【ノヴァ】

Last-modified: 2022-01-08 (土) 02:31:52

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する人物。16歳。CVは岡本信彦(DQ10のレオーネ役)。
【リンガイア】王国出身で、王国将軍である【バウスン】の息子であり、王国の戦士団長を務めている。通称「北の勇者」。
物語の中盤、主人公である【ダイ】以外の「【勇者】」として登場した。
原作本編内での直接的な初登場はコミックス18巻のカール城付近の作戦基地での事だが、15巻巻末の特別企画『世界会議開催記念 これが世界の国々だ!!!』に、父親のバウスン将軍について掲載された際に、『・家族 息子1人(戦士団団長)』と存在だけは先んじてふれられている。
新アニメでは2クール目のOPの後半部分で【フローラ】【ロン・ベルク】といった後半の主要人物達に並んで登場している。
 
勇者を名乗るにふさわしい実力はあるのだがその分自尊心も非常に強く、登場したばかりの時点では世界中で勇者と認められているダイに一方的な対抗心を燃やしたり、ロン・ベルクに対して「酔狂で人間に味方している魔族」などと考え蔑視したりと浅慮が目立つ人物だったが、【サババ】での苦い経験や、ダイとの手合わせによる触れ合い、圧倒的な力を持つ【超魔ゾンビ】との戦いで「本当の勇者」としての振る舞い方を身をもって知った事により真に「北の勇者」の称号にふさわしい人物へと成長を遂げた。
精神面において、ダイ達一行で最も成長したのが【ポップ】、魔王軍で最も成長したのが【ハドラー】なら、このキャラは脇役サイドで【チウ】に並んで最も成長したキャラだろう。
 
勇者を名乗るのは伊達ではなく戦闘面での実力は初登場時から並々ならぬものがあり、得意とする【ヒャド系】呪文は最上位の【マヒャド】まで使いこなす。
【闘気】を操ることにも長けており、闘気を込めた武器を投擲したり、コントロールはあまり効かないものの闘気弾を放つ事もできる。闘気を込めた武器は通常攻撃で【オリハルコン】に傷をつけられるほどの威力を誇る。必殺技は【闘気の剣】(オーラブレード)から繰り出す【ノーザン・グランブレード】

戦歴

初期

初登場は対魔王軍前線基地として各国の軍勢が集められていた港町サババ。突如魔王軍に襲撃された港を、自分一人で助けに行くと宣言する。
この時点ではプライドが高く自己中心的で、自分以外に「勇者」と呼称されているダイ達一行に対して、「自称勇者ご一行」、「真の勇者はボクだけでいい」、「どいつもこいつも勝手に勇者と名乗っているのが不愉快」などと傲慢さが垣間見られる台詞を言い放つ。
それでもダイからは「みんなで戦った方が確実だ」と共闘を持ちかけられたので、ノヴァは握手をするかのように手に差し出したかと思ったら、それは握手するフリでいきなり天井に闘気弾を放ち天井に大穴を開ける。
突然の攻撃に一同がどよめく中も「こんな子供と同列扱いされて腹が立つ」とさらに嫌味を並べ、父のバウスンの言う事も聞かず【ルーラ】で単独で戦場に先走ったりと無鉄砲な面も目立つ性格だった。
これは【オーザム】救出の為に遠征をしていた折に祖国リンガイアを攻撃され、自分がその場に居れば助けられた。という思いが強かった為である。
もっとも、リンガイアを滅ぼした相手は魔王軍最強の軍団長なので誰がやっても勝ち目は無かった、居合わせなかった幸運に感謝すべきと【ヒュンケル】には言われており、実際勝てなかったのは間違いないであろう。
しかし、祖国を守るために戦うことすらできなかったのは紛れもない事実、勝てない強敵を回避したことに感謝して終わりとするのは勇者の信義としては勝敗以前の問題であり、それについて歯がゆい思いを抱え続けているノヴァの思考は例え思い上がりであろうと決して間違ったものではない。
 
一連の言動のせいで、彼に対するダイ達一行の第一印象はすこぶる悪かった。
【ポップ】は「自分が正しいと思いこんでる分、ニセ勇者とかよりタチが悪い」、【マァム】は「仲間(パーティ)を率いて魔王軍を撃退する事ができると思えない」と評する。
その一方で、一番コケにされたはずのダイ本人は「多少は腹が立ったけど、別にどうでもいいじゃんか誰が勇者かなんて」「強い仲間なら何人いたっていいし、そのうち勇者は一人だけっていうきまりがあるわけでもないし、2人いたって3人いたって…100人いたっていいんだからさ!」と冷静にコメント。
これはバウスンからリンガイアが滅んだ経緯とノヴァの「自分がいれば祖国を守ることができた」という心境を聞いたダイが、ノヴァの根底には自身と同じ勇者観が備わっていることを見抜いたからこその発言であろう。
 
港を襲っていた【ハドラー親衛騎団】【ヒム】に単騎で挑むものの、僅かな手傷を負わせはしたが、最大の必殺技であるノーザン・グランブレードを防がれてしまう。
ダイとポップが駆けつけ再度共闘を提案されるも断固拒否、それどころか一刻を争う怪我人の救助よりも、実力的に遥か格上の敵(しかも相手は複数で現時点でかなり劣勢)を倒す事に執着し、ダイの説得にも聞く耳を持たず「そんなの勇者じゃない」とまで言われてしまい、それでも話を受け入れずヒムに攻撃を仕掛けるが【アルビナス】【ニードルサウザンド】で撃墜され「遊び相手にいいのかもしれないがこれ以上主賓(ダイ達)を待たせるのは失礼」と完全に前座扱いされ、最後の切り札である呪文【マヒャド】【シグマ】に跳ね返されダイ達を巻き込んで凍り付けに…と、結果は散々。
ただし反射されたマヒャドは結果的に「相手には魔法反射がある」ことを認識させることに繋がり、【メドローア】を構えていたポップより先走ったことで結果としてパーティー全滅を防いだ側面もある。(ちなみに、その回のタイトルが「両刃の剣」とあるように、マトリフがポップにマホカンタ等に警戒するよう促す回想があった)
 
このように初登場の時点から自己中心的なノヴァに対するダイの大人な対応との比較もあって、実力・精神面ともどもダイの引き立て役およびハドラー親衛騎団の当て馬のような扱いである。
しかし、ボロボロになっても気絶するまで【闘気】を込めたナイフや杖でダイ一行の援護を続けた姿勢は彼なりの勇者の矜持を示すものでもあり、それまでのノヴァの態度に反発を覚えていたポップたちからも評価された。
この時のダイも【ダイの剣】の威力への無意識の慢心と依存から剣が抜けず苦戦を強いられており、満身創痍でも己が持ちうる全てを振り絞って戦い抜くノヴァを見て自身の慢心に気付き、格闘に切り替えて体勢を立て直している。
戦いが終わった後は、戦いでの不手際もあってか暫く意気消沈し弱音を漏らしていたが、マァムの折檻で普通に立てることに気づかされ、ばつの悪い雰囲気を纏って怪我人の救護などにあたった。
 
なお、後にバランがヒュンケルのまさしく命がけの説得によりダイ一行に合流し衆目に姿を現した場面にノヴァも同席しているのだが、ノヴァにとってバランは祖国リンガイアを滅ぼした張本人、この世でもっとも憎むべき不倶戴天の敵であるはず……にも関わらず、死の大地に向かって飛び立つ父子を見送るシーンなどを見る限り、バランに怒りをぶつけるどころかそれを匂わせる描写すら無い。
もっとも、この時は一時的にわだかまりを捨てて手を組んだ主人公親子の心の葛藤の方がストーリー上重要であり、いち脇役である彼を巡る部分まで描く余裕は無かったのかもしれない。仮に此処でノヴァがバランに迫るシーンを描いても、漫画の展開上蛇足になる可能性も否めない。
あるいは、その辺の事情を察したダイ一行がバランの経歴を周囲に伏せていた可能性もある。ノヴァもバランとは初対面であり、直接教えでもしない限り分からなかったと思われる。
関連する前例として、リンガイアと同じくバラン率いる超竜軍団に滅ぼされた【カール】の廃墟にヒュンケルが訪れた際、を殺され、生き残った兵士との会話の最中で「自分が魔王軍の不死騎団長だった事を知ったら、この男はさぞ自分を恨むだろう」と心中零していた場面がある。またヒュンケルも不死騎団長だったが彼率いる不死騎団が滅ぼしたパプニカの復興宴では名乗るまで誰も正体に気付かなかった事もある。
 
この後、ダイとの特訓中に力の差を痛感してノヴァは改めてダイに、「相手は本物の勇者だっていうのに…ただの嫉妬だったんだな…」と言い非礼を詫びているが、当のダイは気にしてる素振りは見せず、それどころか「ノヴァの方がおれよりちょっと力が無くったって、それで救われている人がいるなら!! おれも勇者でノヴァも勇者だ!!」と、ノヴァとは全く違う勇者観を返す。
この言葉が勇者は唯一無二の存在であるという固定観念と強いプライドに縛られていたノヴァに強く影響を与える。ただし、先述した通りノヴァの戦う姿もまた、ダイを導いたという面もあることは特筆すべきだろう。

名実とも勇者に

処刑場の【ミナカトール】作戦時、魔法の球から出現した大量のモンスターに囲まれた時、歴戦の強者たる【クロコダイン】さえも動揺し冷や汗を流す中「窮地をいかに守り切るか」という受け身の消極的な思考ではなく「いかに敵を全滅させるか」という積極的な思考に転じさせ、彼の士気を奮い立たせたのは後述の勇者の素質の表れと思われる。
ちなみにその時ノヴァは未知の魔物だろうと40~50体までは確実に倒せると豪語し(実際その後もほぼ無傷で戦い続けていた)、対してクロコダインは(かつての百獣の王だけに)100匹は目指すと軽口を言う余裕ができるほどまで士気(≒勇気)を貰い最後まで戦い抜いた。
この時のクロコダインからの「……よくぞ言った北の勇者!!」の返答は「勇者を名乗る大人の戦士と星の数ほど戦った」クロコダインからの最大級の賛辞でもあろう。
 
【超魔ゾンビ】戦にて、【ロン・ベルク】やクロコダインの攻撃も通じずに劣勢に陥っていた際、ロンの「絶対的な防御力を上回るパワーとスピードで究極の武器を使えば」という仮定を受けて、自分の命そのもので形成した【生命の剣】を作り出し、切りかかろうとする。
生命の剣は決して折れることはないが、超魔ゾンビを撃ち破る力はない。しかも構えているだけで生命力を大きく奪われ、やがては使い手が死に至るため、ロンにその行為は犬死になるだけだと諭されるも、ノヴァはそれでいいと答えた。
そして先の特訓中のやりとりでダイに励まされた事を打ち明け、

「…ボクは…あの時はじめて知った!!真の勇者とは自らよりもむしろ…!! みんなに勇気を沸きおこさせてくれる者なんだ、と…!!!」

「ボクが生命(いのち)尽きて倒れても…!!ボクがつけたわずかな傷跡に後から攻めていけるだけの勇気を…! この場のみんなに残してあげられれば…!!…ダイほどではなくても…ボクも勇者の代わりができる…!!!」

とロンに己の覚悟を語った。
この言葉を受け、父であるバウスン将軍は息子の成長に涙を禁じ得なかった。そして、敵わず散ることを覚悟の上で捨て身の突撃をしかけようとしたが、ロンにその体で生命の剣を受け止められ、「感心すると同時にやはりどうあってもムダ死にはさせたくなくなった…!!」と先程より強く諭される。ノヴァの勇気と覚悟がロンに自己犠牲技、【星皇十字剣】を使う覚悟を決めさせたのである。それは図らずも、ノヴァの思い描いた“他者に勇気を与える勇者”そのものであった。

ロンと共に

ノヴァはそれまでは皮肉った口ぶりが目立つロンを「魔族」と呼んで嫌悪し、ロンも最初は必要以上に血気盛んな若造だと見軽んじて「坊や」と呼んでいたが、この際に初めて互いに名前を呼びあった。互いの心意気が種族の壁や心の行き違いを取り払い、絆を芽生えさせた瞬間であった。
その後、超魔ゾンビは倒され、その代償に腕が使い物にならなくなったロン・ベルクに弟子入りを申し込む。そして、生涯をかけて星皇十字剣に耐えうる真の【星皇剣】を作ることを目標と定めた。しかし、最初の仕事「酒瓶を開ける」ができずに周囲の笑いを買ってしまう。地上でのミナカトール防衛が一段落し、やっと皆が心に一息をつけたシーンである。
 
その後大魔王バーンにより【ピラァ・オブ・バーン】を落とされるも【メルル】の危機察知で退避、ピラァに仕込まれた地上破壊兵器「【黒の核晶】」が明らかになった際にはロンと共に塔に登りそれを氷漬けにしている。その後、世界の滅亡の危機に晒されても全く動じず、バーンからの再勧誘と助命の誘いも一蹴するロンの豪胆な姿勢に改めて感銘を受け、あらためて彼を「先生」と呼ぶ。続いて出身地であるリンガイアに落とされた柱の黒の核晶もノヴァがルーラで移動して対処したが、さすがに長時間の戦闘からの疲労で凍結後に塔から転落している。
オーザムには初登場前の救援遠征時に辿り着く前に取り止めてしまっていたためルーラで直接飛ぶ事が出来ず、距離から諦めかけたもののすぐさま先のダイとの出会いで学んだ勇者観を思い出し、這ってでも行くと己に鞭打ち先の防衛戦で体力も魔力も限界の中徒歩でオーザムを目指した。(結局ノヴァは到着できなかったが、オーザムの黒の核晶はニセ勇者一味と【マトリフ】が処置してくれた)
 
ダイがバーンとの一騎打ちから帰還した際の、処刑場・ミナカトールの魔方陣の跡地の待機メンバーの中には、ノヴァもきちんと帰って来ている(ルーラの魔力を残していることは不自然ではない)。
ついでに彼とはサババの戦いでの因縁のあるヒムもいたが…ポップらと帰還していることから彼が仲間であることは明白であり、ノヴァも精神的に成長していることから今更あえて争ったりすることもないのだろう。
 
エンディングではロン・ベルクの家で熱心に鍛冶修行を行っているようだ。

戦闘能力

これまで格上の相手を乗り越えてきた経験が少なく、そのお陰で自信家でもあるためか精神面では未熟さも目立っているが、
剣技に長けながら上級の攻撃呪文を実践的に扱うことができ、独自の闘気技も編み出している万能型の戦士。
ダイ一行の主力メンバーや先代勇者パーティーといった伝説級の面々を除けば、登場人物の中では間違いなく頭ひとつ抜けた力を持つ。
アバンの使徒達のように伝説的人物に師事したわけでもなくこの実力を身に付けているのも特筆すべき所。
 
初登場の時点でオリハルコンすら切り裂く闘気剣や、闘気を込めた武器を投げる技を使いこなせるレベルに至っていて、単純な攻撃力だけなら最終決戦用の武器を装備する前のダイ達を上回る所もある。
本人いわく「闘気技が得意な自分でも闘気を飛ばして狙った場所にうまくあてるのは難しい」ため実戦でこのタイプの技を使ったことはないが、素手から闘気弾を射つこと自体はできるほか、投げナイフに闘気を込める技で闘気の飛び道具を可能にしている。
闘気を射ち出す技には【獣王会心撃】やヒュンケル版【グランドクルス】【カラミティウォール】のように大きな闘気流や衝撃波を叩きつける形のものが多く、飛び道具として最小限の大きさで命中させる技はアバン流の「空」の技くらいのものなので、手元から離れる投擲武器に闘気を残す技は他の使い手に類を見ない応用でもある。
難しさを克服する工夫ができる点も、ノヴァが闘気の扱いに慣れている証拠と言えるだろう。
ノヴァがダイの新技開発に付き合うことになり、考え付いたばかりの【アバンストラッシュX】を受けてみた際には、ノヴァ側が全力の闘気剣で防御、ダイ側が普通の剣に竜闘気も込めない試し射ちだったとはいえ、遥か遠くまで森を吹き飛ばし切り開くほどの一撃を辛うじてだが受け止め、ギリギリでかわす余裕を作っていた。
ダイとノヴァの地力の差を描くシーンでもあるのだが、それまでの劇中では魔王軍幹部戦でもこれほどの破壊力を持つストラッシュが撃たれた事はほとんど無いため、闘気剣の出力の大きさが窺える。
 
呪文では特に氷系呪文に精通しており、大魔道士になった【ポップ】ですら習得していない最高位の【マヒャド】を使いこなせる。
普通に呪文が効かないオリハルコン製の親衛騎団に放ったが、それはダメージを与える為ではなく、極低温に下げた状態で強度を下げて砕きやすくするといった応用的な使い方であった。
【シグマ】【シャハルの鏡】を持っていたことを考慮しなかったとしても、ヒムに【ザボエラ】【マホプラウス】による【メラゾーマ】十数発分のエネルギーすらまったく通じていなかったことから実際に成果が出るかは不明ながら、呪文や必殺技の単純な威力のみに頼らず、応用的な戦術を構築する能力があることも分かる。
 
また、【ルーラ】が使えることから、サババへの援軍や黒の結晶ではいち早くたどり着いた。
【トベルーラ】については使用できるか不明、作中ルーラが使える人物はだいたい使用していたが、ノヴァが使えることは名言されていない。
同じくトベルーラ使用中のザボエラに切り掛かっていったシーンはあるが、そのまま空中戦にもつれ込んでいないため、ただの跳躍である可能性もある。

あまり語られることはないが、体力面でも優れる。
親衛騎団戦でカウンター気味にこれでもかというくらい至近距離でニードルサウザンドを受け、その後、自身の放ったマヒャドから追撃をかけるため、前に出たところ再びカウンター気味に跳ね返されたマヒャドの直撃を受けている。
ポップを援護した後は気絶してしまったが、戦後回復もなしに歩いているのは丈夫の一言。
これだけ直撃もののダメージは作中でも珍しく、バルジ島でヒュンケルがハドラーから受けた攻撃に次ぐと言ってよい。
アバン流でも闘気は必殺技か剣を失ったときの非常手段として使っており、それを常用として使用していることから生命エネルギーが豊富なのかもしれない。

作中での実力についてだが、彼は【フレイザード】が侵攻中のオーザムを救うため遠征していたが、遠征中に祖国リンガイアが滅ぼされたため遠征を中断、救援が間に合わなかったオーザムもそのままフレイザードの侵攻で滅亡した。
その頃のダイ一行といえばクロコダインを倒しヒュンケルと対峙する前であり、オリハルコンよりも強度で劣る【鎧の魔剣】に傷一つ付けられない程度のレベルであった。
中断することになったオーザムの救援だが、闘気技に長ける彼ならば当時のレベルにもよるが特殊な体を持つフレイザード相手にも太刀打ちできた可能性はある。
リンガイアを滅ぼした超竜軍団はともかく、軍団長のバランと戦闘すればレベル問わずに全く勝ち目が無かったということは作中で分析されていた通りであろう。せいぜい滅亡が数日延びる程度だったと思われる。
登場後の実力については比較的クロコダインと比べられやすいが、ハドラー親衛騎団に全く歯が立たなかったところを見ると、善戦していたクロコダインには分が悪いだろうか(ノヴァは1対1、クロコダインはパーティー戦として【ブロック】とのタイマンに近い状態でほぼ互角なので単純比較はできないが)。総合的な強さは魔甲拳を装備したマァムに近いと思われるが、彼女は格上への立ち回り方が上手いので戦力としては劣るだろう。
 
通常攻撃でも親衛騎団にダメージを与えることができる数少ない人物であり、登場時ではマァムより高い破壊力を有している。
死の大地上陸戦頃のメインメンバーでは、オリハルコンを通常攻撃で破壊できるのはダイとヒュンケル、必殺技で破壊できるのはポップとクロコダインと、彼らと比べても遜色ない実力はあり、パーティーとして連携を組めば十分に戦果を出せたと思われる。
 
最終決戦ではザボエラが連れてきた魔界の強力な魔物相手に宣言通りにほぼ無傷で戦い続けていたことからしても、かなり強い部類であることは間違いないと思われる。傲慢な言葉を吐くようになってしまったとはいえ、それを裏付けるだけの実力は確かにあったといえるだろう。
バーンパレスの決戦前には「ボクも行きたいのはやまやま」と述べていたが【チウ】に「ロン・ベルクさんを介護してあげていなさい」と地上に残るよう言われて地上に残った。
それでなくても自身とバーンの実力差が圧倒的であり、行ったとして役に立てる可能性はほぼないことへの認識もそこにはあったに違いない。
結果論ではあるが、彼がバーンパレスに登っていたならば黒の核晶のうちリンガイアの柱を凍結させる者はおらず、バーンの野望は成就していたことだろう。
 
剣も闘気も呪文も一流半ぐらいに卒なくこなせ、更には訓練での試し撃ちとはいえダイのアバンストラッシュクロスを受けて(辛うじてだが)無事で済んでいる。
欠点なしのオールラウンダーどころか万能の天才であり、これほど多方向に実力を見せたのは作中の人間キャラではアバンくらいだろう。
メタ的に言えば万能キャラを万能に活躍させるとほとんどの見せ場を万能キャラが奪うことになってしまいやすいため、こうした作品の勇者側では一点特化のスペシャリストが優遇されやすい。
同じような立場のアバンも物語の最初で退場したが、復帰後は万能キャラというよりは、呪法のスペシャリストとして活躍することになった。
しかし、新星のように現れメインメンバーでもないノヴァにはそうした見せ場のあるスペシャリストとしての要素を持たせることが難しかったのだと思われる。
いみじくも、マトリフがフレイザード戦後の修行中にダイに言っていた『なんでもできる反面なんにもできないのが勇者って人種さ…』というセリフを体現したようなキャラである…
 
愛用している剣は作中でも珍しい片刃の剣。名前が付いているのかは不明。
強さは不明だがノヴァはこの剣をよく折る。少ない戦闘、特訓シーンのほとんど全てで一度は折っている。最終戦の超魔ゾンビ戦のみ超魔ゾンビの腕に食い込むに止まり折れることはなかったが、回収した様子もない。生命の剣を使った時は父バウスンの剣を借りて態々折っていた。戦闘後もまた同じ剣を装備している事から量産品である模様。闘気の剣が使える関係上武器の破損を問題としていないので、武器に対してはさしてこだわりがないようにも思える。
他にも投擲武器として【せいなるナイフ】も複数持っており、これまた強い武器ではないが闘気で強化して使用するのでオリハルコンにも突き刺さる。

名前の由来

“nova”…新星 から。
颯爽と出現した新キャラだからとの事。デザイン面でも新星を思わせる黒色混じりの青白い髪色のヘアスタイル等でそれを体現されているようだ。