概要
【英雄】たちに試練を与える【天使】たちの長。担当声優は豊口めぐみ。
赤い仮面のようなメガネ*1を掛けた金髪の女性。他の天使たちと比べて明らかに場違いないでたちが特徴で、ピンク基調のエナメルスーツのようなセパレートの服に白のブーツと、髪の色も相まってどこかギャルを思わせる外観をしている。
【天使長】という立場であるがその性格は寛容的。【アシュレイ】の軽口も淡々といなし、主人公についてもその実力を評価している。
【アストルティア】の文化にも理解を示しており、【大陸間鉄道】には開通式にもお忍びで参加したため取り分け思い入れがあるという。
また、おしゃれに興味を持った天使に化粧の仕方を教えてあげたりする事もある。
【大地の箱舟】の模型を使って(擬音を口にしつつ)遊んだり、【神化の儀】を間近に控えた嬉しさのあまりスキップしたりと、高い地位とは裏腹にお茶目な一面も持ち合わせているようだ。
天使全般がそうだが大の辛党で、彼女に関しては料理がトウガラシで真っ赤でなければご不満らしい*2。
ただし、全くの無能ではなく彼女なりに成長しているとはいえ、実務能力や精神面で明らかに未熟な部分も残しており、天使長という矢面に立つ立場ゆえにそれが悪目立ちして批判されることも少なくない。
例えば、自ら陣頭に立つその在り方を「なげかわしい」とし「威厳を保とうと必死なのでしょうか……。」と疑問を呈する天使、ゼスタス*3も存在する。
そして、それらの批判はVer.6.3終了後でも発言内容を変えつつ続いており、ゼスタス以外にも同様の事を言い始める者まで現れる。
またストーリー上では【天星郷】の存続に関わる重大な事項の判断をあまり深刻に考えず決定し、結果として危機を招いてしまっているように見受けられる。更に、一度は心が折れて弱音を吐く場面もある。
自身も立場に不釣り合いな未熟さを認めているが、そうでありながら彼女が天使長に推薦された理由はストーリー中盤にて判明する。
【アストルティア秘聞録】には素顔の設定画が掲載されており、Ver.6.3で初めて素顔を見せた。
活躍
【天星の英雄たち】(Ver.6.0ストーリー)
【白灰の試練】を終えたものの、【魂の燭台】紛失の件が解決しておらず天使たちが揉めているときに、上空から光と声のみで登場。
主人公を褒めたたえ、燭台の件を不問とするよう【ヘルヴェル】に言い渡す。この際、主人公を「女神ルティアナをもしのぐ力を持つ」と評価しているが、これは恐らく時渡りの力の事を指しているものと推察される。
四天の星巡りを全て終えると本人に会える。
【種族神】が眠りについている中【女神ルティアナ】が消滅してしまい、アストルティアにおける加護が失われることを危惧し、本来であればもっと後に行う予定であった神化の儀を前倒しで行うことを決定した。
そして試練の妨害、浄罪の泉の汚染、【アルビデ】の変死と不測の事態が続発するものの、神化の儀が最優先としてそれらを公にせず、儀式を強行する。
神化の儀の失敗原因及び悪神の行方の追及を急ぐとともに、主人公に対して【ラダ・ガート】の暴走を食い止めた礼を言い、今後動きがあったら協力してほしい旨を依頼した。
【暴かれし相貌】(Ver.6.1ストーリー)
主人公を呼び出し、神化の儀の失敗原因が香炉に仕掛けられた【悪神の火種】であった事を明かし、地上に向かった悪神への対処のため、【ユーライザ】を同行させて【神剣レクタリス】を託す。
「天務室」の天使からは、これよりも前に解呪が不可能と判断されたラダ・ガートの魂を神剣レクタリスを用いて浄化させ、転生の園で肉体を再生させている事も後に判明する。
その後、神化の儀から唯一姿を消した【フォステイル】と協力し、一連の事件の主犯が誰なのかを探る。
彼からヘルヴェルが主犯である事を聞かされた時は流石に困惑したものの、【呪炎の傀儡】と化した姿から信ずる他無かった。
倒してもなおユーライザを襲おうとするヘルヴェルを他の天使とともに制止し、主人公に神剣レクタリスを使わせて沈静化させる。
何故このような所業を行ったのかヘルヴェルを問い詰めたいが、当分は目覚めないだろうと言い、なおも悪神化した【アシュレイ】と【レオーネ】が行方不明であり、頭痛のタネが尽きないとこぼす。
それでも、主人公に対して一連の行動に対して礼を言い、今後も動きがあったら協力してほしい旨を依頼した。
クリア後に話しかけると、主人公らがアストルティアの異変を解決して帰ってきたころにある重要な神殿の近くを襲撃していた魔物の討伐に出向いていたこと、その襲撃が恐らくヘルヴェルの陽動作戦であったこと、そしてその時に討伐した魔物からアルビデの左手にあった赤い石と同じものが見つかったことなどが聞ける。
【ふたりの勇者】(Ver.6.2ストーリー)
先代の天使長が【ゲゼルマイン】である事が判明。
天使長は数名の候補者から投票で選ばれるのだが、ミトラーはゲゼルマインしか知らない功績から推薦を受けた為、くじ引きで推挙されたと噂された。自身でも「くじ運だけのラッキーガール」と自虐してる程。
そこで先代に真偽を問い詰めたが、はぐらかされるばかりだったという。
そんな就任経緯からか、概要でも書かれている通り必ずしも全ての天使から支持を得ている訳ではなく、自ら前線で活動するという彼女のやり方を否定する天使も居る。
アシュレイとレオーネによりピラーのエネルギーが奪われ、紺碧と黄金の試練場の維持が困難になってしまうが、彼女はそれらを放棄せず、フォーリオンのエネルギーを回すことを決断。
これにより【とこしえの神殿】の結界は解かれることとなってしまうが、彼女は精鋭の天使たちを率いて自ら神殿の守護に向かう。
しかし部下の天使たちはレオーネに敵わず、彼女自身も防戦一方に。
主人公たちが援護に駆け付けるも、結局【アストルティアの楯】はレオーネに奪われて破壊され、【ジア・クト念晶体】に感知されてしまう事態となる。
【ジア・ルミナ】との戦いでは彼女の攻撃に吹き飛ばされ、そのまま行方不明となってしまう。
【魔眼の月が昇るとき】(Ver.6.3ストーリー)
ジア・ルミナに撃墜され地上に落ちた彼女は、【チョッピ荒野】にある【魔窟アラモンド】に流れ着き、そこのボス「流星の帝王」として君臨していた。
墜落の際に天使のチカラを失って片翼となってしまい、力の差を思い知らされたことでジア・クトには勝てないと絶望しており、天星郷へは戻らないと宣言するまでに自暴自棄となっていた。
散らばった天使のチカラを集め、天星郷に戻るよう訴える主人公たちに対し、ドルバイクによるチキンレースで決闘することになるが、彼女はネコを避けたことで海に転落し敗北(ちなみにこの時ブレーキをかけるのが早すぎるか、最後までブレーキをかけないと主人公が負けとなるが、いずれも直後に宿屋で目覚めて夢オチとなる)。
その後、彼女をママとして慕い、いなくなることを危惧した【ピコ】が天使のチカラを奪って逃げる騒動があったものの、アラモンドの面々を始めとした地上の民を守る決意を新たにし、堂々と天使の姿を晒して天星郷に戻って行った。…【シスターたちのうわさ話】のティアンは羽根を隠さなかったことで罪付きとなっていたが、彼女は良いのだろうか……。尤も、アラモンドの住人の大半は疑問にも思っていないようだが。
なお、ここで一度メガネを外して素顔を見せるのだが、気になるその素顔はDQ5のビアンカ(大人版)に似ている。
ちなみに上記の通り辛党であった彼女だが、辛いものだけが好きなわけではないらしく、アラモン糖をふんだんに使ったスイーツはいたくお気に入りの様子。とにかく強烈な味が好みなのだろうか。
また、天星郷に戻った後、以前に地上に降りた時も妙な影響を受けて戻ってきたという話がフェディーラから聞ける。十中八九、上述の大陸間鉄道の件だと思われるが…。
【結晶の塔】からの結晶化光線への対策を検討する際、歴代の天使長にのみ受け継がれてきた「天星郷の禁忌中の禁忌」を解禁し、とこしえのゆりかごの民の最後の生き残り、【テトラル】と対面させてくれる。彼女によればミトラーは「結晶に蝕まれ、昏睡した私を迎えにきて、目覚めさせてくれた」命の恩人にして友人であるとのこと。
彼女を蘇生した功績からミトラーは天使長に選ばれたとも語っており、【ゲゼルマイン】しか知らない功績というのも彼女がらみであると推定され、先述の推薦理由の謎もジア・クト関連事案を隠蔽するための口裏合わせとも解釈できる。
また、テトラルを目覚めさせるために、正体を隠して地上に降り魂を扱う【デスマスター】に師事して修行を積んだとのこと。もし【NPC戦闘員】として戦うことがあれば、その技術を見せてくれることもあるのだろうか。
天星郷の上空に【魔眼の月】が出現してからは、その恐ろしさを知らない天使達の一部から「今すぐに撃ちおとせ!」と無責任な発言と共に怒りを向けられてしまっている。
クエスト【ドリーム★バズ大作戦】ではピコの提案で新作スイーツ「ドリーム★パンケーキ」を彼女に食べさせることとなり、食べた直後地上に堕ちたばかりの頃にピコの案内でパンケーキを食べさせてもらい、生きる気力を取り戻した旨を明かす。
その後のピコの話によると、パンケーキを食べ過ぎて激太りしてしまったので、主人公が来る前に必死にダイエットしたという。
【天に煌めく星のごとく】(前編)(Ver.6.5前期)
【ジア・ルーベ】を煽りを織り交ぜて尋問し、協力関係を築いて情報を得る事に成功。
神具解放の審問にはユーライザと共に付いてきて失敗した時などにアドバイスしてくれるが、【神授の判定者】たちとの戦いでは介入を認められず、戦闘への参加はなし。
【天に煌めく星のごとく】(後編)(Ver.6.5後期)
英雄たちに魔眼の月に潜入しての魔眼砲の破壊工作作戦を指示。
天の箱舟のエネルギーを捻出するため再び試練場を落とすか選択を迫られるも、【神代の島】にエネルギーが残っていたため起動に成功。
破壊後は一度撤退してから星郷を魔眼の月の高さまで上昇させ、天使と共に総力戦を仕掛けるという作戦だった。
しかし、潜入した英雄たちが【ジア・レド・ゲノス】をそのまま撃破したため、活躍の機会はなし。NPC戦闘員として参加することもなかった。
戦闘後の宴では「傷だらけの哀天使」を歌うか検討するものの、13章もあって喉がガラガラになってしまうため躊躇っている。
【アストルティア拾遺譚】(2022年版)
本人は登場しないが、【フォステイル】によれば【キラキラ大風車塔】の落成式を見学に来てそこで彼と出会っており、更に儀式で死亡した彼を天星郷に導いたのがミトラーであることが語られる。