けた後、回復する前に倒してしまいボロボロの状態で絶対滅神戦に突入する羽目になってしまう等の事故原因になる場合がある。
これといった対策はないので、そうなったら素直にあきらめて再戦しよう。連戦の常でこいつからは経験値等は手に入らないため、【難易度選択】は「弱い」で問題ない。

余談

2020年10月31日(土)の「ドラゴンクエストX 秋祭り2020」での【安西D】の発言によると、開発初期時点での最終的なラスボスとしてジャゴヌバが据えられていたらしい。
またこの時うっかり口を滑らせ、ジャゴヌバを倒して以降のストーリーも(この時点では正式に決まっていなかったが)既に想定していることを漏らしてしまっていた。